2023年度 1月の幼稚園

1月第2週


【1月9日 始業式】
新しい年が明けまして、新学期も今日から始まりました。
三学期の始まりの日に子ども達が元気に帰って来てくれたこと、
本当に嬉しいことでした。
「明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします」
と子ども達と新年のご挨拶をきちんと出来たこと、
そしてその言葉にこの子達がキチンと応えてくれたこと、
それがとってもうれしいことでありました。
今、地震や事故・戦争などでで日常の生活が送れていない人達が
世界中に沢山いる中で、
『当たり前の日常』を送れることの幸せを
改めて感じている年の始めです。

また今日から入園となった新人君をひとりお迎えして
24名で歩き始めた日土幼稚園。
長い冬休みからの立ち上がりで
今日はリズムとペースを掴むことが出来なかった子達もありましたが、
ゆっくり調子を整えながら
またみんなで歩いてゆきたいと思っています。
焦らず逸らずゆっくりと。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

【1月12日 日土幼稚園創立95周年記念礼拝・参観日】
今日はJA日土の三階ホールをお借りして
日土幼稚園の創立95周年記念の礼拝と参観日を行なうことが出来ました。
広い会場にお家の方々をお招きして
共に喜びの時を持てたことに感謝です。
礼拝ではいつもの合同礼拝よりちょっと長くなってしまったお話にも
じっと座って聞いてくれていた子ども達。
そんなこの子達にも本当に「ありがとう」でした。
子ども達の心と身体が健やかに育ってくれているところを
お母さん方にも見てもらえて
僕らも嬉しかったです。

さて、おたのしみの部に入りまして
子ども達の元気モードにスイッチON!
先生達が交代で司会・進行してくれた
嬉しい時の時をみんなで分かち合いました。
ふれあい遊びの『UFOキャッチャー』やダンス『ディズニー体操』では
すみれさんを始めとしてみんなノリノリ。
小さい時は人前だと「やらん!」ってそんな子達ばかりだったのに、
『人前でやる喜び』や『みんなでやる楽しさ』を
園生活の中で分かり出来るようになって来たのでしょう。
そんな成長の姿も随所で見られ
あちらこちらでうれしい気付きを与えられた参観日となりました。

それに引き続きまして縄跳びを課題にした
『子ども達が今がんばってること』を見てもらうコーナー。
運動会の頃はよちよち歩きだったのに、
毎日の『ヤギ牧場参り山歩き』で
本当に足腰が強くなったたんぽぽさん。
くねくね蛇の縄跳びを軽々とジャンプして
駆け回るたくましい姿を披露してくれました。
それに続いたばらさんは
『くるくる回る縄跳びをかいくぐってダッシュ』。
練習を始めた当初は頭をかがめてそろそろ入って行くものだから、
漫才のツッコミのように後頭部をペシ!っと縄にはたかれていたこの子達。
それが練習を重ねてゆくその中で、
縄に入るタイミングと駆け抜ける勇気を
どんどん身につけてゆきました。
そんなことが出来るようになったのが嬉しくって、
回る縄をかいくぐり縦横無尽に駆け抜ける勇ましい姿を
僕らに見せてくれたばらさん達でありました。

そしてももさんは『一人縄跳びチャレンジ』。
ちょっとずつ練習して来た縄跳びですが、
参観日のためにより熱を入れて練習して来たこの一週間。
最初は「やっても出来んし…」とそんな感じで
心も体もなかなか力が入らなかったももさんでしたが、
この数日の『やる気の急上昇』がなにより嬉しいことでした。
そう、この子達は『出来た!』『出来なかった!』そのことよりも、
そのモチベーションのもってゆき方が肝となる子ども達。
ほんわか仲良しで良いのですが、
『ばらさんに負けても気にしない』ってくらいのマイペース。
それが最近ちょっとずつ
『本気モード』に入れるようになって来たのがなにより嬉しい成長です。
ウルトラマンのように3分しかもたないのはご愛敬。
でもそんなしてがんばっている我が子の姿を
一緒に喜び応援してくれていたお父さん・お母さんの姿がありました。
それがなんとも嬉しい情景でありました。

さあ、すみれさんはその『一人縄跳び』の勝負大会。
誰が一番長く跳べるかを競い合いました。
この子達も「跳べんからやらん!」
って子達だったのですが、
いつの間にやら「〇〇君が出来たなら僕も!」と
切磋琢磨の姿を見せてくれるようになりました。
その大会で優勝したのはたくま君。
昔はいじけ虫の筆頭だったのに
今では誰より何度も何度もがんばれる
そんな素敵なお兄さんになりました。
優勝のメダルを首にかけてもらったたくま君。
メダルを作っている時に「ちょっと小さかったかな?」
と心配していた先生達だったのですが、
なんとか「むぎゅ!すぽん!」とたっくんの頭を通たので
みんなほっと一安心。
本当に心も体も大きくなったこの子達の姿を
ちょっと嬉し可笑しく見せてくれた光景でありました。

さてさて、それで終わりかと思いきや、
今度はお父さん・お母さん達の番。
日頃は口であれこれ言ってもなかなか素直に聞いてくれない子ども達。
でも『大人もがんばっているところ』『やって見せる勇気』を子ども達に見せることが
なによりの教育とメッセージ。
そんな想いでお母さん達にも縄跳びチャレンジに挑戦してもらいました。
最初は「聞いてないよー!」とそんなリアクションだったのですが、
やるとなったら『本気モード全開』でやって見せてくれたお母さん達。
みんな一生懸命がんばる姿を
子ども達に見せてくれました。
「こんなお母さん達と一緒に子育てが出来て、僕らは幸せだなぁ」
と心の底から思ったもの。
「幼稚園・保育所に預けているだから、
そう言うのはそっちの仕事でしょ!」
と言うような風潮が強い現代社会の中にあって、
こんなに一生懸命協力してくれるお母さん達の姿は
本当に僕らを励ましてくれます。
「うちの幼稚園は本当に子ども達・お母さん達・そして先生に恵まれて
この95周年を迎えることが出来たんだよね」と
そのことを実感させてもらった至福のひと時となりました。

