この世の果てで恋を唄う少女
YU-NO人物辞典_現世編02
一条 美月

PS4版
CV:大西沙織
セガサターン版
CV:佐久間レイ 
B87-W58-H89

龍蔵寺学長の秘書。
龍蔵寺を愛しているが、妻帯者のため、実らぬ恋に苦しんでいる。

一条 美月


 広大の共同研究者であり、堺町学園の学長でもある龍蔵寺の秘書。仕事柄龍蔵寺の家だけでなく学校にも普通に出入りしており、夏期補習の臨時講師を勤めてもいる。妻子ある龍蔵寺に想いを寄せているものの、それが叶わぬ恋であることも承知しており、以前にはその事が発端となってたくやと関係を持った事もあった。彼女曰く「あの時たくやは家庭の事でイライラして、私は私で想いが叶わない事を知っていた。だからお互いがお互いの隙間を埋めようとした」とのこと。年下でありながら頼り甲斐のあるたくやに対しても想いを寄せてはいるものの、現在は間を置いてお互いをいい友人として思う様に努力はしているようである。ちなみに学内での情事を澪に目撃されてしまい、以降たくやは「歩くリビドー」という名誉ある呼び名を賜る事になった。

【美月編】

 何処がどうとは上手く言えないが、龍蔵寺が変わったように思える・・・そうたくやに相談を持ちかけた彼女は、その原因をそれとなく調べるに至る。折しも彼が変わったのは屋敷付近でタタリ騒動が起き始めた一月ほど前の事でもあり、不安と猜疑に駆られながらもたくやと共に邸内を捜索し始める。土蔵の中の遺体、不可解なマシン、そして龍蔵寺の手記・・・確実に龍蔵寺は以前の彼では無い事に気付き始めた彼女であったが、それに気付いたと同時に龍蔵寺に一種の催眠術をかけられ、同じく素性を探っていたたくやを殺害しようとする。寸手の所で暗示が解けてその目論みは失敗するが彼女は不幸にも命を落す結果となった。

【澪編】

 龍蔵寺邸内の捜索、或いは失踪した澪の捜索等、澪編でも接触する事の多い彼女。剣ノ岬の洞窟を探索する際には彼女を連れて行く事も出来るが、トラップの所為でここでも命を落す結果になってしまう。いとあわれ・・・

【それ以外のルート】

 龍蔵寺邸の捜索を行わないルートでは基本的には接触せず。亜由美編でジオ・テクニクス社前で会う事もあるが、あまり深くたくやの行動に関わる事は無い。


【再録】talkの独断偏見コメント


 基本的に現代編のヒロイン達は進み方によっては幸せな結末を迎える事が出来るのに、彼女だけはその恩恵を受けていないという非常にカワイソウな美月さん。澪編では穴に落ちちゃうなどもう散々の扱いで、目頭が熱くなってしまいます。一応初期設定の段階でたくやと既に関係を持っていたという件があるのがその理由なのかもしれませんが、それにしても報われない愛に身を捧げた女性の不運以上の不運を感じざるを得ません。もしかして剣乃さん、この人キライ?とにかく色気の塊のようなオネーサマ。何でしたか、以前の彼氏が彼女を口汚く罵っている所、たくやがその元カレをぶん殴って、その姿にキュンとしたから彼を襲ったとか・・・確かそんなエピソードがあったはず。学内でたくやはおろか龍蔵寺とも情事にふけるなど、どうもそういうお話が多い女性ではあります。あ、学内だけじゃなくて他人の敷地内でも致しますね・・・ってもうどうにでもして!

 龍蔵寺への気持ちも結局の所は成就せず、たくやへの想いも唯一の気持ちにはなれず・・・二つの気持ちの狭間で揺れ動いたが故の不幸と言えなくも無いですが、彼女にとってはその結果が分かっていたとしても、そのように悩まざるを得なかったのかもしれません。想いそのものが不幸という悲しい女性・・・でも、な〜んかもう少し割り切って行けなかったものなの?と思わなくもないですが、そういう姿が男のハートをキュンとさせる、と言うよりはエロゲー的にしっくり来るんでしょう。身も蓋も無い言い方かしら?

 ストーリーに関しては龍蔵寺がどうもマトモな人間じゃなさそうな事、絵里子センセがそれと同じ位にマトモじゃないことあたりがわかるはずです。異世界編にまで持ち込まれる二人の壮絶な追い駆けっこは最早ルパンととっつぁん状態。ちなみにサターン版の声は佐久間レイ。このテの男運の無い女性の声としてはハマり過ぎです。


20年越しのキャラデザ変遷+名字の元ネタ


 オトナの女性の色気を存分に振りまく衣装なのは相変わらずですが、サターン版に比べると落ち着いた衣装になっていますね。胸元を大きく開いた色っぽいシャツなのは相変わらずですが、フリルのひらひらがあるなどやや可愛らしい系の衣装にマイナーチェンジされているような印象です。まあ、元々がおっぱいを強調し過ぎるようなインナーに、欲求不満カラーの紫ジャケット、超ミニのスカートという凄まじい衣装でしたからね。学長の秘書とは言えかなり攻めてた服だったわけですから、男子生徒からの人気は相当なんじゃないでしょうか。

 しかしリメイクされたからと言ってストーリーが追加されたわけではありませんから、個別のハッピーエンドが用意されていない可哀相なヒロインの立ち位置は変わっていません。おまけに攻略ルート的にも一番最初に着手されることが多い上に一度ルートを攻略するとアイテムを回収してやり直すようなポイントもほとんど無いので、他の女性キャラに比べてもやや影の薄いキャラでもあります。まさにその儚さこそが美月の魅力だと思いますので、彼女を愛でるようになれればなかなかの上級者だと思われます(笑)

 名字の元ネタは土佐の戦国大名一条氏。

 土佐国幡多郡を拠点とした戦国大名で、五摂家の一条家が、応仁の乱を避けて中央から下向したことに始まる。土着後も土佐国にありながら高い官位を有し、戦国時代の間、土佐国の主要七国人(「土佐七雄」)の盟主的地位にあった。次第に武家化し伊予国への外征も積極的に行うが、伸長した長宗我部氏の勢いに呑まれ、断絶した。(Wikipediaより)

 土佐中村御所の一条家は『信長の野望』でも有数の弱小勢力なのでかなりの上級者向け。五摂家の一つなので官位だけは高いのですが、配下の質も二流三流ですし、大名の一条兼定に至っては全登場武将の中でも下から数えた方が早いくらいの低能力なので大抵は長宗我部家の土佐統一の餌食になってしまいます。土佐の土地もさほど豊かではありませんし、九州・中国・近畿への通行の便も相当悪いので戦略的な重要度も低く、場合によっては完全に無視されてしまうこともあったりします。そういう幸の薄さは美月さんのイメージと重なる部分もありますね。嬉しくないでしょうけど(笑)


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