好きなもの紹介ぺえじ
→ジャンプインデックス
・音楽の気に入っているアニメ
・音楽の気に入っているテレビゲーム
・その他のお気に入りの音楽
・ちょっといいまんが
・演劇のこと

2002年のアニメたち
今年も私が2002年内に見たアニメをふり返ってみました。
資料として
徳間書店刊アニメージュ2003年3月号の
年間パーフェクトデータを参照しました。
対象は’01年12月1日〜’02年11月30日です。
フォントの大きさ
お気に入り度を表現しています^_^!
全話観たものは(完)
未視聴作品は
うす字です。

2001年のアニメはこちら・・・


おとぎストーリー天使のしっぽ(完)

学園戦記ムリョウ(完)
主題歌「TAKE」(歌:KAKO 詩:有森聡美 曲:大野雄二) の清々しさはちょっと無い。
スクライド(完)

フルーツバスケット(完)
音楽(武藤星児・安部純、主題歌は作詞・作曲:岡崎律子、編曲:村山達哉)は癒し系なのだが、大地丙太郎監督の少女まんがモノは痛々しい。

まほろまてぃっく(完)
音楽の増田俊郎さん◎。主題歌「かえりみち」「まほろDEまんぼー」いいです。お話の方も第2期につながりよく、綺麗に終わりました。

VANDREAD the Second Stage(完)

Cosmic Baton Girl コメットさん★(完)
アコースティックで母性愛に溢れる?音楽が☆。担当は小西香葉さんと近藤由紀夫さん。やはり打ち切りによる最終回間際の端折りが残念。なんでも1クール(13話)分も切られたとか・・・

おジャ魔女どれみ ドッカーン!
必然的に最終回にはどれみの爆弾を持ってくるだろうと思っていましたが、その通りになりました。こども向けテレビアニメの枠の中で、現実のこどもの日常のテーマを「ぎりぎり」すくい取っていたと思います。私の年代の学童期には、両親の離婚や不登校は日常的テーマにはならなかったが、今はそうではないのでしょう。多少表現が痛くなることもありましたが、今の子どもの日常に「ぎりぎり」迫ったことは評価できると思います。あと美術や演出面で、こども向けでありながら(というのもおかしいですが)心理描写に抽象的表現が結構使われた点、それにBGMの控えめな使われ方(本当にほとんど使われてない回もありました)等、印象に残りました。そのBGMですが担当は奥 慶一さんで、賑やかな物より落ち着いたアコースティックな物が印象的でした。本編中の「Friends」という曲は、変わった楽器編成(ピアノ、バイオリン、ハーモニカ、フルート、ギターなど)でよくこれだけきれいなアンサンブルが出来たなと感心しました。なんにせよ半年で終わるアニメがほとんどな中で、4年もの長い間、そして登場人物たちの年齢も4年分成長させたことは特筆すべき事と思います。長い間お疲れ様でした。
余談ですが、主題歌は残念ながらシリーズを重ねるごとにパワーダウンしてきたように感じました。1・2シリーズのOPと1・2・3シリーズのEDはそれぞれにいい感じだったのですが・・・

コ・コ・ロ・図・書・館
シナリオが黒田洋介さんで、黒田節炸裂です。「黒い図書館」の回はびっくりしたなぁ。一番感動的だったのは「奇蹟」の回。主題歌「ビーグル」(詩:岩里祐穂 曲・編:宮川弾 歌:山野裕子)、「月はみてる」(曲:熊谷憲康 それ以外は同じ)、BGM(保刈久明)がいい感じですね。サントラ(ビクターエンタテインメント VICL60819)買っちゃいましたが、BGMに付けられているタイトルがまた「ネコはなんでも知っている」「シトロン」「秘密はマーマレードの瓶の中」等々すてきです。

だぁ!だぁ!だぁ!(完)
この手のコメディタッチの作品で、増田俊郎さんの作り出す音楽の和みムードは強力な物です。

Dr.リンにきいてみて!(完)
X(完)
ちっちゃな雪使いシュガ〜(完)
デジモンテイマーズ(完)

デジモンフロンティア

ファイナルファンタジー:アンリミテッド(完)

