2024年度 9月の幼稚園

9月第1週


【9月2日 始業式》
長い夏休みが終わりました。
先週の夏期保育があったとは言え、
「久しぶりの幼稚園どうかな?」と少々心配な心持ちで迎えた始業式。
「ようちえん、イヤぁ!って泣いてた人いない?」
と尋ねると
「いない!」と凛々しい返事が帰って来ます。
「ほんとかなぁ?」と思いつつも
その想いがなによりと嬉しく受け止めた僕でした。
意地でも見得でも張れるうちが華。
そうやって自分を奮い立たせているうちに
段々とそれが自分の日常になってゆくのだから。
登園時、ちょっと不安定な子達もあった二学期第一週でしたが、
焦らず逸らず「そう言う時もあるよね」と言う想いで
受け止めていただけたなら…と思っています。
気が変われば幼稚園でもお調子・おふざけ・大笑い、
そんな顔を見せてくれているこの子達ですから
きっときっと大丈夫。
二学期もゆっくりゆったり
この子達と共に歩いてゆきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。


<9月2日 たんぽぽ組>
この日、一番最初のクラス写真を撮ったこの子達。
初日はちょっとこんな固い顔をしていたたんぽぽさんでしたが、
それもこの子達のはじめの一歩。
今週、徐々に表情も豊かになって来て、
早くも園長先生をオモチャに遊んでくれるようになっています。
この子達の笑顔のために何が出来るか、
日々それを考えながら保育に勤しんでいる僕らなのです。

<9月3日 すみれ・もも組>
二学期は頭から気合の入っている実祐先生。
すみれさんへの鉄棒特訓や
ももさんも一緒になっての跳び箱チャレンジなどなど、
きっと運動会を見据えての運動週間を繰り広げていた一週間でありました。
最初は身体を支持する両手に体重をかける指導から始めた実祐先生。
手を着き軽く跳んでお尻を上げてみたならば、
『腕で支える』と言う感覚が感じ取れるはず。
『両腕で身体を支持する』と言う感覚が大事なのがこの跳び箱。
そこから徐々に跳び箱の上に跳んで着地、
更に両足を広げて跳び超えてと、
段階を踏んで子ども達に跳び箱を教えていたのでありました。

今週来週は体験実習で日土幼稚園卒園生のはると君が来てくれています。
はると君は大阪にある体育大学の三年生。
「こう言うのも得意でしょう」と
この子達の跳び箱を一緒に見てもらいました。
幼稚園の頃は「はるちゃん!はるちゃん!」って呼んでいたのに
今では僕より貫禄のある青年に。
優しいはると君はすぐに子ども達の人気者となって、
子ども達の方からごんごん押し寄せて来ています。
『かまって欲しい!』のジャレジャレ攻撃の嵐ですが、
将来カウンセラーやトレーナーを志しているはると君にとっては
貴重な体験となってくれることでしょう。
児童心理を体感する学びの場として
子ども達との関わりを大いに味わって欲しいと思いつつ、
卒園生の帰郷を嬉しく受け止めている僕なのです。


<今週のスナップ 9月2日>
初めての幼稚園・久しぶりの幼稚園、
それぞれにポン!とリズムが変った二学期初日。
やっぱりあちらこちらから聞こえて来た「ヤダ!ヤダ!ヤダ!」の声。
夏休み明けの風物詩となっているこんな情景に
「そんな日もあるよね」「仕方ないよね」と僕らは思いもするのですが、
当の子ども達にとっては一大事。
ヤダヤダ言ってるそのうちに
何がなんなのか分からなくなってしまうから、
誰にもどうにも本人にさえも止められなくなってしまいます。
でも「なんか違う!」を感じたならば
しっかり早めに自分の想いを表に出しておくことは
とても大事なことなのです。
今の自分の想いを周りに知ってもらうこともそうですが、
そうなった自分の心は何によって立て直すことが出来るのか
みんなで確かめ合ってゆく大事な時となるのだから。
そんなこの子達の気分を上げてくれる
一番のお楽しみが『ヤギ牧場参り』。
あちらも人の言葉を分からずにメーメー鳴いているだけなのに、
好きな葉っぱを差し入れてもらったら
鳴き止んで黙々と平らげる姿を見せてくれるヤギさん達。
そんなヤギにシンパシーを感じるのか、
はたまたただただ嬉しくなれるのか、
機嫌を持ち直してくれる子ども達なのでありました。

何でも思いつめるのはあまり良くないよう。
気分転換してみたり、ふっと間を外して違うことを想ったり、
そんなしながら段々と自分の想いを整理して
元のリズム・新たな生活に順応して行ってくれた良いと思うのです。
今回もまたヤギさんに助けられた僕らでありました。


<9月4日 ばら・たんぽぽ組>
13人になったばら・たんぽぽ組。
口だけ・気分だけでも『お兄ちゃんになった』と張り切って見せるばらさんに、
「そうそう、その想いが大事だよ」と想いながら見つめている今日この頃。
シャンとしている風に見えていたたんぽぽさんが
入園初週にちゃんと「イヤイヤ!」言ってくれるから、
そんな錯覚?も感じられる再スタートとなりました。
でもこれが新学期の化学反応。
しばらくすればそれぞれのポテンシャルに応じて
収束をしてゆくのでしょうが、
こんなゆらぎがこの子達の成長を促してゆくのです。
いつも『出来る子』でなくていい。
ひょんなことから『僕っていけるんじゃない』って感じたり、
『あの子すごい!ぼくも!』って自己研鑽の想いに火がついたり、
『わかっているけど、今日は休憩』って日があったり。
そんなそれぞれにとって色んな行ったり来たりの螺旋階段が、
いつの間にか自分を上に押し上げて行ってくれるものだから。

