この世の果てで恋を唄う少女
YU-NO人物辞典_現世編07
朝倉 香織

PS4版
CV:前田玲奈
セガサターン版
CV:根谷美智子
B85-W58-H83

人気TV番組「ニュース・プレゼンス」の花形女性キャスター。
いつもTVで見かける知的で物静かなイメージとプライベートでの会話イメージはかなり異なる。

朝倉 香織


 「ニュース・プレゼンス」の看板女性キャスター。同番組では最近多発する落雷事故に於けるジオ社の責任追及を特集しており、取材と称して中に入ろうとする彼女と守衛のやり取りを何度か見かける事になる。が、たくやは時折、人目を避けるようにして龍蔵寺と密会する彼女を見かける。どうやらニュースの取材以外にもジオ社を追い駆ける理由が彼女には、いや、龍蔵寺にはあるようだ。そのうちに彼女は、広大の息子であるたくやに関心を示してアプローチをかけ始めた。

【亜由美編】

 豊富が夜の公園で不審な男たちと話し合っている現場を目撃したたくやは、同時に何者かが自分と同じように豊富の様子を窺っている事に気付く。それが香織であった。彼女は保険と称して豊富の密会現場を写真に収めた後、たくやに対して亜由美の身に迫る危険と、それを回避する為に機密書類の20ページ目を渡すように取引を持ちかける。彼女の正体はジオ社のライバル社から機密書類を入手するように依頼された産業スパイで、その為に亜由美を利用しようとする豊富とは違った方法、つまり息子のたくやを通じて書類を入手しようとしていたのだった。たくやは亜由美の身を案じて彼女との取引に応じ、彼女から入手した密会現場の写真のおかげで豊富の目論見は失敗。機密書類は香織が入手した為に豊富と依頼主との契約は無に帰し、豊富は一連の出来事を仕組んだ報いで憂き目を見ることだろう。

【神奈編】

 夜の海岸、たくやはジオ社への侵入に失敗して逃げて来た香織と接触。その後公園で豊富の密会現場を写真に収める彼女を発見する。彼女が秘密裏に追っている物が亜由美と、そして広大の研究に関係している事を知らされたたくやは、ジオ社の研究室に入るためのブルーカードを手渡し、彼女と協力体制を取ってジオ社に侵入する。香織の目的は人の意識に反応する不思議な鉱石・「超念石」と、その保存法を記した機密書類を入手する事にあった。依頼主はジオ社のライバル社であり、同じ目的のために雇われていた豊富と結託してたくやと亜由美を「超念石」を盗んだ犯人に仕立て上げるように画策していた事に気付いたたくやは、「超念石」を香織に渡すことを拒否し、警報サイレンが鳴り響く中、亜由美の部屋に逃げ込む。
 
 最重要機密である「超念石」を手にするたくやを前に亜由美は「行きなさい」と告げる。彼女は広大の手紙を読み、並列世界の存在と広大が生きている事、そしてそのためにたくやが次元を越える装置を手にしている事に気付いていたのだ。「いつかあの人に会って、ここに連れ戻して来て欲しい・・・」。先妻への想いを胸に並列世界に身を委ねた広大と、その彼に出会う為、同じように並列世界を彷徨うたくや。亜由美の、淋しさと期待を映した瞳は、この次元から旅立とうとするたくやを見つめ続けていた。

【再録】talkの独断偏見コメント


 基本的なスタンスは同じだけれども、亜由美編と神奈編では微妙に立ち位置が変化する香織嬢。亜由美編では結構イイ人物に思えるけど、神奈編では流石に少し株を落としたかな〜と言う感じですかね。神奈編の「たくやを身代わりにする」という部分が、亜由美編で見せた「書類さえ手に入れれば亜由美の危機は救う」という部分と比べると小悪党っぽく見えてしまうのは仕方ないのかもしれません。豊富と結託してるように見えるのもイメージ的にはマイナスかしら?(亜由美編では「ああいうのはキライ」って言ってるし)

 男を利用して、お宝を手に入れれば「ゴメンねー」でハイ、さよなら・・・まさに不二子ちゃんを彷彿とさせる人物ですね。ま、こっちは色仕掛けの部分で肉体関係を駆使しますけど、18禁ゲーなんだから自然な流れかもしれません。「パートナーとの信頼を深めるため」とか「信頼に足る人物かどうかを試すため」とか言ってむにゃむにゃするのは、割にエロゲ業界では黄金パターン。「とか何とか言って結局好きなんじゃないのかぁ?」とか邪推もしてしまいますが、そういう所がいかにもらしくて、彼女のキャラクター的にはしっくり来るんじゃないかとも思います。それにしてもニュースキャスターってこんなので務まるものなのかしら・・・

 ちなみに広大とも関係はあったようで、「親子だと攻め方も似てるのね」はある意味名言。しかしこの作品は穴兄弟だの、親子丼だの、近親相姦だのがわんさか出てくるゲームだなあ。私はお子様だから何のことかさっぱりですけど。

20年越しのキャラデザ変遷+名字の元ネタ


 基本的なデザインはそれほど変わっていない印象ですが、PS4版ではキャスター時の衣装が爽やかな若草色の清楚な感じになり、私服衣装とのギャップがより大きくなっています。もっとも、セガサターン版でも私服衣装で下乳出してましたから相当セクシーな衣装だったわけですが(笑)。美月の衣装もそうでしたが、セガサターン版は肩パッドが入っているような紫のジャケットをビシっと着こなすのが当時の世相を鑑みてもオトナの女性の衣装という感じでした。現在ではそういう衣装はバブル時代の産物として半ば奇異な感じで振り返られていますが、その辺は流石に20年の移り変わりですね。この二人のオトナの女性と、ちょっとイモねーちゃん風の亜由美との対比はたくやとの関係性も相まって上手く映えていたのですが、PS4版では亜由美も出来るリケジョ風の衣装に落ち着いて来ましたので、全体的なキャラデザの変遷を見ても面白いところだと思います。

 名字の元ネタは越前の戦国大名・朝倉氏。

 越前朝倉氏は、南北朝時代に足利氏の一族である斯波氏に仕えた朝倉広景から始まる。通し字は「景」。戦国時代には越前支配のみならず、隣国若狭、近江にも進攻し、領土を広げたが、尾張国の織田信長と対立し、1573年(天正元年)、戦国大名としての勢力を失った。越前朝倉氏の一族とされる朝倉在重が徳川家に仕え、子の宣正は徳川忠長の附家老・掛川城主になるが、忠長の改易に連座して宣正も改易となった。宣正の弟の家は江戸幕府旗本として存続した。(Wikipediaより)

 『信長の野望』では越前一乗谷の豊かな土地を基盤として、北陸か近畿への進行を選べる中級者向けの大名。朝倉家には朝倉宗滴という超強い爺様がいらっしゃいますが、内政、軍事、外交全てに辣腕を振るうこの爺様がご存命の間にどれだけ躍進出来るかが鍵で、この爺様が没すると途端に難易度が跳ね上がります。宗滴健在の間に近江・美濃あたりまでは進出したいところですが、近江・浅井氏との強固な姻戚関係が裏目に出ることも多く、初期に明確な戦略目標を立てておかないとジリ貧になることも多いです。YU-NOの香織との共通点はあんまり無さそうですが、裏と表の顔を使い分ける産業スパイの女傑っぷりが朝倉宗滴らしい…もうここまで来ると無理矢理ですね(笑)


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