フィギュア17 つばさ&ヒカル(完)
THEアルフィーの主題歌と高見沢さんのBGM、「北の国から」的じっくり感を作り上げたスタッフに花丸!。→ここから追加→最終話は見たら最後「社会復帰できない」とか「廃人になる」とか良くても「2、3日は寝込む」とかいう噂を聞いたようなことがあり、戦々恐々としながらの視聴でしたが、あまりに普通な、いや、見事に普通な終わり方でした。むしろ涙ちょちょ切れ度で言うと10話「心は伝わりますか」11話「ずっと側にいてくれますか」あたりが、もう耐えられません。そもそもいたいけな子どもを持ってくる時点で反則といえなくもないですが、そのあまりのいたいけさ、健気さに痛みを感じるほどでした。前話通してタイトルの付け方も絶妙ですね。誰の誰に対する言葉なのか、気持ちなのか、願いなのか考えたりしました。
高見沢さんが主題歌「BOY」について「少女の中の少年性を歌にすることがこの作品のテーマにも合致する」というふうに言っていたように、この作品は少女の少年期、一瞬の閃きのような日常とささやかな成長を描いていたんだと思います。ぶっちゃければ「遊星からの物体エックス」+「北の国から」÷2で済んでしまいそうですが・・・(^^;
BGMは日常のテーマと戦闘のテーマと2曲ぐらいしか覚えていないのですが、この2曲だけでも十分であったと感じられます。そして使われ方も必要十分で的確であったと。実際にBGMの流れていない時間の方が長かったはずです。
そして50分を1話としたアンダンテな歩みの演出。これは時間が決められたらその必然として生まれてきたものかもしれませんが、改めてスタッフはようやったなと思います。

カスミン 第1期 第2期
これと「おジャ魔女どれみ」がお互いにうまいこと補完し合っている感じがします。船村徹さん作曲、由紀さおりさん・安田祥子さんの演歌のような主題歌「虹色の砂時計/星が歌った物語〜ポロ兄ちゃんとタンちん君〜」はやはり貴重。

とっとこハム太郎

火星はぼくらの惑星だ!(完)

アクエリアンエイジ Sign for Evolution(完)
主題歌のオーソドックスなバラード「Everlasting Love」(歌:SeYun、詞:三重野瞳、曲:原一博)は良いです。監督は大橋誉志光さんですが、真下監督作品並にキツイお話でした。音楽はまたまたご活躍の梶浦由記さん。

おねがい☆ティーチャー(完)
ギャルゲーがそのままアニメになったと言う形容がぴったりする、展開の速い超特急アニメ。脚本の黒田洋介さん(スタジオオルフェ)も話題になり、主題歌「Shooting Star」(歌&詩:KOTOKO、編:高瀬 一矢)と「空の森で」(歌:川田まみ、詩:田久保真見、編:高瀬一矢)もPC18禁ゲーム製作会社keyの折戸伸二さん、BGMはこれまたI've製作と言うことで話題になりました。その「Shooting Star」は曲自体は良いのですが、アレンジかイコライジングに失敗したのか、低音がスカスカだったのが残念。途中からマシにはなりましたけど。「空の森で」中の歌詞「幸せは悲しみに似ている」とは、深い言葉だと思いました。

Kanon


七人のナナ(完)
監督:今川泰宏、キャラクター原案:吉崎観音、キャラクターデザイン:西田亜沙子、脚本:横手美智子、音楽:平野久義。昨年度に見たアニメの中で1等賞。レトロな作風が70年代に日曜夕方6時から放映されていた「てんとう虫の歌」を思い出させました。恋と受験に揺れ動く中学生少女の生活をうまいことエンターテインメントに仕立て上げたと思います。最後のボケはまさかここまでボケるとは思わなかったので、プッチンプリンを電子レンジでチンしたが如く脱力させてくれました。京都とはっきり分かる舞台設定もポイント高し。元気のいいOP「Success,success」歌:nana×nana、作詞:国分友里惠、作曲/編曲:岩本正樹、しみじみと響くED「Birdie,birdie」歌:水樹奈々、作詞:国分友里惠、作曲/編曲:岩本正樹、どちらの主題歌もやはり1等賞かな。

フルメタル・パニック!(完)
Rahxephon(完)
結末がきれいでしたので、分からないことが沢山ありましたが好印象でした。

ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット

ギャラクシーエンジェル 第2期(完)

アベノ橋魔法☆商店街

HAPPY★LESSON(完)
モカイヌ
藍より青し(完)
ちょびっツ(完)
主題歌、BGM、演出ともに良い感じでした。テーマについては「心を持った機械と人間の恋愛」なのかなと思いきや、全く普通の恋愛話になってしまったようですが、もとからそういう方向には踏み込むつもりではなかったのでしょう。

東京アンダーグラウンド(完)
.hack//SIGN(完)
ぴたテン(完)

あずまんが大王 THE ANIMATION(完)

