2024年度 7月の幼稚園

7月第1週

【先週のスナップ】
『6月の幼稚園』に容量が足りなくて載せられなかった記事をひとつ。
僕らが長いことお世話して来たオタマジャクシ。
この週に6匹がめでたくカエルになりまして、
それを放すことになりました。
毎年の如く『放す・放さん』のディベートも繰り広げ、
今年も「やっぱりはなしてあげよう」と言うことになりましたばら組さん。
雨続きの中であったので、
幼稚園の中庭に放してあげることにいたしました。
ケースのふたを開けても出て行こうとしないカエル君。
この子達と同じく臆病なのか、
はたまたここの居心地がよっぽど良かったのでありましょうか。
カエル達に旅立ちの勇気を出してもらおうと
背中ならぬお尻を押してあげようとしたのですが、
これだけ長い付き合いのオタマガエルちゃん達なのに
そのお尻が触れない子ども達。
「え?」と思いながらも
今度は子ども達の背中を押すための声掛けを。
するとおっかなびっくりではありましたが、
カエルのお尻を突っついて
やっと野に放すことの出来たこの子達でありました。
カエル君も名残惜しいのかしばらくその場を立ち去りません。
でも一匹・また一匹と奥の杜へと向けて跳んで行った
僕らのオタマガエル達でありました。

その姿を見届けてほっと一安心の顔をしていた子ども達。
翌朝来るなりその場にカエルを探して「おらんなぁ」と呟いたり
(いつまでもおる訳ないのですが…)、
プランターの水やりの為に奥まで足を踏み入れたひげのおじちゃんに向かって
「オラマヤクシのワエルがいるよー!」
(訳:オタマジャクシからカエルになった子達がそこに居るから
ふんづけないでー!)
と言葉にならない言葉で
一生懸命話しかけておりました。

そんなこんなで大役を果たしたこの子達。
誇らしげな満足そうな顔をしておりました。
まだ一匹、のんびり君のオタマが残っているので
もっかその子のお世話に勤しんでいるところ。
素敵な生き物との関わり合い・育ち合いが
今年も先生達のお世話によって与えられたこと、
そして様々な事件や出来事が神様の御心によって
この子達の学びや心の育ちにつながってくれたこと、
それらに心より感謝したものでありました。
また別の日、
こちらはシュレーゲルアオガエル君ですが、
6月のひよこクラブでひよこちゃん達にもじっくり見てもらえたので
こちらもお家に帰してあげることに致しました。
幼稚園にやって来た時は元気よく泣いていたこのアオガエル君も
ケースの中では静か。
エサの蜘蛛や虫に気付かれないようにかもしれませんが、
それでもやっぱり感情移入して
「元気ないなぁ」と思ってしまいます。
そんなアオガエル君を放す際、
彼を見送りに来た沢山の子ども達。
本当は山に向かって帰したかったのですが、
あまりに大勢でそちら側では狭いので
反対側の園庭の方に向けて放すことにいたしました。
こちらは力強くぴょーんと飛び出して
プールのブルーシートの蔭まで一気に跳んで行ったカエル君。
「今までありがとう」と感謝の気持ちを込めながら、
アオガエル君の里帰りをいつまでも見送っていた子ども達でありました。
また遊びに来て、コロコロコロときれいに歌う
鳴き声を僕らに聞かせてね!


7月2日 すみれ・もも・ばら組
今日は7月のサッカー教室が行なわれました。
朝まで降っていた雨の為にホールですることになったのですが、
今回もちょっと変ったミッションを提案してくれた平家コーチ。
まずは『両手でドン!相撲』で子ども達に
自分のボディバランスを感じてもらいます。
なんでもかんで『押しの一手』のこの子達。
それを引いてかわしてみたり、
相手の重心の乗ったところを狙って押してみたり。
言葉で言うほど出来はしないのですが、
でも自分の体について体感する貴重な時となりました。
更には『片足立ちで』にも挑戦したこの子達。
片足で立つのもままならない子ども達なのですが、
それも含めて良い体験。
自分の『体幹』と言うものを大いに感じたことでありましょう。
大きな体をしていながら
フラフラよろよろのすみれさんに対し、
きゃしゃに見えてバランスよく片足立ちしている下の子達。
幼稚園のサッカー教室における『無差別級』の戦いで
すみれとももが良い勝負を繰り広げているのは
こう言うところにあるんだね…と言うことを
見せてもらった情景となりました。

また続いて行なったのは『ひっくり返しゲーム』。
柔道やレスリングのように
『うつぶせの状態からスタートし、ひっくり返せたら勝ち』
と言うゲームに挑戦です。
意外だったのはそんなに運動が得意でもなく
特に力持ちと言った風でもない子達が、
床に踏ん張って良い感じで耐えていたこと。
「この子達、自分の体の使い方を
無意識だけれどコツとして知っているのかも…」
と思ったものでありました。

そんな基礎トレーニングをやった後、
ボールを使っての練習が始まりました。
先生や職場体験実習で来ていた中学生相手ではあったのですが、
パスやボールキャッチも上手にやって見せていたばら組さん。
周りの状況をちゃんと見ながら、
先生達の声かけにきちんと応えながら、
しっかりと『サッカー教室』に参加していたそんな姿を
嬉しい想いで見つめたものでした。

