この世の果てで恋を唄う少女
YU-NO人物辞典_現世編04
島津 澪

PS4版
CV:釘宮理恵
セガサターン版
CV:冬馬由美
B84-W60-H85

境町学園三年生。名家である家に生まれるも、令嬢と呼ばれることを嫌う。
「歩くリビドー」と呼ばれる悪名高いたくやのことが好き。たくやのことが好きだが、その一言がなぜか言えない。

有馬 亜由美


 堺町学園三年生のたくやの同級生で父は堺町の市長。成績優秀でプライドも高いが人当りのいいお嬢様。だが、たくやの前でだけはツンツンした態度を取るという可愛らしい性格の持ち主でもある。歴史研究室でのたくやと美月との情事を目の当たりにしてからはより一層態度がツンツンした物になり、彼のことを「歩くリビドー」と名付け出したのもこの頃。本当は彼のことが好きなのに、いざ目の前では好きと言えない純情な性格だが、一方で美月に対しては冷淡な態度を取る所などは如何にも女性らしい性格であるとも言える。

【澪編】

 たくやの父・広大の歴史観に感銘を受け、剣ノ岬の謎を独自に研究・解明しようとする歴史マニアな彼女は、たくやと共に調査を開始。だが折から起こる調査現場での落雷事故がピックアップされるに従い、市長である父の汚職事件が明るみに出てしまい、近いうちに同市を離れ海外で暮らす事が決まってしまう。その前に何としても剣ノ岬の謎を解明しなくては・・・半ば家出状態で飛び出した彼女は、岬の洞窟に閉じ込められて行方不明になってしまう。彼女を助ける為に洞窟の中を進むたくやは、そこに潜む様々なトラップを掻い潜り澪と再会し、同時に剣ノ岬に隠された非現実的なまでの機械や遺跡を発見するに至る。

【澪編以外】

 結城と共に剣ノ岬の調査を行うものの、たくやとの接触は殆どナシ。市長のスキャンダル騒ぎも澪編以外では登場しないので、学校や海岸付近で偶然に数回見かける程度しか登場しない。

【再録】talkの独断偏見コメント


 ロール髪な容姿、鼻にかけたような態度、それでいて奔放な主人公に惹かれるという、見事なまでに黄金公式を踏襲したお嬢様。澪編ではその可愛らしい性格を存分に見せてくれる一方、美月に対しては明らさまに不快な態度を示したりもしてくれます。なんつーか、そのあたりが恋する女性なんだな〜とも思えるわけですが。たくやの事は随分と前から気になっていたようで、特に彼が剣道部時代の頃は「沢山ファンが居た中の一人」と自分で言うくらい。美月との情事を目撃して後に「歩くリビドー」などと言い出したのも、ショックで一時は嫌おうとしたけれども、同時にそれを機にたくやを取り巻くファンの数が減ればいい、くらいには考えていたのかもしれないわけで、普段のワガママかつ高飛車な態度も考えれば彼女の可愛らしさを語るいいエピソードなのかなとも思います。

 しかしまあ何と言っても澪編後半は洞窟内の難解な謎解きで骨を折らされるので、彼女との再会はかなり印象が薄い気もしないでもないです。夢の中で謎の女性(=セーレス)が出てきたりもするもんだから、彼女自身のヒロインとしての役割はちょっと低いかも。まあそれまでの展開が既にヒロイン然としたものだからこんなもんでいいのかもしれませんけど。結局彼女一人に振り回される感の強い澪編。調査に付き合えだの、父にバレると大事だから窓から出入りしろだの、足挫くだの、家出するだの・・・振り回される喜びを感じてください。

 ストーリーに関しては「剣ノ岬=落雷発生装置=龍蔵寺家のタペストリ=異世界編の発掘現場」というあたりがポイント。要するにあそこには高ノ原族とかって言う、超文明を持った人が作ったかもしれない何かがあるんではないかという話があって、それがデラ・グラントに繋がるわけです。クリア後にもう一度やるとかなりしっくりする部分の多いシナリオかもしれませんね。


20年越しのキャラデザ変遷+名字の元ネタ


 金髪縦ロールにツンデレという完全無欠のお嬢様キャラですが、リメイク版ではご自慢の縦ロールがやや緩やかなものになり、髪の色も金髪というほど鮮やかなものではなくなりました。その分リボンを着けたりと可愛らしい一面も見せるようになっています。澪はまさにそのお嬢様キャラの部分に目が行きがちではありますが、随所で見せつけてくるむっちむちのワガママボディも澪の魅力。リメイク版でもその魅力は健在ですが、イラストの雰囲気的には年齢相応の少女らしいキャラに仕上がっています。

 リメイク版のキャストにはツンデレ女王・釘宮理恵を起用しており、20年が経過してなお不動の「ツンデレお嬢様」像を確立して来る様はまさに圧巻の一言に尽きます。個人的には優等生でクールなお嬢様がたくやの前でだけはプリプリ怒ったりして感情を表に出してくるサターン版冬馬由美の澪の方が好きなのですが、「ツンデレ」という言葉と概念が確立された今ではくぎゅ版のやや幼い印象のあるツンデレ澪お嬢様の方がしっくり来るのかもしれませんね。ストーリーは同じなのに20年を経ると解釈にも微妙な変化が生じるという点ではかなり面白いキャラだと思います。

 名字の元ネタはご存知、薩摩の名門・島津氏。

 初代島津忠久が薩摩国・大隅国・日向国の3国(初期には越前国守護にも任じられた)の守護職に任じられて以降、南九州の雄族として守護から守護大名、さらには戦国大名へと発展を遂げ、その全盛期には九州のほぼ全土を制圧するに至った。また江戸時代には外様大名・薩摩藩主として存続し、幕末期には雄藩の一つとなって、明治維新の原動力となった。尚武の家風として知られ、歴代当主に有能な人物が多かったことから、俗に「島津に暗君なし」と称えられる。これにより鎌倉以来明治に至るまでその社稷を守り通すことに成功した。(Wikipediaより)

 『信長の野望』では初心者御用達の島津家。本州最南端なので後背を気にせずに北に進出し、後方となった地域から最前線へどんどん兵と資源を集中させていくだけというシンプルな戦略が取れます。島津四兄弟(義久、義弘、歳久、家久)をはじめ優秀な家臣が揃い、鉄砲伝来の地である種子島を有することから豊富な鉄砲資源にも恵まれており、合戦でもほぼ敵なし状態で勝ち進むことが出来るでしょう。まず島津家でプレイしてからゲームの基礎を覚えるというのが『信長の野望』ユーザーの第一歩です。有馬たくやと島津澪の九州大名コンビで三角山の洞窟を探検しましょう!


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