三木町議会一般質問(1998年9月18日)

粂井明人 議員の質問(ボートピア設置計画について)

 

粂井:場外舟券売り場問題(ボートピア)については、過去の全員協議会また定例議会で何回となく町長の考え、姿勢についてご質問してきました。町長の答弁は「丸亀市から正式に話が来ていない」「仮定の話にはおこたえ出来ない」というもので、肝心の住民生活に密着した交通環境、教育環境、生活環境に関わる具体的な御答弁はひとこともいただいておりません。 ただこの場外舟券売り場建設計画が浮上し始めたころ、平成八年の十月から十一月にかけて町長は議会に対し、また各社マスコミと通じて広く住民に明言したことがございます。

ということでございます。

誰が聞いてもこの発言を信用するかぎり、三木町には場外舟券売り場はできないと思ったのが当然ですが、その後どういう状況の変化があったのか翌年の三月定例議会での私の一般質問において町長の考えが大きく変わってまいりました。そのときの町長答弁は

「三木町の将来と現状を見据えた中で住民がご判断いただくものだろうとご判断しますし、住民を代表するのは議会でございますから、議会で三木町の現状や将来、そして広範にわたる角度から調査し、ご審議いただきたい」という御答弁がかえってまいりました。

三、四カ月間たちまして、あまりにも答弁の内容が変わったことについて驚いたのは私だけではありません。当時の状況をしる住民の多くは町長の言動の変更ぶりに不安と不審を抱いたものと思われます。

 ところがまたまた驚かされる発言がございました。それはつい先日、おとつい九月十六日の全員協議会での町長発言でございます。まだ記憶に新しいことでございますが、ここで再度申し上げますと、「今まで丸亀市より正式にこの件について申し入れはなかったが、去る九月十一日に丸亀市長の意思をもって前田第二助役より、正式に場外舟券売り場設置の申し出があった。もうすでにこの場外舟券売り場に関する調査・研究は出来ている。三木町としての結論を出す時期が来ていると思うし、できれば九月定例議会において、議会としての結論をだしてほしい。また議会の議決は過半数が妥当だと思う」と発言されました。

九月十一日に前田助役が来庁するということは、私も薄々しってはおりましたが、それが、場外舟券売り場建設に関する正式の申し入れだとは知りませんでしたし、仮にそれが正式な申し入れだとしても、それにより町長が議会に提案し、議会としていよいよこの件に関する審議の本格的な調査研究のスタートになるものと存じます。わたしたちの掛け替えのないふるさと、三木町にとってふさわしい施設かどうか、住民にとってメリット、デメリットとはなにか、将来を見据えた中で慎重に調査・研究を重ね、住民の意見を尊重しながら審議を進めて行くものとばかり思っておりましたし、当然そうすることが住民の意思を尊重した、町長がよく言っておられる住民を代表した議会のあり方だと理解をしております。このことは私だけでなく、住民の代表者として議員になられておる多くの同僚議員の方々も同じ思いであろうと確信をいたしております。そうした事態にたいして、なぜ町長は今九月定例議会において結論を出すようお急ぎになられるのか、わたしはどうしても理解できません。あれほど議会での慎重な調査・研究を望んでいた石原町長の言動が質問するたびに変わるので、正直申し上げて、私の頭の中もかなり混乱しております。そこでひとつひとつ整理をさせていただく意味からも最初から基本的なことがらについて何点か質問させていただきます。

まず一点目:町長は過去に「場外舟券売り場は文教の町三木町にとってふさわしくない施設である」と明言しておりますが、さきほど申しましたように「今までに調査・研究はできている」と発言している現在、「調査・研究」の結果、文教の町・三木町に場外舟券売り場の施設設置についてどのようにお考えでしょうか。

二点目:平成八年十一月、町長は「全員の賛成をえなければ設置の承諾はしない」また当時の全員協議会において「たとえ周囲の住民が賛成の意思がまとまっても、まず文教の町としていきにくい」とこういう発言をしております。現在の町長の言動と比較してあまりにもかけ離れた発言だったと思いますが、当時町長の発言が多くの新聞に掲載され、その言葉を信じてきた住民が多くおります。この人々に対し、すべて間違いであったと訂正する義務が町長にはあると思いますが、いかがでしょうかお答え願います。