それから一対一でボールを取り合ったり、
『最後までボールをキープ出来た人が勝ち』のゲームをしたり、
様々なサッカーミッションが行なわれました。
普段ならもうこの頃になると
体が動かなくなってしまう子達続出なのでありますが、
この日は最後までなんとかボールを追いかけていたこの子達。
ここに至るまでの三か月間で体力も気力も育って来た
そんな感じもいたします。
また「これを今度外で出来たら本物!」と、
来学期への期待を感じながら見守った
今日のサッカー教室でありました。

この日の最後に、
先月サッカー協会から子ども達みんなにいただいた
ボール&バッグセットプレゼントのお礼として、
有志の子に書いてもらった感謝の言葉を添えたカードを
平家コーチに受け取ってもらいました。
打ち合わせなどしていなかったのでありますが、
その切り盛りや進行役を
実祐先生が自発的に買って出てくれました。
その際の子ども達への言葉の投げ掛けやその場の統率など
「さすが、実祐先生も先生らしくなって来たなぁ」と
その姿を嬉しく頼もしく感じた僕でありました。
子どもも大人もみんなそれぞれに
自分の課題を自分自身でしっかり受け止め、
素敵に成長して来てくれています。
未知なる体験の場はちょっとドキドキしちゃうけど、
こうしてその場・その時を与えられたおかげで
みんなそれぞれ自分を伸ばして来ています。
これらのこと全て、神様の御心と感謝しています。
今日のサッカー教室も色んな人達に支えられ
心より感謝でありました。
協会からいただいたサッカーグッズのおかげか
サッカー教室でのモチベーションは回を重ねるごとに上向き調子。
このバッグを毎日背負って幼稚園に来てくれている子達も一杯ありまして、
子ども達の嬉しさが僕らにも伝わって来ています。
この想いを持ったまま
また二学期もがんばってゆきたいと思っています。


7月3日、4日 ばら組
長い長い梅雨模様のお天気が二週間も続き、
ずっと出来なかったプール遊び。
今週は久しぶりに太陽の陽射しが降り注ぐ中、
プールをすることが出来ました。
準備体操『かえるのたいそう』でウォーミングアップを始めたこの子達。
久々のフールに想いも高まり元気一杯のパフォーマンスで
心と身体を熱くしていたのでありました。

プールに入ると久しぶりながら
高い気温と暑いほどの陽射しに
子ども達は超ご機嫌。
プールの底に座って足を上げたり
ばしゃばしゃバタ足をしたりしながら、
水の感触を味わっておりました。
最後に『ワニさん歩き発表会』でひとりひとり
プールをワニ泳ぎで横断していた子ども達。
水を全くモノともしない豪勇や只今がんばり途中の子達まで、
つい二週間前とは別人のように
水に向かってゆくこの子達の姿を見てびっくらこ。
やっぱり冒険&チャレンジあってこその
ひと夏の子ども達の成長なんだなと思ったもの。。
こんなこの子達の自発的ながんばりを
見つめ共に喜びながら、
あともう少しとなった今学期も
一緒にがんばって行きたいと思います。


7月3日、4日 すみれ・もも組
もも・すみれのこの子達も久しぶりのプールに大喜び。
最初こそバタ足で降りかかる水に顔をそむけ
『やっぱり苦手なのね…』の姿を見せていた子もあったのですが、
実祐先生の『顔付けスタンプ』や『ロンド橋くぐり』更には『わにわにワッカ』などなど
『水チャレンジ』を重ねてゆくうちに
水に向かってがんばれる心が培われて行ったようでありました。
その成果はやっぱり『顔付け』に現れて来て、
あれやこれやの投げかけで
ちょっとずつ顔付けをがんばれる子ども達の姿が
見られるようになって来ました。
中でも面白いのは『バケツ修行』。
頭から水をかける『バケツ修行』には
「やって!やって!」と群がって来る子ども達。
ざざーっと水を被るのはへっちゃらなのに
ちょっとの顔付けには抵抗を見せる女の子に
「どっちもおんなじじゃん!」と言ったなら、
「頭からの方がまし!」と言い切る彼女。
他の子達も同じようなリアクションを見せるので
「そう言うものなのね」。
ならばと言うことで、
『水を張ったバケツに顔付けが出来たら、
そのバケツの水を頭からざざーっとプレゼント』
と言う『ハイブリッド水チャレンジ』に仕立てたなら、
これが大人気アトラクションになりました。
こんな『水ちょっと苦手君』も喜んでバケツの水を被っている姿を見つめながら
「やっぱり不思議だよね…」
と思う僕なのでありました。
とは言えそんなこんなをやりながら
ちょっとずつがんばれるようになって来ているこの子達です。


【7月5日 七夕礼拝】
今日は七夕礼拝。
旧約聖書の創世記を紐解きながら
今月の聖句『見よ、それは極めて良かった』 
の話しを聞いてもらいました。
神様はこの世界を創造されたあと、
この言葉を呟かれたのです。
これは神様が造られたもの・
私達も含めた全てのものに対して、
「あなた達は素敵だよ。
とっても素晴らしいものなんだよ」
とおっしゃって下さった御言葉。
こんなに嬉しいことはありません。
お友達に「ダメ!」って言われた時も、
お母さんに「もう!」って怒られちゃった時も、
「あなたは本当に良い子なんだよ」
って言って下さる神様。
そしてその御言葉を私達に語り掛けながら
いつも寄り添い・慰め・励まして下さるイエス様。
そんなイエスさまと一緒なら
歩いていけそうな気がする私達。
だからこそこの子達も喜んで
「主イエスと共にー」と一緒に歌ってくれるのだと思うのです。
そのことを信じその時その時の精一杯で
もうちょっとだけがんばることが出来たなら、
どんな時でも自分を大事に・
自分の心と真っすぐに向き合いながら、
僕らはもう一歩前に進んでゆけるはず。
そのことを神様は望んでおられるのだから。
そんなお話しを聞いてもらったのでありました。

