三木町議会(西丸議員の緊急質問)
1999.6.23山西議長
えー今、西丸議員さんから緊急動議が出されました。内容につきましては昨日の一般質問の内容で、質問者に対しての説明、そして新聞社に対しての説明とが食い違っておるというような、まあ動議を出されておるわけですが、いかがいたしましょうか。
西丸議員:
議員各位の賛成を得まして緊急質問いたします。本当にありがとうございます。地方分権の時代を迎えまして地方自治の役割がますます増大する中で、地方議会の形、役割も相当に重要になってくることは先の一般質問で申し上げたとおりであります。現行地方自治制度は長も議員も住民の直接選挙で選ばれる二元代表制を取っており、両機関は対等の地位を保ちながら、対立し競いあい共に住民のその政治責任を担い福祉向上のため論議を戦わすことが、地方自治本来の使命と言えるのではないでしょうか。
ですから町と議会の関係はチェックアンドバランスが原則であります。地方議会では是々非々の議会運営が基本となるべきであって、地方議会にはもともと与党や野党はありえないし、あってはならないわけであります。
しかしながら、わが国の地方議会はこの対等の二元代表制が制度化されながらこれまで議会認識が薄いため、議員が役割を放棄し与党化の傾向を次第に強めているからこそ、公正な競争もなく前進もない弊害を一部もたらしてはいないでしょうか。
住民の代表機関であります議会の一議員として、また夢見る政治家の一人として今回の町長の議会発言と新聞に掲載のコメントにつきまして、これを見逃すわけにはいかないのであります。
中略……新聞朗読 四国新聞99年6月22日付朝刊
本会議後、同町長は舟券売り場問題で本紙取材に対して「周辺同意、議会の議決、町長選での住民の審判を分析する限り地元としての受け皿づくりは整ったといえる。あとは(丸亀市、運輸省など)先方の出方次第」との見方を改めて強調した。
私どもの一般質問に対する答弁とこの答弁とはわずか数十分といいましょうか、ちょっとの答弁としてはいかにも内容が違い過ぎます。改めて町長のボートピア設置に対する真意をおうかがいいたします。
石原 收 町長:
西丸議員さんのご質問にお答えいたします。私といたしましては議会の一員である西丸議員さんに丁寧に答えたつもりでございます。「住民の赴くまま、その方向と議会の動向ということでございます」とお答えはそのとおりでございますのでご理解をいただきたいと…。中で「議会の議決を重く受け止める」とあの時一言申し上げました。以上、終わり。西丸議員:
さきほど町長が「そのとおり」と申し上げられたのは、新聞の中のコメントがそのとおりと理解してよろしんでしょうか。石原町長:
お答えを申し上げます。新聞取材につきましましては、これまで、特に昨年の秋の町長選挙におきましては各社がそれぞれ誘導的な質問を送ってきます。それにたいして答えるわけです。答えた内容について新聞社が気に入るようにだけにしか書かないのが新聞報道である。これがまあ、マスコミの権利といや権利。それがマスコミの持つべきものかも分かりませんが、内容は私は決して理解できなかったのが去年の十月のあの町長選挙。連日各社とも大きなスペースで報道いたしております。努めてこのようなことには数多く語らないようにいたしておりますが、あの時の西丸議員の質問に対し私もお答え申し上げましたが、「議員さんとしての常識をもって」という言葉もございますが、常識とはなにか胸に手を当ててお考えいただきたい。終わり。西丸議員:
そうなりますと、もう私もだまっとれませんが、私がご質問しておりますのは一般質問での私の答弁に対する町長の発言と、直後の新聞社への発言が大きく違いがあると、そういうことを申し上げているわけであります。そのどちらが正しいのか、新聞社に対する発言の内容を認めるのか認めないのか、それだけはっきりお願いします。石原町長:
お答えを申し上げます。ひとつの施設をしよう、あるいは事を起こそう、それは町が主体になって誘致したり、あるいはこれを建設したりしようとするものであれば、それはまたそれなりのいろいろ審議をし、あるいはまた過程を経て、いうこともあったと存じますし、必要もある。これは町が誘致するものでもなく、町としてどうしてもなかったらいけない、というものでもないわけであります。「先方の出方次第」いうのは当然ではないでしょうか。記事は内容、書いてあるとおりであります。おわります。(発言のママ)
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