お〜ぃうどんのHPです。地方の文化と方言を大切にしています。 | ||
岩田屋の予備知識 その一、その二 2003年10月17日更新 |
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2003年1月4日(土) 8時15分 正月明けの岩田屋 先客0名後客5名 | ||
朝からかんおんじへ行く用事ができ、久しぶりに岩田屋へ寄ってきましたので、その時の状況をお知らせします。 天井の高い製麺所へ入ると、奥におっさんとおばさんが一人づつと、右でお兄さんが土間にしゃがんでうどんを食べより、もう一人のおばさんが横でご飯を食べとりました。このお兄さんは、うどんを食べ終わると、うどん玉が入ったセイロを二箱抱えて出て行きました。 最初客は私一人で、立ったままでうどんが茹るのを待っていると、すぐに常連さんが次々と入ってきました。最初の人は「中」と言ってから、勝手に冷蔵庫からきざみネギを取り出し、机の上のボールに盛り上げ、また冷蔵庫を開け、今度はショウガを取り出しすりながら、私を見つけ「ここへ座っとけや」言うてくれました。 製麺所へ入って左にUターンしたとこの、机の奥くに座って待っていると、奥のおっさんがうどんの入ったどんぶりを2つ持って来て、机の上に置き、練炭火鉢の上にかかっとる大きななべから、ひしゃくでどんぶりにいっぱいダシを注いでくれました。後からきた二人は、自分手にひしゃくでダシをかけていました。 この三人の常連さんの食べ方は皆同じでしたので紹介します。天カスとショウガ又は七味をチョットかけ、その上にネギを山盛りにして、全体をかき混ぜてから一気に食っていました。うどんを食い終わったら、はしをうどん粉袋に、どんぶりを流しの中に入れ、そしてそれぞれが、製麺所と店との間にある木の机の上に、パチンと百円玉を二枚置いて店から出て行きました。 常連さん達は、つり銭も自分手に取って帰ります。しかし、素人の方は、店に入る前につり銭のいらんように必ず小銭を用意します。 |
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これが観音寺の日常うどんです。 製麺所でうどんを作る人と食べる人とが、お互いの信頼関係の中で自然発生的にできあがった他県では体験することができない究極のセルフ方式です。 他の全てのお店に共通なこと「お客様は神様です」が通用しないのが、このタイプの製麺所です。あくまでも「うどんを食べさせてもらいよる」ということを忘れんように! |
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ところで、ここのうどんは細めで(太麺も有)乾麺をかために茹でた感じの少しちぢれ麺です。いわゆるこしの強いうどんとは全く食感が違います。しかし、不思議とのどをつるつると通る他に類を見ないうどんです。しかも、うどん玉を買おて帰って家で食うてもうまいがな! けど、あのダシは真似でけんな! 岩田屋で朝うどんを食べると、「今日も一日元気で働ける」と言う感じになります。 今年は正月から食べましたので、私は「今年も元気にガンバロウ」と思いました。 私が店を出るとき、明らかに素人の親子が入ってきました。あの二人が無事にうどんにありつけたかどうかは不明です。ちなみに私も岩田屋では素人の類です。 私はデジカメをいつもポケットに持っていますが、隠し撮りはいかんし、今回もよぉ写せませんでした。 お〜ぃうどん |
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2003年1月6日(月) 7時45分 今年二回目の岩田屋 先客3名後客5名 | ||
