2017.1.30
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二月の子育て講座は『ひきがたり』です。この一年間、公私共に生活のリズムが大きく変わり、新たなリズムを取り直すのに試行錯誤の四苦八苦を重ねて来た僕でありましたが、一番大きかったのは思うように使える時間が以前に比べて極端に減ってしまった事でした。思えばそれまでは『神様から与えられたお仕事』を家族の支えと自身の甘えによって自分の納得出来るまでやることを許してもらっていた僕でした。またこれまで子育てについてあれやこれや偉そうに語って来た僕が『子育ての実務』がどれほど膨大なものであるかと言うことを知らしめられた、そんな時間でもありました。世の中のお母さん達はよくこんなものをやりくりしているものだと、改めて尊敬の念をもってその仕事さばきの闊達さに学びを乞うたものでした。 そう、忙しい中でもお母さん達は複数の仕事を上手にリンクさせながら、全体の流れをほどよく保っているみたいだと気が付いた僕。こだわりを極めるのも一興ですが、パッチワークのようにモジュール化されたものを上手につなぎ合わせ縫い合わせてゆくことが出来たなら、その準備のために用いられた手数と時間が何倍もの実りを生み出すのでは?と言う考察に至った次第です。幸いなことに僕の仕事の要素と言えば『保育』『幼稚園』『園児』、『教育』『教会』『日曜学校』、『子育て』『愛子』『お母さん達』、と近しいもの達で形成されており、神様が与えて下さる閃きと気付きに依り頼みながら、それらをつないでゆければより良いものが出来上がるのではと思い、今回のひきがたりのテーマと曲を選んでみたのでありました。 今年はこの一年間歌ってきた歌、それは幼稚園の子ども達と歌って来た歌あり、愛子の子育ての中で歌っていた歌あり、教会や神様・そしてキリスト教保育の先輩である故人を想いながら選んだ歌ありなのですが、をその時々の想いを皆さんと一緒に振り返りながら歌ってみたいと思います。子どもの曲が多いのでひよこちゃん達も喜んでくれるのではないでしょうか。歌えるところ、みなさんにもご一緒に口ずさんでいただけたならうれしく思います。2月22日(水)13:00〜14:00、幼稚園ホールで行ないます。どうぞ遊びに来てください。 ○<わーお!(Eテレ・いないいないばぁっ!より)> これは愛子のお気に入りの曲でして、いつも一緒に歌って踊ってしています。ゆうなちゃん、歌がとっても上手いので僕もたちまちファンになってしまいました。歌いまわしや歌う際の息づかい・音の扱いがとても魅力的。皆さんも一度じっくり聞いてみてください。またそこから派生して2月のひよこクラブではひよこちゃんとこれを踊ってみたいと思いまして、現役のゆきちゃんのダンスをテレビで見ながら練習しています。最近Eテレフリークとなっている僕なのであります。 ○<夏はあついぞ!〜ビリーブ> CSキャンプのテーマソング『夏はあついぞ!』でありますが、3連譜のイントロが『わーお!』のイメージに似ておりまして続けて歌ってみたいと思います。これも夏によく歌った歌でしたが幼稚園の子ども達も大好きになってくれまして、夏のキャンプでは他所の教会の小学生達よりも大きな声で歌ってくれた思い出の曲です。 ○<夢をかなえてドラえもん> 今年いろんな所で僕らを支えてくれた頼もしい歌。日土の敬老会で披露したり、『せんせいばんど』で子ども達にお披露目してみたり。音楽を通じて子ども達と・そして先生達と、想いを通わせ喜びと感動を分かち合えた素敵な曲です。 ○<とりロック> こちらは今年のもも組のテーマソング。鳥のような自由人のこの子達をどう『こちらの投げかけ』に引きこんでゆけば良いのか、教えてくれた一曲です。鳥は籠の中に押し込めてもバタバタ暴れて痛むばかり。まずは思い切って想いのままに飛ばせてあげることが肝要。そしてその達成感から次の共通課題を共に見つめ、歩みを進めてゆければ良いんだと、そんなことを教えてくれた歌と子ども達でありました。 ○<イロトリドリ(ゆず)> すみれの運動会ダンス曲。やりたいなと思いながら手付かずでいたのですが、この子育て講座・そしてお別れ会のために練習を始めてみました。でも自分で演奏してみるとなんと難しい・でも素敵な曲でしょう。歌自体はダジャレの語呂遊びなのですが、歌ってみれば元気とパワーがもらえるようなそんな曲。本番で口が回るか心もとないのですが、こんな歌だったの?ってことで聞いてみてください。 ○<パンプキンパイとシナモンティー(さだまさし)> これは愛子の『寝かしつけあやし歌』です。愛子の寝かしつけに懲りもせず『さだまさし』を歌って聞かせている僕なのですが、この曲が彼女のつぼにハマったようでこの歌ならばフルコーラス一回で良い感じに眠ってくれています。似たような曲をやってもダメなのに、なぜかこれが彼女のお気に入り。続けて『北の国から』を歌うと更に完璧、僕と愛子の『鉄板子守唄』となっています。 ○<老人のつぶやき(オフコース)> 『大空へ海へ故郷へ私はもうすぐ帰ってゆく いつまでも空を見上げて老人はあの頃を思い出すのだろう』 昨年の暮れ、僕の祖母・4代目日土幼稚園園長である清水佐和子の妹の末光清子さんが亡くなりました。2013年にはキリスト教保育講演会のためにわざわざ京都からお越しいただき、幼子と携わって歩んで来た自分の人生についてお話して下しました。最期は家族から癌を告げられ「末光は癌の家系やからなぁ」と穏やかにその言葉を受け入れられたそうです。神様の御言葉を自分の人生の真ん中に硬く据え、神様の御心を全てその心に受け入れながらクリスチャンとしての歩みを全うしたその生き方は、これからも僕らの進むべき道を指し示してくれることでしょう。天国で幼子と戯れる清子おばさんにまた会えるその時まで、僕らはそのこころざしをついで子ども達の想いと向き合いながら歩んでゆきたいと願っています。 |