2025年度 10月の幼稚園
10月第1週
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9月30日 もも組 ももさんは個人種目の練習をしているところ。 今年のテーマを『忍者』で揃えて来た実祐先生。 トータルコーディネートを意識してか 忍たまの『勇気100%・ダンス』に続いてこちらも 忍者になってのフィジカルトレーニングを体現しているよう。 そうは言ってもついこの間まで のんびり・まったり君そろいだったこの子達。 毎朝『身支度、急いで』と言っても馬耳東風。 「なんで急がなくっちゃいけないの?」 ってそんな感じだったこの子達が、 先生の投げ掛けに背中を押され 走っているではありませんか。 「運動会でしょ、あたりまえじゃないの」 と思われる方々にとっては 当たり前に見えるかもしれませんが、 去年からこの子達を見ている僕からしてみれば 感動モノの光景なのです。 どうやってこの子達をその気にさせたのか分かりませんが、 「実祐先生とこの子達の化学反応は、 こんなところまで進んで来たんだね」 と嬉しく見つめた僕だったのでありました。 走るのが早くなった子、 連続ケンパで足腰の強さを顕している子、 そしてなにより「ヤダ、やらん!」 って子がひとりもいないこの情景に ひとり感極まっていた僕でありました。 実祐先生とイメージを共有して 忍者に成り切ることで『その気』になれたこの子達。 時代考証・文化考証の上で気になるところはありますが、 それよりもこの子達の『その気』を醸成する設定が どれほど大切であるかを言うことを 感じさせてくれているこのクラス。 もも組の子ども達、 この半年の歩みの中で 確かなる心身の成長を 嬉しく感じさせてくれています。 運動会本番では 皆さんがご自身の目と感性をもって それを見つけてくださったなら、 それがなにより嬉しいことと思います。 |
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9月30日、10月1日 すみれ組 すみれさんも個人種目の練習風景。 これまで個々に練習して来た跳び箱・鉄棒に加え、 サッカー教室でやって来た『空中ボールキャッチ』 (最近はあまり見られないのですが、 この子達がももばらの頃は結構やっていた ボールに慣れる為のミッション)、 そして最後は『ランドセルを担いで駆け込みゴール』と そんなメニューを用意してくれた美香先生。 こうして見ていると この子達の『入園からの園生活の集大成』 と言った感じでなんか物語を感じます。 特に最後が『駆け込み一年生』で この子達の半年後を暗示しているかのよう。 でもでもきっとそれで良いのです。 すんなり小学校に上がって そこで苦労をするよりも、 『何かが足りない自分』に今の時分から向き合って それを乗り越えてゆく体験と学びこそ 小学校に行ってからのこの子達を 支えてくれるものとなるはずだから。 去年の最初は鉄棒の前で 小刻みにぴょんぴょん跳ぶだけで、 「なんとかして」と先生の顔を見上げていたこの子達。 自分の力で鉄棒に身体を引き寄せて 跳び上がれるようになりました。 『ボールキャッチ』もなかなか真上に上がらぬボール、 そして落ちて来たのをキャッチ出来なかった子ども達。 それを『ボールを選択出来る』と言うルールを取り入れたなら 『これならできる』と自信を持って取り組み出したこの子達。 昔なら「できん!できん!」 でわらわらしているだけだったのが、 『こうしたら出来る』を見つけることで 自分自身に前向きに向き合えるようになって来たみたい。 それは園生活・そして学校生活においても同じこと。 うまくいかない自分、 そして何が不安か・問題か それが分からずスランプになることだってきっとある。 いままで上手く行き過ぎて来たんだから。 上手にかわして『失敗』をせずに来ちゃったんだから。 そんな自分に対して後ろばかりを向いていたならば 前には暗闇が広がっているように感じるばかり。 夕涼み保育で真っ暗の中を突き進み みんなでゴールまで辿り着けたこの子達。 きっときっと今回も みんなで励まし合って・助け合ってゆけたなら、 素晴らしいゴールに辿り着くことが出来るはず。 そんな想いで見つめていた すみれ個人競技の練習風景でありました。 がんばれ!すみれ組! |
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10月1日 たんぽぽ組 たんぽぽさんはダンスの練習風景です。 入園からまだひと月のおふたりさん。 段々と自分を出して 笑顔やおしゃべりも見せてくれるようになりました。 でもやっぱり『全体』の中に入ると緊張するのか、 練習の中では控え目モード。 そんなたんぽぽさんを優しく あちこちあれこれお世話してくれる すみれさん達でありました。 それでもたんぽぽのおふたりさん。 決して『イヤイヤモード』でないところが偉いところ。 リードしてくれるすみれさんにしっかりついてゆきまして、 お勉強をしてくれています。 この子達が物静かな時、 これって実は『インプットモード』。 先生の話や友達の姿から 『今、自分に求められていること』を じっと見聞きし受け止めているところなのです。 『分からないままやっちゃうより、ちゃんと出来るようになりたい』 と言う想いの顕れなんだと 嬉しく受け止めている僕なのです。 だから段々と分かるようになって来たならば、 身体もちょっとずつ動き始めたこの子達。 ノリの良い「ばにーちゃーん!(本当は『バニージャンプ』)」 と歌うこの曲に合わせて、 心と体が少しずつ動き始めた今週のこの子達。 そんな『不言実行』なところ、 園生活の中でもあちらこちらで垣間見えて来ました。 自分達が分かるようになって来た『おかえりの準備』なんかも、 自分はさっさとやり終えた後で ばらさん達に「タオル入れて」なんて声掛けをしていました。 そんな『しっかりさんぶり』に思わず笑ってしまいます。 そうそう、お互いに良い励み&心の糧を 嬉しく醸し出しているこの子達。 そうやって徐々に徐々にちょっとずつ 自分を顕して行ってくれたらいい。 そんな姿を嬉しく見つめている僕なのです。 |
