甘夏100%活用法100%活用法

     マーマレードやピールにすると甘夏の皮もおいしく利用することができます。きばるの甘夏は実が大きくなる時期からは農薬を散布していません。防腐剤やワックスも使っていませんので、皮まで安心してご利用ください。甘夏の持つペクチンや果汁だけでつくるマーマレードのちょっと贅沢な作り方もありますので、ぜひお試しください。

     濃縮ジュースにすると夏でも甘夏が味わえます。冷蔵庫で保存の場合は果汁の3割の砂糖で、常温保存(冷暗所)の場合は6割の砂糖で少しに煮詰め、煮沸した5合びんなどに入れきちんとふたをしてください。

     お風呂に入り皮の内側でひざやかかとをこすると、すべすべします。また、皮を干してお風呂に入れる血行が促進され体が温まります。

     ゼリー、果実酒、ドレッシング、すし酢などいろいろな工夫が楽しめます。

 

甘夏を食べていただいている方々のお勧め利用法をダイジェスト

教えていただいた方々のセンスが香る絶妙のレシピ(とくに甘さの加減はスゴイと思った)

べつに甘夏でなくったって. と思うなかれ、作ってみれば、甘夏ならではと納得するはず

 

 

甘夏ライスサラダ(甘夏寿司)

 

やっぱりお寿司はご飯のサラダだった!  お寿司の概念を広げる驚きのレシピ

出来上がり量:4〜5人分

 

材料

ミカン酢:甘夏果汁1ケ分(好みで酢・塩を加える)

米 3カップ  サーモン 無塩・薄塩200g程度

好みの野菜 パセリ、クレソン、菜の花、…

作りかた

@   甘夏果汁でミカン酢を作る

A   サーモンはうす切りして少量の塩で水抜きし、ミカン酢・こしょう少々を掛けておく

B   ご飯を炊き、@を混ぜ、扇いで水気を飛ばす

C   ご飯が冷めたら、Aを混ぜる

D   器にCのご飯を乗せ、好みの細かさに切った(刻んだ)香草等を散らす

*お好みの寿司だねを加えたり、サーモンをハムに替えたり、すり胡麻や木の実をあえたり、

ミカン酢に食油を混ぜたり…. 甘夏寿司らしさを出すには、ほぐした甘夏の実を散らすのもよいでしょう

 

 

甘夏ムース

 

かんきつ類のムースがこんなにおいしかったんだ と思う感動の一品 

出来上がり量:甘夏皮カップで4

 

材料

甘夏果汁 2ケ分    生クリーム 150cc    卵白 2ケ分

砂糖 70g      粉ゼラチン 小さじ23

作りかた

@ 粉ゼラチンは適量の水に振り入れて湿らせておく

A 鍋に甘夏果汁と砂糖を入れ煮立てる. 火を止め@を入れて良く混ぜ、冷ます

B 別の容器に生クリームを7分立てに泡立てておく

Cまた別の容器で卵白をよく泡立てておく

D AにBとCをを何回かに分けて入れ混ぜる

E カップや甘夏の皮に流し入れ冷蔵する

 

 

甘夏ゼリー

 

甘夏の苦味が嬉しい上品なゼリー

出来上がり量:甘夏皮カップで6杯

 

材料

甘夏 3ケ   水 250cc

砂糖 100g   粉ゼラチン 大さじ23

作りかた

@  粉ゼラチンは適量の水に振り入れて湿らせておく

A  甘夏は横半分に切って、外の皮を傷めないように果肉を取り出しジュースを搾る、外皮は冷やす

B  鍋に水250ccと砂糖100gを入れ暖める.火を止め@を入れて良く混ぜる. Aのジュースを加え混ぜて、冷ます

C  Bのゼリー液をAの外皮に等分にいれて冷やし固める.食べるときに皮ごと櫛形に切って出す

 

*甘夏の皮を容器として利用するときは、平らに置けるように底を少し切って使います。但し、甘夏のおへそ(へた)が切りにくいのでケガをしないよう注意して下さい。

 

 

甘夏シャーベット 

 

固まるまで意外と時間が掛かるけど、待ったかいがある大人の味

出来上がり量:約1リットル

 

