電動工具

 木工を楽しむために欠かせないのが,材料となる木材のほかにさまざまな工具です。私のように技術がない者にとっては特に電動工具は「正確に,早く,楽に」作業を進める上でなくてはならないものです。(私の場合「楽に」できることが大きな魅力です)あまり高価な物は買えませんが,ネット,ホームセンター等で買いそろえています。木材を加工する上での主役である電動工具を紹介します。


電動ドリル
  
ボール盤
ジグソー
ドリルビットを代えることによって穴あけやネジ締めに活用。ビット代える手間を省くためにコードレスを含め3台使用しています。 正確に垂直の穴あけに使用しています。また,一定の穴の深さをあけるのにも便利です。 主に曲線の切断に使います。簡単な直線を切ったり,板の途中から切り始めたりといろいろな使い方ができます。ブレード代えると鉄やプラスチックも切れます。
糸のこ盤 糸のこ盤 糸のこ盤
細かい曲線切りには欠かせない工具です。「組木」やパズルなどに使用しています。最近はこの糸鋸(3代目)を多用しています。 能力的に左の糸鋸より劣るため,薄い板材の時にたまに使用する程度です。 初代の糸鋸です。現在ほこりをかぶっています。
ベルトディスクサンダー バンドソー ディスクサンダー
平面だけでなく曲面や角度切りなどの研磨作業に使用しています。ベルトや円形のサンダーで細かな研磨ができます。 小型のバンドソーなので,糸鋸のでは切断しにくい厚物の曲線切りや角度切りに使用しています。 平面・曲面の研磨作業や塗装落としに使用しています。ディスクを代えることによってコンクリートやレンガなどの切断にも利用できます。
丸鋸 卓上丸鋸盤 サンダー
木材の切断に威力を発揮します。 正確で楽に切断できますが,大きいので場所をとります。 主に平面を研磨します。ペーパーを代えることによって粗仕上げから表面仕上げ
まで活用できます。
電気カンナ 木工旋盤 木工旋盤用バイト
カンナのように調節や労力がいらず,早く簡単に削ることができます。しかし,削りが粗いので粗削り用に活用しています。 木材を両端または片端で固定し,高速回転させながら右のような刃物(バイト)で削っていくものです。初心者用の木工旋盤なのであまり大物の作品は作れません。これだけでも結構おもしろい作品が作れそうですが,あまり時間がなくて使用頻度は非常に少ないです。 彫刻刀を大きくしたような物で,左の木工旋盤で削るのに使用します。安物なので刃先を研磨する回数は多いです。
トリマ 電気チェーンソー 集塵機
主に飾り面取りを行うときに使用します。ビットを代えることによってさまざまな縁取りができ,作品の出来もよりよくなってきます。また,ストレートビットに代えることによって溝切りもできます。 丸鋸より大きな木材を切断できます。小型なので丸太を切断するときなど,のこぎり感覚で使えます。もちろん庭木などの伐採にも。 集塵機といっても手軽に使える掃除機です。木工をやっていると結構木くずや細かなほこりがでます。また,仕上がった物の木屑を吹き飛ばすのにも活用。
ブロア ドリルスタンド スライド丸鋸
上記の集塵機に比べ,小型なので持ち運びに便利です。 ドリルを直角等,角度をつけてあけます。 木材の角度切りが一発でできます。
バンドソー ベルトサンダー アリ溝ガイド
上記のバンドソーより大型で18cmの高さまで対応できるので重宝しています。 固定,移動ができるので,プレナーできない部分や木材に使用しています。 トリマーにアリ溝ビットをつけてアリ溝加工を行います。設定がやや複雑かな。
トリマー用ビスケットジョイントカッター ルーターパンタグラフ
トリマーに取り付けるとビスケットジョイントカッターに変わります。 トリマーを取り付け原稿をなぞるだけで文字やイラストが簡単に掘れます。使用頻度は少ない。
トリマースタンド 手押しガンナ 角ノミ機
ストレートビット等で同じ溝加工が手早くできるようになりました。 電気ガンナに比べ直角,平面出しが簡単。 ほぞ穴加工が簡単にできるようになりました。
ビスケットジョイナー 自動ガンナ スライド丸鋸
トリマー用と違って専用機なので応用が利きます。 手押しガンナでは板の幅(150mm程度)に限度があったので思い切って購入しました。結果は,決まった板の厚さなどスムーズな削りだしです。ただ,削りくずは相当出てきます。 HCでの特売品。約300mmの幅が一発で切断できるのが魅力で,思わず衝動買いをしてしまいました。
12インチ ダブテールジョイント ジグ スピンドルサンダー ディスククラインダー&ウッドカーバー
B社のアリ溝ガイドを使用していましたが,その都度テンプレートガイドに取り付けなければならなかった不便さから解消されました。これはテンプレートガイドの必要のないベアリング付き専用ダブテールビットを取り付ければアリ組みが出来上がります。 細かな曲面の研磨にと購入を決断しました。回転しながら上下動するため,他のサンダーではできなかった細かなところまで研磨でき重宝しています。画像は13mmのラバーを取り付けています。 ディスククラインダーにウッドカーバー(スチール製)を取り付けた物,木の塊や丸太をガンガン削っていくものです。まだ作品としとしては使用していません。
集塵機 エンジンチェーンソー スモールログミル