もうひとつ天地創造と七夕がつながるお話、
「神様がこの時作って下さったものの中に
七夕の織姫星・彦星も天の川もあるんだよ。
7月7日の夜はお天気になって
空に天の川や織姫・彦星も見えるといいね。
そしてそんな星々を見上げながら
この世界の全てを作って下さった神様に
感謝したいと思うのです。」
と言ってお祈りをし、
この日の七夕礼拝を終えたのでありました。
雄大な宇宙や世界に想いを馳せることの多い
ロマンあふれる夏のこの季節、
子ども達とそんな想いを分かち合えて嬉しく思った僕でありました。

<ばら組>

<もも組>

<すみれ組>


【今週のスナップ 7月5日】
今日は水遊びを楽しんでいた子ども達の様子をレポート。
『水風船バトル』を楽しもうと準備してくれる先生と
それを見つめる子ども達。
徐々に膨らんでゆく水風船とこの子達の期待が一杯になった時、
この日の『水遊び合戦』が始まりました。
最初は水風船爆弾を両手に園庭をあちらこちらに走り周り、
『今こその時、この相手』に向かって爆弾発射。
思う所に飛んで行ってくれない水風船に四苦八苦いたしながら、
掛けつ掛けられつの水風船合戦を楽しんでおりました。

あんなに一杯あった水風船も
あっと言う間に売り切れ御免。
次は水浴び大会となったのですが、
先生達のホースシャワーにワーキャー!言いながらも、
水を浴つつこの日の暑さを吹き飛ばしておりました。
また今週職場体験実習で幼稚園に来ていた保内中学のお姉ちゃんも
ビジョビジョになりながら一杯子ども達と遊んでくれました。
最終日と言うこともあって
大きな声が出て子ども達への声掛けも上手になって来た中学生。
子ども達とこんなにして遊んだ思い出が
一生モノの宝物となってくれたなら嬉しいことです。
そんなちょっとセンチになりそうな僕の想いなぞ察するはずもなく、
子ども達は大喜びの大はしゃぎ。
今年また大きくなった卒園記念樹の木陰にいだかれながら
水を体に浴びたなら、
ちょっとひんやりクールダウン。
色んな人に・そして人々の想いに守られながら
嬉し楽しい夏の始めのお楽しみイベントを
心ゆくまで楽しんでいた子ども達でありました。

それから水風船のゴミ拾いもみんなできちんとやりまして、
ご褒美にもらったのはポッキンアイス。
もらったところから程良く溶け始め、
食べ頃になっていたこの日のポッキンアイス。
大冒険の余韻を
甘冷たいおやつでしっかり心に沁み渡らせていた
この子達でありました。
そんなこんなの水遊びが楽しく心地良い
夏の始めの一日でありました。


今週の顔
もも組のとうまくんです。
『水苦手感』を発していたとうまくんでしたが、
水遊びでの水の掛け合いや
プールでの『バケツ滝行』は大好物。
ひゃっひゃ!ひゃっひゃ!言いながら
果敢に水に向かって行ってます。
その成果あってか顔付けも段々と進化が見られ
自らやって見せてくれているとうま君です。
ももさんのゆうまくん、
プールで超御機嫌のこんな顔。
いつも『初動はちょっと様子見…』
と言った感じのゆうくんですが、
プールはみんなの先陣を切っての大ハッスル。
自信を持って・想いを持ってプールを楽しみ、
喜んでくれているこんな姿と成長を、
嬉しく見つめている僕なのです。
ももさんのもとよしくんです。
ばら組の子達と一緒の新館で過ごす中、
益々お兄ちゃんとして覚醒しているもんもん。
ばらさんとBブロックで大物を作って遊んだり、
下の子達に園生活の大事なルールを
うにゃうにゃ言いつつ一生懸命教授してくれたりと、
すっかり頼れるお兄ちゃんになりました。
この笑顔がみんなを引き付けるのでありましょう。
ばらさんのさくやくんです。
時々お休みが続くこともありますが、
幼稚園に来たらこんなに元気。
プールや水遊びの水掛けも
へっちゃら顔の大喜びで遊んでいます。
こんな御機嫌笑顔で喜んでいるさくちゃんに
水をかけられながらも嬉しく見つめている僕。
またひとつ仲良しになれて嬉しいです。
ばら組のじゅん君です。
『顔に水直撃』がちょっと苦手な風のじゅん君。
水に対して必至に顔をそむけているのですが、
それでも水に対する『がんばりチャレンジ』は
誰より一生懸命なことが伝わって来ます。
「やーやー!」口で文句を言うでもなく、
がんばりぬいた後に見せてくれるこの笑顔に
じゅん君の強さと誠実さを感じる僕なのです。
すみれ組のこうがくん、
今月お誕生日で6歳になります。
すみれで一番『水へっちゃら』のこうが君は、
水を掛けるのも掛けられるのも
大大大好きの大喜び。
カメラを手にして近づくとビジョビジョにされるけど、
こんな笑顔をもらえるから良しとしよう。
お誕生日、おめでとう!
ももさんのかえでちゃんです。
運動系は何でも来い!のかえちゃん。
でもプールはそこまでじゃないみたい。
いつもの『先頭を切っての大躍進』って
そんな感じではないのですが、
それでも人並み以上にがんばれるのがすごいなぁと
思いながら見つめている僕。
真面目でがんばり屋さんのかえでちゃんです。
ばらさんのやまとくんです。
ばらさんイチの『お水へっちゃらBOY』。
先生を相手に水を掛けて・掛けられての
大バトルを繰り広げている『恐いもの知らず君』。
こんな笑顔を見ていると
登園時の「やだぁー!」はどこに行ったのよ?
と可笑しくなってしまいますが、
そうやってがんばっているやまと君です。