三点目:さきほど申し上げました九月十六日の全員協議会での町長発言。「九月定例議会において、結論を出してほしい」との要請でございますが、議会としては二年間の間に朝倉村のボートピア朝倉と高知県片岡町のボートピア土佐、また設置ができなかった南国市の三カ所の視察研修をしただけで、三木町に設置した場合の具体的な調査・研究はなんらされておりません。誰から、行政の長として提案もされておりませんし、常に「仮定の話だから」と答弁なされなかったからでございます。今やっと仮定の話でなくなり、これから片岡町のように住民に十分説明と理解を深めた中で、議会としての結論を出すことが町民から信頼される議会の姿だと思っております。何ら具体的な審議もなされていない今、なぜ九月議会なのか、なぜそんなにお急ぎになられるのか、明確にお答えいただきたいと思います。

石原町長:お答え申し上げます。これまでのいろんな経緯がございますが、それなりに議会も調査をされたことでございますし、わたしもそれなりに研究を重ねてきたことでございます。そんなことから、地元三木町の住民がどのように受けとめておるのか、その状況も静かに聞いてまいりました。そのようなことから先般九月十一日に丸亀市から正式な申し入れがあったわけでございますが、大体にして申し入れをするというのは少ないようでございまして、これまでどのような町においても誘致をかたぐ、努力して誘致し、設置するというのが本来の姿のようにも聞いておりまずが、このたびは丸亀がかなり勇気をもって三木町に設置してほしいという申し入れがあったわけでございますが、これまでのいろんな状況から多少異なるわけでございますし、三木町の地理的条件やあるいは交通網の整備の状況、いうならば地域の環境が・・県下各地からかなり誘致の声も高いし、要望も多いようですが、その中で三木町がもっとも、その丸亀の設置者側から見るならば、その内容が他の地区に比べて三木町が望ましいという設置者側の要望のようでございますから、その判断をもって丸亀市から十一日に正式な申し入れがあったものだろうとぞんじております。そうしたことから私として、今くめい議員さんのおっしゃるように地域やあるいは将来を十分に見つめた中での発言でございまして、その都度発言のはいようが変わったとか、また今おっしゃったようなことは私、終始ないと考えておりますので、これは受け取り方の判断ですから、それはそれでいいと思いますが、別に反論はいたしませんが、そのようなことから考えますならば、やはり住民を代表する議会ですから、しかも二十二人の賢明な議員さんがお揃いでございますので、議会で住民の声を、この神聖な議場で決していただけると私はありがたいと考えておるわけでございます。これまでの発言についていろいろ言われる筋合いはないと思います。終わります。

粂井:質問の第一点目でございますが、今町長が過去の御答弁の中で変わったつもりはない、とおっしゃっております。それでおたずねいたしますが、先ほどの質問の中でも申しましたように「場外舟券売り場は三木町にふさわしくない」と明言しておられたわけですが、それが現在でも変わっておらないと理解していいのでしょうか、現在の心境をおたずねします。

石原町長:これまでの設置をしておる町の状況や、あるいはまたこの舟券売り場についての住民の考え方からするならば、当時「文教の町にふさわしくない」と確かにわたし申し上げましておりますが、それほど心配するほどの影響はないと私は受けとめております。

粂井:町長、それがお考えが変わったと、いうことで、これは十人の人が十人お聞きになっても、その後の事情はあったにせよ、お考えははっきり変わったということには違いないというふうに理解しております。また御答弁の中にございました「行政も議会もそれなりに調査をした」ともうしておりますし、先日の全員協議会でも「調査・研究は十分なされておる」とはっきりもうしておる。そこでまずお聞きしたいのは「調査・研究」とした結果、この舟券売り場建設設置が三木町に設置されると、どのようなメリットがあり、どのようなデメリットがあるとお考えですか、はっきりとお答えください。

石原町長:申し上げてございますように、二年越しに結論を出していただくことでお願いいたしてありますので、そうした中で、議会としての結論を出してほしいわけでございます。メリットとかデメリットとかいう問題についてはそれなりに受け取り方、あるいは地域住民が、設置者である丸亀市、そして候補地の周辺住民の意向等もその大勢がどうであるかいうことも、今後の判断材料になるのではないかと思いますが、申し上げましたように終始、議会での結論を期待いたしております。