今日はダンスでそんな想いを体現してくれた子ども達。
夏休み明けで張り切っている子達はパワー全開。
そんなノリノリの姿に触発されて、
朝は泣いていた子達にもスイッチが入って、
素敵な相乗効果が展開されています。
日替わりヒーローに引っ張ってもらいながら、
それぞれが自分のリズムとタイミングを
掴んで行った一週間となりました。
そんなムラッ気はありながら、
段々とあの飛び切りの笑顔を取り戻して来たこの子達。
来週は早くもたんぽぽさんの全日保育も始まります。
焦らず逸らずの想いを心の中に掲げつつ、
嬉しい成長の足跡を一つ一つ見つけ喜び合いながら
また一緒に歩いてゆきたいと思っています。


【9月4日 クッキング】
今日はクッキングの日。
すみれさんからたんぽぽさんまで全学年の子ども達がひよこの部屋に集まって
カレー作りに挑戦いたしました。
最初にがんばって見せてくれたのはばらたんぽぽの子ども達。
玉ねぎや人参・泥付きのジャガイモもきれいに洗ってくれまして、
本日のクッキングの幕が開かれたのでありました。
それに続いて玉ねぎの皮を向いてくれたばらたんちゃん、
人参・玉ねぎ・ジャガイモを小さく切ってくれたすみれ・ももの子ども達。
山盛りにあったお野菜がどんどんクッキングされてゆきまして、
見事カレーの準備が整ったのでありました。
それを目の前で炒めてくれた眞美先生。
子ども達も興味津々にクッキング見学。
最後にすみれさんが炒めるところもお手伝いして、
無事に煮込みの工程へとお鍋を送ることが出来ました。

さてさて、カレーが出来上がった頃に今度はホールに集まりまして、
みんなで美味しいカレー給食をいただきました。
いつも『カレーのおばちゃん』に作ってもらっているカレーも大好評なのですが、
今日は自分で作ったカレーと言うこともありまして
お代わりも飛ぶように売れてゆきました。
五合窯二つ分も用事したご飯が即完売。
それくらい子ども達が「美味しい!美味しい!」言って食べてくれた
本日のクッキングカレーでありました。
みんな良い体験が出来てホントに嬉しいことでした。
美味しかったね。
お世話くださった先生方、ありがとうございました。


今週の顔
ばらさんのななちゃんです。
ついこの間入って来たのに
早くも先輩になって張り切っているななこちゃん。
その明るさと前向きな性格で
みんなを嬉し楽しくさせてくれています。
そうは言ってもまだばらさん。
泣いたり笑ったりを繰り返しながら
名実ともに素敵なお姉さんへと成長中です。
ばら組のやーとくん、滑り台にてニッコリ笑顔。
たんぽぽさんの入園を期に
『お兄ちゃん』と言うパワーワードに
僕らが思った以上に反応していたやまとくん。
その言葉にピン!と来て
『どうしよう!』と自分の中での葛藤を経て、
でもまだ気ままが勝っている今日この頃。
そんな成長の姿を嬉しく見つめている僕らです。
たんぽぽさんのなぎくん、素敵な御機嫌笑顔です。
お姉ちゃんの見送りに着いて来てた時は
「幼稚園に早く行きたい!」って感じだったのに、
いざ入園となると生真面目な性格のせいか
プレッシャーでトーンダウンでのスタートに。
でもでもやっぱり遊び出したら嬉しい幼稚園。
おとぼけ園長に突っ込み入れる賢しさを発揮しながら
嬉しそうに笑ってくれています。
たんぽぽさんのゆいかちゃんです。
最初は心細くて「えーん!」ってなっていたけれど、
そこで支えてくれたのはゆうま兄ちゃん。
のんびりお兄ちゃんに「私先行くよ!」って
そんな感じだと思っていたのに、
お兄ちゃんの癒しオーラに包まれて
幼稚園でもゆったり過ごせるようになりました。
素敵な兄弟愛のドラマに感動している僕なのです。



9月第2週

【9月9日 ひよこクラブ&たんぽぽ組】
今日は9月のひよこクラブ。
5名のひよこちゃんと3人のたんぽぽさんによりまして
賑やかに行なうことが出来ました。
今月のテーマは楽器遊び。
ひよこからたんぽぽ組に進級した3名も、
今日は久々に『お母さんと一緒の幼稚園』と言うことで
ゆるーくリラックスの良いお顔。
そうだよね、先週一週間がんばったもんね。
新たな環境でがんばった分、
この日はお母さんの元でエネチャージ。
その繰り返しで段々と
幼稚園児としての気力と体力を培ってゆくのです。
まだしばらくの間は朝晩の『イヤ!イヤ!うえーん!』
もあるかと思いますが、
焦らず逸らずゆっくりと
園生活に慣れて行ってくれたら…と思っています。

