ほりえの大工 アツく語る・・・・
僕は今まで(下積み時代も含む)に、いろいろな現場を経てきました。その中でいろんなことを感じて、僕なりに思うところがありました。
・・・それは、家主と大工との関係が希薄になってきているということです。
昔は家主と大工の間で相談し、アイデアを出しながら作り上げ、できるだけ家主の希望に近づけていくというのが主流であったように思います。
そこには信頼関係が不可欠で、お互いが納得のいく手ごたえみたいなものが存在しました。
現在では工務店や住宅メーカーなどが主となって仕事が行われています。以前のように家主との密な相談や連絡などは大工が行うことは少なくなりました。
そして、工務店などが仲介する分、コスト的にも割高になっている現実があります。家主の家に毎日携わっている大工だからこそ言ってあげられるアドバイスがある!
アイデアがある!! 教えて伝えたい!!そうすればもっといいものを作れるはず!!もっとコストダウンにもつながるはず!!!
そんな思いもあり、独立して現在に至っています。
実際に独立してみて・・・とても大変。
すべて一人で行わなければなりません。材料の調達や設計、廃材の処理、事務処理、家主との連絡・相談・話し合いなどなど・・・。
工務店や住宅メーカーのように素早く仕事ができるかと言われれば・・・正直難しいところは無きにしもあらず。
しかし、僕はここであえて『大工であって建設会社ではない』と言いたい。
家主と、とことん話し合いをする。頑固と言われてもお互いが納得に行くものに仕上げる。家主がメリットを感じ、満足のいく仕事をする。
守りばかりではなく、攻めの大工を目指そうと思う。後味の悪い“攻め”ではなく、気持ちのいい“攻め大工”になりたいのだ!!