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10月1日 ばら組 ばらさんは単独でダンスに挑戦。 ふりふりボンボンを持ちながら 機嫌良く踊っているところです。 あっちに向いてこっちに向いて 最後は丸くなってと隊形移動に挑戦しているこの子達。 敬老参観日で『人前』を体験したこの子達。 やっぱり初めては緊張しちゃったけれど 『見てもらうことのうれしさ』も感じる経験となりました。 また『お客さん一杯』を目の前にしたら感じることもあるでしょうが、 今は『ヤダヤダ、うぇーん!』の姿も見せずに がんばってやってくれています。 しっかりさん達でも手順とか段取りとか 覚えるのに苦労しているけれど、 こう言うのやりながら 『動きの規則性』とか『こことここは同じ』 ってことを自分の身体で理解してゆくのって とっても大事な学びです。 それによって物事の入力や理解の力が 分化してゆくものだから。 そして『それが出来るようになる自分』が嬉しくって、 また新たなインプットを求めてゆくのが 『豊かなる学びの螺旋階段』のはじめの一歩。 えりか先生も子ども達に分かるように・伝わるように、 寄り添いながら・くり返しながら 教えてくれておりました。 さあ、たんぽぽさんがいない舞台の上で この子達の想いにどんな変化が現れるでしょうか。 ひっついて・交わって・関わって、 そして離れて・見てみて・またくっついて。 そんな状況の変化が この子達の中に気付きと想いをもたらせます。 最近『ばぶちゃんモード』のぬるま湯で 二学期リスタートのプレッシャーを 塩抜きして来たばら組さん。 想いも調子も戻って来たここいらへんで 自分達の『見せ場』を喜んでアピールすることが出来たなら、 もうひとつ・そしてもう一歩 また先に進んでゆけるような気がします。 もうその実力はあるんだから。 そんな想いで見つめた『ばらさんダンス』の練習風景でありました。 |
【今週のスナップ 10月2日】 今日はすみれ・もも組の子ども達が公民館のおいもほりに参加。 日土公民館とスタッフの皆さんにお世話いただき、 小学校・保育所と一緒においもほりをさせてもらいました。 いも苗植えの時は雨降りで 全部公民館の皆さんにお願いしてしまったので、 今回みんなで顔を合わせるのは初めて。 日土の子が少ない幼稚園ですが、 それでもスポ小とか保育所経験のある子達は 見知った顔を見つけて嬉しそうにしておりました。 公民館長さんのご挨拶から始まったおいもほり。 「今年は暑く雨も少なく おいもはどうなっているでしょう? 掘ってみたらおいもの機嫌が分かるでしょう」 とそんな言葉を受けまして 勇み畑に上がった子ども達。 おいもの機嫌はよく分かりませんが 畑はカチカチの難攻不落。 なかなか掘れないおいもさんに 諦めモードの子ども達でありました。 それでも周りの大人に助けられ、 掘ってゆけば地中深くにたくましいおいもを発見。 やはり今年は暑く雨も少なかったので 下に下に涼と水を求めて伸びて行ったのでしょう。 いつものようなおっとりとした デブいもちゃんはあまり居ませんでしたが、 それでもすらっとしゃきっとマッチョなおいもが あっちこっちで掘り上げられておりました。 こう言うおいもは掘るのがホントに難しい。 細く下に伸びているおいもの周りを 『指先ドリル』でぐりんぐりんと掘ってゆきます。 僕らも手を添え周りを掘って行ったなら、 ちょっとずつおいもがグラグラし始めます。 すみれさんは歯の生え変わりの時期となり 「歯がグラグラする!」って言う子が数人あって、 それになぞらえ 「おいももグラグラ。 ○○ちゃんの歯みたいにもうすぐ抜けるぞ! がんばれ!」 と励ますと、 もいちど『やる気スイッチ』に火が入った子ども達。 そうやりながらなんとかかんとか おいもほりを遂行したこの子達でありました。 そんなこんなで手こずって 気が付けば一時間経過のもう10時。 保育所のお迎えバスもやって来て、 最後は急いでみんなで記念写真を撮りまして 「またね!」「ありがとうございました」 「今度はおまつりパレードでね!」 とお別れをしたのでありました。 そうして幼稚園に帰って来た子ども達。 後から園に届けていただいたおいもさんを 「これ、わたしがほったやつ!」 と嬉しそうに持って帰ってゆきました。 本日も一杯一杯お世話くださった公民館の皆さん、 そして日土の皆さん。 本当にありがとうございました。 中には幼稚園卒園生のお母さんの顔もあって 嬉しい再会の時となりました。 また幼稚園にも遊びに来てください。 |
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