今日は朝から、わざわざ食べに行ってきたがな。 車を50m位離れたとこにとめて、店の前まで行ったら、お兄さんがキャリーにセイロを10箱以上積み上げて店から出てきて、パロットの方へ行きました。 店中(みせんなか)には先客が3人おって、一人は立ったままでうどんを食べよるし、一人はストーブのとこで待っとるし、一人はおばちゃんと何やら話をしとりました。 私は「中、お願いします」と言うて机んとこの奥に座ったら、目の前の四角いタッパーの中にネギが全くありません。こら困ったなと思った瞬間、私より二秒遅れで入って来たおっさんが「おォ!メガネが曇るな」と言いながら、勝手に冷蔵庫から山盛りのネギを出してくれました。 やっぱりこないだと同じで、皆うどんの上へネギを山盛りにかけて食うとりました。ネギがあっという間に無くなるはずや! それから、おっさんらは練炭火鉢の上にかかっとる大きななべから、ひしゃくでダシを何回も継ぎ足すという、チョット変わった食い方をしよりました。 セイロ箱を抱えて店を出たり入ったりしていた、さっきのお兄さんも、空のどんぶりに七味を5〜6振りし、天カスとショウガを入れその後、自分手にうどんを取ってきてダシとネギをかけて、また土間にしゃがんで食いよりました。 今日、私が岩田屋であらためて発見・認識したこと、 1.おばちゃんがダシの調合するのを見てしもた! 2.おっちゃんが手打ちでうどんを伸ばっしょった! 3.勝手になべからダシを継ぎ足すことが許されるんは超常連のおっさんだけや! 4.電話機は、未だにダイヤル式の黒電話やった! 実はこれ以外にも私は大発見したんやがな! 5.それは、日々、朝からうどんを食いよるあの常連のおっさんらは、ダシを普通に食べるうどんの2〜3倍、ネギを4〜8倍も食べよるということや! 讃岐中で、こななうどんの食い方をするんは、かんおんじの岩田屋近辺のおっさんらだけや。さすがの私でもよぅ真似しません! 今日もまた、写真をよぅ写せませんでした。「この意気地なし!」 お〜ぃうどん |
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2003年1月7日(火) 7時55分 今年三回目の岩田屋 先客3名後客1名 | ||
また岩田屋へ行ってきました。ついに、今日は写真を撮ってきたで〜。 私は「中、お願いします」と言うて、Uターンして机のとこへ行ったら、先客のおっさんとおばさんとお兄さんの三人がうまげにうどんを食べてとりました。 私は、様子からしてこの三人は「準常連やなぁ」と思いながら、三人の前に一旦腰かけましたが、なかなかうどんが来んし、寒ぶいのでストーブのとこへ行ったら、夏に来たときにおった三毛猫が座っていました。そこで、「おっけな三毛猫やな〜」と、おばちゃんに言うと「ほぉなぁ〜、おっきょいかなぁ」と、あいづちを打ってくれました。 例のお兄さんは、今日は立てったままでうどんを食べよりました。ほんでから、おばちゃんは赤子が食べるようなちこまい(小さい)プラスチックの容器にうどんを入れて、天カスとネギを取りに来たので「えらい小さいのんで食べよるな〜」と、私が言うたら「後からまた食べるがな」と言いよりました。 今日私が食べた「中」は1.5玉で200円です。うどんは1月4日に説明したとおり。ダシは強烈な「いりこ」のカスで濁っています。常連のおっさんらはこのダシとネギをたっぷり食います。
今日は、店の人より戸棚の中の割り箸の在庫状態をよぉ知っとる、超常連のおっさんらのうどんを食う姿が見れんかったんが至極残念やなぁ! 判った!岩田屋のベストタイムは、7時20分から50分頃の間や! しかし、あのおっさんら、嫁はんが朝飯を作ってくれんのんかぃなぁ〜? お〜ぃうどん |
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2002年12月30日と31日の朝 年末の岩田屋 1月10日追記 | ||
同僚の話では、年末の岩田屋さんは、年越しのうどんとそばの注文で、店と製麺所の中では手伝いの人が数人加わり、てんてこ舞いまいしていたとのことです。 うどんを食いに来た人達は、店中でおれんので、寒ぶいのに外で立てって食べよっるおっさんもおったそうです。 お〜ぃうどん |
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2003年10月11日(土) 7時20分 今年四回目の岩田屋 先客5名・後客多数 | ||
