2011.5.21
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今年度も6月の子育て講座に『デジカメ写真講座』を設定しました。去年の反省もフィードバックして今年は実践編を盛り込みながらやってみたいと思います。皆さん、日頃お使いのデジカメを持って参加して下さい(あるなら取り扱い説明書も一緒に)。6月29日水曜日、13:00〜です。当日、雨が降らないことを祈って。 T.実践撮影会 まずは子ども達の写真を撮ってみましょう。自由遊び中の子ども達にモデルをお願いして(予定)。モデルと言ってもポーズを要求するのではなく、自由に遊ぶ様を自然に撮ってあげてください。動き回る子ども達を写真に撮るのは結構難しいものです。撮りやすい遊びとポイントがいくつかあるのでそれをご紹介します。「お片づけ!」まで撮影会の時間にしたいと思います。 @ 三輪車 三輪車に乗っている子どもに向き合って話し掛けながら写真を撮れば、被写体との距離は変化しないので比較的写真が撮りやすいと思います。この時大事なのは話し掛け続けることによって子ども達の気をこちらに引くこと。「はい、笑って」、「じっとして」の言葉は使わないように取り止めのない話で子どもの笑顔を誘いましょう。 A うんていの上 うんてい登りが出来るようになった子達は一番撮りやすい被写体です。ここでは子ども達も自由に動き回れないので、ピント合わせなどが容易に行なえます。また他の子には出来ないことをやっているという満足感、高みから下を見下ろしているという高揚感から、この場所は良い表情をよくよく見せてくれるポイントです。この時も子どもに対する声かけが大事になってくるのですが、「すごいねえ」を基調とした誉め言葉がいいでしょう。インタビューをして子どもにしゃべらせると言うのも良い作戦です。 B ブランコ 何かを夢中でやっている時、子ども達はとても良い表情をしています。このブランコもそのひとつなのですが、動きが激しい為に撮影が難しいように思われるかもしれませんが、ポイントをいくつか押さえればここもシャッターチャンスとなります。まずブランコではその子その子でおおよそ最高到達高さが一定しています。つまりブランコと言う『振り子運動』では体力や技量によって最高到達高さが決まってしまうので、『その位置にピントをあらかじめ合わせておけば何度でもそこに子どもは帰ってくるはず』と言うこと。しかもそこでは上がりきったブランコが速度0となるので最もぶれにくいポイントでもあるのです。一番いいのはそこにマニュアルでピントを合わせておくことですが、AFロックを使ってピントを合わせておいて次に上がって来た時にシャッターを切る方法もあります。また高性能カメラであれば『連射モード』でシャッターを連続して切る作戦も出来ます。ここでは基本的に数多く撮ることでシャッターチャンスをものにしたいものです。 今回の実践ではAFロックを意識して使ってみましょう。シャッターのイッキ押しはタイムラグが大きくどうしてもシャッターチャンスを逃しやすくなります。先に子どもの顔にピントを合わせておいてシャッターチャンスを待ってみてください。AFロックを使えば構図も意識して作ることが出来るようになります。きっとみなさんの写真が変わってくるはずです。 U.講習会 撮れた写真を皆で見ながら、勉強会をやってみましょう。僕が撮った写真を事例として、その写真の撮影法、成功要因、失敗要因などについて説明してみたいと思います。 皆さんからの質問などもいただきながら写真や子ども達の日常についてお話もしてみたいと思いますのでよろしくお願いします。 子どもの写真はどんなに良いカメラで撮ってみても、そこに子ども達の笑顔がなければ良い写真を撮ることは出来ません。まずは子ども達と一杯一杯遊んであげてください。心から笑っている我が子の写真を自分で撮影すること、それが写真を趣味とすることの醍醐味なのです。 子どもの写真はどうにもこうにも子ども達次第。僕も「この一枚!」と言う写真を撮るのにその何倍も何十倍もシャッターを切っています。これはデジカメだからこそ出来ること。何度も何度も子ども達をお外に連れ出して、いくつもいくつも子ども達に言葉をかけながら、子どもと一緒に笑い合いながら、子ども達の写真を撮ってあげてください。お互い調子悪い時はあきらめるのも肝要。『その日のその時でなければ』と言うこともあるでしょうがまた別の機会に。そう、何度も何度でもカメラを向けてあげてください。子どもの写真は一生ものです。思い出と子ども達への想いをその中に一杯焼きつけながら、ファインダー越しに子ども達の姿を見つめてあげてください。 |