そんなチャレンジタイムのその後は
みんなで『ケーキ作り競争ゲーム』。
紅白のチームに分かれまして、
親子でケーキの材料を運んで行き、
三段重ねのショートケーキを作りましょう、と言うゲーム。
これにも子ども達は大喜び。
高い高いケーキのタワーを
身体を一杯に使いながら積み上げて行ってくれました。
最初「なんでケーキ?」と思ったのですが、
「日土幼稚園のお誕生日」と言うことで
先生達が考えてくれたこの素敵なゲーム。
みんなで楽しく遊んだその後に、
このケーキを囲んでみんなで記念写真も撮りました。
こんなに沢山で撮る集合写真、
「今回は僕も入ろう」とセルフタイマーで撮ったのですが、
とっても素敵に撮れていて嬉しかったです。

最後に『理事長先生からご挨拶』
と言うことで潤子先生のお話がありました。
潤子先生のお父さんお母さん・おじいちゃんとひいおじいちゃんと
みんなでバトンをつなぎながらやって来た日土幼稚園。
それが神様に守られて95年もやって来れたことに感謝ですと
想いを語っておられました。
そんな嬉しい想いで最後にお祈りをして
お土産にお菓子としおりとボールペンももらった子ども達。
みんなでお祝いしたこの日のことを
大きくなってもまた覚えていてくれたなら嬉しく思います。
本日はお忙しい中、
一緒にお祝いしてくださった皆さん、
本当にありがとうございました。
そして95年にわたって日土幼稚園を支えてくださった皆さんにも
心より感謝です。

<創立95周年記念礼拝>

<ふれあい遊びタイム>


<なわとびチャレンジ>


<お母さん達の縄跳びチャレンジ>

<ケーキ作り競争ゲーム>

<潤子先生のお話とお祈り>

<みんなで記念写真>


【今週のスナップ 1月11日】
三学期が始まりました。
新しいお友達も一人加わって、
また元気と賑やかさが増し加わったたんぽぽさん。
最初からすごい張り切りモードで
こちらがあっけにとられてしまったあつ君デビューでしたが、
やっぱり淋しくなったりすることもあって涙ぽろぽろ。
「そうだよね」
と思いながら寄り添ってくれている先生達に感謝です。
他の子達も久しぶりの幼稚園と言うことで
またペースを取り戻す為の『慣らし運転中』ですが、
やっぱり一番の特効薬は『お山散歩とヤギ参り』みたい。
「やぎー!やぎー!」とヤギを呼ぶあつ君に、
「きっとお家でも姉ちゃんのこと、こんな風に呼んでいるだよね」と
おかしく見つめた情景でありました。

他の子達もやっぱり大好き『ヤギエサやり』。
散歩途中で青桐のハッパを拾ってヤギさん達に差し出すのですが、
「そんなんじゃたりないわよ!」と食いしん坊ヤギ姉さん達。
そこでアカメガシの枝を切って葉っぱに切り分けてあげたなら、
嬉しそうにヤギの所へそそくさと運んで行くこの子達。
やっぱり生葉が美味しいようで、
次々とおねだりしては
全部平らげてしまったヤギさん達でありました。

帰りしな、丘の上から幼稚園を見渡せば、
「あれが見える!」「あれ!あれ!」と口々にしゃべり出す子ども達。
去年はあだあだ言うばかりだったのに
本当に語彙も言葉数も増えて来て
「お兄ちゃんになったなぁ」と思う今日この頃。
「そらがあおい」とか「くもがない」なんて
自分の感動も言葉にして伝えてくれているこの子達。
「でも都会のビルの隙間から小さな空が見える町中の幼稚園だったら
こんな言葉は聞かれないんじゃない?」
なんてちょっと誇らしく思ったもの。
「何にもない幼稚園だけれど、
何もないからこそ、そこにあるものが見えるんだよね」
とそんな風に思うのです。
何にもないところにこの子達が何を見つけ出してくれるのか、
また楽しみがひとつ増えたような気がした
この日のお山さんぽでありました。


今週の顔
たんぽぽ組にやって来ました、
新しいお友達あつむ君。
遊んでる時はこんな眩しい御機嫌顔で、
ここ・そこ・どこにどんどんと
探検・冒険しにゆくメンタルの強さを持っています。
ふらふら自由人のようでありながら、
ちゃんと見聞きも出来るしっかりさんぶりも見せてくれる
そんな大型新人に乞うご期待!です。
たんぽぽさんのおーちゃんです。
今日も台車を引いてゆるゆる散歩。
ボールをいくつか荷台に入れて、
集めるでもなく届けるでもなく
行商さんのようにゆるゆるふらふら。
そんなおーちゃんが僕のところにもやって来て
『リアクションおねだり』のこんな顔。
僕の『つたないボケ』に満足そうに去ってゆきました。
たんぽぽさんのあっくんです。
今日はあっくんの好きなものを発見。
それはなんと自分の写真。
デジカメで撮った写真をモニターに出して
「これ、だあれ?」と尋ねたならば、
「あっくん!」と嬉しそうな倍増し笑顔をくれました。
『お空の青さの感動』を自分の言葉で
伝えてくれたあっくんに大感動している僕です。
たんぽぽさんのじゅんくんです。
僕のカメラを見つけると、
すぐに『ハイテンションモード』にスイッチON!
いつもこんなに良いスマイルショットを
一発でくれるから僕も嬉しくなってしまいます。
おしゃべりも一杯聞かせてくれるようにもなりまして
今、とっても輝いているじゅん君。
キラキラ笑顔でがんばってます。