粂井:私がお聞きしているのは議会での審議をしてくれということではなくて、町長が「調査・研究」は十分されたという御発言をなさったので、この調査・研究の結果。町長は、私も今まで何回も質問してました。交通環境の問題、教育環境、生活環境。これら具体的な環境において、いわゆるデメリット部分はどういうことかと、それからメリット部分は、当然それなりの収入は町にはいってくると。先般の全員協議会でも何か一l入るんだというお話がございました。そういうメリット部分とデメリット部分はどのように調査・研究されたのか、簡単で結構ですからお答えください。

石原町長:お答えを申しあげます。メリットは御説のとおり財政事情であり町の活性化であり、あるいは町の雇用の場でもあるし、三木町といたしてましてはメリットはかなり高いように地元やあるいは地域は期待をしているようでございます。デメリットといたしましては、交通渋滞おるようでございますが、これは高松東道路が今後整備され、測道もご承知のようにあのような形で供用を開始しておりますから、これが前線開通いうことになったら、そのような心配する、大きな心配をするデメリットというのは、当初私が考えていたよりはかなり少ないと、今、心境としてはそのように考えております。

粂井:町長、そういった調査・研究はいつごろからなさったんですか。私、正式に申し入れがあったのが九月十一日とお聞きしとるんですが、それ以前から調査・研究はなされよったんですか。それから調査・研究をを十分なさったんですか、その点をお聞きしたいのと、今言った、メリット、デメリットの問題ですが、先般の全員協議会でも町長は三木町に入るいわゆるボートピアから入る収入、また年間の売上金について丸亀のほうからお聞きになったんだろうと思いますが、九十億ぐらいと。ま、やってみんとわからんけれど九十億くらいというような御発言なさっている。またたざわ助役さんは七十億から八十億くらいとお聞きしとるらしい。われわれ地元住民は百億は入るだろうというようなお話を当初はしとるわけです。それが「やってみなわからん」とは申せ、年間に何日開催して、大体客が何名来て、売り上げがいくらあるかと、いう一つの事業計画案というのは出来ていると思いなすが、一体町長はいくら入ると思っておるのか。それで、その町に入る売上金の使途ですね、どういう風に使う。本来これボートピア推進本部と運輸省とで出しとる表見ますと、地元自治体の環境整備費の活用という形で入ってくるという風になっとる。そうなりますと、われわれが先週視察研修に行ったA町の例を申し上げますと、いわゆる運用委員会等を設置して、地元の環境整備にいくら使うんだと、ハード面にいくら使うんだと、ソフトにいくら使うんだと。これはいったん資金として積み立ててその運用委員会が決定してくべきだと。こういうふうなことでA 町は三年がかりで審議をしてきめとる例がある。そういったことも全然決めずに、この九月議会で議会の結論を出してくれと、いうのはまったく暴挙ともうしますか議会制民主主義を問われる一大問題だと解釈している。まず、交通安全の問題。地元住民、大変多くのおかあさん方が心配しております。学童の下校時にそういったボートピアのお客さんの車の交通が増えるためによりどのように今の三木・牟礼線、またいろいろ路線が通学路がございますが、そういった学童の交通安全面はどのように町長はお考えでしょうか。今までは「架空の話んはお答えできない」ともうしておりましたが、現在架空でなくなりましたから、その点を少し具体的に、こう考えておると、ここで答弁していただきたいと思います。

石原町長:交通安全関係についてご心配をされておるようでございますが、これについては申し上げたように高松東道路の整備と、それに伴います今後のいっそうの整備ができて、高松西インターまでの供用が開始されれば、あのあたりの交通渋滞というのは予想したほどのものでもないではないか、という見方であります。また、三木・牟礼線、その他の道路については「万全を」(語気強く)してまいりたいと存じます。以上。

粂井:高松東道路の整備はだんだんなされておりますが、あれが整備ができて、いわゆるあの、つながりますとあの路線はますます交通量が激しくなります。それから服部パークの関連した車も増えてまいります。特に今おっしゃっとった三木・牟礼線、いわゆる三木町のボートピアから南へ下がる車、これがすべて通学路で、こどもは高速道路は通らんのです。いわゆる在来の南北にある学校から家庭へつながっている道をとおるんです。この道の交通安全をさっきからおたずねしているんですが、その点が具体的には考えておられないんですか。

石原町長:申し上げたように混雑するのは高松道路であると考えておりますので南北のアクセス道路についてはそれなりに万全を期して参りたい。そのような中での対応となってきますから、学童や地域住民やそしてまた町の明るい事故のない町づくりのために万全を期してまいりたいという意味で申し上げたわけでございますのでご理解をいただきたいと存じます。

