1. 基礎知識1…「忌み言葉について」 

2. 基礎知識2…葬式・葬儀の流れ「通夜〜葬式・葬儀〜火葬〜精進落としまで」 

[スピーチや挨拶の例]

喪主・遺族 弔問客 

3. 通夜でのお礼、挨拶の言葉 ・通夜でのお悔やみの言葉

4. 葬式・葬儀での喪主の挨拶(会葬者への謝辞)  ・葬式・葬儀でのお悔やみの言葉

5. 精進落としの際の喪主の挨拶 ・弔辞(友人その他)

6. 僧侶にお布施を渡すときの喪主の挨拶  

1.忌み言葉について(基礎知識1)

葬式や葬儀の席では、不吉な意味を連想させる言葉は、「忌み言葉(いみことば)」と呼ばれ、使用しないのがマナーです。

死や病気がくり返すことのないように、縁起を重んじます。

忌み言葉の例

重ね重ね、たびたび、またまた、しばしば 死や不幸が「くり返される」ことを意味するので、くり返し言葉は使わないようにする。 

再三、再び、重ねて、続いて 死や不幸が「くり返される」ことを意味するので、繰り返しをさす言葉は使わないようにする。 

2.葬儀・葬式の流れについて(基礎知識2

  通夜〜葬儀・葬式〜火葬〜精進落とし 

突然のご不幸。

亡くなった方への思いがあふれてきますが、葬儀・葬式は、短時間のうちにやらなくてはならないことがたくさんあります。

遺族がひとつになって、儀式をきちんと執り行なえるよう、全体の流れをご説明いたします。 

通夜・葬儀の流れ

おおまかな流れは下記のとおりです。

      【亡くなってからの全体の流れは、葬儀・葬式のページへ】 

通夜

 1. 通夜

 …役割分担を決める。 受付係、接待係、駐車場係など

[通夜のながれ]

  受付準備(弔問客を受け入れる準備をします) → 受付開始 

通夜の受付での挨拶の例

[弔問客]

・このたびはご愁傷様でした。知らせを聞いて本当に驚きました(深く頭を下げる)

・このたびは突然のことで本当に驚きました。御愁傷様でございます(深く頭を下げる)

・このたびは御愁傷様でございます(深く頭を下げる)

[遺族または受付係]

・お忙しいところお運び頂きありがとうございます。

・御丁寧に恐れ入ります。

・お忙しいところありがとうございます。故人も喜んでいると思います。 

→ 着席 

→ 僧侶到着・入場 

→ 開式 

→ 読経  

→ 喪主挨拶

→ 僧侶退場 

→ 閉式 

→ 通夜ぶるまい 

→ 夜とぎ

 …親族は交替で、通夜の一晩中線香の火を絶やさぬ ようにします。

 2. 葬儀の準備

 …お供え物、弔電、お布施、心づけの確認

 …生花・花環の配置順の確認

 …弔電の順番の確認

 …葬儀社との打合せ

 …各自の役割の確認

 …受付の準備(会葬礼状、香典受け、記帳準備、清め塩、会葬御礼品) 

葬儀・葬式 

  3-1. 葬儀・葬式

 …僧侶への挨拶と接待をします。

 …来賓のお迎えと接待をします。

[葬儀・葬式のながれ]

 …受付開始 

葬式葬儀の受付での挨拶の例

[弔問客]

控えめな声で、短かい挨拶をします。

・このたびは御愁傷様でございます(深く頭を下げる)

・このたびはご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます(深く頭を下げる)

・このたびは御愁傷様でございます。サンプル商事株式会社の山田でございます。故人には大変お世話になりましたので、今日はお礼とお別 れを申し上げたく伺いました(深く頭を下げる)

[受付係]

・お忙しいところお運び頂きありがとうございます。

・御丁寧に恐れ入ります。故人も喜んでいると思います。 

→ 着席 

→ 開式 

→ 読経 

→ 僧侶による焼香

→ 弔辞奉読(友人代表や、故人と特に親しかった人)例文集>>> 

→ 弔電奉読 

 一般参列者による焼香 

→ 閉式

  3-2. 故人との最後のお別れと出棺

 …喪主から順番に、遺族が棺に生花を入れ合掌。

 …棺に蓋をし、喪主から順番に、棺に釘打ちをする。

 …位牌、遺影、遺骨の箱、棺の順で霊柩車に向かう。

 …喪主が挨拶をする。

 …火葬場へ同行する人は所定の車に分乗する。 

火葬

 4. 棺を火葬炉前に運び、読経ののち焼香。火葬。

 …焼香後、棺を炉に納め係員が点火。

 …遺体がお骨になるまで(係員からの指示があるまで)控え室で待つ。 

5. 骨あげ

 …係員の指示に従って、遺骨箱に骨を収容する。 

還骨法要

 6. 還骨法要

 …火葬後、自宅や斎場に戻ってから行なう儀式。

 …火葬場から戻った遺族は入口で塩と水で身を浄めて入場。僧侶による読経ののち、 焼香をする。

 …喪主は、参列者に精進落としの案内をする。 

精進おとし 

 7. 精進落とし

 …僧侶を主賓とし、来賓、親族を接待する儀式。

 …喪主が御礼の挨拶をし、会食をする。接待は遺族が行なう。会食中に引出物を配布する。

 …僧侶がお帰りになる際に別室でお布施をお渡しする。

 …遺族が会食終了の挨拶をしてお開きとする。 

3.通夜での喪主の挨拶(スピーチ

   会葬者への謝辞 

通夜の読経のあと、会葬者に対して喪主が挨拶をします。

長く話す必要はありませんが、 文章の中になるべく以下の内容を盛り込みます。

0)冒頭の挨拶

1)故人のことにふれる

2)葬式、葬儀の日程を告げる(難しければ、ふれなくても良い)

3 今後の支援を依頼し、改めてお礼を述べる。

葬式・葬儀での喪主の挨拶(スピーチ) のポイントと文章 【スピーチ例を見る】

0)冒頭の挨拶をします。

0-1 本日は、お忙しいところを亡き父の通夜にお集まり下さいまして、まことにありがとうございました。 

0-2 本日はお忙しい中をお集り頂きまして、まことに有難うございました。 

0-3 皆様、本日はご多忙にもかかわらず、父の通夜におこし頂きまして、まことにありがとうございました。こんなにたくさんの方にお集まりを頂き、母も私度も家族も、感謝の念に耐えません。

1)故人のことにふれる。

1-1 思いがけず沢山の方におこしいただき、故人も喜んでいることと思います。

1-2 皆様から温かいお心づかいを頂戴し、母もよろこんでいることと思います。 

1-3 皆様から温かいお言葉を頂戴し、感無量 でございます。父もさぞ喜んでいることでしょう。 

2)葬式、葬儀の日程にふれる。 【スピーチ例を見る】

2-1 なお、明日○○時より○○○にて告別 式を予定いたしております。

ご多忙のところ恐縮ではございますが、もしお時間のご都合がよろしければ、私どもと一緒に、ぜひ父を見送ってやってください。 

2-2 なお、故人の強い希望により、家族とごく近しい親族だけで父を見送るつもりでございますので、まことに恐れ入りますが、皆様に葬儀へのご案内を差し上げることができません。

どうぞご理解の上、ご容赦頂きますよう、お願い申し上げます。

2-3 なお、明日の葬儀は○○時より○○にて執り行う予定でございます。

よろしくお願い申し上げます。

 3 今後の支援を依頼し、改めてお礼を述べる。 【スピーチ例を見る】

3-1 どうか、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

本日はまことに有難うございました。 

 

 

通夜での喪主の挨拶例  解説

皆様、本日はご多忙にもかかわらず、父の通 夜におこし頂きまして、まことにありがとうございました。 

皆様から温かいお言葉を頂戴し、母も私度も家族も、感謝の念に耐えません。 父もさぞ喜んでいることでしょう。 

ささやかではございますが、別 室に粗宴を用意してございますので、お時間のご都合がよろしければ、父の思い出などお聞かせ下さい。 

なお、明日の葬儀は○○時より○○にて執り行う予定でございます。 

どうか、今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

本日はまことに有難うございました。 

 ・お集り頂いたことに対するお礼を述べる 

・故人のことにふれる。

 

