芸術作品は意図をもって制作

するが、書道史上の名品は必

ずしもあらかじめ用意して揮毫

した書より、何気なく書いた作

品に傑作が多い。

王羲之の『蘭亭序らんていじょ』、

顔真卿の三稿、

空海の『灌頂記かんじょうき

などはその例で、真の実力が

発揮される。


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