1月第3週

【1月15日 ひよこクラブ&たんぽぽ組】
今日は1月のひよこクラブが行なわれ、
4人のひよこちゃんが遊びに来てくれました。
7名のたんぽぽさんと合わせて11名で楽しんだ今回のひよこクラブ。
『お正月遊び』と言うテーマで
お母さん達と楽しく一緒に過ごすことが出来ました。

いつもの手遊び・リズム遊びから始まって、
先日の参観日でもやった『UFOキャッチャー』にも挑戦してもらいました。
ちょっと前だったら『他所の人』に対して尻込みするような子達だったのに、
今では我彼構わず両手を広げて捕まえに行くその姿を
嬉しく見つめたものでありました。
みんな大きくたくましくなりました。

今回の製作は『コマづくり』。
紙皿とペットボトルの蓋で作るコマなのですが、
お母さんと一緒に楽しそうに作業をしていた子ども達。
完成したなら出来上がったコマを僕に見せに、
舞台の上に集まって来てくれました。
ワイワイやってるたんぽぽさんの所に
ひよこちゃん達もやって来たならば、
手を差し伸べお世話しようとしてくれるたんぽぽさん。
「私はお姉ちゃん」「僕がお兄ちゃん」と言う自負が
優しい想いを促して、
小さい子達に寄り添い関わってくれるそんな
姿を見せてくれました。
たんぽぽさんもいつも大きい子達に優しくしてもらっているもんね。
嬉しい『優しさと関わりの連鎖』がまたひとつつながった
素敵な情景を見せてもらいました。

当のひよこちゃん達はマイペース。
お母さんの背中に隠れたり出て来たり、
機嫌良く笑ったり・かと思えば「いやいや!いやいや!」言ってみたり。
色んな想いと表情を見せてくれておりました。
でもでもそれでいいのです。
ずっと自分の中に閉じこもっているよりも、
自分の外の世界に飛び出して
「これすき!」「これいや!」をひとつひとつ確かめながら、
自分との相性を確かめてゆく場として
用いてもらえたならそれでいい。
そんな豊かな体験の中で
『自分』を見つけて行ってくれたら、
きっとそれでいいのだから。

来週はひよこ広場もありますし、
また幼稚園に遊びに来てください。
来月のひよこクラブは2/19です。
そちらもまたどうぞ。
皆さんのお越しをお待ちしております。


1月16日 すみれ・もも・ばら組
今日はサッカー教室の日。
寒い日でしたが
合同礼拝が終わった後、
コーチが来るまで
子ども達はダンス&マラソンでウォーミングアップ。
張り切って身体を動かしておりました。
そこにコーチが到着、
サッカー教室が始まりました。
みんながもう体を動かしている様子を察し、
この日は早々に『ボール鬼ごっこ』をスタート。
程よく温まった身体と時より差し込む陽射しに包まれ、
嬉しそうに走り回っていた子ども達でありました。

いくつかのゲームに続いて
今回もまたミッションに挑戦した子ども達。
ふたつのゴールに向かって赤白でボールを取り合ってシュートしたり、
そこにキーパーを置いてちょっと難しくしたりなど、
子ども達の様子を見ながら生まれて来たコーチのイマジネーションが
新たなミッションを生み出してゆきます。
子ども達も『言葉で言われた新たなルール』を
さっと理解してくれるようになりまして、
『サッカー教室』らしい動きと対応を見せてくれておりました。
ちょっと前までは何かやると
『トンチンカン』なことになってしまっていたこの子達ですが、
今ではすっかり『サッカー教室のメンバー』って感じ。
各所でファインプレー・ビッグプレーを見せては
コーチや僕らを驚かせてくれたのでありました。

そんなテクニックもメンタルも向上して来たこの子達の紅白試合は
見ごたえがあるものとなりました。
みんなが上手になって来たので、
誰か一人の『上手い子』がボールを持ってもなかなか点にはなりません。
その子をフォローしてこぼれて来たボールをゴールに押し込んだり、
相手に跳ね返されたボールを拾って
前に向かってビルドアップして行ったり、
これまた「おー!サッカーやってるなぁ!」
と言うようなサッカーになって来たから、
見ている僕らも嬉しくなってしまいます。
いかんせん『枚数』が足りなく、
ディフェンスを固めると攻め手がいなくなり、
後方で守りながらボールを前に蹴っても
さすがに相手ゴールまでには届きません。
『中盤でボールを拾ってゴール前まで持ち上がり、
打ったシュートに他の子が寄せて押し込む』
と言う作戦をイメージして声をかけるのですが、
なかなかそれが伝わりません。
みんなが上達して来たがゆえに
新たな課題が生まれて来て、
『それをどう体現するか』
と言う宿題を与えられた僕らと子ども達でありました。

それにしてもぐぐっとレベルの上がったこの子達のサッカー教室。
一年間がんばってやって来た甲斐がありました。
終わりも段々と近づいて来た今年度ですが、
最後にみんなで『素晴らしい花』をもうひと花咲かせられるように
また次回も力と想いを合わせながら
がんばってゆきたいと思っています。


【今週のスナップ】
一月の風物詩、『お正月遊び』。
それぞれに日常ではあまり触れることのない様々な遊びに
出たり・入ったりの子ども達。
遊び道具を先生に取り揃えてもらっているのですが、
そこからどれを選ぶかはこの子達次第。
誰かが始めた遊びに一人ずつ仲間が加わって、
ちょっとずつ大きな輪っかになってゆきます。
そこに美香先生も加わって
声掛けしたりお手伝いしたり、
この子達のやる気に寄り添ってくれています。
『コマ回し』ではやっと回った瞬間を喜び合う
先生と子ども達の歓喜の声が
響き渡っていたものでありました。

