2023年度 3月の幼稚園

3月第2週

【3月4日 ひよこクラブ&たんぽぽ組】
今日のひよこクラブは4名のひよこちゃんと7人のたんぽぽさん
計11名で賑やかに行なわれました。
この日は『サーキットの日』として久々に運動尽くしのひよこクラブとなりまして、
ホール中に子ども達とお母さん達の元気な声が
嬉しく響いておりました。

ウォーミングアップのダンスを軽やかに
踊って見せてくれたたんぽぽさん。
お母さんの前だとなおさらハッスル出来る嬉しい姿を
僕らに見せてくれました。
一年前、まだひよこちゃんだった頃は
『ひよこクラブでみんなと一緒にやる』と言うのがとっても苦手で、
なかなか集団の輪の中に入って来れなかった姿を
懐かしく思い出したものでした。
だから今そんな感じのひよこちゃん達を見ても、
「大丈夫、大丈夫。
たんぽぽになって一年経ったらこんなになるから」と
そんな想いになれるからなんか不思議。
それほどに大きな成長を見せてくれた
この一年のたんぽぽさん達でありました。

さて、当のひよこさん達ですが、
今日のサーキットは一味違った姿を見せてくれました。
たんぽぽさんのお手本を最初は遠くからそっと覗いていたのですが、
「ああやればいいのね」とピン!と来たなら、
「次は私達の番!」と言わんばかりの大奮闘。
マットに鉄棒にジャンプだってお手のもの。
あまりに想いが先に先に行き過ぎて、
足元を見ずに・確かめずに飛び込んで行くものだから
こちらがびっくり!なんて場面もありました。
恐がりで腰の引けていたお兄ちゃん達の昔の姿を知っているから
「妹ってすごいのね!」と
改めて下の子のたくましさを嬉しく感じたものでありました。

そんな中にあってお母さん達にも
子ども達のフォローをお願いしたのでありましたが、
我が子・他所の子わけ隔てなく
手をかけ・声を掛けしてくれていたお母さん達の姿が
とてもまばゆく見えたものです。
『ひよこクラブ』と言いながら
たんぽぽさんのお母さん達に支えられ、
ここまでやって来れたこの一年。
お母さん達も『勝手知ったるひよこクラブ』と言うことで
この日も本当に良くして下さいました。
少子化のこの時代、
『社会みんなで子どもを育ててゆく』って
こう言うことなんだよね…と思いつつ、
見つめた情景でありました。
「この子達のフレンドリーさって
実はお母さん譲りだったのね」と
そんなことも感じた交わり・関わりの場面でありました。

そうしてみんなみんなに見守られて
たんぽぽさんも今日は大ハッスル。
ちょっと前まではこわごわサーキットをやっていた子達も
今日は大ジャンプやマットの上の『わさわさ四肢走り』で
すごい動きを見せてくれて、
「運動会の頃はあんなによちよちだったのに」と
あの頃からの成長を嬉しく見つめた時となりました。

そんなこんなであっと言う間に過ぎ去った
今年最後のひよこクラブ。
おかげさまで本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
皆さん、本当にありがとうございました。
眞美先生もお疲れ様でした。
ひよこクラブがあったから嬉しい成長を見せてくれた子ども達。
その成長を喜びながら一緒に見つめてくれたお母さん達にも感謝でした。
来年度も引き続き、
ひよこちゃん達に遊びに来て欲しいと願っています。
また遊びに来てね。
.


3月5日 すみれ・もも・ばら組
こちらも今年最後となりましたサッカー教室の様子です。
残念ながら雨となってホールでのサッカー教室となりましたが、
それでも子ども達はサッカーが楽しみでしょうがない。
去年の春先にはあんなに「いやぁ!」って言ってた子があったのに、
なんだか不思議な想いです。
今日は『片足立ちの押し合いっこ』のフィジカルトレーニングに挑戦。
片足で立つのも難しいのですが、
バランスを取りながら体幹を鍛えた子ども達。
なんだかんだ言いながら『それなりのさま』になっているこの子達の姿に、
身体能力の向上を感じ嬉しく思ったものでした。