粂井:非常に「万全を期す」というのは抽象的でございます。それであれば、今すでに三木・牟礼線にしても通学路の完備されていない箇所がたくさんございます。そういったところはこれから、その周辺環境整備費をつぎ込んでやっていくという考えでなさっとんですか、その点をおたずねいたします。また、子供の安全等にかかわったことで町長も過去にも何回か申し上げたことがございますが、周辺には学校施設、医療施設、福祉施設、三木町内にも五キロ範囲に十カ所以上もございます。前田を含めますと二十三カ所もございます。こういった環境の中でそれらすべて万全を期した対策が、そんなに完成して利用するまでに出来るんですか。これは何十年もかかるような話だと思うんですが。その間にいろん事故、生活環境が悪化した場合、どのように町長責任をとられるんですか、お答えを。

石原町長:お答えを申し上げます。道路整備についてはいろんな制度を活用し、長尾土木事務所でる県行政の中で、改良、あるいはまた構造できるものはしてもらう。町でやるべきものは町で引き受けなければならない、そう考えております。そんな中で財政の問題でございますが、町といたしましてはこれによる収益金で整備しようという考えではなくて、町の今の財政状況のなかで対応していけると考えておりますので、順次制度を利用した中で整備をしていこうと考えておるところでございます。以上。

粂井:いずれにしても答弁の都合のええところだけ答えて・・。今いう何年も使うと思います、そういう整備は。はっきり申し上げて。そんなに一年や二年でできんと。その間はこのボートピア設置は見合わせてもらって整備ができてから考えると、いうことなんでしょうか。別に三木町にとって急ぐものでもございませんし、それほど財政が緊迫しておるとも思われませんが。時期は整備ができてからというふうにお考えでしょうか。もう一点、売り上げの一lが三木町に入るというお話ですが、売上げの七十五lはお客さんに返すわけで、あとの二十五lがいわゆる全体の収益金なわけですが、その他の配分率は当然調査・研究なさった町長ですからご存じと思います。どうぞ配分率をお答えください。

石原町長:これまで、例がいいかわるいか別にして、高松市があれほど馬券売り場について地域住民の反対のあった、あるいはまた運動を展開される団体もあったりして、私としても見守ってまいったところでございますが、わき高松市長、革新市長、全国革新市長会会長までされた、その人が最終的な長をして判断してあれを設置した。革新市長であっても、市のためや地域の将来のためいうことで判断されたものだと・・丸亀の片山市長とは非常に親しいわけでございます。五市市長会の役員もして。わたしも三十八町村会の理事をいたしております。いろんな機会を通じて会うことがございます。お互いに責任をもった立場にあります。市長の話を総合的に考えますと、丸亀市があのように発展をし、また学校もあり、おっしゃるとおり文教施設も多数ありますが何のトラブルもなく丸亀市は順調に地区の住民がなされております。こんなに三木町のように混乱はなかったようでございます。そうした中で丸亀市の判断といたしましては大きく心配をし、また将来を見据えた中での取り越し苦労というのはあまり必要ではないのではないかと。丸亀市のはっきりした状況や、高松市の脇市長が判断された状況等からみると、私はやはり住民の声を大切にすべきだと考えています。終わります。

粂井:だいぶ見解が私とは、ずれているように思います。丸亀市の場合はいわゆる施工者です。売上金の一lいうのとは訳が違うわけです。当然それなりのメリットはあろうかと思いますし、胴元でもございます。三木町の場合は、先ほどおたずねしたけれどお答えになってないが、一l。たとえばわかりやすく言えば百億の売上げをして一億が入る。あと、いわゆるギャンブルで負けたお金が二十五億。一億引いた二十四億は丸亀市へ行ったり運用費用にいったり全国の財団のほうで三木町にもしたようなゲートボール場や、全国に施設をつくる費用にもなっているわけです。二十五分の一が三木町に入って、二十五分の二十四は三木町以外で使われるわけです。いうことが十分におわかりなっていないのではないですか。それは当然、百億が三木町民ばっかりがするんじゃございませんが、広域社会いの中で、三木町だろうが高松だろうがそれは同じことでごさいましてよその町のを吸い上げて三木町の財政がうるおうたらええが、いうのは今の段階であまり適当でないと存じます。当然、町の行政である町長としては、まず町民の安全、そして町民の福祉、いわゆる町民の幸福と安全な暮らしを守るのが町長の基本姿勢でございまして財政がちょっと厳しくなったからといって安易に地域住民のギャンブルによる売上金の1lをあてにするような、私は町長でも町の財政状況でもないと思います。中略…・三木町の90億の予算の中で1億入って、メリットがないとは言いませんが、そのくらいの金額は健全な財政運営で倹約することはし、また健全な税収増やすところは増やす、というような政治姿勢が、私は町長にふさわしいお考えやと思います。その点もう一度お聞きします。