さて、そんな感じで始まったひよこクラブ。
久しぶりのひよこちゃん達も最初はちょっとよそよそし気。
でもいつもの手遊び・リズム遊びで
ノリノリモードにスイッチオン!したならば、
段々と表情がゆるんで来たのが分かります。
続きまして目の前に色々な楽器を並べてもらったなら、、
『キラーン!』と子ども達の瞳が輝き出しました。
それぞれ気になった楽器を手に取り
振ってみれば・叩いてみれば
素敵な音が溢れ出します。
デッキから知っている歌が聞こえて来たなら、
それに合わせて「チャン!チャン!チャン!」。
楽器を鳴らして大喜びしていたこの子達でありました。

またそのあとの製作で、
オリジナルのマラカス作りにも挑戦してみました。
透明カップにキラキラのスパンコールやビーズを入れたなら、
見た目も・動きもとっても素敵な『オリジナルマラカス』が出来ました。
それを手に手に音源に合わせて「シャン!シャン!シャン!」。
とっても嬉しそうな顔をしていたひよこちゃん・たんぽぽさん達でありました。

この日もまた暑い日で
お外遊びはあまり出来なかったのですが、
それぞれに好きなおもちゃを見つけ
好きに遊んで行ってくれたこの子達。
来月にはもうちょっと涼しくなってくれていると嬉しいな…と思っています。
10月のひよこクラブは月末なので、
秋のお山やヤギ牧場へおさんぽに行きましょう。
また皆さんのお越しをお待ちしております。
どうぞ遊びに来てください。


【今週のスナップ 9月9日】
今週は砂遊びに興じている子ども達をご紹介。
まだまだ暑い日が続いていますが、
秋の気配の涼風が山から吹いて来るようにもなりました。
幼稚園イチの涼み処はこの砂場。
頭の上に生い茂る椿が子ども達に
めぐみの避暑地をプレゼントしてくれています。

そんな砂場で砂場遊びに励んでいる子ども達。
この日はばらさんばかりでの砂場遊びとなりましたが、
いつもイニシアチブを取ってくれる
もも・すみれさんがいないので
遊びがどうなってゆくかがこれまた見物。
ばらさんがそれぞれに遊んでいた個々の遊びを
一緒にやろうと言うのだから課題は山積。
それぞれの思惑が交差して
利害がぶつかるモノだから、
まず上がって来たのは不平不満の声でした。

お家ではみんなわがまま放題・やりたい放題であろうこの子達が、
『法治国家のありようのはじめの一歩』を学んでいる
幼稚園と言うコミュニティの中で見せる不思議な行動。
「○○君、やぁーめーてー」と口では言うものの、
それは本人に聞いて欲しいというよりは
隣りにいる先生にこれ見よがしに聞こえるように
訴えかけているかのように聞こえて来ます。
彼らのそんなちょっと愉快な処世術を見つめながら
「あー、この子達も色々考えているんだなぁ」と
思ったものでありました。

そんな情景についつい笑ってしまうのですが、
その問題を糸口に
『どうしたら共通の利を得ることが出来るか』
『お互いを理解・リスペクトし合えるか』、
子ども達に投げかける美香先生。
どちらが良い・悪いで総括してしまいがちなこんな場面も
『その子がなにをしたかったのか』
『それをみんなの嬉しいにつなげる策はないのか』
と言う視点で子ども達の調停者となったなら、
また違った展開が見えて来ます。

そんな先生の投げかけを手掛かりに
この時は上手に和解・リスペクトし合うことが出来た
この子達の砂場遊び。
じっとそっと覗いていると、
実に面白いものですよ。


<9月10日 すみれ・もも・ばら組>
今日はサッカー教室の日です。
残暑厳しい中、久しぶりのサッカーに挑戦した子ども達。
最初のボール鬼ごっこやボール取りサッカーも
黄色い帽子の動きが目立ち、
「ばらさんもやれるようになって来たねぇ」と嬉しく思ったものでした。
その後、紅白に別れての『1by1対決』に挑戦した子ども達。
『4つあるゴールのどこに入れても良い』と言うルールに
子ども達のアイディアや想像性を期待した平家コーチ。
でもまだ『一番近い所に入れれば入れやすい』と言うことや、
『ボールの転がって行く先のゴールに流し込めば一点ゲットのチャンス』なんてところまで
想いを馳せることが出来る子は少なかったみたい。
そう言う天性の得点感覚はサッカーにはとても大事なのです。
でも時より意外性を持った動きで得点を入れている子もあって、
「こう言うのをやってみるのも面白いねぇ」と思いながら見つめたものでありました。

さてさて最後は紅白試合も行なわれたのですが、
久しぶりと言うことあり・暑さによる疲労が溜まって来たのもあり、
テキメンに運動量が落ちて来たこの子達。
それはばらさんだけでなく上の子達も同様で、
足元にボールが転がって来ても
反応すらしない子達も多々あって、
『相当お疲れ様』って感じがひしひしと伝わって参ります。
そんな中、最後まで体が動いて走り回っていた子達の大活躍が目を引いたのですが、
「やっぱり最後は体力だよね」と思ったものでした。

運動会に向けてこれから徐々に涼しくなって、
段々と活動量も増やして行こうとしている先生達。
ここからの成長が楽しみにも思えた
二学期最初のサッカー教室でありました。
今日は沢山のお父さん・お母さんが見学に来てくれて、
大きな声援も送って下さいました。
またこれからも子ども達のがんばりを
一緒に支え励まして行ってもらえたなら
嬉しいことと思っています。