今日はボールの取り合いっこがメインのカリキュラムとなりましたが、
手狭なスペースのホールでは
小さい子達の大奮闘が光ります。
すみれさんとボールを取り合っても、
その競い合いについていけてるから大したもの。
ボールを取られて大泣きしているような子は
今では見られなくなりました。
これもメンタルの成長。
サッカー教室を通じて色々な事を会得して来てくれたこの子達。
その嬉しい勇姿を今日は見せてくれました。

この日の最後はサバイバルのボール取り合戦。
イス取りゲームのようにボールを取られなかった子が残ってゆくこのゲーム。
最終ラウンドはすみれさん4人の対決となったのですが、
このレベルともなると身体の入れ方やボールの扱いなど
これまで学んで来たテクニックを駆使して
最後一つとなったボールを巡って取り合います。
最後の最後、ちょろっとこぼれたボールを
ぱっと取りに行った子の優勝となったのですが、
それに負けた男の子が悔し涙。
それまで圧倒的なポゼッションでボールを支配していたのに、
最後に逆転負けを喫し
「あんなにがんばったのに!」と想いを吐露しておりました。
そんな彼の姿をみんなで見守りながら、
「悔し泣き出来るほど、〇〇君は一生懸命やったんだよ。
君達はそこまでがんばれる?」
と問いかけた僕。
ばらさんがボールを取られて泣いたあの姿とは違う、
このすみれさんの悔し涙。
もも・ばらさんにその意味を分かる日が来てくれることを祈りながら
悔し泣きのすみれさんの奮闘を讃えたものでありました。

そうして終わった最後のサッカー教室。
先月一緒に撮った写真を色紙にしまして、
お世話になった清家コーチにプレゼント。
沢山の学びに感謝、
楽しい時をありがとう、
そんな想いを込めてコーチとお別れしたすみれさんでありました。
清家コーチにはこの一年
大変お世話になり、ありがとうございました。
来年度も『ばらさんの大泣き』から始まりそうな予感のサッカー教室ですが、
すごい新人達が待っています。
どうぞまたよろしくお願いいたします。


【3月6日 お誕生会】
今日はお誕生会。
一番最後の3月を待ちに待ちわびたひかちゃんのお誕生日を
みんなでお祝いしてあげることが出来ました。
一番小さかったひかりちゃんだったのに、
大きな素敵なお姉さんになりました。
お誕生会に来てくださったお父さん・お母さんも嬉しそう。
「そう、お兄ちゃんの入園面接は
お父さんが来てくれたんだったよね…」
なんて懐かしい思い出を思い出しつつ
6歳のお誕生日を迎えたひかちゃんを見つめたものでありました。

今月の担当は眞美先生。
素話『おばあちゃんのひなまつり』を聞かせてくれたのですが、
さすがの話術は健在でした。
その流暢なおしゃべりに子ども達ばかりでなく、
僕らも聞き入ってしまいました。
それから『ピンポン玉の雛あられリレー』や『おひなさまバスケット』と
『桃の節句』に合わせまして、
いろんなお楽しみを企画してくれた眞美先生。
その一つ一つに子ども達も大喜びで
みんなで楽しい時を過ごすことが出来ました。

そうしてお楽しみ盛り沢山で終わったお誕生会。
忙しい時節の中、
一杯一杯考え準備してくれた眞美先生に感謝です。
そして遊びに来てゲームにも参加してくださった
ひかちゃんのご両親にも感謝でした。
ありがとうございました。


【今週のスナップ 3月7日】
明日の『お別れ遠足』を控えて今日は、
ホールにて『お買い物ごっこが行なわれました。
今年はばらさんも市尾さんまでお菓子を買いに行って来たので、
お客さんはたんぽぽさん達だけの『買い手市場』。
いつもより沢山あるお店にいる沢山の店員さん達が、
「いらっしゃいませ!」と声をかけてくれる圧に
初めは「・・・」って顔をしていたたんぽぽさん。
でもそんな子達に向かってあれこれせわしく声をかけ、
優しく接してくれた上の子達のおかげさまで
段々と嬉し楽しくなって来たこの子達。
最後はこんな御機嫌笑顔でお買い物ごっこを終えることが出来ました。
すみれさん達もやり切り・売り切った満足感で一杯の顔。
そんな明日の遠足に向けて心も体も準備万端となった
この子達でありました。