石原町長:今初めて考えが一致しました。財政状況は三木町は、決して財政は厳しい状況にあるともないとも申し上げませんが、県下の平均からするならばかなりすぐれた財政状況でございます。こんな中で一億前後の金が三木町にどうしてもほしいという心境にはなれません。そして五節のとおり、三木町の財政状況をみても、先般の監査報告の中で、経常収支利益が年々・・ということでお説ございましたがこれは平成9年度末の・・県下平均が81・2lで三木町は77・3lでありますから・・数字が低いほどいいわけですから三木町は県下38町の中で・・9番目ということでございますから極めて財政の堅実なところでもありまた公債地域比率は県平均が14lでございますが三木町は11・9lでございまして、これは県の平均よりすぐれておるばかりでなく、県下でよいほうから7番目でございますから、財政状況は厳しいというのは常の言葉でございまして、実質内容については県の地方課においても三木町の財政はあれほどあれほど大きい施設やいろんな事業をしても財政は質はきわめて良好であるいうことでこれまで高い評価をいただいておるところでございますし、また基金残高も・・・・。

粂井:議長。

石原町長:私の考えを申し上げているんであって、質問者の考えについての答弁がないようであったらここらあたりでおいて内容によってはお答えせんこともあるかもわかりませんけれど・・中略・・終わります。

粂井:私がお聞きしているのは場外舟券売り場設置問題でございまして、三木町の財政が経常経理がどうとか、財政指数がどうとかいう細かいことにつきましては私も今、参加委員をしております。そういったことで十分理解をしておるつもりですので、そういった点をはずして、おたずねした要点についてぜひとも明解を御答弁いただきたい。

質問の第2点目。御答弁いただいてないように思うんですが。 最初の、町長のお考えが変わっとらんという点ですが、議員全員の賛成がをえなければ設置の承諾はしない。またたとえ周囲の住民が賛成の意見がまとまっても、文教の町として受けにくい、と発言しております。これは明らかに先般の全員協議会でお考えが変わられたと、過半数でよいということをもうしました。お考えが変わったのは先般の全協でわかりましたのでそれについて、先に進ませてもらいますが現在、賛成のいわゆる推進の同意、要望書、また反対の要望書、陳情書が町長宛、また町あてに数多く出されていますが、そういった賛成、反対総合的に判断されて町長は三木町住民が、また周辺住民が、また地元住民の同意がいただいおるといふうにお考えですか。

石原町長:お答えを申し上げます.質問の点について私は当初は満場一致ということが望ましい。いうことでございました。しかしその後、いろんな状況や丸亀市との話の中で「過半数であればいいですよ。別に満場一致ということは、望ましい姿ではあるけれどもそこまでいかなくても過半数でいいですよ」 と今までの設置したそれぞれの状況からしたらこうだいうことでございます。わたしといたしましては満場一致がもっともふさわしい、いうことでございましたが実質はそうではないようでございますので、希望としては満場一致、でもそれについての議会の判断を尊重するということでございますから、それについて議会がどう判断をくだすか慎重に見守っていこうと考えておりますので、議会のその慎重な中で決しられた動向を慎重に見守っていこうと・・・・。

粂井:今も御答弁漏れがございました。中略 賛成、反対、それぞれ陳情書、要望書がでております。その中で反対の署名も賛成の同意書もでております。これを総合的に判断して、今現在の状況の中で地元同意はとれておると町長は判断・・なさったから議会で決めてくれと言よんだと思うんですが、どのように町長は判断なさっておるのか。

