籠 字(かごじ)         戻る


  字の輪郭を囲むように写すこと。籠字に入墨して複製を作ることが

  双鉤填墨
(そうこうてんぼく)で写真技術のない時代、盛んに用いられた。

  今日では刻字の折に原本を損なわぬために用いる。複製品を作る

  技術の一種で、真跡の上に薄い紙を置き、文字の輪郭を写しとり、

  その中に墨を填めて真跡と見まごうばかりに作る技術。御物の

  『喪乱帖
そうらんじょう』は代表作である。