風の庭~Zephyrus~



クリスマスローズ


写真は実生から育てたクリスマスローズ、最近はセミダブルに凝っています。(2017.4)

(写真上は2017年4月11日撮影)



クリスマスローズの育て方(実生から)

実生からのクリスマスローズ、どんな花が咲くか分からない魅力にはまりたくさんのクリスマスローズを種から育てています。


種採りからポット上げまで

             種採り 

4月中旬を過ぎると種房が大きく膨らみ、早咲きのクリスマスローズの中には鞘が弾けて種子がこぼれてしまうものもあります。
写真のように茶漉し袋を使用すると簡単に種を採ることが出来ます。
株を傷めないため、開花した花全ての種を成熟させないようおしべが散った後、めしべを取り除きます。鉢植えの場合一株で袋をかけて種を採るのは、3~5花に止めます。
4月下旬から5月になると袋の中に黒い種が落ちるので袋ごと採取します。
             種播き
 
種は全て採取が終わった6月に箱播きにします(10月に播く方法もあるのですが、保存が面倒なのでズボラな私はもっぱら採り播きです)
日陰で管理して表面が乾いたら水をやります。

用土は中粒の赤玉を下に引き、上に小粒の赤玉・鹿沼・花の土を混ぜたものを使っています。

1月頃から発芽が始まり、3月には左の写真のように本葉が出ます。

             ポット上げ
本葉が出たらポット上げします。
4月上旬までには済ませたい作業です。(6月ごろまでは育成期なので少しでも根を張らせたい)
箱播きでビッシリ発芽していても、意外と根が太くて強いのでポット上げは簡単です。
ポットは7.5か9㎝のスリット8ポリポット深を使用

              植替え 
植替えは11月、2周り大きなポットに植替えます。スリットポットを使うのは夏の根腐れを防ぐため、また、根を伸ばす性質があるので深いポットを使用しています。




株を入手した時

鉢植えの場合

         開花株を入手した時

初めての開花株を入手した時には、なるべく早く7~8号鉢に植替えてください。
初めて開花した株はまだ充実してなく、花柄も1~2本ぐらいののもがほとんどだと思います。
来季のため、種は採らないでください。
おしべが散った後めしべも切り取ります。
4月の中旬には残してあった花柄も切り取りましょう。葉や花を切り取る時には根本から3㎝程上で切ってください。地際から切らないのは病気防止のためです。
新しい葉もたくさん展開して来季が楽しみです。
(鉢植えも地植えも同じです)



            置き場
花柄を切り取った5~10月は日陰で管理しています。徳島では5月になると日射しがきつくなり、10月だとまだまだ日射しが厳しい日があるので植替えを始める11月まで日陰管理しています。朝9時頃まで日が当たるのがベストなのかも。11月からは充分日射しを当てます
 
           水遣り
6~9月、水遣りは控えめが常識になっているようですが、 水はけの良い用土を使っていまますので、私は季節に関係なく四季を通じて同じようにしています。
          植替えと株分け
11月~3月まで鉢が窮屈になって来たら行っています。根本は崩さなければ枯れることはありません。丈夫な花なので。二回り大きな鉢にします。早く大きくしたい時には毎年行います。

株分けは遅くても2月には終わりたいです。休眠期に入る前に充分に株を回復させたいので。根本にコブができ、老化した状態になった時に行います。

     古葉取りと肥料 
新しい葉が展開し始める11月ごろから傷んだ葉や地面にペタっと寝た葉を取り除きます。
根本に光を当てて風通しを良くしてください。
私は株のバランスを見ながら2月ごろまでで古葉を取り除いています。

植替えを行わない鉢は古葉取りと並行して11月~2月までは固形の化成肥料を適宜与えています。開花後は液肥を与えます。
5~10月は休眠期なので、肥料は与えません

             用土
プラ鉢、素焼き鉢等素材によって配合は変えていますが、素焼き鉢の場合は赤玉と花の土を半々で元肥にマグアンプを混ぜ込みます。夏季に根腐れしないように水はけ良い配合に。