【今週のスナップ 3月7日】
ようやく春の温かな陽射しが
園庭に差し込むようになって来たこの日の午後、
みんなでお外遊びに繰り出して
思い思いの遊びに馳せ参じていた子ども達。
そんな中、美香先生がフラワーアレンジメントで
お花を飾りつけてくれました。
いよいよ花盛りとなった菜の花と椿の花を中心に
先生が丸井戸の上で飾り付けを始めたなら、
普段は「お花!お花!」と言うでもない男の子達が
嬉しそうにお花を集めて来てくれたではありませんか。
これには少々驚きながらも、
「へー」と言う想いでその姿を見つめた僕でありました。
いつもは自然物に対してそっけない素振りの子達が、
嬉しそうにお花を集めていた顔がとても印象的でありました。
そっけない振りして本当はお花が好きなのか、
はたまた先生との関わりが嬉しくて…からの行動なのか、
いずれにしても素敵な横顔を見せてくれたこの子達を
嬉しい想いで見つめたものでありました。

一方、根っこの大根ごと採れる菜の花が嬉しくって大興奮の男の子達。
『抜くだけ抜いてポイ』ってしているから、
「採った花は捨てないで、可哀そうだよ。
君がいらないならここに集めて置いておいて」
とコンテナを差し出した僕。
そう、自然に生えているものとは言っても
神様が与えてくださった大切な命。
喜び触れ合うことも大切ですが、
それを大事に扱い・それに想いを馳せることも
子ども達には大事にして欲しいと思う僕。
子ども達もそれは分かってくれたようでして、
コンテナに集められた菜の花は
翌日ヤギ達の大御馳走となって彼女らを大いに喜ばせたものでした。

そんなこんなもありながら
やっぱり春の日だまりの中では
こんな嬉しい情景が見られる日土幼稚園。
残り少なくなった日々ですが一人一人が想いを持って、
思いっきり謳歌して欲しいと願っています。


【3月8日 お別れ遠足】
明け方起きた時にはじゃあじゃあ降りの大雨に
「今日はだめじゃん」と思った僕でしたが、
そこからお天気が急回復。
「本当にありがとうございます」と神様に心から祈った僕でした。
子ども達が出発する頃にはお日様が差し込むようにもなりまして、
『遠足日和』の一日となりました。

道ゆく途中
さくらんぼの花が咲いているところで足を止めたり、
梅の花が散った後にちっちゃなちっちゃな梅の実の赤ちゃんがついているのを見つけたり、
春の訪れを告げ知らせる足跡を
あちらこちらに見つつ歩いた遠足となりました。

梶谷岡まで登って来て、
日土の谷を見渡す高台に立ってみたならば、
清水医院の6角屋根を見つけまして
「あのへんが幼稚園!」と子ども達に教えてあげた僕。
すると「見える!見える!幼稚園!」と
本当なんだか・どうなんだか分からなかったのですが、
大いに盛り上がってくれた子ども達。
幼稚園は母屋の大屋根が見えるだけなので
「初見のこの子達に分かるかなぁ?」
と思ったのですが
この子達の瞳と心には確かに幼稚園が見えたよう。
その時、幼稚園裏のプレハブあたりに
うろうろしている人影を見つけました。
「潤子先生!」と声をそろえて叫んだなら
反応があったようにも見えまして、
「あれ、潤子先生だよ!」と
みんなで喜び合ったものでした。

そこからもう少し登りゆくと梶谷岡の集会所。
最初はこのペースで間に合うかな?と思っていたのですが、
着いて見たなら30分ちょっとで歩き切ったこの子達。
たんぽぽさん達も一緒の中で、
「ほんとによくよくがんばったね!」と感心させられたものでした。

集会所では楽しいゲームを一杯させてもらいました。
『なかよしわっか』『UFOキャッチャー』『爆弾ゲーム』と
たんぽぽさんからすみれさんまでが一緒になって、
楽しい時を分かち合うことが出来ました。
それからお昼のお弁当タイム。
お母さん達が腕によりをかけて作ってくれた
素敵なオリジナルお弁当を嬉しそうに見せてくれた子ども達。
食べるのがもったいないようなキャラクター弁当もありまして、
「お母さん達、がんばったねぇ」と
見ているだけで嬉しくなってしまった僕でありました。
そんなお弁当をさっさと平らげて、
早々におやつタイムに移行した子ども達。
自分で吟味して買い物をしたお菓子のうんちくを語りながら、
嬉しそうに食後のデザートを味わっていた子ども達でした。