石原町長:地元同意は先ほど申し上げたように、大勢、多くの数はご賛成のように思います。

粂井:賛成の署名が1200名あまり、反対の署名が3万名あまり。これは三木町だけでなくて周辺地域もあるが。中でも地元の同意。いわゆる推進派が出してきた23集落の自治会の同意ですが、これらについてはそれぞれに反対同意も出されている。そういったことを分類すると、それも多数決でいけば、賛成が多いか、反対が多いか、微妙なとこですが、こういった同意は議会の上と違って、多数決やいうことで決められるべきもんではないと思います。そういった地元同意の中で一つ・・。これは9月14日の日付けですが、ごく設置する場所から近い地域から、反対する要望書が事務局の方に出ているようです。まだ現在のところ配布にはいたっておりませんが、私の手元にそのコピーがまいっておりますので申し上げますと、これは医大池戸宿舎に住む住民の方々で、この医大池戸宿舎というと現在の予定地から千bか千五百bはなれたところの、いわゆる所帯から出てきている反対する要望書でざいますが。簡単に筋だけ申し上げますと戸数が百二十戸のうち百十四戸入居しておって、反対しておる所帯数が八十四戸。lにして七十四l。反対署名人数が二百二十三名。こういうのが出ております。一部割愛して読ませていただきますと、ご存じのとおり私たちの住む医大池戸宿舎は場外舟券売り場建設予定地よりわずか一・五`という近さのところに位置しております。ひとたび場外舟券売り場が開設されれば、周辺の交通事情が悪化するのは明らかです。日常生活に不便を強いられると同時に、近接の戸敷交差点での度重なる死亡事故も考え合わせれば交通事故増加も多いに懸念されます。また私たちの住む医大池戸宿舎には幼児や学童がたくさん入居しております。もしも場外舟券売り場が開設されることになりましたら、平井小学校や三木中学校への登下校の安全が脅かされるのではないかと私たちは気が気ではありません。ギャンブル施設がすぐそばに出来るようでは子供たちの健全な成長にも悪影響を及ぼすのでは、という危惧も抱えております。私たちは子供を安心して育てることのできる環境を切に希望します。また、一般的に大学のすぐそばに場外舟券売り場のようなギャンブル施設をわざわざ誘致するというのは著しく良識に反するものではないかと考えております。文教の町、福祉の町を掲げる三木町におかれましては良識有る賢明な判断を希望します」

これ一つみても、地元の同意はいただけていない、と私は判断いたします。私の居住する馬場自治会でも自治会としては同意いたしておりません。そういったことを併せて判断して、なおかつ賛成の同意はいただいておると解釈しておるのですか。

石原町長:当然賛否はあるです。満場一致で賛成というのはあり得ん状況でございますから、賛成、反対はどんな施設にしても有るわけでございます。また好まれる施設をしても反対はある訳でございます。利害がともないますから。賛成、反対はあるのが本来でございますから、わたしはその中の数ではない、内容であると思います。終わり。

粂井:それでは内容について何点かおたずねいたしたいと思います。地元地域住民の推進をなされるというのは約2年前からでございます。先の一般質問でも申し上げましたが、いわゆる地元同意、これについて集落に年間いくらとか、同意してくれた方とか所帯には年間一万円とかという形で御同意をとりつけたということは目にも申し上げました。ぜひ町長に調査しておいてくれと、設置を審議する前に調査してくれと申し上げました。調査なさったかどうかは知りませんが、ここにこういった書類をいただいております。「・・建設計画をめぐって地元同意の取り方に、次のような問題があることを地元民として報告いたします。問題点を十分調査・研究された上で御検討いただきますようお願い申しあげます。

こういった同意のとりかたがあるということは薄々町長にも申し上げましたが、こういった同意の内容が先ほど町長がおっしゃっていた「同意の内容にもよりおます」ということにあてはまるんですか。

石原町長:この内容やこの文章というものは、これまで新聞の折り込みや、あるいは文化交流プラザでくばっておるビラの状況は事実無根のものもありますし、過大な表現もありますし、それがそのまま私は受け取れると、素直に受け取れる内容でないだけに、文化プラザの前でこんなところでそんなことしていいんですか、と。あまりにも活動に徹しておる方々だから。もう私たちが申し上げてもお耳にも入らないし。ういう内容の中で「同意が」とか、新聞の折り込みとか、あるいは道へ読むだろうと思って捨てていくあの姿。あれはいったい何であったんだろうかと。このようなことで、静かな三木町を混乱したり、あるいはこのような発展した町を混乱するような運動は私は避けてもらいたい。これが三木町の将来の発展につながる行動であるかどうか。三木町のこのまじめな素直なひとたちが、町に外部からこられて、いろいろ運動されて、それに洗脳されていろいろとやるということはわたくしはいかがなものかと考えております。そのようなことからその内容はその人その人の受け取りですから、私は運動団体が、また運動する熱心な方々がやられておることは、その人の主義主張であろうと存じますし、私がそれを素直に受けとめる内容もありますけれど、事実無根で私としても心外な内容もあります。