・葬式・葬儀の日程を知らせる。

・今後の支援を依頼し、改めて礼を述べる

.葬式・葬儀での喪主の挨拶(スピーチ)例文・文例

   会葬者への謝辞 

葬儀が終盤となったとき、会葬者に対して喪主が挨拶をします。

長く話す必要はありませんが、 なるべく 以下の内容を盛り込みます。

 

0)冒頭の挨拶

1)故人の想い出にふれる。

2)生前に故人が皆様から受けた御恩、ご厚情へのお礼と、遺された遺族に対して、周囲からの温かいご支援、ご厚誼を依頼した上で、改めてお礼を述べる。

 

なお、友人代表などによる弔辞の文例はこちらで掲載しています。「弔辞」>>

 

葬式・葬儀での喪主の挨拶(スピーチ) のポイント 【スピーチ例文を見る】

0)冒頭の挨拶をします。

0-1 本日はお忙しいところを亡き父の葬儀にお集まり下さいまして、まことにありがとうございました。

また、入院中は多くの皆様にお見舞いを頂きまして本当にありがとうございました。きちんとご挨拶も申し上げないまま他界してしまった父に代わりまして、改めて御礼申し上げます。 

0-2 本日はお忙しい中をお集り頂きまして、まことに有難うございました。

皆様から温かいお心づかいを頂戴し、母もよろこんでいることと思います。 

0-3 皆様、本日はご多忙にもかかわらず、ご会葬頂きまして、まことにありがとうございました。多数の方にお見送りを頂き、感謝の念に耐えません。

1)故人の想い出にふれる。

1-1 一時は、食欲も出て参りまして、「春になったら外に出てみたいと」口癖のように申しておりました。

抗癌剤の副作用も良く我慢し、気丈にふるまっておりましたのは、真面 目だけがとりえだった、父の生き方そのものであったと思っています。

1-2 仕事のために、なかなかそばにいてやれなかった私の代わりに、妻がずっと母に付き添って介護をしてまいりました。

亡くなるとき、最期に「良子さん」と妻の名を呼んだのは、母の精一杯の感謝の気持ちだったのではないかと思います。 

1-3 人一倍子煩悩だった一郎のことですから、幼い子供達をのこして旅立つのはさぞかし心残りであろうと思いますが、長男の太郎も、次男の次郎も、今朝からは涙ひとつ見せずに「お母さんを守る」と母親に付き添っております。

子供達の様子を見ていると、自然と力が涌いてくるような気が致します。 

2)生前に故人が皆様から受けた御恩へのお礼と、

遺された遺族に対して、周囲からの温かいご支援を依頼した上で、

改めてお礼を述べる。 【スピーチ例を見る】

2-1 故人に代わりまして、生前の皆様のご厚情に感謝申し上げますと共に、どうかこれからも亡き父同様、温かいご厚誼を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

本日はまことにありがとうございました。 

2-2 生前に故人が賜りましたご厚情にお礼を申し上げますと共に、どうか今後も山本酒造に変わらぬ ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

本日はご会葬まことにありがとうございました。

 

葬式・葬儀での喪主の挨拶(スピーチ)例  解説

本日はお忙しいところを亡き父の葬儀にお集まり下さいまして、まことにありがとうございました。

また、入院中は多くの皆様に温かいお見舞いを頂戴しまして、本当にありがとうございました。父に代わりまして、改めて御礼申し上げます。 

父は、昨年春の健康診断で癌が見つかりまして、すぐに入院、検査、手術と慌ただしい日々を過ごして参りました。

胃から肝臓への転移が見つかり、1月の手術のあとはひたすら回復を祈っておりましたが、その甲斐も無く○月○日に永眠をいたしました。

 

それまでは病気らしい病気もしたことがなく、会社と自宅以外には遊びにも行かないような人でしたが、入院してからは、家族と過ごす時間も増え、むかし一緒に釣りに行った時の想い出話に花を咲かせたこともありました。 

一時は、食欲も出て参りまして、「春になったら釣りに行こう」と口癖のように申しておりました。

抗癌剤の副作用も良く我慢し、気丈にふるまっておりましたのは、真面 目だけがとりえだった、父の生き方そのものであったと思っています。 

もっと父と語り合いたかった、もっと父からいろんなことを教わりたかった、という気持ちがこみ上げて参りますが、きっと今頃、父はこんな私を見て「まだ甘いな」と笑っていることでしょう。 

どうか皆様、未熟な私どもに、今後とも亡き父同様にご支援を賜りますようお願い申し上げます。

故人が生前に賜りましたご厚情に改めて御礼申し上げますとともに、今後も変わらぬ ご指導をお願い申し上げまして、私からのご挨拶とさせて頂きます。

 

本日はご会葬まことにありがとうございました。 

 ・会葬頂いたことに対するお礼を述べる

 

  

・故人の想い出にふれる。

生前に故人が皆様から受けた御恩へのお礼と、

遺された遺族に対して、周囲からの温かいご支援を依頼した上で、

改めてお礼を述べる。

 

 その他の、葬式・葬儀での遺族の挨拶 

●故人の友人や知人に対して使えるフレーズ

 

お忙しい中おこし頂きましてありがとうございます。皆さんのようなお友達に恵まれて故人も幸せだったことと思います。よろしければこのあと粗宴も用意しておりますので、お友達の皆さんがご存じの故人の思い出話などゆっくりお聞かせ下さい。

 

●喪主以外の遺族が、葬式葬儀で挨拶をする場合に参考になる文例・使えるフレーズ

 

孫代表の挨拶…「長男○○の息子で○○と申します。本日はお忙しい中お集り頂きましてありがとうございました。

  祖父には私を筆頭に○人の孫がいます。いちばん小さい花子も来年には□年生になります。この2日間、祖父からもっと沢山のことを教わりたかった、いろんな話を聞きたかったとそればかり考えていました。今日ここでご挨拶をするにあたり、祖父あてに手紙を書いてきました。恐れ入りますが読み上げさせて頂きます。(おじいちゃんへ。手紙の内容略)どうか、安らかに眠って下さい。」

 

5.精進落としの際の喪主の挨拶 例文・文例

火葬場から戻り、僧侶の読経(還骨法要)が終わったあとで、喪主が僧侶や来賓、お世話になった人たちをおもてなししてお礼をします。

1)精進落としのご案内をします。

2)精進落としのはじめのあいさつをします。

3)精進落としの終わりに、お礼の挨拶をします。

4)お布施を渡すときに僧侶にお礼の言葉を述べます。

 

精進落としの際の喪主の挨拶ポイントと文章

1)還骨法要が終わったら、喪主(遺族代表)が精進落としのご案内をします。

1-1 本日はご多忙中にもかかわらず最後までお見送り頂き、本当にありがとうございました。粗宴ではございますが、別 室にて用意してございますので、お時間のご都合のよろしいかたはぜひゆっくりしていらしてください。

1-2 本日はお忙しい中、最後までお見送り頂き、本当にありがとうございました。ささやかではございますが、別 室にてお膳を用意してございますので、お時間のご都合のよろしいかたはぜひ召し上がっていらしてください。

2)喪主(遺族代表)は、精進落としのはじめの挨拶をします。

2-1 皆様。本日はご多忙中にもかかわらず、また遠方よりおこしの方もおられる中、最後までお見送り頂き、本当にありがとうございました。

おかげさまで滞りなく葬儀を済ませることができ、亡き父も安堵していることと思います。

ささやかではございますが、精進落としのお膳をご用意いたしました。故人を偲びながら召し上がっていただければと存じます。

どうぞ、 お時間の許します限り、 ごゆっくりくつろいでいらしてください。

 

2-2 本日はお忙しいところ、最後までお見送り頂きましてありがとうございました。また、こうして精進落としの席にまでおつき合い頂き、 本当に嬉しく思っております。

粗宴ではございますが、父の思い出話でもしながら召し上がっていただければ、にぎやかなことが好きだった父の、何よりの供養になると思います。

どうぞ、お時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。

 

