鍋とポン酢

  お相撲さんのちゃんこ鍋は江戸時代からあるらしい。現代はバラエティに富んでいるが昔は何でも鍋に放り込み体を冷やさないように食材には熱を通し、血行と食欲増進のためポン酢で食べたらしい。みそ仕立て、鶏ガラ仕立てなどはずっと後のことである。
 一般家庭の食卓にもよく並ぶようになったのは、ポン酢が手軽に買えるようになってからだと思われる。それまでは湯豆腐くらいだった。
  
  鍋料理は体によい。野菜などはびっくりするくらいの量が入る。冬だけのものと思ってる人もいるが夏でも美味しく食べられる。ただし君風味もみそ味やしょうゆ味も作るが、軽く昆布を敷いて水炊きしたものをポン酢で食べるのが基本である。それもゆずポンばかりで食べている。いろいろ試した結果、ゆずポンになった。
 残り少なくなったら、さっとうどんを湯がいて食べても良いが、ポン酢に鍋に残ったお湯を入れて飲んでも美味しい。いろんな素材のエキスが溶け合っている。そば湯みたいなもんだ。
  
 夏場の元気がないときはポパイ鍋をお勧めする。豚肉、ほうれん草、ニンニクを鍋に入れるだけ。ちょっとだけ渥取りすることを忘れずに。直接味を付けても良いがポン酢の方が食が進む。
  
 参考までに、ただし君は1年に50回くらい鍋を食べている。そのうちの45回くらいがポン酢である。