ちょっと出来るようになったなら
やっぱりうれしい子ども達。
続けて何度も何度も挑んでいたももさんの姿がある一方、
「もういいっかな」と想いが次に移ってゆくばらさんもあって、
『混合クラスらしい風景』がよくよく見られたものでした。
そんな時には『別の遊び』を始める子達もあるのですが、
そこに幾人かの仲間がいると嬉しいもの。
福笑いやけん玉・カルタなど
あちらこちらに細胞分裂を繰り返し、
そこが起点となってまた新たなコロニーが生まれ
楽しそうに遊んでいたこの子達でありました。

そんなしながら次に大きな集まりになったのが『カルタ遊び』。
最初は2〜3人だった小さな集いか
いつの間にやら大きな集団になりまして、
『カルタ大会で勝負』が出来るほどにもなりました。
『ことば』や『文字』に興味関心を持ち始めたこの子達。
年長さんのように読み札を聞いて「ぱっ!」と取るところまではまだ行きませんが、
札を読みながら「〇…、あれあれの〇」と
読み札の言葉を文字に変換したその上で
子ども達の知っている言葉につなげて投げ掛ける美香先生。
音として表現された言葉を『文字と言う記号』に変換して、
更に『連想イメージ』や取り札の絵をヒントに加えて
『カルタ取り』を成立させようと奮闘する美香先生。
でもそれでばらさんも札を取れるようになってゆくのだから、
「これって学びだよねぇ」と
この子達の『自己啓発カルタ取り』を
面白可笑しく見つめた僕でありました。
でもでも何でも初めはこうして始まってゆくものです。
そこに興味関心の灯がともれば
後は遊びの中で勝手に学びを深めてゆくのが子ども達。
お家でも電子ゲームばかりでなく、
こうして関わり合いを持ちながら
共に学びを得てゆくようなお正月遊びを
是非是非一緒にやってみてください。
これって子どもばかりでなく
大人の僕らも気付きを得たり何かのスキルアップにつながったり、
真面目にやればきっと楽しめると思いますよ。


【1月17日 お楽しみ会】
今日はお楽しみ会が行なわれました。
今月の担当は実祐先生。
今回は「色々と考えて来たんだろうな」と言う展開で、
子ども達に向けて始めた『シルエットクイズ』の中に
『けん玉』が出て来て『実物チャレンジ』してみたり、
『鬼』や『鏡餅』を出して来て話を次につなげたり、
『つながり』や『展開』を意識して組み立ててくれたのが
よくよく伝わって来たものでありました。
勉強家で努力やさんの実祐先生の成長を感じた
嬉しい『おたのしみ』のコーナーでありました。

そこから続きまして『おしくらまんじゅう』や『ダンス』を取り入れて、
子ども達の心と身体をウォーミングアップ。
舞台に立ってこの子達のことをリードしながら
軽やかに且つニコニコ笑顔で踊れる先生を
まばゆく見つめた僕だったのでありました。
おじさんにとってはこれがメンタルもフィジカルもきついミッション。
子ども達を前に元気はつらつ踊れるだけで
「すごいなぁ」「えらいなぁ」と思ってしまいます。
その即興ダンスにすぐさまついて来れる子ども達と先生達も
「これまたすごいなぁ」と思うのです。
楽しんで身体を動かせることが
なにより大事&自分のパワーになることを
改めて見せてもらった情景でありました。

その後、『シルエットクイズ』からの展開で
『お餅つきレース』を準備してくれた実祐先生。
杵と臼も作って「ペッタン!」「ペッタン!」やるレースに
子ども達も大喜び。
そのとき限りの『一発もの』の企画なので、
どんなに準備して来てもやりながら出て来るいくつかの不具合。
その気配を察知して、
黙ってフォローしてくれたり、
ちょっとの路線変更を子ども達と実祐先生に向けて
上手に声掛けしてくれる先輩達。
ちゃんと実祐先生の立場も慮って
修正し導いてくれる先生達の心遣いを
嬉しく見つめていた僕でした。
他所ではなかなか育たないと言われる新人教師。
すぐにやめてしまう子も多いとのこと。
「がんばり屋さんの実祐先生だから、誰もが応援したくなる」と言うのもありますが、
こうやって先生達・そしてお母さん達も
温かな心で新人先生や子ども達を見つめ見守ってくれている今の日土幼稚園って、
本当に良い成熟期にあるように思うのです。
そうやりながら実祐先生の企画したお楽しみゲームを
心一杯楽しんでいた子ども達。
出来上がった鏡餅にも大喜びでありました。

来週は『お餅つき』も予定している幼稚園。
そこに向けて良い導入にもなりました。
そんな先生達の想いを受けて
お得意の『お正月のもちつきは』の手遊びを紹介してくれたのは潤子先生。
二人一組になってお餅を突いたりこねたりする様を
動きの中で表します。
一人一人の想いと神様から与えられた賜物を持ち寄って、
ひとつのお楽しみ会を何倍にも素敵にしてくれた先生達。
その働きに心より感謝です。
今日はそんなちょっと嬉しい『お楽しみ会』でありました。


今週の顔
すみれ組のけい君です。
このところ色んなことに
自信を持って取り組んでいるけい君。
大きな声や仲間への声掛けが
よくよく聞こえて来て嬉しい限り。
ちょっと大人し目だった笑顔もこんな風に
まばゆく輝いてる今日この頃。
嬉しい成長を見せてくれているけい君です。
すみれ組のあいピー、
滑り台にて御機嫌スマイル。
三学期の『顔紹介のスナップ』で
「最後の写真だね」とポロっとこぼせば、
「やだよー!日曜学校もずっと来るから、
まだまだもっと写真撮って!」と言われて
涙が出そうになった僕。
いつまでも『うちの娘』でいてください。
ばら組のもとよしくんです。
もんもんに誘われ一緒に『警察鬼ごっこ』。
「しんせんせい、どろぼう!」と勝手に決めつけて
追いかけて来るもんもん刑事。
「がちゃん!」と僕の手を取り『確保』して、
こんな御機嫌笑顔で笑っておりました。
どんなリアクションを返しても
大受け・大喜びしてくれる愉快なもんもんです。
たんぽぽ組のせな君です。
温かな初春の陽射しのその中で、
スクーターを駆って御機嫌ドライブ。
カメラを向ければ満面の笑みで
あれこれ話しかけて来てくれるせな君。
幼稚園を楽しんでくれているのが
嬉しいほどに伝わって来ます。
まばゆい笑顔が素敵なせー君です。