3)喪主(遺族代表)は、精進落としの終わりに、お礼の挨拶をします。

3-1 本日は、お忙しい中、最後までおつきあい頂きまして、本当にありがとうございました。おかげさまで滞りなく葬儀を終えることができ、故人も安堵していることと思います。

皆様から、私が知らなかった父の思い出話を伺うことができ、よりいっそう父のことを近くに感じることができました。

こうして皆様にお会いしておりますと時間がいくらあっても足りないような思いもいたしますが、この辺でお開きとさせて頂きたいと思います。

どうか、これからも父同様、変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

本日はまことにありがとうございました。 

3-2 皆様。本日は、お忙しい中、また、遠方よりおこしの方もおられる中、お時間を頂戴しましてありがとうございました。

これにて、お開きとさせて頂きたいと存じます。

父がいなくなって寂しくなりますが、遺された家族一同、助け合って「□□屋」をもりたててまいりたいと思います。

どうか、これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

本日はまことにありがとうございました。 

4)お布施を渡すときに僧侶にお礼の言葉を述べます。

  次項を参照してください。 

 

6.お布施を渡す時のお礼の言葉 例文・文例

僧侶に対し、お礼として渡すお金をお布施と言います。

お布施は、市販のお布施用の袋または白い封筒に入れます。

白い封筒を用いる場合には、二重になっている封筒は「不幸が重なる」として、避けるようにします。仏教の場合の表書きは「御礼」「お布施」「読経料」などと書きます。薄墨ではなく、普通 の墨で構いません。

 

喪主のお礼の言葉 ポイントと文章

  1)〜3)は上の項を参照してください。 

4)お布施を渡すときに僧侶にお礼の言葉を述べます。

4-1 本日は、大変お心のこもったおつとめを頂きまして、ありがとうございました

おかげで無事に葬儀を終えることができました。父もきっと安堵していることと思います。些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください。

これからも何かとお世話になると思いますが、どうか、よろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。 

4-2 本日は、お心のこもったおつとめを頂きまして、ありがとうございました

些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納め下さい。

どうか、今後ともよろしくお願い申し上げます。 

5.精進落としの際の喪主の挨拶 例文・文例

火葬場から戻り、僧侶の読経(還骨法要)が終わったあとで、喪主が僧侶や来賓、お世話になった人たちをおもてなししてお礼をします。

1)精進落としのご案内をします。

2)精進落としのはじめのあいさつをします。

3)精進落としの終わりに、お礼の挨拶をします。

4)お布施を渡すときに僧侶にお礼の言葉を述べます。

 

 

精進落としの際の喪主の挨拶ポイントと文章

1)還骨法要が終わったら、喪主(遺族代表)が精進落としのご案内をします。

1-1 本日はご多忙中にもかかわらず最後までお見送り頂き、本当にありがとうございました。粗宴ではございますが、別 室にて用意してございますので、お時間のご都合のよろしいかたはぜひゆっくりしていらしてください。

1-2 本日はお忙しい中、最後までお見送り頂き、本当にありがとうございました。ささやかではございますが、別 室にてお膳を用意してございますので、お時間のご都合のよろしいかたはぜひ召し上がっていらしてください。

2)喪主(遺族代表)は、精進落としのはじめの挨拶をします。

2-1 皆様。本日はご多忙中にもかかわらず、また遠方よりおこしの方もおられる中、最後までお見送り頂き、本当にありがとうございました。

おかげさまで滞りなく葬儀を済ませることができ、亡き父も安堵していることと思います。

ささやかではございますが、精進落としのお膳をご用意いたしました。故人を偲びながら召し上がっていただければと存じます。

どうぞ、 お時間の許します限り、 ごゆっくりくつろいでいらしてください。

 

2-2 本日はお忙しいところ、最後までお見送り頂きましてありがとうございました。また、こうして精進落としの席にまでおつき合い頂き、 本当に嬉しく思っております。

粗宴ではございますが、父の思い出話でもしながら召し上がっていただければ、にぎやかなことが好きだった父の、何よりの供養になると思います。

どうぞ、お時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。

 

3)喪主(遺族代表)は、精進落としの終わりに、お礼の挨拶をします。

3-1 本日は、お忙しい中、最後までおつきあい頂きまして、本当にありがとうございました。おかげさまで滞りなく葬儀を終えることができ、故人も安堵していることと思います。

皆様から、私が知らなかった父の思い出話を伺うことができ、よりいっそう父のことを近くに感じることができました。

こうして皆様にお会いしておりますと時間がいくらあっても足りないような思いもいたしますが、この辺でお開きとさせて頂きたいと思います。

どうか、これからも父同様、変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

本日はまことにありがとうございました。 

3-2 皆様。本日は、お忙しい中、また、遠方よりおこしの方もおられる中、お時間を頂戴しましてありがとうございました。

これにて、お開きとさせて頂きたいと存じます。

父がいなくなって寂しくなりますが、遺された家族一同、助け合って「□□屋」をもりたててまいりたいと思います。

どうか、これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

本日はまことにありがとうございました。 

4)お布施を渡すときに僧侶にお礼の言葉を述べます。

  次項を参照してください。 

 

6.お布施を渡す時のお礼の言葉 例文・文例

僧侶に対し、お礼として渡すお金をお布施と言います。

お布施は、市販のお布施用の袋または白い封筒に入れます。

白い封筒を用いる場合には、二重になっている封筒は「不幸が重なる」として、避けるようにします。仏教の場合の表書きは「御礼」「お布施」「読経料」などと書きます。薄墨ではなく、普通 の墨で構いません。

※詳細は、お布施のマナーと包み方へ>>

 

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喪主のお礼の言葉 ポイントと文章

  1)〜3)は上の項を参照してください。 

4)お布施を渡すときに僧侶にお礼の言葉を述べます。

4-1 本日は、大変お心のこもったおつとめを頂きまして、ありがとうございました

おかげで無事に葬儀を終えることができました。父もきっと安堵していることと思います。些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください。

これからも何かとお世話になると思いますが、どうか、よろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。 

4-2 本日は、お心のこもったおつとめを頂きまして、ありがとうございました

些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納め下さい。

どうか、今後ともよろしくお願い申し上げます。 

6.お布施を渡す時のお礼の言葉 例文・文例

僧侶に対し、お礼として渡すお金をお布施と言います。

お布施は、市販のお布施用の袋または白い封筒に入れます。

白い封筒を用いる場合には、二重になっている封筒は「不幸が重なる」として、避けるようにします。仏教の場合の表書きは「御礼」「お布施」「読経料」などと書きます。薄墨ではなく、普通 の墨で構いません。

※詳細は、お布施のマナーと包み方へ>>

 

喪主のお礼の言葉 ポイントと文章

  1)〜3)は上の項を参照してください。 

4)お布施を渡すときに僧侶にお礼の言葉を述べます。

4-1 本日は、大変お心のこもったおつとめを頂きまして、ありがとうございました

おかげで無事に葬儀を終えることができました。父もきっと安堵していることと思います。些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください。

これからも何かとお世話になると思いますが、どうか、よろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。 

4-2 本日は、お心のこもったおつとめを頂きまして、ありがとうございました

些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納め下さい。

どうか、今後ともよろしくお願い申し上げます。 

▼ 一周忌について 

▼ 法事・法要の準備

▼ 法事・法要の流れ

▼ 法要のあとの会食「お斎(おとき)」

▼ 納骨(のうこつ)

▼ 一周忌の服装と持参する不祝儀(香典)

※参考ページ…法事の礼状・法要礼状は、法事のページで>>>

※参考ページ…………「法事・法要の挨拶、お礼の言葉」>>>

 

■ 一周忌について

亡くなってから七日ごとに法事・法要があります。四十九日までの法要を「追善法要」と言い、 その後一年ごとの法要を「年忌法要」と呼びます。

 

亡くなってからちょうど一年めの同月同日(「祥月命日(しょうつきめいにち)」を「一周忌」と呼びます。

一周忌には、親族以外にも、知人・友人などを招いて行なわれます。

 

[一周忌に行なわれる主な行事]

 