【今週のスナップ 9月12日】
先週・今週と教育実習で幼稚園に来てくれたはると君。
生来の気さくさと優しさが子ども達にも大人気で、
いつももみくちゃにされながら
子ども達と遊んおりました。
保育士養成校の実習ではないので
部分実習・全日実習はなかったのですが、
何か体感して行って欲しいと言う願いから
絵本の読み聞かせをやってもらいました。
最初提案した時に
「いつでもいいですよ」みたいな感じだったので、
「絵本を選ぶところから始まって、
事前に予習したり、自分の中で反芻したり、
そう言うのが大事なの」
と柄にもなくアドバイスした僕。
彼が園児の頃、
僕も読み聞かせをしたのですが、
その時節の行事やトピックスに絵本を合わせたり、
その後話したい話題の導入となる絵本を選んだり、
そう言う所に気を使ったもの。
その立場に立とうとしている彼に
自らの経験から言葉を投げ掛けた僕でした。

さて、そのようなこともありながら、
すみれ・ももの部屋で読み聞かせを始めたはると君。
彼が選んだのは『かまきりのちょん』と言う絵本で、
虫や自然に興味のある子が多いうちの園では
いい選択だねと思い見守ったものでした。
絵本を読み進めてゆく中、
物知り君の横やり情報が飛び込んで来るわ、
不思議ちゃんの『??ワード』が進行を妨げるわで、
四苦八苦のはると君。
それでもなんとか最後まで読み終えたのですが、
終わって下がるその足で
思ったように出来なかった想いを
僕に吐露しに来たはると君でありました。

でもでもそれがとっても大事。
絵本をスムーズに100点で読むことが
幼児保育としての読み聞かせではありません。
子ども達に伝えたい想いを乗せて、
また彼らの想いを引き出しコミュニケーションを深めてゆく、
そのためのカリキュラムなのだから。
今回の読み聞かせで
『子どもの反応ってこう言うもの』
『自分の実力ってこんなもの』
って所が分かってくれたなら、
今回の学びとしては上出来です。
でもでも子ども達とのやり取りも含め
今回の読み聞かせは良かった・良くやったと思います。
お疲れ様、良く良くがんばった二週間でありました。

<みんなで記念写真>


【9月13日敬老参観日】
今日は敬老参観日。
今年は川之石の交流館『みなせ』を会場にお借りして、
沢山のお客様をお招きして開催することが出来ました。
小さい小さい幼稚園ですが、
「おじいちゃんおばあちゃん来てください」とお願いしたら
こんなにも沢山のみなさんが集まって来てくださったこと、
本当に感謝でありました。
子ども達も沢山のお客さんを前にテンションアップ。
緊張よりも嬉しい想いが上回り、
今日は上々のパフォーマンスを披露してくれたものでした。

皆さんと一緒に開会礼拝を守った後、
『おじいさんおばあさんありがとうの歌』を歌ってプレゼントした子ども達。
普段よりも何倍も凛々しく見えるその立ち姿に、
嬉しそうなまなざしを送っていたおじいちゃんおばあちゃんでありました。
それからも子ども達の大活躍は続きます。
クラスダンスの発表では家族参観日の時よりも
シャンシャン出来るようになった成長の姿を見せてくれたこの子達。
お父さんお母さんにも喜んでもらうことが出来ました。

さてさて子ども達のお披露目を見てもらった後、
今度はお客様にも参加してもらって
素敵な交流のひとときを持つことが出来ました。
一緒に準備運動で体を動かしてもらったり、
触れ合い遊びでは仲睦まじい姿を見せてくれたり、
僕らも嬉しくなってしまいました。
また『新聞紙で遊ぼう(仮)』のコーナーでは
普段はまずしないであろう新聞紙のビリビリおイタを
子ども達と一緒になって楽しんくれている姿も
嬉しく見せてもらいました。
それを次のミッションにつなげることによって、
普段の子ども達のイタズラも
学びや意味のあることへと昇華出来ると言うことを
体現して見せてくれた美香先生。
十八番とは言え
さすがさすがのパフォーマンスでありました。

賑やかに盛り上がった敬老参観日。
最後はお手紙のプレゼントを渡したり、
『今日楽しかったこと発表会』で子ども達の想いを聞いてもらったり、
しっとりとした嬉しさをかみしめながら
無事に終わることが出来ました。
お暑い中・お忙しい時節にお集まりいただき、
子ども達の成長を共に喜んでくださった皆さんに心より感謝です。
どうぞまた幼稚園にも遊びに来てください。