十二国記

東京ミュウミュウ

満月をさがして

りぜるまいん(完)
わがまま☆フェアリーミルモでポン!
王ドロボウ JING(完)

最終兵器彼女

円盤皇女ワるきゅーレ

G-onらいだーす(完)

Witch Hunter ロビン

OVERMANキングゲイナー

陸上防衛隊まおちゃん(完)

プリンセスチュチュ


ぷちぷり*ユーシィ
歌がいいんです、歌が! ぷちぷりーず(歌)、森浩美(作詞)、長岡成貢(作曲)の「えがおのてんさい」は久しぶりにゾクっときました。石田燿子(歌)、奥井雅美(作曲)の「言えないから」もなかなか。キャラクターも魅力的でした。お話はもう一歩かな。

まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜
青天の霹靂な最終話も私としては納得でした。

Kiddy Grade(完)
最初は水戸黄門かよ!と思ってしまったのですが、そこで視聴中止しないで良かったでした。時を超えて彷徨う女の子の成長と彼女を見守り続ける面々の絆の物語でした。最後の方はESメンバーの誰も彼もが可哀相になっちゃいました。ヒロインのシナリオの引き立て役に徹せざるをえない役回り上の状況も仕方ないとはいえ残念だったり。「星空のゆりかご」音楽は浜口史郎さんで、スケール感がありながら爽やかなBGMが良かったです。挿入歌「星空のゆりかご」が絶品! 「SNOW」の「空のゆりかご」ともども、今年は子守歌の当たり年!?

機動戦士ガンダムSEED

ギャラクシーエンジェル 第3期
ゲットバッカーズ
シスター・プリンセス〜リピュア〜(完)
真・女神転生デビルチルドレンライト&ダーク

灰羽連盟
このような作品がアニメ化されたこと自体に、奇蹟を感じざるをえません。私の中での評価は特A級を通り越して異常水域に達しています。ヒトの悲しさを扱った作品だと思います。音楽は大谷幸さんだよ。エンディング主題歌はHeart of Airによる「Blue Flow」。作曲は伊藤真澄さんだよ。エンディングのアニメーションとの相乗効果で素晴らしい物になっています。

piano

ポケットモンスターAG
葉っぱのフレディ-いのちの旅-(完)

DiGiCharat星の旅(完)
WXIII PATLABOR THE MOVIE 3
ギブリーズ episode2

劇場版とっとこハム太郎ハムハムランド大冒険(完)
劇場版ポケットモンスター 水の都の護神
スレイヤーズぷれみあむ

千年女優

ターンAガンダム 地球光・月光蝶

ドラえもん のび太とロボット王国

猫の恩返し
−「エッセイ」に詳しい感想あり−

パルムの樹
私の中での注目度は宮崎駿監督よりも上な、なかむらたかし監督作品。この映画に描かれているのは「涅槃(ねはん)」ではないでしょうか。しかもその涅槃にある当の本人とは違う姿で、現世の生きている人の前に現れうる涅槃の姿。ハラダタカシさんのオンド・マルトノというアナログ的電子楽器を使った音楽が彩りを添えます。

ほしのこえ(完)


ぼのぼの クモモの木のこと
そういえばこの映画のキャッチコピーは「思い出はみんな美しい」でしたね。フルCGによるキャラの毛並みの表現が目を引きますが、お話も美術も音楽もすべてまとめて本当に美しい映画です。時間も一時間余りと長くないので見やすいですし。可愛いキャラに生っぽい話を演じさせるのは「宇宙船サジタリウス」を思わせたり。ぼのぼのといえばもう定番となったゴンチチさんの音楽もやっぱり美しい。

うさぎちゃんでCue!!
こすぷれCOMPLEX
STEP UP LOVE STORY ふたりエッチ
ナコルル〜あのひとからのおくりもの〜郷里之畏友編
Memories Off(完)
サイキックアカデミー煌羅万象

魔法遊技

→ジャンプインデックス
・2002年のテレビアニメたち
・音楽の気に入っているテレビゲーム
・その他のお気に入りの音楽
・ちょっといいまんが
・演劇のこと

・音楽の気に入っているアニメ
 カウボーイビバップ(1998テレビ東京系 1998〜1999BS5WOWWOW)
 音楽担当の菅野よう子さんの多芸っぷりが存分に堪能できます。最初は今までとあまりにかけ離れたジャンルの楽曲に「本当に同じ人なのか」と思ったほどでした。最終回のエンディング歌が胸を打ちます。