お墓参り  

納骨式 四十九日に行なわれる場合が多い(次に多いのが百箇日法要)。

遅くとも三回忌までに納骨する

一周忌法要  

お斎(おとき) 法要の際に、僧侶による読経のあと焼香が行なわれ、最後に食事がふるまわれます。この食事を御斎(お斎とも書く・おとき)と呼びます。お斎は僧侶や参列者へのお礼の気持ちをこめたお膳であると同時に、一同で故人を偲ぶための行事です。

 

・なお、 法事の日程を決める際、法要の日が平日にあたる場合には、直前の土曜日か日曜日にずらすのが一般 的ですが、一周忌法要についてはできるだけ同月同日に行ないます。

 

・法事のあとの会食をお斎(おとき)と呼びます。別 ページで詳細に説明をしています。

 

・亡くなってからの日数の数え方については、百か日までの追悼法要は、亡くなった日を含めて数えるのが一般 的です。

また、一周忌法要だけは満1年目におこないますが、それ以降の一年ごとの年忌法要は年数−1年(年数マイナス1年)で行ないます。

 

[服装]

・遺族は、三回忌までは喪服が基本です。七回忌以降は略式喪服や地味な色の服装で構いません。

・参列者は、初七日〜四十九日法要は略式喪服を着用します。一周忌以降の年忌法要の場合は略式礼服または地味な服装で。七回忌以降は、地味であれば平服でも構いません。

 

[用意するもの]

・施主は引出物を用意します。引き出物には、おもてなしの土産というほかに参列者が持参する香典に対するお返しの意味もあります。

 僧侶に読経を依頼する場合には、お布施も用意します。自宅で法要を行なう場合にはお布施の他にお車代なども用意します。

(準備や引き出物の手配など詳細は法事・法要のページにて>>>)

 

・参列者は、御供物料、御仏前、 御香料などを持参します。 

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↓下記に年忌法要を御紹介します。49日法要などの、一年に満たない日数で行う追悼法要の日程や詳細については法事のページをご参照下さい。法事>>>

  法要の名称 時期 法要の内容

 

 一周忌

(いっしゅうき)  1年目 遺族、親族、友人、知人などが参列。僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食(お斎)をします。

三回忌

(さんかいき) 2年目 遺族、親族、友人、知人などが参列。僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食(お斎)をします。

七回忌

(ななかいき) 6年目 遺族、親族で供養するのが一般的です。

一般的に、七回忌の頃から、法要の規模を縮小していきます。 

十三回忌

(じゅうさんかいき) 12年目 遺族だけで供養するのが一般的です。 

十七回忌

(じゅうななかいき) 16年目 遺族だけで供養するのが一般的です。

省略する場合もあります。

二十三回忌

(にじゅうさんかいき) 22年目 遺族だけで供養するのが一般的です。

省略する場合もあります。

二十七回忌

(じゅうななかいき) 27年目 遺族だけで供養するのが一般的です。

省略する場合もあります。

三十三回忌

(さんじゅうさんかいき) 32年目 遺族だけで供養するのが一般的です。

※三十三回忌は弔い上げ(とむらいあげ)とも言われます。仏教では死者は33年目にはどんな人でも無罪になって極楽浄土に行くと言われています。

仏壇から戒名を記した位牌を片付け、これ以降は「□□家先祖の霊」の位 牌を祀ります。

※地方によっては、五十回忌をもって弔い上げとする地方もあります。 

 

1周忌法事・法要の準備(遺族)

日程を決め、お寺の手配、引出物の手配、食事の手配などを行ないます。

項目 一周忌に準備するもの

1.日程を決める ・百か日までの追悼法要は、亡くなった日を含めて数えるのが一般的です。

また、一周忌だけは満1年目におこないますが、それ以降の一年ごとの年忌法要は年数−1年(年数マイナス1年)で行ないます。(例:三回忌は満2年)

 

・法事・法要の日程を決める際、平日にあたる場合は、直前の土日に行なわれる場合が一般的です。 

2.場所を決める

 ・自宅、お寺、ホテルなどのいずれの場所で行なうのかを決めます。

 

・読経の場所と、法事の後の会食の場所を変える場合もあります。必要に応じて仕出し料理やお店などの予約をします。

 

・おめでたい伊勢海老や、鯛などの献立は避けた方がよいので、予約の際には「法事で利用します」と、利用目的を告げましょう。 

3.料理の手配をする

4.お寺への連絡 ・場所、日時が決まったら、なるべく早く菩提寺に連絡をします。

・菩提寺とは、先祖代々の墓をお願いしているお寺をさします。霊園、墓地などを利用している御家庭では、葬儀の際に世話になったお寺に依頼すると良いでしょう。 

5.案内状の手配 ・親族・親戚だけで行なう場合には電話での連絡でも良いでしょう。

・会社関係などで執り行う場合には、往復ハガキや返信用のはがきを同封した封書などで、案内状を用意し、出欠をたずねます。

 

※一周忌法要の挨拶状、一周忌法要案内状の文面などは「法事の案内状」のページへ>>>

6.引出物の手配 引き出物には、おもてなしのお土産というほかに、参列者が持参する香典に対するお返しの意味もあります

・のしの水引きは、黒白または双銀の結び切りにします。

・引出物としては、石鹸や洗剤、タオルなどの実用品や食品等が良く用いられます。遠方からの方もいらっしゃるので、かさばるものは避けます。最近はカタログギフトも増えました。予算は@2,0005,000円程度が一般 的です。

 

・引出物ののしの表書きは、「粗供養」「志」などとし、水引きは黒白か銀の結び切りを用います。

 

・法事の後、おもてなしの席を設けない場合には、折詰めの料理と酒の小壜を用意し、引出物と一緒にお渡しします。 

7.お布施などを用意しておく ・僧侶にはお礼をお渡ししなくてはなりませんが、僧侶が法要のあとのお食事(お斎)に同席して下さる場合には、御布施または御経料、お車代の2つを用意します。

もし、僧侶がお斎を辞退されたら、御布施または御経料、お車代のほかに、御膳料を加えた3つをお渡しします。

 

・金額の目安をご紹介します(1周忌法要:平成1912月現在)

__御布施または御経料は、3万円程度。

__お車代は、5千円〜1万円くらい。

__御膳料は、5千円〜2万円くらい。

 

・お金を入れる袋の表書きは薄墨ではなく普通の墨で書きます。

半紙の中包みに入れ、奉書紙で慶事の上包みの折り方をするのが最も丁寧な形ですが、市販の白い封筒で構いません。郵便番号欄の無い無地の封筒を用います。

・直接手渡しせず、小さなお盆などに載せてお渡しします。お盆も用意しておきましょう。 

8.墓石、墓地 一周忌法事と納骨を同じタイミングで行なう場合もあります。お寺、墓地、石材店への手配と、日程を確認しておきましょう。

 

法事・法要の流れ、法事の仕方

法事・法要の流れには決まりはありませんが、代表的な例をご紹介いたします。

施主が行う一周忌法要挨拶も、下記にて紹介しています。 

項目  法要の仕方、仏式の作法など

1.僧侶入場 仏壇の前に僧侶の席をしつらえておきます。

遺族は故人との血縁の濃い人が前の方に席をとります。仏壇中央の僧侶のすぐ後ろには施主が座ります。

僧侶が到着したら、仏壇前の正面中央に案内します。

2.施主の挨拶

(一周忌の挨拶)  [施主挨拶の例]

「本日はお忙しい中をお集まり頂きましてありがとうございます。それではこれより○○○○(戒名)の一周忌の法要を始めさせて頂きます。

(僧侶の方を向いて) それではよろしくお願いします。」

というように、ごく簡単に挨拶をします。

3.僧侶の読経  

4.焼香 施主から順番に、前の方に着席している人から焼香をしていきます。 

5.法話  

6.僧侶退場 僧侶にはお礼をお渡ししなくてはなりませんが、僧侶が法要のあとのお食事(お斎)に同席して下さる場合には、この時点での退場はありません。お斎の後でお渡しします。

 

もし、僧侶がお斎での接待を辞退されたら、お布施、お車代、御膳料の3つを包みます。

お食事に同席される場合は、お布施、お車代の2つをお渡しします。

 

