前回までのあらすじ
旧「Touya's room 神無月」のアシスタント“如月 雪奈”
久しぶりに立ち寄った旧「神無月」の事務所で出会ったペンギン
そのペンギンはなんと元オーナー(管理人)の“とーや”だという
一体、彼に何が起こったのか!?
「ほ、本当にとーやさんなの?」
「そうだって」
「し、証拠はあるの?」
「疑り深いな〜 まぁこんな姿じゃ無理もな
いけど…」
「で、どうなの?」
「では昔撮ったお気に入りの写真を見せよ
う」
「?」
□ 「ほれ」
「わああああっ〜!!」
「以前撮った水着写真」
「い、いつの間にこんな写真を〜!!」
「信じた?」
「はいはい 信じましたよ… もう…」
「それはよかった」
「でも、なんでペンギンに‥」
「いや〜 悪い魔女に呪いをかけられてね
こんな姿に‥」
「それはウソでしょ」
「むう さすがに付き合いが長いだけのこと
はある」
「まあね」

「生まれ変わっていろいろとやり直したいと思ってたら
いつの間にかこの姿になってたんだ」
「え〜 なんでかな〜?」
「“事実は
小説より奇なり”ってやつだな」
「で、ここ
で何してたの? とーやさん」
「何って開店の準備だよ」
「開店って何の?」
「“神無
月”に決まってるだろ」
「え!? また開設するの!?」
「そ♪」
「じゃ あの看板の“Kazu”って‥」
「それ、僕のこと」
「えっ!」
「しかも、本名」
「ええ
〜っ!!!」
「元々“睦
月 冬弥”の名前は創作物の主人公の名前用に考えたものだし」
「そ、そうだったの…」
「という訳で名前も変わって新たな出発な訳
だよ」
「でも、どうして、3年前は急に居なくなっ
ちゃったの?」
「いろいろあってな〜」
「いろいろ…」
「この3年
間でいろいろとあったよ」
「例えば…?」

「バイト止めて正式に就職したし、家族構成が変わったり、引越しをして住所が変わったり
プロバイダの契約を止めてネットが出来なくなってたし」
「ふ〜ん」
「さらに詳細を言うと…」
カズはそっと雪奈に耳打ちをする
「ええええええ
えーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
「という訳なんだよ さすがに詳細までは大
声では言えないけど」
「そ、そうだったんですか… でもせめて挨
拶くらいはしてほしかったな」
「う〜ん この姿はその罰かもしれんね…」
「タダでさえ背の低いとーやさん…じゃな
かったカズさんがますます低い姿に…」
「うるさいな 余計なお世話だ
この姿になってからは女の子にはモテるようになったんだぞ!」
「それって意味あるの…?」

「嬉しいような、悲しいようなで微妙…
とにかくこの姿で荷物を運んだりするのは辛いんだ 手伝ってくれると助かるけど…」
「もちろん、手伝うよ」
to be continued
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---オマケ---
「カズさんって何ペンギンなの?」
「プロフィールを見てもらえばわかるが“皇帝ペンギン”だ」
「あれ?で
も皇帝ペンギンっ
て南極に住んでるんだよね? 大丈夫?」
「大丈夫、僕は寒がりだから♪」
「そ、そうなんだ… へ、変なの…」
「元は人間
だし」
「それと確
か嘴は黒かったよ
うな…」
「け、結構詳しいな雪奈…」
「ペンギン好きだから♪
図鑑も持ってるよ」
「そ、そん
な設定があったのか…」
「で、何で
なの?」

「これは(色を付けたら黒い嘴だと可愛くなかったので)
ミカンの食べすぎでいつしか嘴が黄色くなっちゃったんだ…」
「ミ、ミカ
ンの食べすぎ…」
「ミカン好きだから! コタツに入ってのミ
カンは日本の代表文化!!」
「ぺ、ペン
ギンの台詞とは思えない…」
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