そんなにして楽しく過ごした集会所を後にして、
また幼稚園に向けて歩き出した子ども達。
途中、見に来てくれた知った顔さんにも出会え、
また帰りは下り坂のアドバンテージもありまして、
みんな意気揚々と帰って参りました。
途中すみれ・ももさんは六反地橋に降りるお散歩コースに足を延ばし、
ちょっと下がって上がっての遠回り。
それでも「まだまだ歩ける!」と言うすみれさんの頼もしさに
「本当に大きくなったね」と嬉しさを感じたものでした。
ももさんもこんなすみれさんみたいになれるように
これからがんばって次の一年を歩いて行って欲しいと思いつつ、
幼稚園まで帰って来た僕らだったのでありました。
それでもばら・たんぽぽさん達よりも先に帰園出来たこの子達。
それぞれ・それなりにがんばって歩いた結果のこの踏破は
大いに褒めてあげたいと思うのです。
そんな色んなことを感じ・気付きを得させられた
今回のお別れ遠足でありました。

今日もまた沢山の人達・先生達にお世話いただき、
みんなでやり遂げることが出来た『お別れ遠足』。
お天気の心配から始まって、
「梶谷岡まで歩けるかな?」と言う不安もありながら、
なんとか行って帰って来れました。
集会所を使わせて下さった区長さんを始め梶谷岡の皆さんにも
本当にお世話になりました。
みなさん、ありがとうございました。
おかげさまで楽しい遠足になりました。


今週の顔
たんぽぽさんのかほちゃんです。
菜の花を摘んで来たかほちゃんにカメラを向けたら
「あーん!」とこんなパフォーマンス。
「ヤギじゃないんだから食べないでー!」
と言ったら大笑いされてしまいました。
明るく元気なたんぽぽさんの紅一点、
おしゃべりやらこんな仕草で僕らを嬉しくさせてくれる
みんなのスーパーアイドルのかほちゃんです。
もも組のなぎちゃん、ブランコに乗ってご機嫌さん。
弟のあつくんが入園して三か月、
暖かく見守ってくれているなぎさちゃん。
実はセカセカくんのあつむ君を見てると、
「おねえちゃんはのんびりなんだけどね」
とついつい笑ってしまいます。
でも口うるさいイライラ姉ちゃんよりも
おおらかでまったりのなぎ姉ちゃん、僕は大好きです。
すみれ組のみやびくん。
いつも元気な男の子、でも実はセンチな一面も。
段々と近づいて来た卒園の二文字。
ばらさんの頃のようにおもむろに
僕の膝に乗って来たりするのはそのせいでしょうか。
でもしばらくするとまた飛び出してゆく姿に、
「今、またがんばろうとしているんだね」と
その想いを嬉しく感じる僕なのでありました。
すみれ組のひかりちゃん、
今月お誕生日で6歳になりました。
幼くあどけなかったひかちゃんが
いつのまにかすすすーっと大きくなりました。
小さい子に寄り添うのがとっても上手で、
言葉の足りないたんぽぽさんの想いを慮って
あれこれ優しくお世話してくれるお姉さんです。
お誕生日、おめでとう。
すみれさんのたんくまくんです。
冬休みに一緒にやった野球が楽しかったのでしょう。
今でも時よりバットとボールを持ち出して
遊んでいるたくま君ですが、
本当にバッティングが上手になりました。
ひとつのことをずっと集中してやりぬく
この一生懸命さがたくまくんのいいところ。
何でもがんばれる素敵なお兄さんになりました。



3月第3週、4週

3月12日 たんぽぽ組
今日は卒園式のリハーサルをがんばってやり遂げたたんぽぽさん。
お昼からヤギ牧場へ行って来ました。
道すがら摘み摘みして来た菜の花も
腹ペコヤギ子ちゃんはあっさりペロリ。
そこでひげのおじちゃんを始めとして日土の皆々さんが
ヤギのために積んで置いて行ってくれたノゲシの葉っぱを差し出せば、
ふん!と引っ張られて柵の上に引っ掛かり宙に浮いてしまいました。
それをツルツルとうどんをすするように飲み込んでゆくさくらチョコちゃん。
これにはびっくりの子ども達でありました。
そうだよね、お手手が使えないからだけど、
それにしても地面に落すことなく空中で葉っぱを食べてしまうスゴ技に
『おー、すごいー!』とみんなで見とれてしまいました。