直接手渡しするのではなく、小さなお盆に載せて僧侶の方に向けて差し出します。 

7.墓参り 墓地が遠い場合には省略されます。

8.施主の挨拶

(一周忌挨拶)  施主の挨拶のあと、会食(御斎)になります。

[施主の挨拶の例]

「本日はお忙しい中をお集り頂きましてありがとうございました。おかげさまで母の一周忌の法要も無事終えることができ、母も安心していることと思います。

これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

粗宴ではございますが、別室にてお膳をご用意いたしました。お時間の許す限り、どうぞごゆっくりなさっていってください。本日はまことにありがとうございました。 

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 ■ 法事が終わってからの食事の席「お斎」(おとき)について。

法事が終わってからの食事の席をお斎(おとき)と呼びます。

お斎(おとき)については、別ページでご説明していま す。>>>

 

お斎(おとき)が行なわれない場合には、僧侶による読経終了後、施主が挨拶をする際にその旨を告げ、折詰めの料理と酒の小壜を用意し、引出物と一緒にお渡しします。

法事の常識・法要の常識については、別ページでご説明しています。>>>

 

各年忌法要の日取りについては、このページの上の方で説明しています>>>。

 

 

■ 納骨(のうこつ)

納骨は一周忌までに行なうのが一般 的ですが、四十九日の法要の際に行なわれるケースが最も多いようです。四十九日のページで説明をしています>>。

納骨のページも参考になさって下さい>> 

【このページのトップに戻る】

■ 一周忌の服装、一周忌に持参する不祝儀(香典)について

仏教の場合は、四十九日を過ぎるとのし袋の表書きが変わります。

一周忌は、もちろん四十九日が過ぎてからとなりますので、不祝儀を送る場合には、のし袋の表書きが「御霊前」から「御仏前」「御佛前」になります。

 

お線香のあげかた、ご焼香のマナーについては別ページにて御紹介しています>>> 

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一周忌に招かれたら(1周忌法要)

一周忌マナー。服装やのし袋の表書きなど、準備するもの等を簡単にご説明いたします。 

項目  一周忌のマナーや作法など

1.お香典袋(不祝儀ののし袋)の表書き ◎仏式の場合(一周忌と言います)

のし袋の表書きは「御仏前」「御佛前」「御供物料」など

 

神式の場合(一年祭と言います)

のし袋の表書きは、「御神前」「御玉串料」など

 

◎キリスト教式の場合(年ごとの儀式はありません)

ただし一年後には、ひとつの節目として故人を偲ぶ会などを催すことが多いようです。

水引の無いのし袋に「御花料」などと書きます。

 

下段にはフルネームを書きます。

ご夫婦の場合は、夫の名前だけでも良いのですが、故人とのご縁が深かった場合には連名にします。夫の氏名を中央に書き、妻の名前だけをその左側に書きます。

 

2.水引き ◎仏式、神式の場合

黒白よりも双銀、藍銀、黄白の結び切りの水引きのものを用います。

3.熨斗袋へのお金の入れ方とお金の向き のし袋に入れる場合のお札の向きに関しては、本当に諸説あります。

人によって考え方が異なるので、筆者はこのように考えています。

 

以下のようにすれば、失礼にあたることはありません。

「二枚以上になるときは、お札の向きが同じになるように揃えて入れる」

「新札は不祝儀には向かないという考え方が根強いので、もし新札を使う場合は2つに折って折り目をつけてから袋に入れる。」

「あまりにも汚いお札やヨレヨレのお札は、むしろ失礼にあたるので使わない」

お札の枚数は4枚、9枚といった枚数が「死、苦」を連想させるとして嫌われます。

 

香典の札の入れ方には、いろんな考え方がありますので、私たち事務局は故人を敬う気持ちを表し、相手に不快な思いをさせなければ良いと考えます。ただし、のし袋を選ぶ際には、中に入れる金額にふさわしい熨斗袋を選ぶようにします。

(袋だけが立派になりすぎないようにします)

 

ご仏前ののし袋の中包みの入れ方や、袋への金額記入例、不祝儀袋の中袋の書き方(文字)などは、こちらで画像入りで説明しています。>>> 

4不祝儀袋の出し方 のし袋はふくさに包んで持参するのが正式なマナーですが、ふくさが無い場合には、白または黒、もしくはグレーなどのハンカチで代用します。明るい色のふくさはNGです。

 

(1)◆の形にふくさを置きます。

留め具のあるタイプのふくさは、留め具が左側に来るように置きます。

 

(2)ふくさの中央にのし袋を置きます。

自分が見て正面から読めるようにの向きに置きます。

 

(3) 右、下、上、左の順にたたみます。

 

(4)先方でお渡しする際には、ふくさから出し受付の人から見て正面になるように向きを変えてお渡しします。

 

「心ばかりですがどうぞお供え下さい」などと言葉を添えると良いでしょう。 

5.服装 一周忌の場合は、施主および親族は、喪服を着用する場合が多いようです。

男性はブラックスーツに黒のネクタイ、靴下も靴も黒です。

女性は黒無地のワンピースやアンサンブルにパールのネックレスなど。ストッキング、靴も黒です。

 

一周忌に招かれた場合には、喪服、略式喪服を着用し、ネクタイは黒が基本です。

 

学生の場合は、制服が基本です。

制服がない場合および、子供の服装は、白いブラウスまたはシャツに黒、紺、グレーのズボンまたはスカートなど。

 

なお、お手伝いをする場合には、白、黒または地味な色調の無地のエプロンや葬式用エプロンとして販売されているものなどを持参してください。 

6.一周忌のお供えものを手配する場合 一周忌のお供え物ののし紙の表書きは「御供」など。

水引きは、双銀、藍銀、黄銀、黄白の結び切り

 

7.不祝儀の金額のめやす(香典費用) のし袋に入れるお金の金額は故人や喪家とのおつきあいの程度によって変わってきます。

一周忌の香典の相場は(中心となる金額は)5,000円(〜10,000円)のようです。

 

僧侶の読経のあとお食事がふるまわれることがあるので、香典料はその分を考慮した金額を包みます。

 

【はみだし知識】

皆様からのお問い合わせに「一回忌法要」という表記が意外と多く見受けられますが、普通 は一回忌とは言わず「一周忌」と言います。また、1周期、一周期法要などとは書きませんので法要の案内状を手製で作成される際にはどうぞご注意ください

………このページの内容………

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1. 四十九日の意味と、法事・法要の種類 

2. 法事・法要の準備と、四十九日のマナー

3. 法事・法要の流れ

4. 法要のあとの会食「お斎(おとき)」

5. 49日法事の服装と持参する不祝儀(お香典)について

6. 仏壇の準備

7. 開眼供養(かいげんくよう)

8. 納骨(のうこつ)

  [参考ページ]

キリスト教式、神式では、四十九日はありません。

詳細は法要のページでご説明しています>> 

  

1.四十九日の意味と、法事・法要の種類

仏教において、亡くなってから49日間を「中陰」と呼びます。

7日ごとに、初七日、ニ七日(ふたなぬか)、三七日(みなぬ か)〜中略〜

七七日(なななぬか=49日法要のこと)といった名前がつけられています。

 

この間、七日ごとに閻魔大王による裁きが行なわれ、極楽浄土に行けるかどうかの判定が下されるのが四十九日目で、この日が忌明けとされます

遺族は、七日ごとの裁きの日に合わせて故人が成仏できるように祈ります。少しでも閻魔大王様に良い判定をいただくために、遺族が祈ることによって故人の善行を足していくという意味で、追善法要と呼ばれます。

 

ただし、毎回僧侶を呼んで読経をお願いするのではなく、ほとんどの場合は、初七日、四十九日、百ケ日、一周忌、三回忌など、主な日にのみ、僧侶を呼んで法事を行ないます。

なかでも、四十九日は忌明けの法要のため、盛大にされることが多いようです。

最近では初七日を、葬儀当日に済ませてしまう場合が増えているため、葬儀に続く本格的な法要として、ますます四十九日の果 たす役割が大きくなってきています。

 

こうした法要の際に、僧侶による読経のあと食事がふるまわれます。この食事を御斎(お斎とも書く・おとき)と呼びます。僧侶や参列者へのお礼の気持ちをこめたお膳であると同時に、一同で故人を偲ぶための行事です(お齋へ)。