 アニメコンプレックス(第1期)のオープニングとエンディング
 1998年4月から1999年3月までBS WOWWOWで無料放送されていた3本立てアニメ放映のオープニングとエンディングの作曲を担当していたのは寺嶋民哉さん。OP「キミ〜Identification〜 詩:松本花奈 歌:鈴木裕美子」、ED「朝とパレード 詩:濱田理恵 歌:鈴木裕美子」(以上2曲収録のCD SINGLEはPCDG-00097)。2曲の歌詞も内宇宙的メルヘンティックとでもいうのでしょうか、聴いて心地よいものです。それからこのOPとEDのアニメーションが後ろで紹介している「KEY」の佐藤博暉さんの新作「マロニアのマロン」のプロモーションのようなものになっていたのですが、これを作品として見ることの出来る日を今から楽しみにしているのです(^_^;(注:現在のところ制作会社も解散し完全に立ち消えしていますt_t)


 聖ルミナス女学院(1998〜1999 テレビ東京系で放映)
 タイトルは怪しげですが^^;;男性向けサービスがあるわけでもなく、まじめな学園サスペンスもので話の落ちも意外性がありかつ感動的なものでした。テーマは「モラトリアム(学生にだけ許された時空と心模様)賛美」と受け取れたのですが、その空気感そのものを演出していたのがALI PROJECT片倉三起也さんの音楽。曲数は少ないですがバラエティに富んでいて、民族音楽風ドラムあり、マーラーみたいなのあり、ピアノソロあり、変な声楽あり、主題歌の「LABYRINTH」(詩は同じくALI PROJECTの宝野アリカさんによるものと思われますが未確認)もメロディーと同じリズムで細かく和音を動かす部分が躍動感ある、さわやかな歌でした。どこかにサントラ有りませんか?


 KEY THE METAL IDOL(1994〜1997 オリジナルビデオアニメ)
 作曲家寺嶋民哉さんを知った最初の作品。この人の歌ものが特に好きです。小学唱歌のような素直さがあり、音の連続は少なく、音階に沿った上がり下がりのあるメロディーラインが素敵です。本アニメの最終話エンディングソング「手のひらの宇宙 詩:濱田理恵 歌:岩男潤子」(CD SINGLE PCDAX00001)はその場面に相応しく、暗雲が裂け空が開けていくような清々しいものであり、最終回の醍醐味を味わえました。


 ハーメルンのバイオリン弾き(1996〜1997 テレビ東京系で放映)
 原作漫画のどーにもこーにもなギャグ(と言ってもギャグ一辺倒ではなくてシリアスな本筋も存在しているのですが)を一切排しシリアスに描き切った希有な作品。音楽はベテランの田中公平さん。ですがタイトル通りクラシックの名曲も数多く使われており、中でも最終話一つ前にベートーベンのピアノソナタ「悲愴」が使われた場面には泣かされました。長調の曲なのに悲しみをあおるという「黄昏の音楽」(注参照)の代表だと思います。ベートーベンの音楽は結構劇伴に使えますね。


黄昏の音楽とは簡単に言えば長調を基調として書かれているのにどこかもの悲しく、夕焼けが似合う音楽のことを私が勝手に呼んでいる呼び名です(^^;;。和音進行に特徴があると思うのですが、これ以上専門的な説明はご勘弁下さい^_^;。


 グスコーブドリの伝記(1994年劇場作品)
 児童文学者宮沢賢治原作のアニメ化です。音楽は菅野由弘さん。過去には押井守監督のアニメ映画「天使のたまご」の音楽を担当していた方です。宮沢賢治自らが作り出したかのような音楽は温かいのに飄々としていて、しかもどうしようもなく黄昏ていました。作品全体の感じは「まんが日本昔話」のようで、賢治らしい自然観・科学観の世界、そして兄弟愛・人類愛と自己犠牲のテーマを非常に温かい語り口できれいに描いていました。


 おやゆび姫物語(1992〜1993 テレビ東京系で放映)
 有名な童話が原作のアニメ。アニメファンである男性諸氏にも好評でしたが^^;;子供を対象にきちん作られた良作でした。雰囲気的には「世界昔話」でした。音楽担当者の名前は失念してしまいましたが、ほとんどに電子楽器を使いながら、童話の世界に合う温かみのある、伸びやかなメロディーを使った曲が多かったと記憶しています。
 一時サントラも発売されていたようなのですが、あっという間に店頭から姿を消し、以来一度も見かけていません;_; というわけで、私は今でもこのサントラを探しておりますので、譲ってもいいよという方がいましたら是非ご連絡下さい^_^ ケロタさんも探しています。