地植えの場合


      植え付け場所

クリスマスローズを植え付ける時は、落葉樹の下に植え込んでください。冬の寒さには強いですが、夏の高温多湿に弱いので夏には日陰になるように。

            水遣り 
植え込み時以外は基本必要ありません。が、乾燥が酷く株が萎れそうな時はたっぷり与えてくだ さい。

         古葉取りと肥料
古葉取りは鉢植えと同じように行います。
2月花柄が伸びてくる頃までに、花がスッキリみえるようバランスよく古葉の整理を行いましょう。11月古葉の整理と同時に肥料も与えましょう。
古葉を切ってスッキリした株元にマルチングするように堆肥や株の周りに少量の化成性肥料を施します。

       花柄切り
こぼれ種でクリスマスロ-ズが繁殖しないように 種採りをしない花は種が落ちない4月中に花柄 ごと切りとります。
     


わが家のクリスマスローズ

   白・ダブル

花弁の中心にスポットが入。
筋状に入った黄緑が花色を引き立てている。 
   ワイン・ダブル

剣弁で模様は網目になるネット。 
 ワイン・ダブル

全く模様のないノンスポット。
   ライム・ダブル

二枚貝のような形の花弁が特徴。
中心部はど濃いライム色になっている。 
 ライトグリーン
 ダブル

白に近い花弁、中心部はグリーンになっている。
   
   ピンク・シングル

花弁はピンク・グリーンのバイカラ-でピコティー。
蜜腺はワイン色、ダークネクタリー。 
 ピンク・ダブル

花弁が波打ちとても豪華な感じがする。 
   白・セミダブル

花弁に中心に僅かにスポットが入る。 
   白・ダブル

花弁がとても多い、多弁花。ダリア咲きとも言う。中心部にスポットが入る。 
 ピンク・セミダブル

淡いピンクの花弁弁花したネクタリーはピンクとイエローのバイカラー。
 
   ピンク・セミダブル

ピンクの花弁、ピコティーになっている。
弁花したネクタリーはワイン色で豪華。 
 白・ダブル。

花弁は大きく、波打ち、中心部にスポットが入る。
  
   白・セミダブル。

花弁は糸ピコで弁花した蜜腺はダークネクタリー。 ネクタリー部分が大きくて存在感のある花です。
 ワイン・セミダブル

花弁にも小花弁にもグリーンが入るバイカラー。
 
   ブラック・シングル

花がとても小さいので原種系が入っていると思われる。
 白・ダブル

綺麗な糸ピコがくっきり入る。
中心部の濃いグリ-ンが花弁の色を引き立てている。 
   白・セミダブル

ノンスポットの花弁で中心部は黄緑色になっている。小花弁も同色になっている。 
 ピンク・セミダブル

濃いワイン色のボリュウムたっぷりの小花弁が花を豪華に見せる。
 
   グレイ・ダブル

粉を吹いたようなシルバーグレーの花弁。花が小さくて可愛い。 
 白・シングル

蜜腺の周辺にだけスポットが密に集まる。目のように見えるのでアイと言う。
   白・セミダブル

ノンスポットの花弁で中心部は黄緑。
小花弁の縁に糸状の渋い赤が入る。
 ピンク・シングル
花弁の色はスノーピンク、模様はベイン(血管のような模 様)花弁の色が薄いので模様が引きたっている。
   ワイン・セミダブル

濃いワイン色の花弁。小花弁は同色のワインですが縁に糸状のグリーンが入る。 
 白・セミダブル

花弁は白とグリーンのバイカラー。
ワイン色のスポットが入る。
   イエロー・シングル

黄色い花弁にワイン色のスポットが密に入り模様はアイになっている。 
  ピンク・ダブル

薄いピンクの花弁が波打ちエレガントで上品な感じである
   ワイン・ダブル

ノンスポットの剣弁で波打つ花弁が可愛い 
 白・ダブル

丸い花弁の縁が僅かにピンクで花弁中心部は黄緑色である。 
   白・ダブル

中心部にバランスよくワイン色のスポットが入る。 
 グレイ・セミダブル 

粉を吹いたようなグレイが渋い。
   ピンク・ダブル

花弁は大きく全体にスポットが入り、剣弁である。 
 白・ダブル

模様はフラッシュになっている。


鉢植えのクリスマスローズ


地植えのクリスマスローズ


2020年開花、今年のクリスマスローズ