7月第2週

【7月8日 ひよこクラブ&今週のスナップ】
今日はひよこクラブの日。
だったのですが、幼稚園では感染症が流行っていて
兄弟関係の参加はゼロとなってしまいました。
そんな中でも遊びに来てくれたひと家族のひよこちゃん。
今日は在園児の水遊びに合わせてまして
ビニールプールで涼を取りながら遊んでもらいました。
暑い日差しを避けるために
テントの木陰でプール遊び。
去年の卒園記念でいただいた新しいテントが
今年は大活躍しています。
お姉ちゃんと妹ちゃんがふたりして
お水に身体を浸して心地良さそうに遊んでくれておりました。

一方の在園児達は水着を着こんで戦闘モード。
ダレカレ構わず激しい水合戦に
大喜びしておりました。
今年プールが始まった頃には
水を掛けられたらそれだけで大騒ぎしていた子ども達も、
今では「やったなー!」と
やってもいない僕らに向けて本気攻撃。
全身ビジョビジョになりながら
水鉄砲の雨あられを体で受け止めた僕らでありました。
でも本当に不思議。
これだけビジャビジャになりながらも、
水を頭から掛けられながらも、
益々耐水性が上がってゆく子ども達。
プールとなると「ひゃあひゃあ!」言っていたのに、
今度『本番プール』をやる時がなんとも楽しみです。
またひよこプールにまで出向いてやって来た
在園児のお兄ちゃん・お姉ちゃん。
今ではあの大きなプールもへっちゃらになったと言うのに、
赤ちゃん用プールに浸かりたそうなそんな顔。
また今度入れてもらおうね。

そんなこんなで一杯水遊びを楽しんだこの子達。
ひよこちゃんはこの後、
ずっとお楽しみのお待ちかねだったヤギ牧場へやっと行くことが出来まして、
ヤギへのエサやりを楽しんで行ってくれたのでありました。
そんなヤギ大好きのひよこちゃんも
9月からはたんぽぽ入園で日土幼稚園に仲間入り。
入園前からこんなにあれこれ楽しそうにやってくれるそんな姿に
今から大いに期待しちゃう僕なのです。
喜んでもらえること・楽しく来てもらうことがなにより。
子ども達とお母さん達が喜んで来てくれるそんな場所に
日土幼稚園がこれから益々なってゆくように
みんなでがんばってゆきたいと思います。
また皆さん二学期も、どうぞ遊びに来てください。
お待ちしています。


7月9日 すみれ・もも組
今週は個人面談で『13時降園』と言う時短プログラム。
そんな大忙しの中にあってもすみれ・もものこの子達、
『ジャンボひまわり畑』にせっせと水やりに行っておりました。
先週まで雨続きだったので
久しぶりに畑に行ってみれば、
いつの間にか自分の背丈を追い越して
大きくなっていたジャンボひまわり。
登降園のバスから見下ろして
「またおおきくなったねぇ」と言ってはいたものの、
実際に背比べをして実感するその大きさ・背の高さ。
支柱を立てて結わえておいたので
今度の梅雨の終わりの激しい雨風にも負けないで
がんばってくれたひまわり達。
想像以上に大きくなって僕らを待っていてくれた
ひまわりとの嬉しいご対面となりました。
子ども達からしたならば
自分の背丈を抜かれてしまったなら、
あとはもう「どれくらい?」ってよく分からなくなってしまいそうですが、
背の高い実祐先生と比べてみても
「どっちが高いかな?」ってくらいの大きさに
その高さを実感していたようでありました。

「これだけ大きくなったんだから、ジョウロ一杯では足りないでしょう」
と思ってくれたのかこの子達。
前は促されても足が重そうな感じだった子達も、
自らの想いで何度も何度も行ったり来たり
坂路を往復してくれたものでした。
やはり何かを育てること・その成長を見守ることって
子ども達にとってとっても大事と思わされた
この子達の『ジャンボひまわり成長』でありました。
この花が咲くのはおそらくもうちょっと先の夏休み。
幼稚園に遊びに来た時に
また覗いて行って欲しいと思います。