 

※一般的な忌明けは四十九日(しじゅうくにちまたは七七日、なななぬ か)ですが、地方によっては、五七日(いつなぬ か。35日目をさします)が忌明けの場合もあります。忌明けまでの間、七日おきに法要がありますが、初七日と四十九日以外は遺族のみで行なわれることが多いようです。

 

四十九日の数え方]

・亡くなってからの日数の数え方については、百か日までの追悼法要は、亡くなった日を含めて数えるのが一般的です。四十九日は、亡くなった日を1、翌日を2と数えて49日目に行われる法要です。

また、一周忌だけは満1年目におこないますが、それ以降の一年ごとの年忌法要は年数−1年(年数マイナス1年)で行ないます。

 

[四十九日に行なわれる主な行事]

 ・忌明けの法要(満中陰法要、七七日法要とも言われます)

 ・納骨……四十九日に行なわれる場合が多い。遅くとも三回忌までに納骨する

 ・開眼供養(仏壇開き)…新規に仏壇を購入した場合のみ

 

なお、 法事の日程を決める際、法要の日が平日にあたる場合には、直前の土曜日か日曜日にずらすのが一般的です。

 

・法事のあとの会食をお斎(おとき)と呼びます。別ページで詳細に説明をしています。

 

[服装]

・遺族は、三回忌までは喪服が基本です。七回忌以降はは略式喪服や地味な色の服装で構いません。

・参列者は、初七日〜四十九日は略式喪服を着用します。一周忌以降の年忌法要の場合は略式礼服または地味な服装で。七回忌以降は、地味であれば平服でも構いません。

 

[用意するもの]

・施主は引出物を用意します(詳細は法事・法要のページにて>>)

・参列者は、御供物料、御仏前、 御香料などを持参します。

なお、四十九日の法要のあと納骨されるケースが多いようです。 

故人の供養のために卒塔婆を付けてもらう場合には、御供物料とは別 に、白い封筒に「御塔婆料」「御塔婆供養料」などとして施主に渡します。

付塔婆の費用はだいたい3,000円くらいです。あらかじめ施主に電話などで料金を確認することをおすすめします。

卒塔婆は、施主でなくても、親族、友人などだれでも付けることができます。

 

※卒塔婆について… 宗派によっては、卒塔婆を用いませんので注意してください(浄土真宗では用いません)。お墓の後ろに立っている、長い板のことです。戒名や享年などが書かれています。 

 

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  法要の名称 時期 法要の内容

 

 

 初七日

(しょなぬか)  7日目

(葬儀当日に行なわれることが多い) 遺族、親族、友人、知人などが参列。僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食をします。

 

最近は、火葬場から遺骨が帰ってきたときに遺骨を迎える還骨勤行(かんこつごんぎょう)と一緒におこなわれることが多いようです。 

ニ七日忌(ふたなぬ か) 14日目 遺族だけで供養します。僧侶による読経および焼香は省略されることが多いようです。

三七日忌(みなぬ か) 21日目 遺族だけで供養します。僧侶による読経および焼香は省略されることが多いようです。

四七日忌

(ししちにち)

(よなぬか) 28日目 遺族だけで供養します。僧侶による読経および焼香は省略されることが多いようです。

五七日忌

(ごしちにち)

(いつなぬか)

三十五日

(さんじゅうごにち)  35日目 遺族だけで供養します。僧侶による読経および焼香は省略されることが多いようです。

 

※宗派によっては、この日が忌明けとされる場合もあります。その場合の法要の内容は四十九日を参照してください。 

六七日忌

(ろくしちにち)

(むなぬか) 42日目 遺族だけで供養します。僧侶による読経および焼香は省略されることが多いようです。

七七日忌

(しちしちにちき)

(なななぬか)

四十九日

(しじゅうくにち)  49日目 遺族、親族、友人、知人などが参列。

僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食(お斎)をします。法事の流れについてはこのページの別 項目で説明しています。

_法事の準備 >>

_法事の流れ>>

 

※この日が忌明けとされます。本位牌を仏壇に納め、白木の位 牌を菩提寺に納めます。

 

◎仏壇を新たに購入するご家庭でしたら、この日に仏壇開き[開眼供養(かいげんくよう)]を行ないます。

_開眼供養>>

 

◎納骨に関しては、何日にするべきという決まりはありませんが、この日に納骨するケースが多いようです。

_納骨>> 

百か日忌

(ひゃっかにち)  100日目 遺族だけで供養します。僧侶による読経および焼香は省略されることが多いようです。

 

 一周忌

(いっしゅうき)  1年目 遺族、親族、友人、知人などが参列。僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食(お斎)をします。

三回忌

(さんかいき) 2年目 遺族、親族、友人、知人などが参列。僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食(お斎)をします。

七回忌

(ななかいき) 6年目 遺族、親族で供養するのが一般的です。

一般的に、七回忌の頃から、法要の規模を縮小していきます。 

十三回忌

(じゅうさんかいき) 12年目 遺族だけで供養するのが一般的です。 

十七回忌

(じゅうななかいき) 16年目 遺族だけで供養するのが一般的です。

省略する場合もあります。

二十三回忌

(にじゅうさんかいき) 22年目 遺族だけで供養するのが一般的です。

省略する場合もあります。

二十七回忌

(じゅうななかいき) 27年目 遺族だけで供養するのが一般的です。

省略する場合もあります。

三十三回忌

(さんじゅうさんかいき) 32年目 遺族だけで供養するのが一般的です。

※三十三回忌は弔い上げ(とむらいあげ)とも言われます。仏教では死者は33年目にはどんな人でも無罪になって極楽浄土に行くと言われています。

仏壇から戒名を記した位牌を片付け、これ以降は「□□家先祖の霊」の位 牌を祀ります。

※地方によっては、五十回忌をもって弔い上げとする地方もあります。 

 

 

 

 

 

 

2.法事・法要の準備と四十九日のマナー

忌明けの法要として重要な四十九日のマナーについて、遺族(施主)の立場から御説明します。

参列者の場合は「持参する香典と服装』のマナーについて、下の方で説明しています。>>> 

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法事・法要の準備(遺族)

日程を決め、お寺の手配、引出物の手配、食事の手配などを行ないます。

 

項目 準備するもの

1.日程を決める ・百か日までの追悼法要は、亡くなった日を含めて数えるのが一般的です。

また、一周忌だけは満1年目におこないますが、それ以降の一年ごとの年忌法要は年数−1年(年数マイナス1年)で行ないます。(例:三回忌は満2年)

 

・法事・法要の日程を決める際、平日にあたる場合は、直前の土日に行なわれる場合が一般的です。 

2.場所を決める

 ・自宅、お寺、ホテルなどのいずれの場所で行なうのかを決めます。

 

・読経の場所と、法事の後の会食の場所を変える場合もあります。必要に応じて仕出し料理やお店などの予約をします。

 

・おめでたい伊勢海老や、鯛などの献立は避けた方がよいので、予約の際には「法事で利用します」と、利用目的を告げましょう。 

3.料理の手配をする

4.お寺への連絡 ・場所、日時が決まったら、なるべく早く菩提寺に連絡をします。

・菩提寺とは、先祖代々の墓をお願いしているお寺をさします。霊園、墓地などを利用している御家庭では、葬儀の際に世話になったお寺に依頼すると良いでしょう。 

5.案内状の手配 ・親族だけで行なう場合には電話での連絡でも良いでしょう。

・会社関係などで執り行う場合には、往復ハガキや返信用のハガキを同封した封書などで、案内状を用意し、出欠をたずねます。 

6.引出物の手配

(四十九日の参列のお礼と香典のお返しとして引き出物を手配する)  ・四十九日の法要に参列して頂いた方には、お返し(参列のお礼とお香典のお返し)として引き出物を手配します。

・引き出物ののしの水引きは、黒白または双銀の結び切りにします。

・引出物ののしの表書きは、「粗供養」「志」などとし、水引きは黒白か銀の結び切りを用います。

 