 なお、松浦有希さんの歌われていたオープニングソング「プラネタリウムにようこそ」、エンディングソング「口笛の丘」も素敵な曲でした。


→ジャンプインデックス
・2002年のテレビアニメたち
・音楽の気に入っているアニメ
・その他のお気に入りの音楽
・ちょっといいまんが
・演劇のこと

・音楽の気に入っているテレビゲーム
スーパーファミコン編
 ワンダープロジェクトJ
(サントラCD PCCG-00334)
         同じくJ2(こちらはNINTENDO64用)
(サントラCD TOCT-9798)
 ゲーム制作はエニックス、音楽担当は(株)ミントの森彰彦さん。1作目は非常に素朴で懐かしい感じのする楽曲が、ゲーム内容や画面の色調と相成って、不思議な楽しさを与えてくれました。特に作品の愛のテーマとも云える曲は黄昏ている上に反則ワザ(注参照)で、感動的でした。
 2作目はNINTENDO64用として発売され、主人公が女の子になったのは良いのですが^_^;;音楽はその前作の愛のテーマを引っ張りすぎた気がし、また多少複雑になったせいであまり印象に残っていません。作品としては前作が好きでした。ちなみに私が一人で最後まで行けるのはこのタイプの紙芝居ゲームだけですぅ
T_T;


反則ワザ−別に卑怯であったり、やってはいけないことをやっているのではなく、映画などの感動的な場面で思いがけずわかりやすい印象的な音楽が流れてきて、さらに感動したときにそう言ってマス^_^; 大抵はおとなしめの曲でその上「黄昏て」います。古いところではアニメ映画「うる星やつら オンリーユー」の「影踏みのワルツ」とか・・・分からない人スミマセン^^;;


 聖剣伝説2(サントラCD N25D-019
         注:今は違う番号で売っていると思われます)
   同じく(サントラCD PSCN-5026〜8)
 スクウェアのリアルタイムRPG。私がスーファミで初めて触れたゲームです。音楽は菊田裕樹さん。ポップスあり、ロックあり、前衛あり、何でもあり^^;;ですが、メロディーが素朴できれいなものが多く、また非常にドラマティックでありました。危機的場面では音楽によって「こりゃ本当にあかんのと違うか !?」と思わさせられました。そして最後の別れの場面の音楽が反則ワザ的で一本とられた!で、ずっと印象に残っています。
 3の方は多少メロディアスな音楽はなりを潜めて残念でしたが、本人言うところの「変だけど格好いい」ものでした。やはり全体的には2作目の方が好きでしたけどね。さて菊田さんはそれからスクウェアのゲームでは名前を聞かないなぁと思っていたら、どうも別会社の社長になられているらしいです。また再び菊田さんのゲーム音楽を聴くことが出来る日は来るのでしょうか?


 クロノトリガー(サントラCD PSCN-5021〜3)
 これまたスクウェアのRPG。音楽は光田康典さん。1本の作品として非常にまとまりの良さを感じたゲームです。スーファミとしては音質も限界レベルに近く、非常にきれいな音を出していました。
 私がこのゲームを始めて目にしたのは親戚の子がプレイしているのを見た時ですが、初っ端の街のテーマ曲(ロ長調、つまりシから始まるドレミファで書かれているのもちょっと「おぉっ」と思いました)からして素敵で、すぅーっと夢の世界へ誘われたのでした。影のテーマ曲と思われるオルゴール曲には涙が出ました。このご時世(と言っても1995年のことですが・・・)にこんな素朴で素敵な曲がゲームで聴けるとは。いい夢を見せてもらいました。
 本作はPSにも移植されました。光田さんはその後「ゼノギアス」「ゼノサーガ」とご活躍されていますが、やはりこの「クロノトリガー」は忘れられません。


PlayStation編
 TIZ TOKYO INSECT ZOO
 ゲーム製作はゼネラル・エンタテイメント。昆虫になって?冒険するアニメーション付き(+声付き)アドベンチャーゲーム。私の得意とする分野です^^;; 本作ではエンディングの手塚治虫先生風カタストロフシーンで流れる歌、「I Wish〜これからもずっと〜 詩:田嶋里香 曲:SAGE KOIZUMI←セイジと読むのでしょうか?(CD SINGLE:TODT-3566)」がいい感じでした。歌の内容的にはちょっぴりポケモンの「風といっしょに」に似ている気もします。お話も「ゴミの島に建てられた昆虫園が取り壊されることになり、中の虫たちは・・・」という具合でして。(たしか現実の東京湾埋め立て地には植物園がありますよね。) 一人の少年が自分ではない何者かに導かれ、何かを知り、おそらくは何かを失って少しだけ、本当に少しだけ大人になる。そういう物語をこの歌がさわやかにしめくくりました。