7月11日 ばら組
雨降りの週後半となりましたが、
ばらさんと美香先生は元気元気。
お外に出られない日にも『ケンパワッカ』をハンドルに、
ばらさん達をホールにいざないます。
その様は七つ子ねずみのお話『ねずみのでんしゃ』の絵本を見てるよう。
子ども達の「ヤダヤダヤダ!」を受け止めて、
「面白い!」に変換するためのアイディアを
日々考え投げ掛けてくれている美香先生。
それに大喜びいたしながら
美香先生との生活を楽しんでくれている子ども達なのでありました。

その後も『音楽が止まったらワッカに入ってね』のミッションや
『イスにタッチして帰って来て、
次の人にタッチしたら一番後ろに並んでね』などなど、
ゲーム大会や運動会でもよく登場するルールを使って
遊びを展開してゆく美香先生。
一つ出来るようになったなら
それを踏まえてもうひとつルールを加えて…と、
子ども達の理解度に応じてゲームを組み立てて行っておりました。
そんな先生の投げかけに、
『出来るようになると嬉しい』と言う想いを心の糧に
一生懸命ゲームに参じていたこの子達でありました。

僕らが子ども達と関わる時には、
『こんな時にはこうして欲しいの』のお願いや
『先生がこう言った時にはこうして欲しいの』と言う『想いと言葉の相互補完』を
子ども達に分かるように伝えることが大事。
それを全部言葉で伝えようとしても伝わらないことが多いから、
御家庭でも「もう!」ってなっちゃうことが多いのではないでしょうか。
でもそれって『言って分からない子ども達』に原因を求めてしまいがちですが、
『僕ら大人の言葉や投げ掛けも、
今のこの子達にちゃんと分かるように考え出来ている?』
ってことに想いを馳せたなら、
投げ掛け方・言葉掛けの仕方も変ってゆくのではないでしょうか。
そんな葛藤やジレンマがあるのは幼稚園でも同じです。
だからこんな遊びやゲームを通して子ども達に投げ掛けている先生達。
ゲームの良い所は『成功したら嬉しく楽しくなれること』。
また先生の言ったことを自分のイメージとして行動に移してみた時に、
「そこはそうじゃないのよ」と修正してもらえること。
正しい動きをそこで教えてもらって、
先生の言葉によるロジックを自分の中に取り入れてゆくのです。
また『成功した時の嬉しさ』、
これも成功体験となって子ども達の学習意欲・履行態度に顕れて来ます。
そんな丁寧な想いと言葉と行動の一致を
一緒に図ってゆくことの大切さを見せてくれた、
ホールでの運動遊びの一コマでありました。

こんな梅雨の季節、
身体を思いっきり動かせずにフラストレーションがたまっている子ども達に
あれこれ言葉で言っても想いが通じないことも多いもの。
そんな時にちょっと違った味付けの投げ掛けを試してみて、
ちょっと上手く行ったら子どもも大人もなんか嬉しくなれるもの。
頭だけで考えるのではなく、
あれこれ一緒にやってみて
一緒に嬉しく楽しくなれる解を見つけてみるのも、
傍にいることが多いこんな季節だからこそ。
それは『楽しい自由研究の時間』になるのでは…
とそんな風に思うのです。
夏休みもそのビッグチャンス。
この一学期の子ども達の成長を見つめながら、
出来るようになったこと・新たに見えて来た課題をもって
違う投げかけを考案しながら、
親子一緒の素敵な時を
楽しみ過ごしていただけたら…と思います。


