遊山箱の部屋

 「遊山箱」・・・・聞き慣れない言葉と思いますが,今,徳島では静かなブームとなっています。
 かつて、旧暦3月4日になると,徳島では子どもたちが遊山箱(三段)の中に巻き寿司,稲荷寿司,煮物,寒天等を入れて,野山に川辺に,雛人形を飾ってあるお宅にと,思い思いの場所に友達と出かけ,お弁当を食べる風習がありました。私も小学生の頃の楽しみの行事の一つでもありました。
 遊山箱は,この時に使うお弁当箱の一種です。私の使っていた遊山箱はどうなったのか母に聞くと,残念ながら使わなくなったから捨てたということでした。下の赤い遊山箱は同僚の方の使われていた物で,それを参考にして今年自分なりに製作してみました。

(正面)

(横)

三段になっています

 上の遊山箱の所有者である同僚の方から製作の依頼があり,自分なりに(作りやすいように)製作してみました。正面,側面,裏面に糸鋸で透かし挽きしたものをデザインしてみました。
 それを見た同僚からも依頼があり,今年,試作を含めて15個ぐらい製作しました。桧材(厚さ12mm)を使用し,食べ物を扱うことと,木を強調するため,着色せずオイル仕上げ(植物油)としました。
 デザインは依頼者からの要望を聞き,糸鋸で透かし挽きできるよう仕上げました。

 (幅15cm 奥行き18cm 高さ18cm  昔の遊山箱は,これより一回り小さい物です。)
*製作過程の画像は取り忘れていました。

「月見バージョン」    

「サクラバージョン」

「松竹梅バージョン」

「動物バージョン」

「雛人形バージョン」

(金魚)

(雛人形)