<開会礼拝>

<歌のプレゼント>

<ばらたんダンス>

<すみれももダンス>

<準備体操・かえるのたいそう>

<触れ合い遊び・からだかるた>

<新聞紙であそんじゃおう>

<新聞紙玉リレー>

<お手紙のプレゼント>

<楽しかったこと発表会>


今週の顔
もも組さんのゆうまくんです。
ゆうま君、今月お誕生日で5歳になります。
ちょっと前まではどこかいつも不安そうな
顔をしていたゆうくんでしたが、
妹の入園でくっとお兄ちゃんになったそんな感じ。
愛すべきゆったりまったりはそのままに、
下の子達にも優しく寄り添ってくれています。
お誕生日おめでとう。
ばらさんのかほちゃんです。
元気娘のかほちゃんは
カメラの前でも天真爛漫。
ニコニコ・ツンツン・すまし顔、
くるくると表情を変えながら
面白ワードで僕を翻弄して行きます。
口も体もよくよく動くかほちゃんに
いつも元気を分けてもらっている僕なのです。
ばらさんのじゅん君です。
トースターの「チーン!」が嬉しくて、
今日はお料理作りに勤しんでおりました。
焼き上がった品々を大きなお皿に乗っけまして、
渾身のワンプレートを「はい、どうぞ」。
僕にお振舞いしてくれました。
「いただきます」と返した言葉に
嬉しそうに笑ってくれたじゅん君でした。
ばら組のおうしくんです。
いつも学期の始まりは
よそよそしい顔を見せるおうちゃんですが、
すぐに順応出来るのが良い所。
遠慮しちゃった分まで取り返すように
おちゃらけ・はっちゃけパフォーマンスで
僕をてがってゆきました。
でもでもこんな笑顔がなにより素敵です。



9月第3週

<9月17日 ばら・たんぽぽ組>
ばら・たんぽぽさんは運動会のダンスの練習を始めました。
知っているダンスを呼び水に
新しい曲にも挑戦していました、この子達。
ダンスが好き・嫌い、新しいことに前向き・後ろ向き、などなど
子どもによって気質は様々なのですが、
一工夫して子どもに投げかけるのが上手な美香先生。
運動会本番をイメージして
早々に小道具のポンポンも準備し子ども達に手渡したなら、
やる気も違って来たみたい。
まだ気分に波があるたんぽぽさんも
喜んでポンポンふりふりやっています。
また、いつもは運動系に関しては
のったりまったり・・・って感じの子達も
ふりふりやっているものだから、
その絶大な効果に驚いてしまいます。
やはりこの子達は『見た目』や『身につける』と言うような外的刺激に
僕らの思う以上に心躍らせるものなのかもしれません。

口で言うのはもっともで簡単なことなのですが、
それを準備するのって結構大変。
子ども達の現状をしっかりとらえ
その子達に投げ掛けることをイメージしながら
楽曲選び・ダンスの構成などを考えて、
それから人数分の小道具を用意するのはひと仕事。
でもこの子達のことを想いながら、
子ども達の成長を願いながら、
夜なべ仕事をしてくれた先生の心が
確かに子ども達に伝わっていると思うのです。
この子達が喜んで体を動かしてくれた姿を見て、
先生も嬉しかったのではないでしょうか。
そう言う想い合いがこのひとつの投げ掛けを
ただの運動会準備に終わらせず、
子ども達と大切な関係を築くことにつながっていることを
嬉しく感じる今日この頃。
一緒にがんばりやり切った『敬老参観日』の成功体験もあり、
益々「張り切ってがんばろう!」と言う想いに満ち満ちていた
今週のこの子達でありました。


<9月18日 すみれ・もも組>
すみれ・ももさんも運動会ダンス練習を始めました。
たんぽぽさんのお世話に馳せ参じたり、
4人での器械運動特訓にがんばっているすみれさん。
そこで『僕らって年長』と言う意識を育みながら、
クラスの中に帰って来れば
ももさんと一緒の雰囲気の中で『ちょっとほっと』って想いを感じているよう。
4人だけの年長だから
いつもがんばっているのはちょっと疲れてしまうのでしょう。
そんな中、張り切りがんばって見せてくれるももさん達の
パワーの中にその身を浸してみたならば、
それが癒しやクールダウンになるのでしょう。
そう、いつもがんばり先頭を走り続けるのはしんどいこと。
入れ替わり立ち代わりがんばれる誰かが
みんなを引っ張る牽引者になってくれたなら、
それはみんなにとっても良いことです。
すみれさんを意識しながらがんばって見せるももさん達にとっても、
今の複合クラスは後先考えずがんばれる良い環境。
がんばり疲れたらその時はまた「すみれさん、お願い」と引くことが出来る
そんなコンビネーションがこのクラスのがんばりモードを形成しているのです。

そんな真ん中にいるのが実祐先生。
初ダンスで先生自身もふわふわしたところも感じるのですが、
そのやわらかさが子ども達を優しく包んでくれているよう。
最初から完成されたものでなく、
こんな感じ?やっぱりこっち?と言うことを
体を使って子ども達と一緒にやってみて、
この子達の反応を見ながら『ベターな解』を
一生懸命探してくれているようでした。
そんな先生と子ども達との体を介したやり取りを
嬉しくまばゆく見つめたものでありました。


【9月18日 お誕生会】
今日は9月生まれさんと今月入園したたんぽぽさんのお誕生会。
6人のお友達のお誕生日をみんなでお祝いしてあげることが出来ました。
『お誕生日インタビュー』ではそれぞれの歳に合わせながら
でも6人ともに何かしら答えてもらったのですが、
たんぽぽさんもがんばって応えてくれたので
それがとっても嬉しいことでした。
段々と園生活に慣れては来たものの、
舞台の上に立って
そしてお母さんも見ている状況の中、
逃げ出さず・泣き出さず最後まで
前にいてくれたたんぽぽさんの姿が
凛々しく感じられたものでした。
ばら・ももさんもしっかりインタビューに答えてくれて
その成長を感じさせてもらいました。
お母さん達からのメッセージも
嬉しく聞かせてもらった『インタビューコーナー』でありました。

