僕の心から
あなたを締め出したんじゃない
初めからあなたは
僕の心の扉を
開けようともしてくれなかった
僕がこんなに頑丈に閉めてしまったから
開ける努力もしてくれなかった
みんな僕がいけないんだ
それはわかってる・・・
あなたとの想い出は
扉の外に刻み込まれている
深く深く刻み込まれている
消したくても
深く深く刻み込まれている
今の僕では壊れかけた扉を
修復することも
開くこともできない
あなたはもう
扉に気づきもしない・・・
別離
先に進まないと
何も解決しない
けど
先に進むことが
怖い
いっそのこと
消えてしまえば
楽になれるのに
楽になりたい
いつまで指輪してるんだろ
きっと決着がつくまでなんだろな
僕はばかだな
その分傷も増えていく
指輪とアムカ
あなたはいつの間にか扉の中にいた
僕でさえ開け方を忘れていた
壊れた扉の中にいた
扉の内側から
僕の中に溜まっていた
檻のようなものを
少しずつ少しずつ
押し出してくれていた
あなただったら
僕の扉に刻まれた
深い深い傷を
少しずつ少しずつ
消してくれるのかもしれない
あなたへ
無力でいいと思ってた
でもこころのどこかでは
自分の力を信じたかった
必要と思われたかった
こんなにあっさりと
無力さに気づかされるなんて
自分の力
あれ、僕の自転車
ブレーキがきかないよ
こわれちゃったのかな?
それとも
ブレーキのかけ方を
忘れちゃったのかな?
自転車
校庭に寝転んで目を開いた
青空が広がっていた
どこまでも続く
限りなく透明に近い青だった
久しぶりに見た空だ
僕は青空の一部になった
「青空」
あなたは僕を見つけてくれた
あなたは僕を認めてくれた
あなたは僕を癒してくれた
あなたは僕に笑ってくれた
それは僕の勘違い
あなたはただうつむいて歩いていただけ
僕はただ道端に咲いている一輪の花
一輪の花