子育て講座10月『音楽で遊ぼう〜弾き語り&音楽遊び講座』レジメ
    2019.10.24
 10月の子育て講座は『弾き語り講座』です。これは『音楽を楽しみながら子どもの心を感じてみよう』と言う企画で、日頃子ども達が興味を示している歌や楽しんでいる音楽を題材にお母さん達と一緒に楽しんでみようと思っています。今年のテーマは『運動会ソング』。ついこの間終わったばかりの運動会ですが、そこにも楽しい音楽達が一杯一杯ありました。しかし運動会の為に書き下ろされたと言う曲はほとんどありません(日土幼稚園運動会のために佐和子先生が作曲した『うんどうかいのうた』くらいでしょうか)。他はどこかでヒットした歌・聞いているとついつい体を動かしたくなるような曲達を、運動会の競技やダンスに応じて用いているのですが、そこで大事になって来るのがアレンジ。運動会らしい曲にするための一工夫など、そんな所も紹介しながら皆さんと楽しんでゆきたいと思います。10月30日(水)13:00〜14:00 お座敷にて。どうぞお気軽にご参加下さい。

【うんどうかいのうた】
 清水佐和子作詞作曲のこの『うんどうかいのうた』。いつの時代に造られたのか定かではありませんが、応援の中で「ちゃっちゃっちゃちゃ」と手拍子を打つところ、子ども達は大好きです。バレーボールの応援「にっぽん!ちゃちゃちゃ!」とどっちが古いのか分かりませんが、「そんなものにインスパイアーされたのかな?」などと思うとなんかおかしくなって来ます。TV好き・流行りもの好きだった佐和子先生、あり得そうな話だと思いませんか?

【ジャンボリミッキー】
 今年の運動会のオープニング『ジャンボリミッキー』。原曲はおなじみの『ミッキーマウスマーチ』なのですが、この曲はマーチと言いつつちょっとスローテンポ。去年たんぽぽさんがかわゆく踊った姿がまだ記憶に残っています。それがこんなアップテンポのダンスミュージックとして今年の運動会に帰って参りました。エイトビート仕立てのこの曲に乗りまして、子ども達は手を振りジャンプし嬉しそうにやっておりました。その曲を今回は楽曲的に解説してみたいと思います。

【パプリカ】
 家族参観日ですみれさんがやって、それを受けて敬老参観日でばら・たんぽぽさんもやりまして、更に日土小学校でも低学年の運動会ダンスに登場したこの『パプリカ』。今年の『子どもソング』の一番ヒットだったでありましょう。でもこの曲、中身を見てみると色々仕掛けがあるようです。打ち込みの『ズズチャ!ズ!チャ!』のリズムで構成され特徴づけられているこの曲を弾き語ろうと、まずはこのリズムでの伴奏を再現するところから試みてみました。またBメロの最後、「あしたははれるかな?」は歌詞・メロディーラインとも『マルマルもりもり』のオマージュを感じさせるし、ベースラインは一昔前のクラムボンってそんな感じ。「どこかなんか知ってる気がする」って感じのする懐かしさを感じさせる楽曲となっています。そしてサビに入ると転調して一音上がるのですが、コードに対するメロディーの割り振りがこれまた難しい。子ども達が歌っているキーで歌うと歌えるメロディーも、弾き語りのためにキーを上げて歌おうとするとメロディーが取れなくなってしまうことが度々ありました。ギターカポによるキーの上げ下げは得意のはずの僕なのにこの曲には相当苦労させられています。そんなに難しいコードは使っていないのですが、そこに乗っけるメロディーラインの妙で不思議な音楽になるんだと言うことを改めて感じさせられています。でも子ども達は『そんな理屈どこ吹く風』でこの歌を涼しげな顔で歌っているからたいしたものだと大いに感心させられています。

【やんちゃ怪獣どっかーん!】
 『たにぞう&ひろみち(昔の体操のお兄さん)』コンビの新しい運動会ソング。この『たにぞうさん』の歌はシンプルで乗りやすいものが多く、過去の運動会でも『まっくらけっけっけ』や『とりロック』が子ども達の人気をさらってゆきました。しかし今回のこの曲、これは『スカ』と言うのでしょうか、全部裏拍・しかもちょっぱや。「これはピアノでは弾けない」と早々にあきらめてしまいました。ギターでの伴奏も難しく、ずーっと『ん!ちゃ!ん!ちゃ!』の練習に明け暮れてようやく「こんな感じ」って表現が出来るようになりつつあるところです。そうは言いながら今までなかなか弾けなかったこのフレーズを相当練習するきっかけともなりまして、ちょっと弾けるようになり嬉しい想いに満たされている今日この頃です。

<最後は皆さんで座談会>
 今回もまた最後に、運動会の感想や音楽にまつわる皆さんの想い・そして子ども達とのエピソードをご披露していただけたなら嬉しいです。運動会は『やらされて・見せて終わり』のものにしてしまってはもったいない。子ども達が一生懸命打ち込んだ想いをお母さん達にも分かち合って欲しいと思うのです。そしてこれをきっかけに、日常の中での音楽が『子育てにおける糧』となってくれたなら嬉しく思います。音楽って自分でやってこそ・そして子ども達と一緒に共有してこそ、どれだけ素敵なものかってことを実感出来るものだから。


戻る