それもぺろりと食べちゃって
お次に子ども達が差し出したのは葉っぱの串焼き。
赤く色づいたアカメガシの落葉を
柵にサクッとさして並べて行った子ども達。
すると舌をべローンと伸ばしながら
その葉っぱをからめとってゆくヤギ達。
これまた腹ペコヤギの『生きる力』を見ながら
大喜びしていたたんぽぽさんでありました。

そうしてヤギも子ども達も満足するまでエサのやり取りをいたしまして、
意気揚々と坂道を降りて帰って参りました。
『面白いもの見ちゃった!』『楽しかった!』
の想いに満ち満ちたこの子達の表情を見ていると
「これぞ生きた学びなんだよね」
と嬉しくなってしまいます。
これまでもヤギ達との関わりの中で色んなことを学んで来た子ども達。
ハートちゃんに『頭ゴツン!』ってやってエサを横取りするチョコちゃんの姿を見つつ
「意地悪はだめよね」「一杯あるのにね」
と語り合ったり、
葉っぱをもりもり食べるヤギ達に
「みんなもお野菜、一杯食べれる?」「食べれる!」
と想いを確かめ合ったり。
一見自由に見えるヤギ達の姿を鏡に映して
自分達のことを見つめ直したなら
違った想いも湧いて来て、
その度にお兄さん・お姉さんになろう!と言う自負が
育って来てくれたように思います。
だから去年の春と比べたなら
みんな本当に大きく大きくなりました。
眞美先生と玲子先生とヤギちゃん達に一杯一杯関わってもらって
一緒に歩んだ素敵な日々に心より感謝です。

<たんぽぽ組>


3月13日 すみれ組
すみれさんは卒園式の練習をしているところです。
「所々ぬけちゃう所はあるものの、
本番前でこれくらい出来ていればいいんじゃない?」
と僕なんかは思ってしまうのでありますが、
先生とこの子達は「まだまだ!もう一回!」とがんばっています。
優しくてほわわーんとしているように見えていた実祐先生、
「意外と熱いのね(笑)」と
その若さと情熱をうらやましくも思ったものでありました。

でもそれでイヤにならないこの子達も
本当に大きく成長いたしました。
『言われるのが嫌だからやらない』『ちょっと言われたらもうやめた』
そんな感じだったこの子達だったのに、
何度「もう一回!」と言われても
逆に『やってやる!』と言う意気を感じさせるほど
自分の課題に向かってゆけるからホントにすごい。
『実祐先生とこの子達』のコンビだからこそ
ここまでやって来れたんだよねと
眩しく見つめた情景でありました。

本当にこの子達にとっての『最後の教育課程』って感じになって
お互いを磨き続けている卒園式練習。
本番当日は今からなんだか涙の予感がしています。

<すみれ組>


【今週のスナップ 3月13日】
今日は『お別れ昼食会』の前に
『お別れ会』が行なわれました。
この間梶谷岡集会所でのゲーム大会で
盛り上がった『お別れ会』だったのですが、
第二弾として今日は『プレゼント交換会』が行なわれました。
在園児の子ども達からすみれさんに最後のプレゼント。
「小学生になったら使ってね」
とオリジナルデコのペン立てを贈りました。
これでまた小学生への想いが高まったすみれさん達。
その目は未来を見つめているように
キラキラ輝いておりました。

お返しにすみれさんからもプレゼント。
こちらも手作りのキーホルダーで
もも・ばら・たんぽぽさんに加えて
先生達の分も作ってくれました。
本当に大変だったことでしょう。
みんな!ありがとう!