・引出物として良く用いられるもの…石鹸や洗剤、タオルなどの実用品や食品等が良く用いられます。遠方からの方もいらっしゃるので、かさばるものは避けます。最近はカタログギフトも増えました。予算は@2,0005,000円程度が一般的です。

 

・法事の後、おもてなしの席を設けない場合には、折詰めの料理と酒の小壜を用意し、引き出物と一緒にお渡しします。 

7.お布施などを用意しておく ・僧侶にはお礼をお渡ししなくてはなりませんが、僧侶が法要のあとのお食事(お斎)に同席して下さる場合には、御布施または御経料、お車代の2つを用意します。

もし、僧侶がお斎を辞退されたら、御布施または御経料、お車代のほかに、御膳料を加えた3つをお渡しします。

 

・金額の目安をご紹介します(平成1912月現在)

__御布施または御経料は、3万円程度。

__お車代は、5千円〜1万円くらい。

__御膳料は、5千円〜2万円くらい。

 

・お金を入れる袋の表書きは薄墨ではなく普通の墨で書きます。

半紙の中包みに入れ、奉書紙で慶事の上包みの折り方をするのが最も丁寧な形ですが、市販の白い封筒で構いません。郵便番号欄の無い無地の封筒を用います。

8.墓石、墓地 法事と納骨を同じタイミングで行なう場合もあります。お寺、墓地、石材店への手配と、日程を確認しておきましょう。。

 

 

 

3.法事・法要の流れ(四十九日の法事の流れ)

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49日法事・法要の流れ

法事・法要の流れには決まりはありませんが、代表的な例をご紹介いたします。

 

当日は仏壇にロウソクを灯します。また、 四十九日のお供え用としてお供物やお花が届けられた場合には、仏壇に飾ります。 

項目  仏式の作法など

1.僧侶入場 仏壇の前に僧侶の席をしつらえておきます。

遺族は故人との血縁の濃い人が前の方に席をとります。仏壇中央の僧侶のすぐ後ろには施主が座ります。

僧侶が到着したら、仏壇前の正面中央に案内します。

2.施主の挨拶

(喪主挨拶)  [施主の挨拶の例(四十九日法要の挨拶)]

「本日はお忙しい中をお集まり頂きましてありがとうございます。それではこれより○○○○(戒名)の四十九日の法要を始めさせて頂きます。

(僧侶の方を向いて) それではよろしくお願いします。」

というように、ごく簡単に挨拶をします。

3.僧侶の読経  

4.焼香 施主から順番に、前の方に着席している人から焼香をしていきます。 

5.法話  

6.僧侶退場 僧侶にはお礼をお渡ししなくてはなりませんが、僧侶が法要のあとのお食事(お斎)に同席して下さる場合には、この時点での退場はありません。お斎の後でお渡しします。

 

もし、僧侶がお斎での接待を辞退されたら、お布施、お車代、御膳料の3つを包みます。

お食事に同席される場合は、お布施、お車代の2つをお渡しします。

 

直接手渡しするのではなく、小さなお盆に載せて僧侶の方に向けて差し出します。 

7.墓参り 墓地が遠い場合には省略されます。

8.施主の挨拶

(施主挨拶)  施主の挨拶のあと、会食(御斎)になります。

[施主の挨拶の例]

「本日はお忙しい中をお集り頂きましてありがとうございました。おかげさまで母の一周忌の法要も無事終えることができ、母も安心していることと思います。

これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

粗宴ではございますが、別室にてお膳をご用意いたしました。お時間の許す限り、どうぞごゆっくりなさっていってください。本日はまことにありがとうございました。 

 

 

4.法事が終わってからの食事の席「お斎」(おとき)について。

法事が終わってからの食事の席をお斎(おとき)と呼びます。

お斎(おとき)については、別ページでご説明していま す。>>

 

お斎(おとき)が行なわれない場合には、僧侶による読経終了後、施主が挨拶をする際にその旨を告げ、折詰めの料理と酒の小壜を用意し、引出物と一緒にお渡しします。

 

各忌日法要、年忌法要の日取りについては、このページの上の方で説明しています>>。

 

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5.49日法要の服装と持参する不祝儀(お香典)について

仏教の場合には、49日法事を過ぎると、のし袋の表書きが変わります。

「御霊前」という表書きが使えるのは忌明け法要のある49日までで、それ以降の50日めからは表書きが「御仏前」または「御佛前」になります。(ご仏前は浄土真宗であれば49日前でも用います)

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四十九日の法事・法要に呼ばれたら(参列者・出席者)

案内状(法事の案内はがき)を受取ったらなるべく都合をつけて参列します。

もし、都合が付かない場合にはお詫びの手紙を添えて、現金書留などで御供物料を送るか、お花や果物などのお供え物を贈ります。

 

※法事の返信ハガキの書き方や欠席の場合のおわびの文面の例文はこちらへ>>>

項目  仏式   神式  キリスト教式

四十九日の服装 参列者は、初七日〜四十九日は略式喪服を着用します。一周忌以降の年忌法要の場合は略式礼服または地味な服装で。七回忌以降は、地味であれば平服でも構いません。 

のし袋の表書き 49日までは御霊前と書いたものを用います。

四十九日の法要以降は宗派を問わず御仏前、御佛前となります。

※宗派…「御仏前」は、浄土真宗であれば四十九日前でも使えます

 

御供物料はどんな宗教でも使えます。

 神式では、49日の法事はありません。

亡くなってから50日めに五十日祭があり、この日をもって忌明けとされます。

御霊は、五十日祭のお払いのあと御霊舎(みたまや)に移されます。もし、先祖の御霊があれば合祀祭を行います。

 

御供物料はどんな宗教でも使えます。

神式独自の表書きとしては、御玉串料、御神前料、御神撰料など。

 

 キリスト教では49日の法事はありません。

亡くなってから1花月目に追悼ミサ(プロテスタントでは昇天記念日)があります。

 

御供物料という表書きはどんな宗教でも使えます。

キリスト教式独自の書き方としては、お花料など。

 

蓮の絵のついた熨斗袋は使えませんので注意してください。 

金額の相場やめやす 中心となる金額は5,000円〜10,000円のようです。

僧侶の読経のあと、食事がふるまわれることがあるので、その分を考慮した金額を包みます。 

水引 四十九日の忌明けまでは、黒白の水引きを。

四十九日以降は、黄白の水引きを使用します。

三十三回忌、五十回忌では、紅白の水引きを。  双銀の水引きを用います。 白い封筒に入れ、水引きはかけません。

その他…のし袋には、中にいくら入れたかを書くときの文字の書き方や、中包みの包み方、お金の入れ方などについても作法があります。詳しくは熨斗袋(おくやみごと)のページでご説明しています>>>

 

※注意/必ず先方の宗教を確認して下さい。例えば浄土真宗に関しては、四十九日前でも「御霊前」の表記は使えません。通 夜、葬儀とも「御仏前」となります。

 なお、事務局では全ての宗教宗派を網羅しているのではなく、一般 的な知識を紹介させて頂いております。厳密には、各種の儀式やしきたりは宗教宗派あるいは地方によっても異なります。誠に恐れ入りますが、心配な場合にはお寺や周りの年配の方に確認して頂きますようお願い申し上げます。当サイトの掲載内容は一般 的な知識の紹介であることを御了解頂いた上でご利用頂きますようお願い申し上げます。 

 

 

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6.仏壇の準備

新規に仏壇を購入する場合には、四十九日の忌明け(満中いん)までに用意します。

僧侶による読経ののち、位牌を新しい仏壇におさめることを開眼法要とよびます。

仏壇には、比較的場所をとる台付きのタイプと、タンスの上に置いたりできるコンパクトなタイプがあります。ご自宅の間取りや御予算に応じてお好みのタイプを選んでいただくと良いと思います。

ここではポイントだけご紹介します。

 

 1.  仏壇は、目の高さよりもやや高い位置に置くと良い。

 2. 仏壇の向きは、可能であれば東向きまたは南向きが良い。

 3. 忌明けまでは、位牌は仏壇に納めず、仏壇の扉は閉じておく。  

 