1月第4週

1月23日 たんぽぽ組
3学期が始まって2週間が経ちました。
新学期のスタートと新入り君の入園で
「あーん!」「あーん!」の声が聞こえていたたんぽぽ組。
「ちょっとは落ち着いたかな?」と思い、
カメラを手に礼拝の様子を覗いて来ました。
すると眞美先生を前にしてちゃんとイスに座っている子ども達。
「ちゃんと座るんで」「おいのり!」と互いに掛け合う声も聞こえて来ます。
そんな先輩達の声と様子に促され、
新入り君もそれなりにやって見せてくれていた
礼拝の風景でありました。

そんな子ども達の姿に個性と言うものが垣間見えています。
先生の声掛け一言一言に
自分の想いを言葉にして返して来る子。
先生の質問や投げ掛けに
『こうでしょ』と態度で応えてみせてくれる子。
そして「ぼくはこうやるのがいいんだ!」って顔で
全く動じない様子の子などなど。
どの子も入りたてだったあの頃は、
『やりたい想い』を遮られたなら
憤慨してひと騒ぎして見せたもの。
でも先生の言葉を受け入れたら上手く行った成功体験や、
その「できた!」を一緒に喜んでもらえた感動体験があったからこそ、
今のように先生をリスペクトして
「こうでしょ!」「ほら、出来るよ!」と
言葉や行動で顕してくれるようになったのです。
「これって信頼関係だよね」と思いつつ、
眞美先生とたんぽぽさんの関わりを
嬉しく見つめていた僕でありました。

礼拝の後に子ども達からのリクエストでダンス大会が行なわれ、
『ディズニー体操』から始まって
『エビカニ』や『かみなりごりごろ』まで
元気に踊って見せてくれたこの子達でありました。
それも体を大きく動かして
踊ってくれているから更にびっくり。
以前は『見よう見まね』で『所々身体が動いていた』って感じだったのに、
自信を持って自らの想いで動ける心と身体を育てて来てくれたこと
本当に嬉しく思ったものです。
5月からの9か月間の積み重ねが
この子達の心と身体に沁み渡って来た、
ちょうどそんな頃なのでしょう。
嬉しい春の訪れが
この子達のこれからをまばゆく感じさせてくれています。
まだまだ色々出来ないこともあるけれど、
それも積み重ねて行ったなら
この子達ならきっと出来ると
そんな予感を感じさせてくれる
今日のハッスルダンスでありました。

新入り君ものんびり君もまだまだこれから。
先生にたっぷり時間と愛情と言葉をかけてもらいながら
過ごしてゆくそのうちに、
ある日突然素敵な芽がにょきっと頭を出して来るでしょう。
そうそう、みんなのチューリップも
植えてからしばらく音沙汰ナシだったのに、
いまではいつの間にやら頭も出して
『チューリップですよ』って感じになって来ています。
『春遠からじ』のたんぽぽさんです。


1月23日 すみれ・もも・ばら組
先週に引き続き、今週は12月の分の代替えで
サッカー教室が行なわれました。
この日は朝から雪混じりの吹雪となって
ホールで行なうことになったサッカー教室。
動きやミッションエリアは小さくなりましたが、
その中で上手にサッカーを指導しているコーチを見ながら
「さすがだなぁ」と思ったものでした。
いつものお外ならパワーやスピードがモノを言う一対一。
でも狭いホールでは細かいタッチとボールコントロールで
その差が少し埋まってくれるので、
小さい子達も『いつもより出来る自分』にちょっと嬉しそう。
大きい子達も年下の子を思いやり、
無茶なパワープレイとかフィジカルプレイを仕掛けて行かない姿も見受けられ、
ちょっと嬉しい気持ちで見つめた情景となりました。

そんな中、コーチから色んなミッションが繰り出されたのですが、
それに対応出来ずに「ムキー!」と切れそうになった男の子。
『頭では理解出来るのに身体が思うように動かない』
そんな自分にフラストレーションMAX。
頭も良く比較的器用でもある彼が、
自分自身に向き合って感じるジレンマに
爆発しそうになっていた姿を見つめながら
「そう言うこともあるよ」
と言葉をかけた僕でした。
何でも上手くやって来た子や
イヤなことからずっと逃げて来たような子達にとっては、
『自分と向き合う良い体験』となりました。
『なんでもバーチャル』
『上手くいかなかったのは人のせい』
これまではそんな感じだったのに、
狭いスペースで自分の目の前には
ボールが一個あるだけです。
誰も悪くない、誰のせいでもない、ただ自分が出来ないだけ。
「出来ないからダメ」とは誰も言わないし、
みんなが出来ている訳でもない。
こうやって色んなものを排除した中で、
ただただ物理的にはボールがあるだけ。
コーチは『これやってみな』って言っただけ。
それでこの子達がこんなにも自分と向き合るようになるのだから
「サッカーってすごいなぁ」と改めて思ったものでありました。

外で走り回っていた時は、
それだけで想いも発散されていた子ども達。
でもそれが室内で足元のボールをコントロールするミッションに変わったことで、
新たな気付きと省みを与えられました。
そんな時を与えられ、
僕らもこの子達の新たな一面や成長を感じさせてもらった
今週のサッカー教室でありました。


【今週のスナップ 1月23日】
今週のトピックスはなんと言っても『雪ウィーク』。
なか日は自由登園となりましたが、
それでも子ども達が日頃見たり触れたりすることのない雪で遊べたことを
嬉しく思ったものでした。