今週の顔
すみれ組のこうき君です。
水遊びが好きなこうちゃんですが、
水鉄砲を持たせるとこの笑顔。
嬉しそうに大はしゃぎしています。
水鉄砲ひとつとっても発射方法に創意工夫。
発射口を指で押さえて霧にしたり、
空に向けて打ち自由落下のGをその身に感じたり、
あれこれやりながら新たな発見を楽しんでいます。
ばら組のりょうがくん、
りょうちゃんも大好き水遊び。
頭脳派のりょうちゃんは
後ろからそおっと寄って来てぴゅー!。
「あれ、つめたい?りょうちゃんかい!」
って感じのステルス作戦で僕と戦っています。
「イヤー!」って言うお友達にはやらない
そんなりょうちゃんの優しさが嬉しい僕なのです。
ばらさんのあつむくん、
水へっちゃらのカッパ君です。
いつもならあれこれ「ヤー!ヤー!」すぐ言う
あつくんなのでありますが、
頭からかけられても「あはははは!」
水鉄砲で狙われても「わはははは!」。
『それがどうした!ドンと来い!』って感じで
受け止める懐の大きさを見せてくれています。
ばら組のかほちゃんです。
「ん?」って顔して寄って来るから
「なになに?」と思って見ていると、
突然プシュー!って掛けて来て
「きゃはははは!」と大喜び。
「もう!」と怒ると「きゃー!」「やー!」
って言うからこちらがひるむとまたプシュー!
天真爛漫なかほちゃんにやられっぱなしです。
ばらさんのななちゃんです。
「あははは!」と笑っているから
「うんうん!元気でいいね」と思って見つめていると、
突如水攻撃をして来たななこちゃん。
「へ?」とあっけに取られていると
「あははは!」と笑ってくれるから、
「楽しいの?」と声をかければ笑いながらまた
ぴゅーっと水を掛けて来るななちゃんでありました。
ばら組のせなくんです。
久しぶりの水遊びに大喜びのせな君ですが、
実は顔に水がかかるのはちょっと苦手。
それでも「やぁ!やぁ!」言わずに元気一杯
水遊びを楽しんでいます。
三兄弟の中で一番のしっかり君且つ甘え上手。
いつも一生懸命の姿がとてもまばゆい
素敵ながんばり屋さんです。
すみれ組のなぎさちゃんです。
水遊びはみんな一緒で無礼講だから、
なぎちゃんの獲物は弟のあつむくん。
あつくんの後ろをずっと着いて回って、
頭から『象さんジョウロ』で水攻撃。
あつ君はそんなの『へのへの河童』なのですが、
それで日頃のうっぷんを水に流していた
甘優しいお姉さんのなぎちゃんでした。
ばらさんのがくたくん、
がくちゃんは来月お誕生日で4歳に。
手に持っているのは採れたてキュウリ。
大きく曲がっているキュウリに
「曲がってるねぇ」と呟くがくた君。
そのがくちゃんの何気ない一言にいつも
『人生訓』を感じてしまう僕なのです。
お誕生日、おめでとう。
もも組のそうたくんです。
そうた君は8月お誕生日で5歳になります。
そうちゃんもいつの間にやら傍に来ていて
背中に負ぶさったり・攻撃して来たりの大の仲良し。
♪嬉しい時も、浮かない顔の時も…と
励ましたり・あおったり・一緒にぼぉーっとしてみたり…、
そんなにしながら想いを分かち合っています。
お誕生日、おめでとう!
すみれ組のかずくん、
今週お誕生日で6歳になりました。
楽しかった水遊びの思い出を
自主制作の絵に描いて表現していた
芸術家肌のかずなり君。
そんなかず君を「すごい!」って実祐先生も大絶賛。
どんなアーティストになってゆくのでありましょう。
お誕生日、おめでとう!
ばらぐみのおうちゃんです。
今日も御機嫌笑顔をふりまきながら
嬉しそうに遊んでいます。
周りを良く見ながら自分を律することの出来る
おうし君でありますが、、
こんな顔の時はリミッター解除のわんぱくモード。
どちらも大事と言うことを
僕らに教えてくれているおうちゃんです。
ももさんのいとちゃん、
今月お誕生日でもうすぐ5歳に。
いつも明るく元気な いとちゃんですが、
最近カメラを前にすると反射的に変顔に。
でも今日は「大きくなったら何になる?」
って聞いたら恥ずかしそうに嬉しそうに、
こんな素敵な笑顔で笑ってくれました。
お誕生日おめでとう。



7月第3週

7月16日、19日 ばら組
今週のばらさんは礼拝からその後の様子。
お休みさんが入れ替わり立ち代わりで
中々揃うことの出来なかったこの子達が、
久々に全員出席で嬉しい「バンザイ!」をしておりました。
とっても仲の良いこの子達、
誰か一人でもお休みするとお互いに気遣って
「○○ちゃん、おやすみ?」と心配そうに先生に訪ねて来ます。
なので全員揃うとやっぱりとっても嬉しそう。
素敵な笑顔で両手を高くあげておりました。

礼拝を終えてから ばらさんが始めたのは『ひとり歌合戦』、
みんなの前に立ってひとりで歌を歌います。
この一学期、沢山の歌を美香先生と歌って来ましたこの子達。
そんな一人一人のリクエストに応えながら
生伴奏で寄り添ってくれていた美香先生。
時々想定外の曲目が飛び出して
あわてて楽譜集をめくると言うこともありましたが、
それでも10人全員が見事完走。
このような企画では大概「やらん!」って子がいるものなのですが、
『これを歌って』ではなく『なんでも好きな曲』と言うのが
この子達のモチベーションにつながるよう。
応える方の先生が大変なのですが、
そこも大切なコミュニケーション・信頼構築。
「これ、うたう!」と言ったものの
実際にひとりで歌うのはなかなかに難しいこと。
『最後のサビのひとふしを歌ってなんとか着地』
と言う子もありましたが、
でもそんな子達の「ひとりでがんばる!」と言う想いに
寄り添い応えてくれていた先生の優しさを
嬉しく感じた時となりました。

最終日、ななちゃんを囲んでクラス写真を撮りました。
もう昔からいるくらいの感じで幼稚園に慣れてくれたななちゃんですが、
思えばみんなでのクラス写真はまだだったとのこと。
集合写真ではいつも誰かしら明後日の方を向いていたこの子達が、
何枚かの内のこの一枚ではあるものの
みんなで同じ方を向いて「ハイチーズ!」が出来たこと、
これも嬉しい成長でありました。
いよいよもって、二学期からのこの子達が楽しみです。


