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1. 巻頭言 幻の屋嶋城発見のその瞬間(とき)
100%予想外のでき事でした。『これは何だ!こんな事があって
いいのか?』と目を疑いつつ茫然と眺めていました。お城の話を聞い
たときは信じがたい夢物語。しかし、この頃には歴史背景を理解して
屋嶋城の値打ちを知っていました。天然の断崖を城壁に利用した山上
部には、お城の遺構はないと言われていました。山上外周を踏査して
登れる所が少なければ『心の中にお城を描けるかも』と思ったわけで
す。屋島に魅せられた男の5年計画の遊びです。
そろそろ山頂かなと見上げた瞬間に、高さ5mほどの石垣が目に飛び
び込んできたんです。この日はこの場所で休みながら観察しただけ。
写真も写さず、場所を覚えることに注力しました。
学術面では素人。喜びよりも、驚きと偉い物に出会ったという心の
重荷の方が勝っていた様に思います。数日後に、『屋嶋城跡の石垣は
私を待っていた』と。仕事ではないけれど、いつの間にか重荷を背負
う覚悟が生まれていました。
(城門の発掘に繋がった、平岡岩夫氏が実際に城門石塁を発見したと
きの様子)
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