この集塵機にホースと半透明のパイプを取り付け,各電動工具と接続し,集塵ネットワークを完成。今までは集塵機(大型掃除機)を使用する工具にその都度接続していました,その煩わしさから解放されました。音も掃除機と違って思っていたより静かです。 電気チェーンソーはパワー不足のため,12月に購入。主な用途として杉,檜などの丸太を自分で製材したいということで決断。バーの長さが35cmなので,直径30cmぐらいまでの丸太を製材できると思います。
また,広葉樹の分厚い板を製材することも考えて購入。(バンドソーでは18cmの幅しかできないため)
この冬は,山に行って切り出し作業をする予定です。もちろん他人の山ではしません。
「お持ちのチェーンソーで丸太から板が挽けます」のキャッチフレーズで購入を決断しました。アメリカ製のようで英語版と日本語版の説明書がついていました。最初に見た瞬間,「あの値段で,これ?」というのが正直な感想です。
チェーンソーと,このアタッチメント,結構出費しました。
テノンカッター
チェーンソーにスモールログミルをつけた状態です。 購入したリブロスデルムンドのWebページで説明されていた写真,図を使用させてもらいました。規準となる面を最初に挽いて,それを規準として板を挽いていきます。 ドリルに取り付け,棒状の木材を丸ホゾ加工します。
ラウンダーセット 電動ドリル&インパクト ベルトディスクサンダー
鉛筆削りのような手動式のテノカッターで,小12.7mm,中19.1mm,大25.4mmの丸ホゾに使います。手動なので結構つらい部分があります。小物製作に利用できるかな? 充電時間が短いほど重宝します。中央のインパクトはバッテリーが2個ついているので作業を中断しなくてすみます。 小物の研磨に使用します。
スピードコントローラー ルーター(日立) ルータースタンド
トリマー,ルーターでスピードコントロールできないため,径の大きいビットのとき使用します。 トリマーしか持っていなかったので,ついにこの夏購入しました。トリマーに比べてパワーを感じました。これで12mm軸のビットが使えます。 手持ちでルーターを使用することは少なく,ほとんどがスタンドに固定して使用するため,購入。トリマースタンドを利用するつもりが固定できないことがわかり,急遽購入しました。
ルータービット(12mm軸) ルータースタンド(自作) バンドソー(DELTA 14"28-206P)
ライザーブロック使用
鏡板作りに欠かせないレイズパネルビット,レール&スタイルビット,90°のジョイントや板接ぎに使用するロックマイタービット,多角接合ビット(6・12角形用) 購入したスタンドの穴は50mmしかなく,それ以上の径のビットを使う場合,ルーターに取り付けるのに苦労するため,丸鋸スタンドに80mmの穴を開け,固定金具を裏に取り付けてみました。 REXONのバンドソーの重宝していましたが,挽き割り高さが31cm(ライザーブロックを取り付けた状態)という魅力に勝てず購入。しかし,重量が91kg。いったん設置したら移動は1人では困難ということで,急遽,バンドソーの下に「ユニバーサルモビールベース」を購入。このバンドソーは自分のもっている工具の中で一番高額の工具となりました。しっかり活用しなければ!
ジクソー(BOSCH) トリマ(B0SCH) サンダー(BOSCH)
最初に購入したジクソーは,安かっただけに切れ味もあまりよくなく使用頻度は少なかったのですが,HCでこれを見つけ,思わず購入してしまいました。右のBOSCH製(トリマ,サンダー)も同時に購入。切断能力もスムーズで切れ味も以前のものに比べて格段の違いがあります。 ビットの交換が煩わしいので,新しく購入しました。現在,3台のトリマを常時使用しています。 前部の三角部分でコーナーを研磨することができます。
コンプレッサー コンプレッサーアクセサリー エアー釘打機
塗装,ゴミの吹き飛ばし,エアータッカーなどに使用できると思い,HCの特価品で購入。 コンプレッサーだけでは,仕事にならずとりあえず,アクセサリーキットを買って,塗装,ゴミの吹き飛ばし等に使ってみるつもりです。 HC巡りで見つけたものです。小物製作で釘打ちより効率よくでき,見栄えもいいので思わず購入。ピンは10mm〜35mmまで使用可能。
糸鋸盤 ドラムサンダー テーブルソー
4代目の糸鋸盤となります。以前から欲しいと思っていたのユタカの製品で,糸鋸を使った作品の幅が広がりそうです。今年の干支の組み木や,扇の飾りで使用してみました。心地よい使用感でした。 30cm幅以上の板は自動ガンナでは無理なので,使用頻度は少ないかもしれないけれど,購入してみました。2回に分ければ80cm幅の板が削れるのは魅力です。まだ1度試しに行っただけで,本格的な使用はこれからです。 以前使っていたテーブルソーが壊れてしまいました。急遽ネットで検索し,スライドテーブルが付いていたマキタ製を購入。
糸鋸盤 木工旋盤 ルーターテーブル
5代目の糸鋸盤となります。4代目から間もないので迷いましたが,やはり,パワーに魅力を感じ購入を決意しました。同じくユタカ製でYSC500F。でも振動が激しい!

いろいろなものを作りたいという思いから工具を買っていますが,最近では,工具の収集の方が趣味みたいになっている感じがします。最初は結構広かった工房(軽トラも駐車していました)も,現在は各種の工具を買いそろえたため(整理整頓という基本的なところができていない部分もありますが)狭さを感じます。これらの工具を活用し,腕もあげたいと思う今日1日です。