野ばらの観察  剣山のバラの観察-1 2008

 剣山に登って 2008年7月21日

 地元誌に、剣山のタカネバラのことが紹介されていました。
といっても自生している場所そのものではなくて、保存のために移植して栽培しているものだそうです。
それに、花は終わっているということでした。

それでも「タカネバラ」という名前で市販されている株と似ているかどうか、知りたくてたまりません。
思い切って行ってきました。

剣山系に自生しているタカネバラはどんな姿なのでしょう。

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 剣山は、かなり高いところまで車で行くことができるのでわりと気軽に登ることができます。

リフトのある場所まで、くねくねと細い山道を曲がりながら、ついついバラを探しています。

山のバラその1
標高1000m

これはなんでしょう。花は終わっていました。
葉の色は濃い緑色で、少しつやがある感じです。
オオフジイバラでしょうか。

株の高さは150cmくらいでしょうか。
樹形はノイバラなどと同じですね。

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これは枝先の花で房咲きになっていますが、途中の花は一輪ずつでした。面白いのは、花枝に腺毛があるところです。

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托葉は幅広い感じで、切れ込みがあります。
葉の枚数は5枚から7枚、裏面は青白いほどです。

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 山のバラその2
 標高1400m

 道路脇の擁壁の上にありました。花がたくさん咲いていたようです。
フジイバラでしょうか。

高くてよく観察できませんでしたが茎はがっしりと太いようでした。

フジイバラは、幹が太いこと、枝が曲がるのが特徴と聞いていますが、
これはわりとまっすぐです。

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山のバラその3 
 標高1400m 山側

 すぐ近くに、野生バラがまとまって生えている場所がありました。

これは葉が丸みを帯びている株です。
枚数は5枚から7枚です。

もしかしてモリイバラかなぁと思いながらみていました。

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花数はすくなかったようです。
一輪から数輪程度です。
山側なので日当たりが悪かったのかもしれませんが房咲きのものは見当たりませんでした。

花梗には腺毛があります。

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 あちこちに、少しずつ違う株がいろいろ生えています。

頂小葉が大きい感じがするバラでした。
木漏れ日に照らし出されて気持ちよさそうです。
来年はもう少し早く来て、花が見れたらいいなぁ。

新しいシュートの葉の色は、ピンクや黄色みを帯びていてカラフルです。
こういうカラフルなシュートは近所の山のバラでもよく見かけました。
興味深かったのは、このシュートに部分的にこまかいトゲがあることでした。
こういうところもよく似ています。
山のバラにもこんな特徴があるんですね。

 minokoshiR1shoot.jpg

minokoshiLa.jpg

 山のバラその4 
 標高1400m 崖側

 ジグザクに伸びて、硬い感じの株を見つけました。
道路の崖側に立ちあがっていた株です。

花数は多いほうです。
花はノイバラのような付き方で、横に伸びた枝にちいさな房で咲いていたようです。
この標高で房咲きだったら、フジイバラでしょうか。

これも花の下に腺毛があります。
どのこもどのこも毛深いのが面白いです。

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‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ リフトに乗って1750メートルまで上がりました ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

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 リフトを降りて、山頂までは徒歩で登ります。タカネバラは山頂ヒュッテで見せてもらえるのです。

気温は20度くらいなのに日差しは強くて、痛いくらいです。
歩いていると汗が噴出してきます。
あと少しなんですが、平地でぐうたらしている者にはきついのぼり坂です。

開けた場所に出るたびに一休みして、
景色を楽しみます。

向こうに遠く、来た道が見えます。

あ、真ん中の白い花が咲いている木は!!

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やっぱり、バラでした。
きっとフジイバラですね。

あまりに遠くてこれで精一杯です。
丸い花がかわいいですね。

フジイバラは大木になると聞いていますが、
こんなに立派な木なんですね。

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山頂ヒュッテに着きました。霧が流れていきます。

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--*---*-**----*-*-*-** タカネバラです **-*-*-*---*-*-*-*--

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剣山に生育するタカネバラです。

こんな姿だったんですね。
移し変えられて数年、今年初めて花が咲いたそうです。まだちいさな株でした。自生地ではもっと大きく育っているそうです。

葉は黄緑色でやわらかい感じです。つやはありません。
茎に紅いトゲがぎっしり生えています。
葉の枚数は9枚から11枚もあります。多いですね。

剣山のタカネバラは、徳島県環境審議会で希少植物に指定されています。剣山にしかないうえにその数がめっきりへっているからです。
ヒュッテのご主人のお話では、最近は鹿などの食害も含めて、めっきりその数が少なくなったそうです。
昔は登ってこなかった鹿が、今では頂上付近まで来るらしく、鹿対策のネットが張られていました。
温暖化のせいなんでしょうか。

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枝の上のほうにはとげはありません。
紅くてきれいなシュートです。

托葉は幅広くて茎をつつむように反り返っています。

紅くてきれいな花だったそうです。ヒュッテのご主人が来年はもっと早くいらっしゃいと言ってくれました。
いつでも会えることがわかったので、来年を楽しみに下山することにしました。

------* 帰り道は違うルートを通って降りることにしました。途中で見たバラのことは次のページで報告します。剣山のバラの観察-2>>

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