7月16日、19日 すみれ・もも組
すみれ・ももさんはお帰りの時間、絵本を読んでもらっているところ。
この日読んでいたのは『あいつもともだち』。
おおかみときつねの『友達シリーズ』で、
二人の間の色んな状況が子ども達に考える時を投げ掛ける
素敵な絵本のシリーズです。
気が合うんだけれどちょっとの想いがすれ違い。
どうも苦手なんだけど、自分がしちゃった態度が気になって…。
僕らにも思い当たることの一つや二つあるそんなシチュエーションを
この絵本は僕らに投げ掛けてくれています。
そう言う場面を客観的に『他人事』として見たならば、
「あ、これは!」「そうした方が良かったよね」
と疑問に思ったり共感も出来るこの子達なのですが、
現実の自分達の生活では
「○○くん(自分)が先だったの!」「痛い!当たった!!」
と大騒ぎ。
自分の目玉と脳は同じ頭についているから
『ぶつかった時は相手が当たって来た』と思ってしまう…
それはある程度仕方のないこと。
今時のTV番組でヘルメットにカメラをつけて撮った映像がありますが、
そこでは自分は寸分も動いていなくて
外界だけがすごいスピードで動き流されてゆきます。
きっとそう言う想いなのでしょう。
でもそこに想像力や客観性と言うものが
兼ね備わってゆくのが成長と言うもの。
自分の目玉が見た映像だけでなく、
相手の動きを補間して想像したり
『自分ならやっちゃうかも』と言う自己分析から
相手の話に耳を傾けてみたり。
そう言うことが出来るようになって来たら、
相手とのコミュニケーションも上手になってゆくもの。
ばらの時には「僕!僕!」「私!私!」だった子達が
今それぞれに大きくなった姿を見せてくれています。
「あんなに癇癪持ち出ったのに…」と思っていた子達も
「ああ、お兄ちゃんになったんだなぁ」
と嬉しく思う今日この頃。
中には ばらやももの子達と同じレベルで張り合っている子もいるのですが、
この子には「がんばれ!」と思う一方で
下の子達に対しては『良いお勉強の場でもあるんだよね…』と思っています。
優しさの連鎖は下の子に伝わってゆく大切なモノではあるのですが、
『小さいからオールマイティ』と ばらさん達にもそれを切り札にして欲しくはありません。
色々な状況・場面・相手との関わりが
この子達の学びの場となってゆくのです。
なので『ある目指す方向性』はみんなで共有し合いながら、
それがステレオタイプの『そうでなければいけない』とならないよう
この子達のてんやわんやを見つめ拾い上げながら、
また問題提起をしつつ分かち育ち合ってゆきたいと
そんな風に思いながら見つめた情景でありました。

絵本の後には『その日楽しかった事発表会』もしているこのクラス。
たどたどしくもあるのですが
でも自分の想いを言葉にしてみんなに伝える良い練習。
ももさん・すみれさんが一緒にいるこのクラスでは
お互いの姿が互いを刺激し合って、
段々とそのスキルを伸ばして行ってくれているのが分かります。
時間が限られている中ではありますが、
実祐先生の想いが伝わってくるように感じた場面でありました。

最終日、最後の水やりにひまわり畑に行った子ども達。
本当にどんどん大きくなってゆくひまわりを見上げながら
嬉しそうに水やりをしてくれています。
どんな大きな花が咲いてくれるだろう…と
今から楽しみに思いながら、
今学期最後のクラス写真を撮りました。
みんな夏休みも元気でね。


【7月17日 お誕生会】
今日は7月、8月生まれの子ども達のお誕生日。
5人のお友達の誕生日をお祝いしてあげることが出来ました。
『お誕生日インタビュー』に嬉しそうに応えていたお誕生日さん達。
お母さん達には『生まれ来た時の想い』を聞かせてもらって、
ちょっと恥ずかしそう・照れくさそうにしていた子ども達の顔が印象的でありました。

今月の担当は美香先生。
新聞紙一枚でお話を展開してゆく『新聞紙シアター』を披露してくれました。
どんどん変ってゆくその新聞紙に目を丸くしていた子ども達。
最初の三角山登りから始まって、
ハンカチになったり・おにぎりになったり・舟になったりいたしながら、
最後は可愛い『チビT』になってめでたしめでたし。
「この形が伝わりやすくするための『黒T』だったの?」
と先生の計画性とプレゼンリョクに改めて感服させられたものでありました。

さてさて、それで終わりかと思いきや、
『新聞紙コンセプト』の美香先生ワールドがどんどん繰り出されて参ります。
お次は新聞紙を胸で受けながら走る『新聞紙ダッシュ』。
風圧が下がると新聞紙も重力で落ちてしまうので、
猛スピードの猛ダッシュで
ホールを駆け抜けて行ったすみれももの子ども達。
ばらさん達は『新聞紙アンパンチ』で
新聞紙に向かって突撃パンチ。
気持ち良く破れてくれる新聞紙に大喜びしておりました。

最後は新聞紙をビリビリビリとちぎる姿を
「なにが始まるの?」思って見ていた僕。
細かくちぎれた新聞鍼を天井に向かって
「ぱぁー!」っと投げ上げたのはウォーミングアップ。
そこから曲がかかりダンス大会が始まりました。
曲は「うらら!うらら!」で有名な懐メロ『狙い撃ち』。
初めて聞くであろう子ども達でしたが、
ノリノリで踊る美香先生の振りを見よう見まねで
手に取った『チギレ新聞紙』を
フリフリやりながら踊っておりました。
そんな大盛り上がりで幕を閉じた今月のお誕生会。
大活躍の美香先生に大拍手です。
遊びに来てくれたお母さん達にも
心より感謝でありました。


【今週のスナップ 7月18日】
これで『パッと梅雨明け』かと思った今週頭、
でも曇り空&雨模様が続きまして
この日が唯一・そして今年最後のプールの日となりました。
それでもこれまで楽しんで来たプール&水遊びで
水に対する耐性もスキルも上がって来ましたこの子達。
今年やって来た色々な事を
総ざらいの「もう一度!」ってやりながら
嬉しそうに水と戯れておりました。
そして最後は先週末みんなで膨らませたカメボートに
順番に乗っけてもらってご満悦の子ども達でありました。