初日は降ったり止んだりの降雪でしたが、
お昼から外に飛び出して来た子ども達。
あちらこちらに積もり残っていた雪に触れ、
大喜びしておりました。
かき集めた雪で作った雪だるまも可愛いミニサイズ。
それでも今年初の積雪に子ども達の喜びようは
ほんとに大きなものでありました。

でも、それが終わっての『お帰りの準備』。
みんな燃え尽きちゃったのか、動かない、全然動かない。
「帰るよ」「お着替えせんと」の声掛けにも、
雪だるまの如く固まって動かなかった
子ども達でありました。
【1月24日】
一晩雪が降りしきり、
翌日はこんな雪野原に変身した幼稚園。
バスが動かないので自由登園になりましたが、
4名の子ども達が勇み馳せ参じてくれました。
せっかく来てくれたこの子達に
たっぷり雪遊びを楽しませてあげたいと、
朝からお外に飛び出した先生達。
そんな僕らに『今日は無礼講!』と勝手に決めて
雪を投げつけて来た大興奮の子ども達でありました。
それでもこんなにはしゃぎまわるこの子達の姿を見つめながら、
襟元に入らないようにしっかり上着でガードして
飛んで来る雪玉を甘んじて受けた僕らでありました。
そんな僕は大したことないのに
服がびっちゃんこになって大騒ぎの子ども達。
子どもの『無我夢中』の顛末を
不思議な想いで見つめたものでありました。
でもでもそうやって思いっきり遊べた今日の自由登園。
この子達にとって素敵な一日になったことでしょう。
【1月25日】
翌日、道路はすっかり復旧して、
子ども達が幼稚園に帰って来てくれました。
街中ではほとんど残っていない雪景色、
でもここはまだまだ雪の中。
一日遊んで余りあるほどの残雪に
大喜びしていた子ども達でありました。
たらいに張った大氷を抱えて声を上げる男の子。
先生と作った雪だるまを嬉しそうに覗き込むたんぽぽさん。
それぞれに雪や氷の冷たさと感触を
思う存分味わっておりました。
これだけ一杯遊べたら、
昨日来れなかった子達も充分満足してくれたはず。
自然体験とリスク管理が上手にバランスした
今年の『雪の幼稚園』。
雪の中、来てくれた子ども達と先生達にありがとう。
そして全てのことを守り導いて下さった神様に
心より感謝です。


今週の顔
ばら組のそうた君です。
僕に対しては強気で来れるそうちゃん。
かと言ってトゲトゲすることなく、
『良い仲間』として認めてくれているようです。
普段はおしゃべりで愉快なそうちゃんですが、
がんばる時は黙々とがんばれる男の子。
「そう言うところ好きなんだよなぁ」と思いつつ
その成長を嬉しく見つめている僕なのです。
もも組のかずなりくん、
こちらはおすまし笑顔のブランコです。
ちょっと前までのらりくらりって感じだったかず君。
でも最近は縄跳びもコマ回しも
自分が納得するまでとことんやっている姿を
あちらこちらで見せてくれています。
「すみれになる!」の想いがひしひしと
と伝わって来るのがなんとも嬉しいかず君です。
ばらさんのゆうまくん、
滑り台の階段を昇りつめて嬉し笑顔。
去年は階段が恐くって
よちよちだったゆうくんが、
この一年で本当に大きくたくましくなりました。
園庭を走り回ったり
何度も滑り台を登ってすべってしてみたり、
元気でパワフルな男の子になりました。
たんぽぽさんのがくた君です。
幼稚園にもすっかり慣れて
御機嫌笑顔で遊んでいます。
自分の想いを口に出来るようになって来て、
がくちゃんからあふれて来る『つぶやき達』を
じっと聞いているのが僕の今のお楽しみ。
『心の声・駄々洩れ』のがくちゃんですが、
その想いを知れて嬉しく思う僕であります。



1月第5週

1月30日 たんぽぽ組
今日はたんぽぽさんの製作風景を覗いて来ました。
ついこの間、三学期が始まったばかりと思っていたのに
めぐる季節のうつろいは早いもの。
気がつけば今週末には節分・そして立春を迎えようとしています。
「何にも準備していないのに」と焦った僕だったのですが、
各クラスの先生と子ども達は
ちゃんと準備をしてくれておりました。
ここまで来るのに時間がかかったであろう出来栄えの鬼のお面に
今日はクレヨンで目を入れ歯を描きしていたたんぽぽさん。
この子達に似つかわしい元気さを感じさせるその上に、
どことなく明るく愉快なムードの鬼が出来上がっておりました。
それを嬉しそうに掲げて見せてくれたこの子達。
顔に当てたり頭に乗っけてお調子してみたり、
嬉しそうにしている姿が印象的でした。

日頃からあまり邪気を感じさせないこの子達。
もめごとはあってもそこに悪意を感じることはありません。
だからこの子達の作る鬼もこんなに明るく楽しそうに見えるのでしょう。
金曜日の節分が楽しみな
たんぽぽさん達でありました。


1月30日 もも・ばら組
幾度かの楽器遊びの時を経て、
今日はホールで演奏してみました、この子達。
曲はトトロの『さんぽ』、
みんなもよくよく知っている楽しい曲。
だからついついはしゃぎすぎちゃって…
と言うところはあるのですが、
それでもそれぞれに楽器に取り組んでいた子ども達でありました。

肝になるのが大太鼓・小太鼓のもも兄さん。
大物を扱わせてもらえるのは嬉しいのですが、
それぞれのリズム隊のリーダーで
ばらさん達を引っ張って行かなければならないから責任重大。
目新しい楽器と興奮でどうもふわふわしてしまい、
なかなか先生の方に目線と想いが行かない男の子。
一方、先生の指揮を一生懸命見ているのですが、
一拍目が遅れたのを取り戻そうと
『ダダダ!』と三連符で打ってしまう男の子と、
先生も子ども達も大苦戦でありました。