 風のクロノア(サントラCD:CRCP-15524/25)
 ナムコの作ったこのゲームは結構有名でしょう。アクションゲームは苦手なのでほとんど弟にやらせました(笑)。でもラストボス戦は何故か私の粘り勝ち(^_^; このゲームの音楽のことでは、なんと言ってもサウンドトラックとしての完成度の高さが耳を引きます。で、音楽担当は・・・サントラから拾い出したらなんと9人!!なるほど音楽もバラエティに富んでいることが納得できますが、それでいて全体の統一感が保たれているのですから。ラストのヴォーカル曲はアニメと声と一緒になってもうほんとに泣けとばかりに(T_T)過剰演出の出血大サービス! ダウンタウンDXのナキメンタリー劇場に出してもOK!?(って、もうやってないみたいですけど^^;;)とにかく名曲です。


パソコンゲーム編
 ソードダンサー
 ファーランドストーリー1作目(TGL製作)

 ごめんなさい、音楽スタッフは未確認です。TGLに尋ねても教えてもらえませんデシタ^^!!。
 ローランドのミュージ郎シリーズなどDTM商品のおかげで、一般パソコンユーザーにもMIDI音源と呼ばれる電子楽器が身近なものになりましたが、これらのゲーム(RPG)はそれがここまで鳴らせるものなのですよということをデモって見せた作品とも言えます。音楽の完成度は高く、ゲームに対してちょっと出過ぎなくらいでした。実のところこの頃のパソコンのゲームでは前衛的なというのではなく、聴いて違和感のある音楽が結構ありました。(まあ最近でこそ少なくなりましたけど^^;;)
 そこへ来てこの作品の完成度は驚嘆すべきものでした。アニメ界で言えば田中公平さんのクラシックとポップスの折衷オーケストラ音楽が近いと思います。惜しむらくは今となっては入手困難なことで、たとえ入手出来たとしてもDTM環境とNECのPC-9801コンピュータが必要であり、恐らくサントラも出ていないので、これから先この音楽を聴くのは不可能に近いということです。


 卍PSY幽記(psd製作)
 これもパソコン用のゲームで手塚治虫氏風のおどろおどろしく尚かついいお話です。絵やシステムは今から見ればファミコンレベルでかなり見劣りします。が、音楽は全然そんなことはありません。担当は知る人ぞ知る古城祐三さん。MIDI音源による音楽の一つのリファレンスです。フルオーケストラあり、ピアノソロあり、毒っけのあるヘビメタありと、この人こそ何でもあり!大変詩的でロマンにあふれ、ピアノソロはあなたの魂の涙を枯れるまで絞らせるかも。お話の出来は決して悪いわけではないのですが、この作品のカラーは音楽によるところが大きいです。残念なことにこれもNECのPC-9801用で、サントラは恐らく存在しないでしょう。


 メルクリウスプリティー(NECインターチャネル製作)
                (サントラCD:NACL1172)
 パソコン用の人工妖精育成シミュレーションゲーム。妖精の女の子がかわいいのでギャルゲーでもありましょうか^^? 音楽は岩垂徳行さん。サントラの説明によると「ルナ〜エターナルブルー(たぶんセガのメガドラ版)」等も手掛けられているようなので、結構有名な方なのでしょうか? (というか、今や「グランディア」シリーズも手がける超有名人!)FM音源という古き良き時代の^^;;パソコンゲーム用音源を使い、非常にリリカルで物静かに、中世の錬金術的世界で妖精を育てるという状況にぴったりの音楽を提供されていました。
 ですが、ここで紹介したいそれとは別のことがあります。谷山浩子さんという方の「LADY DAISY(レイディー・デイジー)」という歌があるのですが、全く関係がないのに、このゲームのために作ったんだと確信できるほど、それはそれは恐ろしくぴったりな歌があるのです。このゲームに入れ込んだことのある方でこの曲をご存じでない方は、必ずこの曲を聴いて下さい^^;;。ただし100%泣けますので覚悟してお聴きください(笑)。アレンジものなら「谷山浩子 たんぽぽサラダ(PCCA-00264)」、ライヴの弾き語りものなら「谷山浩子 Memories(PCCA01124)」があります。
 そういえばゲームの方は大幅にリメイクしてドリームキャストで出るんですよね。で、ちょこっとやってみました・・・いいですわ、これ。PC WINDOWS版では音楽が変わっていたのが、またDOS版のくら〜い落ち着いた物に戻っていて^^; 絵にしてもシナリオにしても独特やなぁ。