粂井:町長のおっしゃられておることの一部はわかります。差し出し人を書かずにばらまいた報告は目にしたことがある。そういったことは町長のおっしゃるように,ほんとうに迷惑千万なことだと思う。今おっしゃった中にこの「好きです三木町」というのも入っているのかどうか知りませんが、ちゃんと差出人は書いて、それなりに手順を踏んで出しておる、いわゆるチラシについては、やはりそれなりに耳を傾けて、その真相をしるのが私は順当でないかと存じます。またそういったチラシが出る。どうだろうかこうだろうかると出るというのは、町長の態度、また議会の対応、これが非常に不透明だからそういったことが出るんで、ガラス張りの行政でガラス張りの議会をしたら、そういったチラシやビラは出回らないんではないか、いうふうに思います。

 三番目の質問におたずねしますが、町長は九月定例議会で結論を出してくれとおっしゃっております。さきほど例にも出しましたが、片岡町では三年がかりで、申請書がでてから三年かけて町民の理解をえた、ということがございま。先ほどから町長の答弁を聴いておりまして、調査・研究は十分できたと申しましたので期待をしておりましたが、まったく期待はずれでございました。教育環境がどうなるか、生活環境がどうなるか、全然具体的な御答弁はございませんでした。そういった中でなぜ、九月議会に決定しなければいけないのか、なぜそんなに急がなければならないのか、その点をもう一度おたずねしたいと思います。

石原町長:まあ、これまで議論をつくし、あるいはまた調査もされ・・それぞれの町の状況もあろうと思いますし。私はこれまで一貫して言ってきたのは議会の御意匠を尊重し、その方向を していただくならばその方向で三木町政の舵取りをつとめていこうとことでこれまでやってきたわけでございますし、これにかわりはないわけでございますし、なおまた民意を聴くという広く大勢の声を聴くいう意味からすると九月が適当ではないか。

粂井:民意を聴くのが九月が適当というのは、ひょっとして町長さん選挙を考えになって・・・そういうことのために議会の審議をおろそかにして町長の具体的な見解も、はっきり対応、研究の内容もあきらかにせずに議会に押しつけて議会で決めてくれたことを私は従います、ということで町長選を戦って当選すればそれで民意を問えたと、いうふうにもしかしてお考えだったら、これは大きな間違いだと解釈いたしております。

 現在のまま九月議会で審議するということになっても時間もなにもございません。すぐに採決というような形になると思いますが。議会で採決するような場合、三木町にできた場合のことが全然審議されておりません。そういった中で採決をして、かりに誘致の方向に向いていきますと、これは必ず住民投票の声がでてまいります。中略。議会で十分審議をせんと議会で決めるということは、決して議会は住民代表でないということをみずから議会が表明しているようなものだとおもいます。 中略。 選挙がらみで早く決めてくれとおっしゃったのかどうか再度おたずねします。

石原町長:国会中継をテレビでみておりますと野党は厳しい質問をしている。閣僚や総理はどうこたえるのだろうか。いろいろと状況を見ると、国の予算があれだけ短時間で決まって、あれだけ審議のなかで採決され、解決されていくのをみると、おっしゃるのはあの国会の状況からするならばある政党の姿のようにみえますのでこれ以上もうしません。

粂井:結論からしてほとんど調査・研究はなされていないと私は解釈している。まして議会においてはこれからがスタートです。住民の代表者として恥ずかしくないような調査・研究をするのが私たちに課せられた当然の義務であると思います。九月できめなければ、国の補助金が飛ぶとか、予算が飛ぶとか緊急性のある議題ではございません。どうしてもっとゆっくりとご審議しようとしないのですか。急ぐ理由はどこにもないと思います。議会に調査・研究の時間をください。また追加議案が町長の方から提案されるのかどうか。

石原町長:今、御質問いただいたことがらはその人その人のことがら。中略 私は執行者としてその責任者としての立場を申し上げた。提案は議会の動向を見守って考えたい。

                       ホームページへ