子育て講座10月『音楽で遊ぼう〜ギター・ピアノ弾き語り講座』レジメ
    2018.9.24
 10月の子育て講座は『弾き語り講座』です。これは『音楽で遊びながら子ども達の心を感じよう』と言う毎年続けて来たシリーズで、日頃子ども達が興味を示して来る歌や音楽を題材にお母さん達に『音楽』と言うものを楽しんでもらおうと企画しているものです。今年のテーマは『讃美歌を一緒に歌ってみましょう』。子ども達が讃美歌と知ってか知らでか、日頃口ずさんでいる讃美歌達の数々々。これは例年にはあまりないことで、歌好きの先生達の上手な導入と歌声が子ども達の心に響いてくれている証拠なのではないかと思うのです。素敵なものを「素敵!」と模倣したがるのが『子ども心』。であるならばきっとこの子達の日常には素敵な歌声が満ち溢れているのでありましょう。その讃美歌をみなさんとご一緒に歌ってみたいと思っています。10月31日(水)13:00〜14:00 お座敷にて。どうぞお気軽にご参加下さい。

<伴奏は適当でごめんなさい>
 楽譜を見ると「読めないから・弾けないから私には演奏は出来ません」と言う方がいらっしゃいますが、子ども達と一緒に歌を歌うのに大切なことは伴奏を楽譜通り弾くことではありません(ただの僕の言い訳?)。子ども達の歌いやすいリズムに仕立て直し、時には子ども達の想いに寄り添いながら遊び心を織り交ぜながらテンポを上げ下げしてみたり、親子一緒にその歌のイメージを膨らませながら表現をつけてゆけるようにあれこれアレンジしてゆけばいいと思うのです。子ども達の心に音楽のオモシロさ・楽しさのひとかけが引っかかってくれたなら、それがその子の音楽人生を素敵に昇華して行くものとなってくれることでしょう。今回もギターとキーボードを用いながら適当な伴奏とそれなりの理屈をつけながら楽しく歌って行きたいと思っています。

【今年の年間主題讃美歌・主にしたがいゆくは】
 この讃美歌は今年すでに2回にわたって皆さんにご紹介したものであります。でも楽譜だけではなかなか歌いにくいところもあるかと思いますので、今回一緒に歌ってみたいと思います。文語体の昔言葉で織りなされているこの讃美歌。意味は中々に分かり難いものなのでありますが、なにせ流れや語呂がいい。僕らも洋楽を対訳の歌詞をイメージしながら英語で歌うことがありますが、子ども達にとってこの讃美歌は正にそんな感じのものなのかも知れません。でもどうして昔言葉の讃美歌はこんなにもメロディと歌詞の相性がいいのでしょうねぇ。

【主イエスと共に】
 これは去年の主題讃美歌で一年間歌って来た讃美歌でありますが、そのシンプルさとリズムテンポの軽快さに子ども達にも大人気。今年もお散歩に行った時にはこの歌を歌いながら歩調を高めながらみんなで歩いています。『これは讃美歌です』と肩肘張らずに、こんなリズム遊びにも発展してゆけるんですよと言う事例も紹介しながら歌ってみたいと思います。

【ぱらぱらおちる】
 こちらは六月の讃美歌で、梅雨時になると降り下って来る雨を想い取り上げているものです。この季節の雨は子ども達にとってはお外で遊べずイヤなものであり、お母さん達からしてみればお洗濯が乾かず恨めしくもあり、時に災害を引き起こす忌まわしきものと兎角感じてしまいがちなもの。しかし雨を与えて下さるのは神様であり、その御心によって私達は生かされているんだよと歌っているこの讃美歌。子ども心に「ぱらぱらぱらとなぜ落ちる?」と問いかけている先歌に答えるように「乾いた土を柔らかにして、きれいな花を咲かすため」と歌うこの讃美歌。この梅雨がなければこれほどに、毎年必ず約束されたように豊かに緑の草木が再生して来る日本と言う国はなかったはず。その豊かな自然に育まれて私達は先祖代々この地に住み続けて来たのです。このような自然の摂理の中に息づく神様の御心を、歌を通して子ども達と分かち合える、そんな素敵な讃美歌です。それを子ども達、梅雨が終わっても夏が過ぎても、時々思い出したように嬉しそうに口ずさんでいるから不思議です。子ども達の心に響く歌の法則っていったいなんなんでしょうね。

【そのほかおまけ】
 そのほか、子ども達が口ずさんでいる讃美歌や歌を募りながらおまけに歌ってみたいと思います。リクエストがあればどうぞ。

<最後は皆さんで座談会>
 今回もまた皆さんの想いや子ども達とのエピソードをご披露していただけたなら嬉しく思います。幼稚園でははずかしっこちゃんの女の子がお家では先生役に成りきって、お母さんに「さあ歌いましょう!」なんてやっていると言う話も聞こえて来ます。芸術は自分の想いをのっけて自分を表現する格好の教材です。でもそれはお母さんが「やって!」じゃなくって一緒に楽しめることが唯一の条件なのではないでしょうか。みんなでそんな想いを語らえる時を持ちたいと思っています。


戻る