最後に4月から保育所に行くあっくんに
たんぽぽさんからプレゼント。
『仲良くしてくれてありがとう!』
『たのしかったよ!』
『また一緒に遊ぼうね!』
と想いを込めて手渡したプレゼントに、
笑ってくれたあっくんの笑顔がとっても嬉しかったです。

「お別れと言ってもすぐまた会えるよ。
君達、『ここが大好き!』って言ってくれたもんね」
ってそんな想いで見つめた今日のこの情景。
いっときのお別れを惜しみつつ、
それぞれの旅立ちにエールを贈り合った
子ども達でありました。


【今週のスナップ 3月13日】
さて、続きましては『お別れ昼食会』。
好きなものを好きなだけ選んで食べれるバイキング形式のお昼です。
目の前に並んだ御馳走に目を輝かせる子ども達。
今日はおからもひじきもありません。
子ども達の好きなものばかりを選りすぐって注文してくれた先生達の想いが
子ども達にもしっかり伝わったようでした。

給食もまた学びの時。
みんなこの一年、色んなものをがんばって食べて来ました。
おかげで色んなものを食べれるようになりました。
早く食べれるようにもなりました。
本当に子ども達はがんばったと思います。
でもそれと一緒に人知れず
そんな子ども達にずーっと付き合って
寄り添ってくれた先生達の我慢とがんばりにも感謝です。
ちょっとずつ成長している子ども達に合わせて
課題設定をアップデートしてゆくのは本当に難しいこと。
それが正解かどうかなんて分かりません。
一食一食・一回一回
メンタルもフィジカルも大きく違って来るのが子ども達。
食べれない時には「体調悪いのかしら」と心配したり、
「今日はお調子・おしゃべりばっかだったでしょう」とたしなめたり、
一人一人の様子を見つめながら関わって来てくれました。
また来年度も
ひとつずつ学年が上がって大きくなった
子ども達の新生活の様子を見つめながら、
お母さんの想いをしっかり確かめながら、
一人一人カスタマイズされた課題をもって
この食育の時を有意なものとして行きたいと思っています。
『食べることで大きくなろう!』と『あせらず・はやらず』の相中の
程よい落し処を探しながら。

まあそれはちょっと置いておいて、
今日はとりあえず『無礼講』。
がんばった一年のご褒美に『好きなものを好きなだけ』
よそってもらえる『お楽しみ給食』です。
そうは言っても残したりはしないように
最初はちょっと少な目セレクト。
オーダープレートを持ち帰り
早速ぱくっといただきます。
最初にもらったたんぽぽさんは
最後のすみれさんがよそってもらってそう間が空かないうちに
「おかわり!」とやって来るからビックらこ。
デザートにはカルピスとプリンも振る舞われ
嬉し美味しい御機嫌の昼食会となりました。
みんな、よくよく食べました。


3月14日 もも・ばら組
まだ朝晩の冷え込みが厳しい今年の3月半ばですが、
お昼になって春の日差しが差し込むと
気分と陽気はすっかり春のよう。
そこでおさんぽに出かけたももばら組さんでありました。
この子達のお目当ては
ここまでなかなか見ることの出来なかったつくしんぼ。
先週のお別れ遠足でやっと出始めを見つけたのですが、
梶谷岡の日向の土手よりちょっと寒い幼稚園。
おいも畑に足を踏み入れてみたのですが
茂り始めた草達に隠れてなかなか見つけられません。
そんな中、一人の子が「あった!」と掲げてくれたなら、
その辺に数本のつくしが見つかり子ども達も大喜び。
次々と摘んで行ったなら
最後に来たばらさんの分がまだないのに打ち止め・終了。
どうしてもあと一本欲しくて
みんなで畑中を探し回りました。
すると柵の外の土手に生えているつくしを見つけた美香先生。
一回畑を出て、ぐるーっとまわって細い里道を歩みゆき、
畑から見えていた土手の所までやって来ました。
するとあるわあるわあっちもこっちもつくしの群生。
「こんなところにあったのね」と嬉しい身近な大発見に
喜んで手を伸ばしていた子ども達でありました。

今年の春は早いんだか遅いんだか
よくよく分からないそんな様相。
花桃は一週間早く咲いたのですが
ソメイヨシノはまだ咲く気配も見せません。
でもある日突然の大成長を見せてくれるのは
この子達も同じなのかもしれません。
美香先生の優しさと心地良いぬるま湯の中、
ゆったりまったり自分の歩幅で育って来てくれた子。
先生の面白アイディアの投げ掛けに
跳びつき乗っかり楽しみながら
自己発揮をして成長して来た子。
お調子や不真面目が過ぎて度々叱咤激励されながら
『今の自分が目指すべき所』を感じてくれるようになった子、等々。
誰が良くってどれが良くないってことはありません。
ただただみんな『自分らしさ』を大事にしながら
自分の実体験を持って感じ・学んで来てくれたから、
こんなに素敵に大きくなって来てくれたのだと思うのです。
そんな感動体験を一緒に分かち合いながら
この子達に寄り添って来てくれた美香先生、
本当にありがとうございました。

