二 王 (におう)


  書聖と仰がれた王羲之とその第七子

 王献之の父子を尊称して言う。羲献

 とも呼ぶ。父を大王、子を小王とも

 言い万葉集には羲之大王を『手師』

 から連想して『てし』という戯訓もあり、

 この当時から日本書道史を彩る傑物

 であった。
筆の穂先がすり切れてしま

 った筆。いわゆるちびた筆を言うが、

 自作の詩文や書の謙称にも用いられる。


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