免疫療法は、なんらかの方法で白血球をより活性化し、それまで認知していないウイルスなどの病原体や癌細胞などの体内の異物”を改めて白血球に認知させ、認知した白血球による破壊・排除を目指す療法です。
その手段として最も有効とされているものがワクチンというものです。

インフルエンザワクチンなどの通常ワクチンとよばれるものは、病原体を無力化したものに免疫反応を増強する異種蛋白などの物質(免疫促進物質=アジュバント)を添付することで抗原性を持たせ、これを皮内または皮下に接種し、マクロファージや樹状細胞という白血球に貪食させ(どんしょく=食わせ)、分解したものを提示させて(抗原提示)T細胞などの白血球に伝達し、B細胞という白血球に抗体を作らせて、体内に侵入する同型の抗原成分を持つ病原体の認知と破壊排除を狙うものです。
このようなワクチンは、抗原に抱かせるアジュバントによる副作用により通常数回の接種しかできないため、主に予防を目的としています。
副作用がないものであれば繰り返し接種することができ、治療も可能です。

ハスミワクチンは、臓器別の癌細胞が持つウイルスや癌細胞膜面の蛋白である膜抗原を抽出したものに、無害なアジュバントを添付するワクチンであり、副作用もなく、継続しての使用ができることから治療が可能なワクチンです。

ハスミワクチンの一般ワクチンと自家ワクチン、内容と製造方法

ハスミワクチンには一般ワクチンと自家ワクチンがあります。

■一般ワクチンは既成ワクチンともよびます。
製造方法は、凍結保存されている他人由来の癌細胞を解凍して増殖させ→これをすりつぶしたものに生理食塩水を加えて乳剤とし→ろ紙で濾したものを遠心分離機にかけ→この上すみ液を陶管濾過器などにより濾過し→この濾過液をカラムクロマトグラフィーという濾過器で白陶土に吸着させ→白陶土に吸着したウイルスや癌細胞膜面の蛋白分子(癌抗原)を塩酸をかけて分離抽出します。
抽出されたウイルスも含むこの癌抗原を、急速冷凍・乾燥を繰り返し,さらに長期保存することで弱化・無毒化し、癌抗原としてアンプルに収められています。
この抗原が入ったアンプルと、アジュバントが入ったアンプルの2本を注射器内で混合し、5日ごとに皮下接種するのが一般ワクチンと呼ぶものです。

臓器組織別に癌の種類により抗原が異なるため、一般ワクチン(既成ワクチン)は80数種が作成されストックされています。
胃がんにはKMという胃がんワクチン、肺がんには肺がんワクチンを使用します。

■自家ワクチンというものは、患者自身の尿、腹水や胸水、子宮の洗浄液、うがい水などから上記と同じ方法でウイルスや癌細胞膜面の蛋白分子を抽出し、これを2ヶ月ほどかけて弱化させたものを1本のアンプルに収めたもので、適応する2本1組の一般ワクチンと自家ワクチン1本の3本1組を注射器内で混合して5日ごとに皮下接種するワクチンです。
自家ワクチンは1年分(72回分)が作成されます。

簡単に言えば、一般ワクチンは既成のウイルスを含む癌抗原。自家ワクチンは患者自身から取り出したウイルスを含む癌抗原であり、これに脂質を中心とした無害なアジュバントを注射器内で混合することで抗原性を強化して接種するものです。

接種した抗原をマクロファージや樹状細胞を中心とする白血球に認知・貪食させ、その抗原を提示させて細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)を誘導し、同型の抗原を持つ体内の癌細胞やウイルスなどの異物を白血球に認知させ、継続した攻撃破壊をねらうのがハスミワクチンの理論です。

〈自己免疫疾患、良性腫瘍、アレルギーにも効果を見る理由〉

ハスミワクチンは、癌のほか、良性の腫瘍や自己免疫疾患及びアレルギーにもすぐれた効果があります。 
その理由は、いずれの病気にも何らかのウイルスが関係していることです。

1型糖尿病にエンテロウイルス、リウマチにはEBウイルスやパルボウィルスが報告されているように自己免疫疾患にもさまざまなウイルスの関与が認められています。
良性の腫瘍においても増殖させる遺伝子をつくる何らかのウイルスが関与しています。
T型アレルギーにおいても、喘息でRSウイルスやライノウイルスの関与が認められています。

ハスミワクチンにおいては、良性の腫瘍や自己免疫疾患の治療にも、癌治療と同じく臓器別の一般ワクチンの使用が原則となっており、前立腺肥大には前立腺癌ワクチン、子宮筋腫には子宮癌ワクチン。糖尿病には膵臓癌ワクチン、リウマチには胃がん用のワクチンであるKMというワクチンを使用します。
その理由として1例をあげれば、胃がんにはEBウイルスの関与も報告されており、リウマチにもEBウイルスが関係していることから、EBウイルスが抗原材料となっているKMワクチンが処方されるわけです。

なお、変異したウイルスや異なる種のウイルスの関与も考えられることから、これらの疾患においても患者自身から抽出された自家ワクチンを併用することが最も効果が得られる理由です。

アトピーや喘息のT型アレルギーにおいては、慢性度により期間は違えども、アジュバント1本の接種のみで治癒にいたる確実な効果が認められます。

なお、自己免疫による病気においては、原因ウイルスの排除がすすめば進行は止まり治癒に向かいますが、再生が不可能な組織ならば破壊された細胞は元には戻りません。
また、再生が可能な組織であるとしても、広範囲に破壊されていれば再生までに長い期間がかかります。
従って、できるだけ早い時期にちゅぅちょせず試すべきと考えます。




                                 田村1(長浜市)


<<戻る     次へ>>国外での動き      TOP