年度末、こうしてこの子達の顔を改めて見つめたら
来年度への想いと成長の準備が
しっかり出来てきたんだね!と思うのです。
早いんだか遅いんだか分からないけれど、
『今がその時』と言う恵みの成長を
整え与えてくださるのは神様です。
僕らはそのためのお手入れとお手伝いをしている神様の使い。
今与えられた子ども達の嬉しい笑顔とこれまでの成長に感謝しながら、
またこの子達と寄り添って歩んで行きたいと思うのです。
みんなみんなこの一年、
よくよくがんばって来てくれました。
また次の一年間の歩みの中で
素敵なすみれ・ももさんになって行って欲しいと思っています。

<もも組>

<ばら組>


【3月15日 防火映画・避難訓練】
今日は防火映画と避難訓練のために八幡浜消防署から
4名の消防士さんが幼稚園にやって来てくださいました。
みんなでご挨拶をいたしまして
早速始まった『防火映画』。
キツネの消防隊が大活躍するお話で、
たばこの投げ捨てやイタズラ通報が原因で
大変なことになるって言うことを
教えてくれた映画でありました。
映画の後、消防士さんと火事の時のお約束
『おはしも』を教えてもらった子ども達。
『おさない』『はしらない』『しゃべらない』『もどらない』
が大事だと言うことも教えてもらいました。

その様子を母屋から遠目に見ながら
避難訓練のタイミングを図っていた僕。
お話が終わったと思った瞬間に(実はまだ続きがあったようなのですが)、
非常ベルを鳴らして訓練開始。
今回はスモークを焚いてもらった中を逃げると言う
実戦さながらの訓練をやらしてもらいまして、
子ども達が逃げる姿と立ち上るスモークを
見つめながら通報訓練の電話を手にした僕でした。

模擬消火と通報訓練を終えまして
僕が避難場所に駆けつけた時には
みんなちゃんと避難終了しておりました。
消防士さんに総評もいただきまして
お褒めの言葉もかけてもらいました。
それから大切なこと
先ほど学んだ『おはしも』の約束をもう一度確認し
この日の避難訓練は無事終了したのでありました。

今回はポンプ車で駆けつけて下さった消防士さん達。
是非見せて下さいとお願いしたら
快く応じて下さいました。
こんな間近で消防車を見ることなど中々めったにありません。
この秋に消防署見学に行ったすみれさんは
「見たよ!知ってるよ!」
って顔をしながらもやっぱり嬉しそう。
消防車に乗せてもらったり消火ホースや先口を持たせてもらったり
すごい体験の大サービスに
もも・ばら・たんぽぽさんもj本当に嬉しそうでありました。
いつもは人の話をろくすっぽ聞かない子達も
矢継ぎ早に「これはなに?」「どうなるの?」
と質問の嵐を消防士さんに繰り出して、
その答えを満足そうに聞いていたものでありました。
そんなこんなでたっぷりお付き合いしてくだった皆さんに
最後にお礼の言葉を送りまして
この日の『防火学習会』が終わったのでありました。

でもやっぱり『興味のあること』って幼い子どもの心に
確かにいつまでも残ります。
そう言った意味では本当に良い学びの時を与えられたと感謝です。
これからも健康と怪我に気を付けてがんばってください。
今日は本当にありがとうございました。



【3月18日 修了式】
今日は今年度の修了式です。
最後の合同礼拝のお祈りも
こんなにしゃっとした姿で出来るようになったこの子達。
背筋も伸びて目もしっかり閉じて
神様と・そして自分と向き合う『祈りの時』を持てるようになったこの姿を
嬉しく見つめたものでありました。
お話の中でこの一年の歩みを振り返りながら、
「本当に大きくなったね」と話している僕が嬉しくなっちゃいました。
この一年、神様の御心に包まれて、
本当に大きくなって来てくれました。
その成長に感謝しつつ、
また4月からひとつずつ上がった学年で
「がんばって行こう!」と想いを確かめ合った修了式となりました。