この夏『プールカリキュラム』で学んだ『プール遊びでのお約束』、
『プールは楽しいけれど、
無茶無茶やったり
先生の声をちゃんと聞いてお約束を守らなければ、
本当に危ないんだからね』
と言うことを色んな場面で教わり学んだこの子達。
この夏ご家族でプールや川・海で水遊びをすることも多いかと思いますが、
幼稚園で教わった約束事を大事に守って
事故や怪我無く遊んで欲しいと願っています。
心も体も強くたくましくしてくれて
本当に嬉し楽しい水遊び。
でも『命のことにつながることもあること』を
お家でもみんなでしっかり共有してください。
幼稚園でがんばって水が恐くなくなった子達も一杯います。
でも恐くなくなった時が一番恐いと言うことを忘れずに、
みなさんで楽しく過ごして欲しいと思っています。
すみれ・ももさんが入る頃に
またお天気が曇り空に。
それでも活動量が高い上の子達は
最後まで元気に遊んでおりました。
一杯一杯水遊びを楽しんで来たこの子達。
夏前にはちょっと水が顔にかかっただけで大騒ぎしていたのに、
今頃はかなり大丈夫になって参りました。
その『大丈夫』が心を強くしてくれたのは良かったのですが、
先生の話しが聞けない場面も何度かありました。
今年も早くも水の事故のニュースが
TVなどから聞こえて来ます。
そのことに想いを馳せながら
それぞれの場面で子ども達に言葉掛けをして来た僕らでした。
その時には「わかった」と言ってくれる子ども達でしたが、
それは繰り返し繰り返し伝えて行かなければいけないこと。
『たった一度』が本当に命取りになることを想いながら、
夏休みの水遊びでもしっかりと子ども達のことを見てください。
こう言う時には『怒る』ことも必要。
泣いたり機嫌が悪くなったりすることもきっとあるでしょう。
でもその瞬間を止めなければ『間に合わなくなる時』もあるのです。
その後、しっかり意図や想いを伝えて
子ども達の想いも受け止めてあげることが出来たなら、
それは『怒る』から『叱る』に昇華されるものだから。
この素敵な冒険の季節、
みんなで気を付け合ってゆきましょう。



【7月19日 終業式】
今日は一学期の終業式です。
この4か月間を振り返りながら
それぞれ大きくなったこと・出来るようになったことに想いを馳せ、
神様に感謝しつつ合同礼拝を守りました。
そして明日からは長い長い夏休みが始まります。
「がんばった自分を讃えながら
その御褒美に『ほっと一息』『ちょっとゆるだら』の
そんな至福の時を過ごしながら
この夏休みを楽しんでください」と声をかけた僕。
「でも、赤ちゃんに戻っちゃっていいの?」
と問いかけると
「だめー!」と勇ましく応えるこの子達。
「先生もいないからちゃんとしなくっていいんじゃない?」
と言う振りに
『そこはダメなんだよ』と分かってくれている子ども達。
「なんで?先生がいないのに誰が見ているの?」
と問いかけたなら、
「神様!」と答えてくれた子がありました。

「そう、僕等はこの一学期をがんばって来て、
色んなことが出来るように・大丈夫なようになりました。
それは先生が・そしてお母さん達がそのことを喜んでくれるから
って分かっているからなんだけれど、
一番は神様が見ていてくださるから・喜んでくださるからなんだよね…」
と話すと
「そうそう」とうなづいてくれた子ども達でありました。
話しをしていてこの子達のそんな想いがとっても嬉しかった僕でした。

さあ、夏休み。
ご家庭においてそんなこの子達と色々なやり取り・関わり合いの場面があると思います。
大人は子どもが何か一つ出来るようになると
「ハイ、次も!」と嬉しさからそんな想いになってしまいますが、
まずは一杯一緒に喜んであげて欲しいと思うのです。
その賞賛のご褒美が子ども達の心に沁み渡り、
『次も出来るんじゃない?』『これもきっと出来るはず!』
って想いが湧いて来たならば、
この子達は自分からまたがんばり出してくれるはず。
あれこれ詰め込み過ぎるのではなく、
自分から「今度はこれやってみよう!」と思える自己研鑽のきっかけを
自ら見つけ出せる余白と環境を
この子達の前に広げてあげて欲しいのです。
毎日が忙しい日々の中では時間や『やらなくてはいけないこと』に追い立てられて、
なかなかそんな余裕はなかったでしょう。
夏休みはそれを『自由研究』として
それぞれにやってみては…と思うのです。
『誰々が良いって言うから』ではなく、
親子で楽しめる活動やお手伝い・遊びの中で見つけた
子ども達の興味や「これおもしろい!」を糸口に、
時間をたっぷり使いながら
時々「ありゃこりゃだめだぁ」もありながら
この時を楽しんで頂けたならと思うのです。
また夏休み明け、
『面白武勇伝』や『ほっと一息エピソード』などを聞かせていただけることを
今から楽しみにしています。
どうぞ、体調には気をつけながら
色んな意味で心と身体が休まるように
素敵な夏休みをお過ごしください。


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