仏壇は、専門店などで手配ができます。

ご本尊は、宗派によって異なります(例:阿弥陀如来、釈迦牟尼如来などを飾ります)。

飾り方の例を下記に掲載します。 

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飾る段 飾るもの 補足説明

上段 御本尊、位   中央にご本尊を置きます。

古いご位牌がある場合には、一番右に一番古いご位牌が来るようにします。 

中段 飯器、茶湯器、高杯 毎朝、朝食の前にご飯とお水を変えます。 

下段 香炉、燭台、

鈴、 線香立、

花立(花瓶) 毎朝、花立ての水を変えます。

 

 

 

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7.開眼供養(かいげんくよう)

新規に仏壇を購入した場合には、まずはじめに仏壇開き(開眼供養)をしてから位 牌を仏壇におさめます。

ふつう、忌明け(四十九日)まで葬儀のあと祭壇に飾っていた位 牌は白木の位牌です(白木位牌などと呼ばれます)。開眼供養までに、専門店、仏具店などで本位 牌を手配します。

本位牌は、仏壇に安置されるためのものです。没年月日、戒名、俗名(生きていたときの氏名)、行年(享年。但し、数え年)などが書かれたものです。

 

開眼供養のあとは、魂を移された本位牌を仏壇に安置し、白木位 牌は菩提寺に納めます。

 

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8.納骨・納骨式(のうこつしき)

[準備するもの]

納骨には、埋葬許可証が必要です。

死亡届を出すと、市町村役場から「火葬許可証」「埋葬許可証」が発行されます。納骨法要には、埋葬許可証を持参しましょう。

 

卒塔婆が必要な宗教もあり、事前に菩提寺に確認をしておきます。

その他に、お線香、お花、香炉などが必要です。水桶は先方で拝借できるケースが多いようです。

 

僧侶への謝礼としては、「御布施」「お車代」を用意します。

その他に、卒塔婆供養をしてもらう場合には「御塔婆供養料」も用意します。

法要の後の会食を僧侶が出席を辞退した場合には、「御膳料」も必要です。

・金額の目安をご紹介します(平成1912月現在)

__御布施(お布施)または御経料は、3万円程度。

__お車代は、5千円〜1万円くらい。

__御膳料は、5千円〜2万円くらい。

  卒塔婆代は、寺に確認してください。1本につきだいたい3,000円くらいです。

 

[納骨法要]

忌明け(四十九日)の法要(僧侶による読経と焼香)のあと、墓地にて納骨法要を行ないます。

納骨が済んだあとは、故人の供養のために会食をする場合が多いようです。

 

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項目 補足説明

1. 僧侶による読経 ・忌明け(四十九日)の法要(僧侶による読経と焼香)のあと、墓地に移動します。

 

お墓のまわりの雑草をとり、墓石も浄め、掃除をします。

・お花やお供えものを置きます。

 

・僧侶による読経が行なわれます。 

2. 参列者による焼香 ・故人とつながりの深い遺族から順番に焼香します。

3. 納骨 ・納骨室の入口の石(或いは蓋の石など)を開けてもらい、施主が納骨室に納めます。 

4. 僧侶による読経 ・再び僧侶による読経があります。 

5. 参列者による焼香 ・再び参列者全員が焼香をします。 

6. 会食 ・お斎のページへ>>

通夜

 

通夜ぶるまい終了

喪主のあいさつ(1)

(一般的なあいさつ)

 弔問のお礼 本日は、雨の中を母・○○のためにご弔問いただき、まことにありがとうございました。おかげをもちまして、滞りなく通夜を終えさせていただきました。故人もさぞかし喜んでいることと思います。

  

終了の案内 夜も更けてまいりました。明日のお勤めに差し支えるといけませんので、たいへん勝手ではございますが、この辺で終了させていただきたいと存じます。

 

案内

結びの言葉

 なお、葬儀・告別式は明日正午より当斎場にて行います。ご参列いただけましたら母もさぞ喜ぶことと思います。

本日はありがとうございました。

お参りして頂いたお礼
ご会葬者への心から感謝を表す

故人の最後の様子
故人の生前中のことに触れる

お見舞いなどのお礼
故人へのご厚情に感謝の意を表す

亡き後のおつきあいのお願い
故人亡き後も同様のご厚誼をお願いする

ご会葬のお礼
遺族が人生を力強く生き抜く決意を述べる

なお、弔問客が見えたら、できる限り弔問の挨拶を受けることが礼儀となります。また、葬儀の場では目上の方に座ったまま挨拶をしたとしても失礼にはあたりません

弔問客への挨拶例
「お忙しいところ、お越しいただきありがとうございます。生前は、○○が大変お世話になりました。時に、静かに息をひきとりました。お陰さまで、たいへん安らかな最後でございました。」

通夜挨拶例
「本日はご多用にもかかわりませず、故人のためにお通夜のお焼香を賜りまして誠にありがとうございます。お集まりいただきました皆さまに温かく見守られまして、故人もさぞ喜んでくれていることと思います。 別室に、ささやかではございますがおもてなしの用意をいたしておりますので、どうぞお召し上がりながら故人のありし日のことなどをお聞かせいただければと存じます。 なお、明日の葬儀・告別式は時〜時となっております。今晩は、本当にありがとうございました。」

通夜後の挨拶例
「皆様、本日はお忙しい中にも拘わらず、故人のためにご弔問いただき誠にありがとうございました。滞りなく通夜を過ごすことができました、これもひとえに皆様のおかげと存じます。故人もさぞ満足していることと存じますが、遠方の方もお出でと伺いましたので、この辺でお開きにしたいと存じます。なにとぞお気を付けてお帰りください。」

通夜後の挨拶例2
「皆様のおかげで、心こもる通夜を過ごすことができ、故人○○のよい供養になったと思います。この度は本当にありがとうございました。まだまだごゆっくりしていただきたいのですが、ご都合がある方もいらっしゃるようですので、この辺でお開きにさせていただきたいと思います。本日はお忙しいところありがとうございました。」

親族代表のあいさつ(1)

 一般的なあいさつ)

 弔問のお礼

 親族を代表いたしまして、ひと言ご挨拶申し上げます本日ごお多忙にもかかわらず、ご参集いただきまして、まことにありがとうございました。行き届かないことも多かったかと存じますが、おかげさまで、故・○○○○の通夜を無事すませることができました。

喪主にかわりまして厚く御礼申し上げます。

 なお、葬儀・告別式は明日午後一時より○斎場にて行いますので、ご参列いただけましたら幸いでございます。本日はほんとうにありがとうございました。

世話役代表のあいさつ(1)

(一般的なあいさつ)

 弔問のお礼

 世話役よりひと言ご挨拶させていただきます。皆さま、今夜はお寒いときにもかかわりませず、にぎやかにご参集くださいまして、まことにありがとうございました。おかげをもちまして、故・○○○○の通夜を滞りなく執り行うことができました。世話役を代表し、喪主にかわりまして心から御礼申し上げます。

案内・

結びの言葉

 故人を偲ぶ話は尽きませんが、本日はこの辺で終了にさせていただきたいと存じます。なお、葬儀・告別式は明日午後一時より○○寺にて行います。お時間が許すようでしたら、ご会葬いただきたくお願い申し上げます。本日はまことにありがとうございました。

1.会葬へのお礼 

 最後まで残り、出棺を見送ってくださることへお礼を述べます。

2.生前の厚誼に対するお礼

   今後の遺族に対する支援のお願い

   これまでのあいさつと重複しますが、ここで再度お願いしてもよいでしょう。

1.葬儀終了の報告とお礼 

 葬儀が滞りなく終了したことへのお礼を述べます。

2.お世話になった方への感謝の言葉

 特別にお世話になった方がいれば、名前を紹介してもよいでしょう。

3.精進落とし(宴席)の案内

  お礼の品を用意している場合は、その旨を伝えます。

(弔問・通夜の受付で)

 「お参りさせていただきます」

「このたびはご愁傷さまでございます。お悔やみ申し上げます」

「このたびは突然のことで、お悔やみ申し上げます」

(弔問・通夜で直接遺族に)

 「このたびはご愁傷なことでございます。さぞ、お力落としのこととお察しいたします」

(仏教以外の弔問)

 「お知らせいただきまして、ありがとうございました」

「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」

(キリスト教)