 38万キロの虚空(システムサコム製作)
 ここで紹介するパソコン用ゲームの中では一番古いと思います。NEC PC−9801用です。弟切草かまいたちの夜、いやそれよりもTo HeartONEKanon ^^;のようなサウンドノベルのはしりと言ってもよく、メーカーはノベルウェアと呼んでいました。18禁でもなく、ギャルゲーでもないので、カワイイ女の子が出てきてどうこうということは起こりません。それどころか画面は白黒でひたすら渋さを漂わせ、宇宙ステーション内を舞台に結構ハードなSFサスペンスが展開されます。雰囲気的にはコナミのポリスノーツに近いかもしれません。(こちらは未体験ですが・・・)
 BGMにはMIDI音源が使用できましたが、ローランドのMT-32又はCM-64という初代ミュージ君、ミュージ郎についていた音源にのみ対応していました。ですが、音楽自体の完成度が非常に高かったので、今聴いても遜色ないものであると思います。この音楽とぐいぐい読ませる文章、そして渋さに徹したかっこいい幕切れに涙したことを覚えています。これが私のサウンドノベル初体験でありました。

 余談ではありますが、システムサコムという会社、PC-9801用パソコンゲーム会社として結構有名でしたが、ノベルウェア「闇の血族」を最後にとんと名前を聞かなくなりました。コンシューマーに移ってPSのソフトも作っていましたがそれほど目立っていません。元々ハード屋、CG製作屋でもあるので、今ではこっちの方がメインになっているのかも知れません。テレビ東京系で放映されていたアニメ「神八剣伝」のテロップの、CG製作にシステムサコムの名前がありました。


・その他のお気に入りの音楽
 NHKスペシャル「世紀を越えて」のテーマ曲
 「ADIEMUS-BEYOND THE CENTURY(MAKARE MAKA)
 作曲はカール・ジェンキンス(KARL JENKINS)アディエマスとはプロジェクトの名前のようなもので、土俗的で単調なドラムのリズムとオーケストラ+エキゾチックな女性コーラス(デュオ)というスタイルで演奏され、女性ヴォーカルの歌詞も創作言語という特徴を持っています。
つい最近はまったといえばこれですね。もーどうしようもなく黄昏た音楽です^_^;; この音楽に乗せて流れる今世紀の出来事の走馬燈のような映像がこれまた涙を誘います。手法的には以前のNHKスペシャル「映像の世紀」やアニメ「エヴァンゲリオン」と同じだと思うので目新しさはありませんが、それにしても過去の出来事をただ並べただけで、文字を並べただけでさえ、どうして涙が出てくるのでしょうか。そういえばその走馬燈の映像ってつらく、悲しいことの方が多いんですよね。あるいはもう手の届かない幸せ・・・
 ところで西欧ではこの手の音楽もクラシックと同じシリアスミュージック(まじめな音楽?)の仲間に入れられるみたいです。このようにポップスに近いものから非常に奇怪なものまで普通に楽しまれていることに、歴史ある西欧文化の懐の深さを感じます。

 
NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」 音楽:岩代太郎
 大河ドラマなるものをまともに見たのは生まれて初めてのことでした。今の今までほとんど見向きもしなかったのが何を血迷ったかいきなりです^_^;何が私に合ったのか分かりませんが、毎度毎度泣きどころがあったことと、岩代太郎さんが音楽を担当されていたことが大きな要因であることは違い有りません。テーマ曲は聴いた当初は安きに落ちすぎているかとも思えたのですが、お話に思い入れが出来てくると、歴代の中でも印象深い物になるだろうと思うようになりました。テレビのスピーカーではなく、ちょっと大きなステレオセットで聴くと、元がオーケストラ演奏だけに俄然迫力と深みがあることが分かります。私にとっては中間部の頭のバスドラムの「ずぅぅーーーnーーー・・・・・」という、静かな悠久の時の流れを思わせる一発が鳥肌モノでした。


・ちょっといいまんが
 神戸在住

 (木村紺 講談社 月刊アフタヌーンにて連載中)