今月の担当は僕でして
『とんぼのうんどうかい』をペープサートでやってみました。
かこさとしさん名著の絵本の話を
紙人形や小道具を使いながら演じます。
やっぱり子ども達に大人気なのが
ギャングこうもり登場の場面。
恐い悪いこうもりのくせに
実は弱くてまぬけなこうもりの立ち振る舞いと、
とんぼ達の勇気に満ちた大活躍に、
大喜びだった子ども達でありました。
『うんどうかいのうた』や『とんぼのめがね』も劇の中でみんなで歌って、
運動会やこれからやって来る秋に向けて
とても良いイントロダクションとなりました。

さて、その後みんなにも運動会ごっこで楽しんでもらおうと、
すみれさんに先生になってもらって
『かえるのたいそう』を踊り準備体操をいたしました。
これまであまり人前で自己発揮の場を得て来なかったこの子達でしたが、
先日の敬老参観日での大活躍やそれに至るまでの猛特訓で
ぐぐっとスキルを上げて来たみたい。
堂々と舞台の上に立って
みんなをリードして見せてくれました。

それから『ギャングこうもりをやっつけろ!
赤とんぼと青とんぼの玉入れ合戦』と銘打って、
子ども達に玉入れに挑戦してもらいました。
それぞれの籠に赤こうもり・青こうもりを貼り付けて、
それに目掛けて玉を投げ入れる玉入れです。
すみれももさんにお手本を見せてもらった後、
ばらたんぽぽさんにもやってみたのですが、
みんななかなか上手に玉を投げ・籠に入れしておりました。
最後はお母さん達VS子ども達で玉入れ対決。
楽々と背丈の届くお母さん達に対して
子ども達も大健闘。
籠から玉があふれ出てゆく大人チームを猛追した子どもチームは
わずか数個の差まで追い詰める大健闘を見せてくれました。

そんなこんなで運動会をモチーフに
みんなで楽しんだ今月のお誕生会。
お忙しい中、遊びに来てくださったお母さん達もありがとうございました。
またみんなで運動会に向けてがんばってゆきたいと思います。


【今週のスナップ 9月19日】
今週は幼稚園のお座敷田んぼで育てて来た
お米の収穫をいたしました。
眞一さんにお世話をいただいて
たわわに実った稲の前に馳せ参じたすみれさん。
種籾を撒くところから始まって、
苗植えもし、
その成長を見守って来たこの子達が
手に手にハサミを持ちまして
収穫作業に挑んだのでありました。
4人で刈り取るには結構な収穫があった今年のお米。
角だらい半分ほどにもなった稲わらを
満足そうに見つめていた子ども達でありました。
「どうして食べたい?」と尋ねるおじちゃんに
「カレー!」と答えた子ども達。
「カレーのおばちゃんに言っとくね」
と言ってくれたおじちゃんの言葉に
とっても嬉しそうな顔をしていたものでありました。
今年もめぐみの大収穫を与えて下さった神様に感謝しつつ、
ここまでずっとお世話してくれた眞一さんに
お礼の言葉を贈ったすみれさん達でありました。
カレーが楽しみだね。


【9月20日 避難訓練】
今日は地震想定の避難訓練。
非常ベルを鳴らした後、
「大きな地震です。頭をかくして身を守って!」
とアナウンスして回った僕。
ちょうどお昼後のお部屋遊びが宴もたけなわで
嬉しそうに遊んでいた子ども達が一瞬フリーズ。
直前まで「今日は避難訓練」って自分達でも言っていて、
分かっていたはずなのにやっぱり身がすくむもののよう。
そんな子ども達に先生達が指示を出し
避難行動を示唆すると、
身が軽く小回りの利く子ども達は
ここそこの隙間に潜り込んで上手に防御姿勢。
中には下駄箱に向かって走り出す子もあったのですが、
「今はそっちじゃない!
先生と一緒に隠れて!」
と声をかけると瞬時に我に返り、
仲間の元に飛び帰ったものでした。
いずれにしてもみんな真剣に取り組んでくれて
そこはほっとほっとしたものです。

子ども達の避難行動を見届けて、
消火・通報訓練へと母屋に戻った僕。
その間に先生達は揺れが収まった頃と言う想定で
屋外避難に移ります。
今回は地震と言うことで
子ども達は防災頭巾着用、
先生はヘルメットを被って
門の外まで避難をしました。

新入園のたんぽぽさんもいる中で、
誰もパニックにならず上手に避難出来た今回の訓練。
「どうしたらいいか分からなかった」
と率直な想いを聞かせてくれた子もあったのですが、
「だから先生の言葉をよくよく聞くのが大事なんだよ。
そしたらどうしたらいいかちゃんと教えてくれるからね」
と『聞くことの大切さ』を説いた僕でした。
訓練は大切ですが形骸化しては逆効果。
状況状況に応じて先生達は的確な指示を出してくれるから、
その言葉をちゃんと聞くことが一番大事なこととなるのです。
そんなことを改めて実感した
今回の避難訓練でありました。


