六 朝(りくちょう)     戻る


 六朝とは史的に、三国時代から隋の

 統一に至る間に建業(建康)を都とし

 た王朝、つまり
呉・東晋・宋・斉・梁・陳

 の六王朝
を呼ぶ。しかし、書道史では

 北朝をも包含し南北朝と同義に用いら

 れることがある。ことに六朝風とは北魏

 時代の楷書群をさす場合が多い。

 中村不折が『広藝舟雙楫』を訳して
 

 
『六朝書道論』としたが、内容上からは

 北魏の書道論であり、ここに混同され

 て使用され始めたと思われる。



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