今朝久しぶりに、うどん廻り初心者2名を同伴して、かんおんじの「岩田屋」と豊中の「上杉食品」でうどんを食うてきたんで、状況をお知らせします。 「岩田屋」07時20分〜 単車3台で行ったんで、店前に停めて入店しました。先客は2人がテーブルのとこで、1人は立ったままでうどんを食いより、後の2人はうどんを待ってました。我々もそれぞれが「中」を頼んで、テーブルのとこへ座ってスタンバイしました。 今日は、例のお兄さんが大きな四角い木製ざるの中で、ゆであがったうどんを水でしめていました。奥ではおっさんがうどんをゆでより、もう1人のおっさんは店に入って直ぐ右側で、スーパーへ卸すうどんをビニールパック(高瀬町内でも買えます)していました。それから、やさしそうな顔したおばさんとそうでないおばさんが、忙しそうに洗い物をしたり、なべからダシをついだりしてました。 ここのうどんは↑(1月4日)でも紹介しましたが、細めのうどんと太目のうどんがあり、毎朝、常連のおっさん連中が食いよんは、細めうどんです。 四角くエッジが立ったうどんでは無くて、歯ごたえはしっかり有るのにスコンと噛み切れ、それなのに、箸でなんぼ引っ張っても切れんうどんです。うどんの端をチョット飲み込めば、そのままツルツルと食道を通過し、そして、食べた瞬間、胃の中でどこかに消えてしまう感じのうどんです。私は「なんぼでも食える系うどん」と言っています。 私は、高松・東讃系のモチモチっとした食感で、胃に入ると何か重たい感じのうどんは好みではありません 普段、私はかけうどんを食うても、ダシはほとんど飲みません。しかし岩田屋では、気がつくとどんぶりにはダシがほとんど残ってません。無意識にダシをうどんといっしょに飲んでしまうんやろうと思います。ここのダシは、以前紹介したようにイリコの粉で濁っとって、県内でもめっざしいここだけの特製ダシです。 常連のおっさんらは、ネギもぶれのうどんとダシをどんぶりから口の中へかき込んみょるような食い方をしとします。そやから、ネギとダシを追加して食うんです。そのうどんを食うスピードは、私でも負けそうになる早さです。知り合いと話の途中でも、うどんが来たら息もつかずに一気に食うんです。毎朝「岩田屋」でうどんを食いよるおっさんらは、うどんはゆっくりと味わいながら食うということを知らんのです。 無事うどんを食べ終わって、店から出よったらよぉけ客が入ってきました。 「上杉食品」07時40分〜 店のチョット南側の空き地に単車を停めて、店に入りました。 一組の若いご夫婦(ツァー客らしい)が、手前のテーブルでうどんを食うていました。我々3人は奥の製麺所側のテーブルに陣取り、奥さんとおばぁはんの二人がおったんで、「かけ」2つと「しょうゆ」を注文してあいさつをしたら、私のことを奥さんは覚えていましたが、おばぁはんは忘っせてました。そこで、私が「おばぁちゃんの甥(実際は実名が入ります)の同級生やがな!」と言うと、思い出したよで、私がうどんを食いよるのに、横からごしゃごじゃとよぉけしゃべってくれたがなぁ。 私は、「ここの麺は、三豊のうどんスタンダードや!」と、いつも思っています。 観音寺のコープで、ここのうどんを売っとるで! ところで、私が同伴していたうどん廻り初心者2名に、二店の感想を聞くと「全く違ううどんやけど、どっちもメッチャうまかった!」と口を揃えて言うとったなぁ! お〜ぃうどん |
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2003年10月17日(金) 追記 | ||
夕方、上記の初心者の内一名に合ったら「昨日もう一人連れて3人で、また岩田屋へ行って来た」と言うてました。彼ら早くせになっとります。 私が彼らに〔さぬきうどん狂?〕になったらいかんので、あらかじめ予防ワクチンとして「恐るべきさぬき−−−全巻と超麺通団」の本を渡してあったんが、いかんかったんかいなぁ〜?! お〜ぃうどん |
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