今週の顔
もも組のもとよし君、今週お誕生日で5歳に。
おままごとで遊びながら
「あっかるーいナショナール」と歌い出せば、
かぶせて歌って来るもんもん。
『ナショナル劇場ファン』だった僕が
「この洗濯機、うず潮?」と尋ねると
「うず潮、もうないんで」と答える博識さ。
家電マイスターもんもん、お誕生日おめでとう。
ばら組のりょうちゃん、御機嫌サイクリング。
三輪車も大好きですが、
今りょうちゃんがハマっているのは色水遊び。
ペットボトルにお花を入れて、
シェイクシェイクで色を出すのがりょうちゃん流。
そうするとすり鉢で擦るより優しい色合いの
薄紅色ジュースが出来るのです
それを大事そうに抱えて帰るりょうちゃんなのです。
ばらさんのさくやくんは今月お誕生日。
砂場遊びが大好きなさくちゃん。
水場から汲んで来たお水を
砂場に流して御機嫌笑顔。
指差しながら「見て見て見て!」と
自分のお仕事をPR。
想いと言葉を投げ掛けてくれています。
4歳のお誕生日、おめでとう。
たんぽぽさんのあゆむちゃんです。
色んなことに目が向いて
気ぜわしくあちこちで遊んでいるあゆむちゃん。
やっと滑り台で追いついて、
御機嫌笑顔をカメラにもらうことが出来ました。
おしゃべり好きでよく話しかけてくれるのですが、
返事を待たずに行ってしまうから「ちょっと待って!」。
いつも追いかけているような気がする僕なのです。



9月第4週


<9月24日 たんぽぽ組>
たんぽぽさんもお外での運動会練習を始めました。
まずはかけっこに初挑戦。
遠くにキリンのコーンが置いてありまして、
「キリンさんを回って帰って来て」の説明を受けたこの子達。
「よーい、どん!」で走り出したのは良かったのですが
『コーンを回って帰って来る』と言うのは初めてのミッション。
キリンまで走って来たところで
停滞・渋滞のお三人さん。
キリンのところまでは来たものの
「はてさて、ここからどうしたものか?」。
道なりに沿って左回りに行こうとする子や、
キリンを目指して走って来て
ちょっと行きすぎたらそれはコーンの左だった子
(ここから回ればそれは右回り)
とそれぞれ様々。
カメラを構えている場合じゃないと
「こっちから、こう行くんだよ」
としゃしゃり出た僕。
それでなんとか既定路線のコースに戻って
ゴールまで走って行ってくれこの子達でありました。

シャンシャンしていて
僕らの言葉をよくよく分かってくれている風のたんぽぽさん。
それはそれですごいのですが、
やはり細かい語意などはまだまだ理解の難しいところもあるものです。
それでもこれだけ園生活に対応出来ているのは、
一緒にいるばらさんの影響が大きいのでしょう。
良くも悪くお手本になって
やって見せてくれているばらのお兄ちゃんお姉ちゃん。
それに対して先生が『(こう言う時は)こうするの』と教えてくれているのを
きっとしっかりと見て聞いて学んでいるのでしょう、この子達。
やっぱり『やってみる』『やって見せる』と言うのは
幼児期の学びの基礎。
今回のかけっこもたんぽぽさんがやったその後に
ばらさんが続いてやってくれたのですが、
自分が走った時に視界に入って来た『主観的情景』に加え、
ばらさん達がやるところを客席から見た『客観的な視覚情報』が、
それぞれの情報を補完し合って、
『かけっことは、こう走るもの』
と言う理解をこの子達に与えてくれたのでありましょう。
今週、その後何回かかけっこの練習をしたのですが、
そこではたんぽぽさんもそれっぽく・カッコ良く走ってくれておりました。
分かってくれたのは『コース取り』だけではないようで、
『早く走ろうとがんばってやるのがかけっこ』と言う
そんなロジックも理解してくれたみたい。
可愛いニコニコ笑顔で走りながらも、
体はきびきび動いていたこの子達の凛々しい姿を
嬉しく見つめた僕でした。

<9月24日 ばら組>
ばらさんは自由遊びではなく運動会練習の風景です。
『そんな難しい種目でないけれど、
これからのこの子達につながる競技を取り入れたい』
と言う想いの美香先生が選んだのは三輪車。
「え?三輪車?」と言うことなかれ。
日頃、三輪車に乗っているこの子達の姿を
よくよく写真に撮っている僕。
「いつも乗っているから余裕でしょう」
と思っていたのですが、
やってみたら
『踏めない』『漕げない』『進まない』。
「いつも乗っているよね。
僕が見ているあの情景は幻?」
と思ったもの。
美香先生によるといつもは足でよちよち
地面を蹴って進んでいるそうな。
シャッターチャンスや構図ばかりに
一生懸命になっている僕の体たらくに対し、
「さすが先生達はよく見てくれているんだねぇ」
と感心してしまったものでした。

改めて自分の身体と向き合ってみてこの子達。
体の使い方から物理法則まで
色々な事をこのミッションから学んでいる様子。
クランク機構によって上下運動を回転運動に変換している
レシプロエンジンと同じように、
三輪車のペダルにも『上死点』『下死点』
と言うものがありまして、
そこで止まってしまうとなかなか再始動出来ません。
三輪車・自転車は『踏む』『押す』ことしか出来ませんので
(『引く』『引き上げる』と言うことが出来ない機構なのです)、
この両点を乗り越えるように
左右の足を連続して踏み回しているのです。
理屈で語ればそうなのですが、
子どもは身をもってそのロジックを体得し
超スピードで三輪車を駆るようになってゆくのです。
でもまずは自分が乗っかった三輪車を動かす為に、
その止まった状態の三輪車を動かすための
『最大静止摩擦』に打ち勝つだけの
出力を自分で生成しなければなりません。
出来る人には「なんのこと?」
ってくらい何でもない力で動き出すのですが、
そのはじめの一歩が踏み出せないこの子達。
「これならどうかな?」「こうならいけるかな?」
と一人一人の様子を見つめながら
一生懸命考え教えてくれる先生達。
お互いにとって『課題と向き合う』そんな学びの時となっています。
がんばっているこの子達のことを
どうぞそっと励ましてあげてください。