また日頃『しっかりさん』のように見えるばらさんも大苦戦。
「うん!タン!タン!タン!」と休符から入るのを
目の前で先生がやって見せてくれるのに、
どうしても「うん!」の一拍目を叩いてしまうそんな姿も。
意志の強いがんばり屋さんであるがゆえに
これまで色んなことに挑戦し体得して来た彼女ですが、
催眠術にかかったように『うん!』を叩いてしまうその姿を
興味深く見つめていた僕でありました。

そうそう、最初の一歩はそう言うもの。
さらっと出来ても
『なんで出来たか分からない』のであったなら、
その次につながってゆきません。
先生の方も「どうしたら伝わる?理解出来る?」
を考えつつ子ども達の姿を見つめつつ、
次なるアドバイスを送ってくれています。
これってただの『楽器の訓練』ではなく、
『どうしたらこの子が分かるように自分の意志を伝えられるか』と言う
『子ども理解』のための学びの場でもあるのです。
子ども達と先生の互いに交わすこんな想いが
上手く伝わるようになって行ったなら、
そこからきっと素敵なリズムが奏でられ始めることでしょう。
それを楽しみにまたこの子達と先生の素敵な関わり合いの姿を
見守ってゆきたいと思っています。


1月30日 すみれ組
すみれさんは節分の豆升を作っているところ。
折り紙を幾重にも折って立体の升を作って行くこの製作。
「これって結構難しいんだよね」と思いながら
「できるかなぁ?」って想いで眺めていた僕。
案の定、なんかよく分からないような体で
不必要に折り線が沢山走っているように見受けられます。
「あー違うんじゃない?」
と思いつつも実祐先生が涼しい顔をしているのを
不思議な想いで見つめた僕でありました。
子ども達も「あーだ」「こーだ」言いながら
なんか「これでいいの?」って半信半疑の変な顔。
途中隣のたんぽぽ組を覗きに行った僕が
すみれに帰って来て目にしたのは、
四辺の升の一角が鬼の顔になった
バージョンアップした豆升でありました。

これにはびっくり。
「今時はこんな折り紙があるの」と驚くと共に、
「余計なこと言わなくて良かった」とも思ったもの。
子ども達もちゃんと鬼の顔に折り上がった豆升に
鬼の顔を描き込みながら、
素敵に出来上がった鬼升に満足気でありました。
『新人さんといつまでもわちゃわちゃな子ども達のこのクラス』
と思っていたのに、
いつの間にやら僕の想像以上になっていて
嬉しいような・淋しいようなそんな心持ち。
「もう小学校に行っても大丈夫じゃん」と思う一方、
「もう小学生になっちゃうのかぁ」と思ったなら
「いつまでもわちゃわちゃのまま幼稚園にいてよ」
って気にもなってしまいます。
気がつけばもうすぐ立春。
この子達の春もそこまで来ています。


【合同礼拝 1月31日】
今日は合同礼拝に日土教会の松井牧師をお招きして
お話をしていただきました。
本当は先週の約束で
礼拝の後に一緒におもちつきをすることになっていたのが、
今週に延期・さらにまたおもちつきの中止と
松井先生には変更ばかりで本当にご迷惑をおかけしました。

そんな松井先生がこの日してくださったお話は
『ノアの箱舟』。
人間の勝手・我がままに心傷められた神様が
世界を作り直そうとされたその時に、
神様を信じ敬うノアさんの家族は救ってあげたいと
「箱舟を作りなさい」と教えてくれました。
世界は40日も続く大雨の為に
全て水の中に沈んでしまったのですが、
ノアさん一家と箱舟に乗せられた動物達は
命をつなぐことが出来ました
と言うお話。
一見救いのないような話に聞こえますが、
ノアさんが箱舟を作っている姿を
人々は見て知っていたのです。
そしてその姿を馬鹿にして
神様の御心を受け止めようとはしませんでした。
でも僕もそんな時にどちら側の人間になれるか
本当に自信はありません。
今の地球の自然変動は神様からのメッセージ。
自然を大切に自然を想って生きなければ
地球と言う箱舟がひっくり返り沈んでしまうと
警鐘が鳴らされているにも関わらず、
自らを改めることの出来ない我々人間。
後の世に・子ども達にこの自然と地球を残してあげるその為に、
私達にいったい何が出来るのか。
神様の発せられるメッセージに耳を傾けつつ、
みんなで譲り合いながら・相手を想い合いながら
つつましく生きてゆきたいと思ったものでありました。

松井先生のお話に耳を傾け、
自分の想いと言葉を投げ返してくれた子ども達。
先生の「お祈りしましょう」と言う言葉に
手を組み目を閉じて一生懸命祈ってくれる子ども達に
未来への希望を感じた合同礼拝でありました。
松井先生、お働きに感謝です。


【今週のスナップ 1月31日】
今日は中止になったおもちつきの代わりに、
『パン屋さんへのお買い物』に出かけたすみれ・ももの子ども達。
過去二回とも新人研修で行くことの出来なかった実祐先生も
今回嬉しい初参加。
子ども達の方も誰もお休みがありませんで、
嬉しいお出かけとなりました。

パン屋さんへの道中や
かわりばんこでお買い物に行くのを待っている間、
色々とお勉強をしたこの子達。
バスの中でじっと座っていられずに
動き回っていた子に反応した『取り残され防止センサー』。
突如アラームが鳴り出して
子ども達もこの時ばかりはびびりまくり。
嬉しいのは良いことだけれど
お調子し過ぎるといけない事や、
人に心配や迷惑をかけることもあるんだと言うことを
実体験から学んだこの子達でありました。
この冷や汗が身に沁みてくれたら良いのだけれど、どうでしょう。
こう言うものは積み重ね。
言葉だけはなかなか伝わらない自己管理の大切さも
『危険までは至らない手前のやっちゃった実体験』が
この子達の心を成長させて行ってくれることでしょう。
一方で僕らにとってもちゃんとセンサーが機能する所を確認出来て、
どっちにとっても得になった
『バス非常アラーム事件』でありました。