この一年、保護者の皆さんには本当にお世話になりました。
おかげさまでまた一年、
日土幼稚園の歴史を積み重ねることが出来たこと
心よりお礼申し上げます。
また来年度もどうぞよろしくお願いいたします。


【3月19日 卒園式】
もう春が来てもいい頃なのに
寒い朝が続く今日この頃。
そんな中、本日2023年度の卒園式を無事に行ない、
7名の卒園児を日土幼稚園から送り出すことが出来ました。
いつの間にか卒園児らしくなったこの子達の晴れ姿を見つめながら
この日この時を与えられたこと、
神様に感謝したものです。

たくま君はお休みで出席出来なかったのですが
彼の分も補い庇い合って立派に式をやり遂げてくれたこの子達。
本当に最後までみんながんばってくれました。
「きみたち、いつも一生懸命だったもんね」
とそんな想いで彼らの旅立ちを見つめた
卒園式となりました。
みんな、卒園おめでとう!

【3月20日 ピアノ発表会】
今日はピアノの発表会。
朝から暴風警報が出されていて
「どうしよう?」と相談したものの
誰も中止にするつもりなどないようで、
『自由参加』と言う形で開催することにいたしました。
それは子ども達・お母さん方も同じ想いだったようで、
誰も欠席することなく
23人全員で発表会を開催することが出来ました。
今年は久しぶりにA・Bグループ一緒に出来た発表会となりまして、
会場は子ども達とお家の方で超満員。
「みんなでやったらこんな感じだったっけ?」と
ちょっと嬉しい悲鳴の賑やかな発表会となりました。

本番では緊張していた子もありましたが、
逆に本番に強く、弾き終えてどや顔で帰って来た子もありました。
そんな子ども達に
「こんなに弾けるんなら、レッスンの時からちゃんとがんばって!」
とそんな想いだったでしょう先生達。
でも発表会があるからこそ
それを目指してがんばって来れたと言うのもあるはず。
お互いにしんどいこともあったでしょうが、
それを含めて・それがあってこその
今日の発表会だったと思っています。
今日はみんなとても素敵な演奏をしておりました。

でも音楽とはそう言うもの。
自分の想いを満たすための自己啓発。
ピアノだって誰か他の人のために弾くのではありません。
『弾けるようになったら自分が嬉しいから』、ただそれだけ。
それが分かるようになったなら
練習だって「3回弾いた!」「10分やった!」ではなく、
『弾けるようになるまで』ってなってゆくはず。
まあしんどいことではありますが、
その『自己実現』を楽しめるのが音楽の醍醐味です。
いっとき離れて距離を置くのもよし。
それも自分と向き合うことだから。
そんなことを思いながら見つめた今年のピアノ発表会でありました。


【3月21日 たくま君の保育証書授与式】
今日はたくま君の卒園式が行なわれました。
無事に幼稚園に帰って来てくれたたくま君。
お父さんによるとさっきまでふてくされていたそうなのですが、
幼稚園に来た瞬間
「おはようございます!」と元気な笑顔で挨拶をしてくれて
「ああ、確かに大きくなったなぁ」と思わされたものでありました。
それはそう、
誰よりがんばってみんなを引っ張って練習して来たのに
本番当日出られないなんて、
本当にやりきれなかったことでしょう。
そんな想いから前だったら「行きたくない」
って言っていた彼だったと思うのですが、
今日は心も身体も立派な晴れ姿を僕達に
見せてくれた『卒園生・たくま君』だったのでありました。

一昨日行なわれた卒園式をベースに
今日のために整えた式次第。
たくま君のために同級生6人も集まってくれて
立派な式を行なうことが出来ました。
今日のために集まってくれた子ども達・
そしてお母さん達の想いが嬉しかったです。

式が終わったら記念撮影もいたしまして、
みんなそろっての旅立ちを喜び合うことが出来ました。
子ども達も一連の式が全て終わってほっとしたのでありましょう。
式服のまま園庭を駆け回ったり、
門前の石垣を登ったり、
いつもしないことをするからこちらもひやひや。
それだけ嬉しかったのでしょう。
またこの幼稚園を走り回るこの子達の姿が見れることを楽しみに、
まずはひと時の別れをかみしめた僕でありました。
またいつでもここに帰っておいで。
いつもいつでもいつまでもここで待っているからね。
改めまして、「みんな、卒園おめでとう!」



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