2016.1.18
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二月の子育て講座は僕の『ひきがたり』です。この一年間温めて来た想いをたどたどしい話し言葉で語りながら、そんな僕の想いの『宿り木』となって来た歌達をうたってみたいと思います。今年は『子ども達に向って歌をうたおう』と題しまして曲を選び、準備をしている所です。 僕にもこの歳にして恥ずかしながら、神様から愛娘を与えられました。そのことへの感謝と学びと戸惑いに満たされた素敵なこの日々を振り返りながら、これから我が子にそして目の前に託された幼稚園の子ども達に語ってゆきたいそんな想いを、僕の好きな歌達に織りまぜながらお届けしてみたいと思います。2月24日水曜日13:00より、ホールで行います。どうぞみなさんで遊びに来てください。 ○やさしさに包まれたなら<荒井由美> 『小さい頃は神様がいて 毎日愛を届けてくれた』 子どもの頃にはあんなにも確かに感じられた神様を、世の中の理不尽さや親の言葉の矛盾と不条理を感じる年頃になって、自分から遠ざけてしまった経験を持つ僕。教会にも通わないそんな時期もありました。でも自分の無力さを突きつけられて、打ちひしがれた時に僕を救ってくれたのはやっぱり神様だったのです。幼い頃に僕を信仰の道に導いてくださった神様が、放蕩息子の僕を立ち直らせ、今もこうして支えてくれています。その神様の御心と想いを子ども達に伝えてゆくことが出来たなら、僕らはきっと世界を変えてゆけると信じています。僕らの撒いた信仰の小さな種達が、どこかで誰かの心に大きく豊かな実を結び、不満と不安と諍いのない素晴らしい世界を実現して行ってくれることを祈りながら、神様の御言葉を今日も子ども達に取り次いでいる僕らなのです。 ○ひまわりの約束<秦基博> 『そばにいたいよ 君のために出来ることが 僕にあるかな』 この『ひきがたり』で初めて課題曲が与えられ、曲を覚える所から始めているのがこの歌です。映画ドラえもんのDVDを買い求めまして、あの曲の流れる背景の物語もお勉強させてもらいました。初めての歌をうたう時には、その中に込められた想いを表現するのにやはり何か手がかりが欲しくなるものなのです。『そばにいたいよ』、でも別れの時はいつか必ずやって来る。それは子育てしかり家族しかり。幸せな日々の中においてはついつい忘れてしまいがちなもの。だからこそこんな映画を見た時には、こんな歌をうたう時には、そんな大切なことをもいちど思い起こしてみたいと思うのです。まだまだ練習を始めたところで、出来はいかほどになるのか全くもって未知数です。ボツになったらごめんなさい。 ○あめにはさかえ<讃美歌98番> 『尽きぬ命を与うるために、いまぞ生まれし君を讃えよ』 この『ひきがたり』で初めて讃美歌を取上げました。これはイエス様がお生まれになったことを祝い喜びたたえ歌った讃美歌。でもその歌詞をひとつひとつ読み解いて行ったなら、『この子を私達に授けてくださった神様、ありがとうございます』とそんな意味にも聞こえて来ます。そう、子どもを授かると言うことは私達にとってなにより大きな喜びであり、私達を幸せに導いてくれるもの。日々の暮らしや営みは決して楽ばかりではありませんが、感謝の想いをこうして表し賛美することによりまして、その中における幸せを強く感じることが出来るようになるのです。そして世界中の人々の喜びのために神様が与えてくださった赤ちゃんイエス様のことを思う時、そのイエス様が私達を救ってくださると言うことをただただ信じることが出来た時、私達は苦しみや悲しみから解き放たれ、神の子として安らかに暮らし生きてゆくことが出来るのだと、僕はそんな風に思うのです。 ○魔法使いの弟子・おむすびクリスマス<さだまさし> 『とても不思議そうに見つめる小さな瞳にいつか 話してやる日が来るかしら』 仕事柄、自分達の日々の営みを文章にして想いを皆さんにお伝えしている僕ですが、『園庭の石段から見た情景』も何十編もの本数を数えるほどになりました。そして新たに始めた『日土に暮らす僕らの小さな物語』のその中で、愛子の成長と僕らの喜びを、楽しみながら戸惑いながら書き残している所です。これらはみんな僕らの素敵な物語。子ども達に残してあげられる僕からの小さな贈り物なのです。僕らの素敵な人生の足跡と子ども達への想いをいつの日か、この子達が感じてくれる日は来るのかしらと、そんな想いでつたない文を綴っている僕なのです。 ○生まれ来る子ども達のために<オフコース> 『広い空よ僕らは今どこにいる 頼るもの何もないあの頃に帰りたい』 これは過去に何度か歌っている曲なのですが、去年、愛子が生まれる前にも一度歌わせてもらいました。あれから早一年。前回は生まれて来ようとしている我が子を想いながらうたったこの歌でしたが、それから『我が子と共に生きる』その中で多くのことを経験し、子を持つ親の想いや心境も自分のこととして感じられるようになったこの時に、もいちど歌ってみようと思ったのです。これもかなり昔の歌ですが、歌自体は何も変っていません。それに向き合って来た僕の方が、少年から大人になってさらには父親になると言う経験を得る中で、大きく変わりそれによって僕がうたうこの歌もきっと変って来たのでしょう。歌と言うのはそのように自分の歩んで来た足跡と、その時々の想いを時を越えて思い出させてくれるタイムカプセル。大切な思い出を封じ込めて、またそっと開かれるその時を待ちながら、僕らの想いを大事に温め残しておいてくれるそんな、素敵な素敵な宝箱なのです。 |