<9月24日 すみれ・もも組>
すみれ・もものこの子達、
運動会個人競技の練習を本格的に始めました。
色んな種目を取り入れて
それぞれの課題と向き合っているこの子達。
毎日コツコツそれぞれちょっとずつ
練習して来た成果が顕れて来たようで、
「ぜんぜんできーん!」
だった種目も運動会に向けて
なんか程良い上昇カーブを描き始めて来ています。

でもそれぞれの子達がこうやって
がんばっている姿を見ていたならば、
『出来た』『出来なかった』だけでなく
色んな想いが自分の中を駆け抜けてゆくのを感じます。
一本橋の平均台を歩くのが恐かったこの子が、
手足の動きが順々送りに出来ないで
一緒に動いて・・・だったあの子が、
はたまた鉄棒にて体を支持しようとしたならば
体中に力がごちごちに入ってにっちもさっちも
動けなくなってしまっていた子ども達が・・・。
今ではその身のこなしも軽やかに、
自分の身体を使って自分の演技を表現しています。
「これってすごい成長だよねぇ」
とちょっと昔のこの子達の姿を思い浮かべながら
見つめた僕でありました。

そう、こう言うのって今の自分を挟みつつ
過去と未来・両方見るのが大事です。
「こんなに出来るようになったんだ」
と言う喜びが自信となって、
更なる自分に立ち向かう勇気を与えてくれています。
またその延長線を思い描きながら自分の未来を見つめてみれば、
「これだってきっと出来る!」って
自分で自分を励ますことだって出来るのです。
僕等はついつい目の前の「出来た!」「出来なかった!」に
一喜一憂してしまうもの。
でもそれよりも『自分を信じること』『我が子を信じること』が大事だって言うことを
学ぶ時となってくれたらいいと思うのです。
『自分は何が出来ないのか』『それに対してどのように向き合えたか』、
それを知り確かめ分かち合うことが
幼稚園の運動会の意義なのだから。
そうやりながらこの子達、
『がんばれる自分』『出来るようになってゆく自分』を感じながら
喜び励んでいるところです。
そんなこの子達のことを一緒に喜んで頂けたなら嬉しく思います。



【今週のスナップ】
運動会練習に勤しんでいる日々の中、
いつの間にか心も体も体力がついて来て
がんばれるようになって来ました、この子達。
溢れるみなぎるパワーをもって
自由遊びの時にも「ドッジボールやろう!」なんて
運動遊びに興じています。
朝から個人練習に挑んだり、
たんぽぽダンスのお手伝いや自分達の個人競技にダンス・そしてリレーまで、
一日中体を動かしているのに
「まだまだ!」って感じのこの子達に驚かされてしまいます。
本当に体も心も強くなって来たよねと
嬉しく思う今日この頃です。

子ども達も偉いのですが
彼らと一緒にがんばっている実祐先生もホントに偉い。
子ども達に付き合ってドッジボールにバドミントン、
ちょっと不思議な『おさるごっこ』などなどなど、
子ども達の「あれやりたい!」に一生懸命付き合ってくれています。
でもそんな実祐先生だからこそ
この子達もついて来てくれるのでしょう。

「あれダメ!これダメ!これやって!」
ばかりになってしまいがちな行事前。
集中してやることも大事ですが、
自らの想いが満たされてこそ
子ども達も「がんばろう」って気持ちになれるもの。
それが自然に出来ている
実祐先生とこの子達の関係って
素敵だなぁと思ったものです。
運動会まであと二週間。
この想いとモチベーションを持ち続けながら
この子達には楽しくがんばって行って欲しいと願っています。


今週の顔
すみれさんのこうがくんです。
只今特訓中なのは鉄棒演技。
重たい体に悲鳴を上げて
散々文句を言いながらではありますが、
一対一で関わってくれる実祐先生と
二人三脚でがんばっています。
わいわい!言いながらも口だけでなく、
がんばってやれるお兄ちゃんになりました。
もも組のそうたくんです。
学期替わりはいつも
不安そうな顔をしていたそうちゃんでしたが、
今年は自分以上にわいのやいの!言っている
ばら・たんぽぽさんのお世話に大奔走。
そのおかげで自分は肩の力が抜けたのか
伸び伸びとリスタート出来ています。
素敵なお兄ちゃんになったねぇ!
ももさんのかえでちゃんです。
『スポーツの秋』はかえちゃんの季節。
跳んで走っての大ハッスルに
「ちょっと休憩!」と促してみても、
小休止後すぐさま動き始めてる
ライトウエイトスポーツ系女の子。
出来ることを常に自分の体で探している、
自己進化を楽しんでいるかえちゃんです。
すみれさんのなぎさちゃん、
運動会シーズンを迎えて大躍動。
これまでは運動モノに関しては
褒めても煽ってもなかなか響かなかったのに、
最近はサッカー教室から始まって
ダンスや器械体操まで
がんばってる姿と想いが伝わって来ます。
本当にすみれの素敵なお姉さんになりました。



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