材料

甘夏果汁 2ケ分   水 200cc

白ワイン 大さじ2  砂糖 80g

レモン汁 大さじ1(無くてもOK)  卵白 1ケ分

作りかた

@  80gを200ccの水で煮溶かし、シロップを作り冷ましておく

A  甘夏果汁・シロップ・レモン汁・白ワインを混ぜ冷凍する

B  凍ったらほぐして空気を含ませ再び冷凍する

C  卵白を軽く泡立て砂糖大さじ2を加え、硬く泡立てる

D  BとCを混ぜ合わせて、また冷凍して仕上げる

 

 

甘夏ケーキ 

 

甘夏の皮のアロマでやる気が湧いてくるケーキ。眠る前には不向きかも?

 

材料

バター又はマーガリン 150g  砂糖150g

卵 34ケ   ベーキングパウダー 小さじ1

薄力粉 200g  牛乳 大さじ45

甘夏の皮のすりおろし 12ケ分〜1ケ分

甘夏シロップ

甘夏の果汁12ケ分

砂糖30100g(甘夏果汁の量とお好みで)

作りかた

@  溶かしたバター(またはマーガリン)に砂糖を加え混ぜる

A  卵を1ケずつ入れ、よく混ぜる

B  ふるった粉・ベーキングパウダーを加え、混ぜる

C  牛乳を少しずつ加え、混ぜる

D  甘夏の皮のすりおろしを混ぜる(好みでここで上記材料以外に甘夏ジュースを50ccほど追加して入れると良い)

E  170180℃のオーブンで2030分焼く

F  焼けたら、型から出す

G  甘夏シロップ半量を型に流してFのスポンジを入れ戻し、オーブンの余熱で染込ませる

H  熱いうちにスポンジを取り出し残りの甘夏シロップをかけて出来上がり

 

 

甘夏の皮の化粧水

 

材料

甘夏の皮 2ケ分

グリセリン 100cc   焼酎 1リットル

作りかた

@ 甘夏の取り出しやすいようにリンゴの皮をむくようにむく

A 皮とグリセリン、焼酎を一緒に漬け込む

B 1週間後に皮を取り出してできあがり. 2〜3ケ月置くと肌馴染が良い

 

 

 

甘夏の種の化粧水

 

材料

甘夏の種 適宜

ホワイトリカー(焼酎でも可) 適宜

*要するに適当で良い。好みの濃さは自分で決めてください。

作りかた

甘夏の種に2〜3倍程度のホワイトリカーを入れ、数日して種からペクチンが出て、トロッとしてきたらできあがり。

種は入れたままでOK。長期保存は要冷蔵。

 

 

 

甘夏

 

材料

甘夏 3ケ  レモン 3ケ

氷砂糖 200g   ホワイトリカー1.8リットル

作りかた

@甘夏とレモンは中の薄皮もむくように深く皮を取り、果肉は大きな輪切りにする。(種は除く)

A皮は香りを出すために一個分だけ入れ、一週間後に取り出す。 

  (入れたままにしておくと苦味が出てしまいます。皮を初めから入れないでも作れます。)

B果実酒ビンに材料を全部入れ、密封して冷暗所に保存。

C一ヶ月ほどで実を取り出し、お酒をガーゼで漉して詰め直して保存する。3ケ月目頃から飲み頃です。

 

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ビタミンC・E・Pとペクチンのはなし

甘夏に含まれる成分にはいろいろな働きと効用があります。

     果肉には、ビタミンCをはじめ、エネルギーを作り出す時に必要なクエン酸とビタミンB1が含まれ、疲労回復の効果が高く1日に必要なクエン酸は甘夏1個で補給できます。

     皮には、ビタミンEが多く含まれ、細胞膜の脂肪酸の酸化を防ぎ、老化防止に効果があります。このビタミンEはビタミンCが加わるとさらに働きが強くなりますが、皮にはビタミンCもたっぷり含まれています。また、血管を丈夫にする働きがあるビタミンPも含まれています。

     皮の内側の白ワタや、特に種には、食物繊維のペクチンが多く含まれ、血液中のコレステロール値を下げ動脈硬化を防ぐ効果があり、抗ガン作用も研究されています。また、多く摂ると排出されやすいビタミンCもペクチンの作用で吸収がよくなります。