坂東邦伯先生が、2001年1月6日午前10時15分入院中の徳島市市民病院で亡くなられました。
享年71歳。誕生日直前の死でした。
 この日は、新年度鏡開式当日。幹部集合、病院に駆けつける人、道場に集まる人、気持ちは最低ですが人には顔に見せない。
後の行動の段取り、県内外の人への連絡、心の中には今も生きています。が、現実は、鏡開式午後6時スタート。
 現道院長の坂東芳先生は「親父が死んでも、練習は横でする」とおっしゃっていましたので、先生が何時も出席をつけている所で見守って貰いました。
県内外のお客様がだんだん増えて道場の周りいっぱいになりました。年少組が先生を見て「先生が寝とる。」この言葉に涙が出そうでした。この夜は誰も寝ていません。翌日昼集合、準備に走り回りました。夜お通夜が始まり沢山の人が雨のふる中、参列され先生の人に対する心懸けが現実に見えているようでした。本山からも沢山の人がこられました。
 お葬式当日、朝早くから遠いところ、沢山の方々が来てくれました。近所の小学校のグラウンドを駐車場として借りましたが、あっという間に満杯となりました。
 総裁、鈴木先生、山崎先生、川島先生、長野、大阪、東京、神奈川、宮崎、海外からオーストラリア等遠路駆けつけてくださった数にびっくりする次第でした。
 総裁、徳島県連前理事長、現理事長弔辞・献花・出棺となり幹部が胴着で先生の棺を持って出ていくころになって涙が吹き出してきました。道場から山門前の霊柩車までが、ものすごく長く現実感が無く、彷徨っているようでした。親戚代表の挨拶が終わり出棺となり、霊柩車のホーンと共に先生愛用のお茶碗が割られた瞬間現実に帰りました。
 皆様お忙しいなか、四十九日には本山から総裁をはじめ多くの先生方が来られました。心の中には今も先生は生きています。
 2001年4月22日、本山大雁塔にて納骨式があり、開祖の奥様をはじめ多くの先生方、拳士の方々、道場からも多数出席し無事に納骨式も終了しました。
 先生のお墓は、道場が見える所に建てられております。先生は何時も我々の練習を見守っていてくれています。
何時も我々の心の支えである坂東邦伯先生。
坂東邦伯先生 告別式の様子