そんなこんなもありましたが、
なんとか無事にお買い物を終えて帰って来ました子ども達。
その達成感と持って帰ったパンに大喜びしてくれた
ばらたんぽぽの子ども達の顔に、
ちょっと誇らしげなこの子達。
やっぱり成功体験も次なるモチベーションのためには大切です。
程よくより良く成功体験と失敗体験を繰り返し、
頭でっかちではない『知恵のある子』に
育って行って欲しいと思いつつ見つめた情景でありました。

さあさあ、そうして始まったお昼のパン給食。
いつもなら好き嫌いもあって『のんべんだらり』と
時間のかかるランチタイムも、
どのクラスでもあっと言う間に平らげてしまっておりました。
取材に行ったらもうパンの跡形もなくなりそうな子達続出で
その嬉しさが伝わって来たものです。
そうは言っても子ども達を連れ出してのお買い物、
そして一人一人オーダーを取っての配達は
僕らが思う以上に大仕事。
いつもそんな役回りを喜んで担ってくれる先生達に感謝です。
今回もありがとうございました。


【2月2日 節分】
二月に入りました。
今日はみんなで季節行事『節分』をいたしました。
ホールで一緒に礼拝を守った後、
先生達がバトン形式で『節分』をプロデュース。
潤子先生の手遊び『鬼のパンツ』から始まりまして、
美香先生が読み聞かせてくれた絵本『おなかのなかにおにがいる』、
そして眞美先生の進行で進められた『豆菓子食べてお腹の中の鬼退治』と
子ども達を大いに喜ばせてくれたのでありました。
また『自分のお腹の中にはどんな鬼がいる?』の質問コーナーでは、
みんな自分から手を上げて
「泣き虫鬼!」「くいしんぼう鬼!」「わすれんぼ鬼!」などなど
告解してくれました。
自己認識と省みを促すための毎年恒例のこのインタビューなのですが、
去年の子はこれが言えずに『嗚呼なみだ』
なんて場面もありました。
今年の子達はあっけらかんと告白しながらも
その心の奥底にある想いは強く感じられもしたものです。

誰も完璧な人間はありません。
そう言うものなのです。
みんなそれでいいのです。
ただ自分の欠けを真摯に認め
そこから変わって行きたいと願う心を持ちながら
生きてゆけたならそれでいい。
『悔い改めなさい』
と聖書は私達に教えています。
プライドが高く自分の欠けを認めることが出来ない人が
大人も子どもも多くなりました、この時代。
だから自分を取り繕いながら、
同時に相手の欠けを攻撃して自分の優越感を満たすことに
邁進する人が多いのでしょう。
他人を攻撃した人が
自分の取り繕いのボロが出て、
そこにあらわになった欠けによって今度は人から攻撃される側になる。
そんな話ばっかりです。
『互いに赦し愛し合いなさい』ともイエス様は御言葉を下さいました。
『お互いさま』の言葉を繰り返し繰り返し唱えながら、
私達は赦し合って生きてゆく存在になりたいものだと
改めて思ったものでありました。

さてさて、それからみんなでお外に飛び出しまして、
『鬼退治豆合戦』。
お互いの鬼を追い出すために
園庭で豆を投げ合います。
一通り落ち着いて「もう終わり?」と子ども達を見渡せば、
まだ豆升に一杯豆が入っている子がちらりほらり。
サッカー教室のボール当て同様、
豆を握りしめて友達を追いかけまわすものの
ただただそれが嬉しくなっちゃって
一度も投げていなかった男の子。
おしとやかでつつましい性格なのか、
一粒ずつ投げていたそのせいで
全然豆がなくならなかった女の子。
そんなそれぞれの個性も垣間見えた
愉快な豆まきとなりました。

最後はお手製のかわいいお面を被った姿で
記念のクラス写真を撮りました。
どの子も大いに嬉しそうな顔でありましたが、
小さい子達もカメラに目線が合うようになって来たのが大きな成長。
撮っているこちらもちょっと嬉しくなれた
そんな撮影会でありました。
お家でもみんなそれぞれに
自分の中の鬼を追い出して、
素敵な春の訪れ『立春』を迎えてくれたなら嬉しいことです。
今日はそんなお楽しみ盛り沢山の
幼稚園の節分の日でありました。

<たんぽぽ組>

<ばら組>

<もも組>

<すみれ組>


今週の顔
もも組のこうき君、
今週お誕生日で5歳になります。
色んなことに興味を持って
あれやこれやがんばっているこうちゃん。
縄跳びだってサッカーだって諦めないで
がんばって取り組めるようになりました。
そんな心の成長が嬉しい今日この頃。
お誕生日おめでとう!
すみれさんのさやちゃんです。
さやちゃんの顔を見たならば
つい昔話を始めてしまう最近の僕。
小さく可愛かったあの頃のお話を
笑いながら一緒に懐かしんでくれるさやちゃん。
「もう一度たんぽぽになって」と言うと
「それはだめ!」と真顔でNG・グーパンチ。
しっかり先を見つめているさやちゃんです。
ばら組のかえでちゃんです。
御機嫌笑顔でブランコ遊び。
「もう少しでもも組!」が口癖のかえちゃん。
「赤ちゃんのままが可愛いよ!
赤ちゃんのままでいてくださいよー」と言うと、
すっくと立って「こんなに大きくなったもん!」。
そうだよね、いつもがんばり屋さんだったけど
心も体も本当に大きなお姉さんになりました。
すみれ組のみずき君です。
『自分の世界が一番大事』だったみず君が、
友達と一緒に走り回って遊ぶ姿を、
よくよく見かけるようになった三学期。
自分のアイディアを提案したり
相手の想いや意見を受け入れたり、
そんなコミュ力がとても伸びたよねぇ!
と嬉しく見つめている僕なのです。



戻るトップページへ