向 勢(こうせい)         戻る


 漢字の造型法で、縦画が外にふくらんで

 向き合うように書くこと。 丸味があり、

 ゆったりとした、暖かみのある書風で、

 顔真卿の懐の広い書はいつ見てもあき

 ない。

 また虞世南の孔子廟堂碑(こうしびょうどうのひ)

 
は楷書で書かれた向勢法の典型として、

 臨書の最高の手本である。





−背勢(はいせい)に対する語−・・・

虞世南の孔子廟堂碑          顔真卿の書
  

『門』の字の場合、上が背勢(はいせい)で下の端を向勢(こうせい)と呼ぶ