五島灘ヨットクラブ会報   第 4 号

2009 年 12 月発行

  編集  GYC 事務局

090-5936-2347

五島でライフラフト訓練
10月下旬から11月初旬にかけて、 各地で海難事故 が相次ぎました。関門海峡、八丈島沖、そして紀伊水道では ヨットから夜間の落水事故 。この落水した人は、黒潮の中を9時間、なんと50キロも東に流されていたところを海保ヘリに発見されました。詳細はまだわかりませんが、ライフジャケットを着けていたことに加え、ヨットに残った人たちが取った機敏な処置がプラスしたのは間違いありません(イパーブを使ったという報道を見ました。)そんな中、五島では漁師を対象にした安全講習会が開かれ、 久賀島の小島さん がリポートを送ってくれました 。

「12月3日、五島市樫の浦漁港で漁船安全講習会がおこなわれた。前日までの暖かさとはうって変わった強風吹き荒れる寒い日になってしまった。樫の浦は、福江島唯一の巻き網船団である海興水産の基地となっていて、講習には巻き網船乗組員ら40人が参加した。ライフジャケットの着用と説明のあと、ライフラフト(膨張式救命筏)の講習となった。

 講習に使ったラフトは10人くらいが乗れる、かなり大きなものだった。しかし、 開くまでにわずか15秒 ほどしか、かからなかった。巻き網船の若い乗組員がウェットスーツを着て海に飛び込み、ラフトに乗り込んだり、転覆したラフトをおこす訓練をした。ラフトに積んである信号紅炎の点火訓練もしたが、水中に入れても炎は消えなかった。

講習会に来ていた海保の人の話しでは、浸水沈没の場合と転覆の場合ではまったく状況が違うこと、 いつ船体を放棄してラフトに乗り込むかのタイミングが重要 とのことだった。

安全備品は高価だが、自分の命を守るためには必要な出費かなと感じた一日だった。皆さんもそれぞれ救命用品を備えていると思うが、 できれば使用しないですむように安全航海 に努めましょう。

八丈島沖の転覆事故では一人だけがラフトに乗ることができたが、発見された時には死亡していた。死亡の理由についてはまだ情報が入っておらず、わからないとのことだった。
信号紅炎の点火

 

 

 

 

島唄より写真と原稿

出島ワーフ、イルミネーション大会

 島唄は、11月22日からクリスマスイルミネーション大会のため出島ワーフに停泊中です。

大会は、今年で5回目だそうですが、島唄は昨年からの参加で2回目となります。

イルミネーション等の飾りは自分たちで用意し、自分たちで飾り付けをしなければなりませんが、期間中の停泊料、終了後サンセットマリーナで艇の上下架代金が無料などの特典もあります。

 今年の参加艇は、ヨット、ボートあわせて11艇、それぞれ工夫を凝らした飾りつけになっています。島唄は、飛び跳ねるイルカをイメージして7頭のイルカを飾り付けました。

 

(編集者より: 今年はお上手抜きで、なかなかの出来栄えです。人気投票もおこなわれていて、一位になったヨットは賞品がもらえます。

投票用紙は出島ハーバー事務所にあるので、近くへ行ったら島唄に投票しよう! 投票した人の中から抽選でソウル往復航空券が当たります。島唄さん、来年はセーリングでも飛び跳ねてね!)

前号のクイズ この灯台の黒い帯の意味は?

正解はコレ  

今年6月にさらくを回航中に山口県宇部市沖で撮った本山灯標です。海保に問い合わせてみたところ、「黒帯には特別な意味はありません。塔の高さや背景により、識別を鮮明にするためです」とのことでした。

伊豆半島沖の神子元島灯台には2本の黒い帯が描かれていますが、本数には特別な意味はなく、やはり識別を鮮明にするためのものだそうです。

今月のクイズ

 自衛艦が炎上した事故のあった 関門海峡 、ここでは 本船の追い抜き は禁止されているでしょうか?

  編集者より:10月下旬に母が亡くなり、会報の発行ができるか心配でしたが、皆さんの協力で発行できました。        
これからも、よろしくお願いします。

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