 アフタヌーンといえば「ああっ女神さまっ」や「ディスコニュニケーション」(今は「夢使い」)といったちょっと濃いまんがが多い雑誌ですが、このまんがは新聞の4コマまんがのような万人受けしそうな絵で、今風だけどすれてない女子大生を主人公に、神戸の町と生活を描いています。私は神戸に住んだことも、じっくりと見て回ったこともありませんが、本当の神戸と比べてどうかとかいうことは置いておいて、この中には確かに一つの町が存在していると感じさせます。若者らしい会話、センシティブなト書き、どれも生き生きしてます。いいなぁ〜で終わってしまうまんがかもしれませんが、それ故に誰にでもお勧めできるものです。震災の話も出てきましたが、語り口は柔らかいが結構生っぽい現実を感じさせるものでした。

 ヨコハマ買い出し紀行
 (芦奈野ひとし 講談社 月刊アフタヌーンにて連載中)

 温暖化のため海面が上昇し徐々に沈みつつある地球。人々は急ぎすぎた世紀で失ったものを取り戻すかのような生活をのんびりムードの中でそれでもひたむきに送っていた。そういう世界を人間よりはるかに長い寿命を持ったアンドロイドの目を通して、また彼女らとつながりのある人間の目を通して語られています。彼女らも心を持って人と共に生きています。いくら長く生きようとも尽きることのないはっとする瞬間の数々。巨大隕石が衝突してドカーンな最期はいやですが、このような世界の黄昏ならあってもいいなと思います。


→ジャンプインデックス
・2002年のテレビアニメたち
・音楽の気に入っているアニメ
・音楽の気に入っているテレビゲーム
・ちょっといいまんが

・演劇のこと
 夢の遊民社からNODA・MAPへ、そしてキャラメルボックス

 実は私には演劇鑑賞の趣味もあります。が、これはもう完全に上記のものに限られています。事の始めは、大学生時代に演劇部が夢の遊民社の演目をやっていたのをふらっと見に行ったこと。当時全く予備知識がなく、「大学生のやることだから」とどちらかというと吉本的なお笑い系を期待していたのですが、確かに笑いはありましたが、それだけじゃなかった、これはもう、とんでもなかった!生の人間が目前で詩的な言葉を吐く迫力といったら!それにお話のせつなさといったら!
 その後、このときの演目「半神」の作者、野田秀樹さんのことを知り、彼の主宰していた劇団夢の遊民社のことを知りました。知ったときにはすでに解散していたようですが、ビデオソフトがSONYより出ていましたので改めて見ましたら、また泣けまして、それですっかりはまってしまったのです。
 「半神」は体の繋がった双子、いわゆるシャム双生児を素材に、人間の孤独を描く物語。原作・脚本は漫画家萩尾望都さんとなっていますが、演出の野田さんは萩尾さんの他の作品や、その繋がりでSF作家のレイ・ブラッドベリの作品中の言葉もふんだんに使い、これはもう野田さんのオリジナルといってもいいほど野田さんらしい話に膨らませています。彼の手による他の演目もそうなのですが、ドタバタも含む派手なパフォーマンス、一聞オヤジギャグも真っ青なのに劇が進むにつれて抜き差しならぬ説得力を帯びてくる言葉遊び、場面にぴったりな音楽・美術等が目を引きます。音楽は既製のものを持ってくることが多いのですが、本作でもベートーヴェンの交響曲第7等が恐ろしく効果を上げていました。役者さんの中では、はっちゃけている野田さんと、ちょっとボケ役の主人公を演じている上杉祥三さんがお好み。夢の遊民社の他の作品の中では「小指の思い出」「贋作・桜の花の満開の下」などが面白いと思いました。どれも笑えて、振り回されて、興奮して、最後は泣けます。PCゲームファンならばKanon(ここで言うのはPC&DC&PS2ゲームのこと)等お笑いありの切ない話が好きな人にお勧めします。
 野田さんは夢の遊民社解散後、演目ごとに役者を募集するNODA・MAPを立ち上げました。相変わらずパフォーマンスは派手ですが、言葉遊びによる笑いは以前より抑えられ、代わりに以前はあまり見られなかった男女の恋愛も扱うようになりました。 また番外公演となうって3〜4人という少人数で上演する試みもしています。今までで好きなのは「キル」「番外公演 赤鬼」「半神 再演版」などです。 一番最近見たのは「農業少女」ですが相変わらずです。社会派的な印象が幾分強く、風刺と皮肉がきいていました。私の立場はどいつになるのかなとか考えました。
 キャラメルボックスの演劇も笑いあり、涙ありなんですけど、ストーリーは野田さんのよりかはずっと解りやすくてストレートです。初期の作品「銀河旋律」はちょっとぴ〜んと来なかったですが、おばあさんアンドロイドの出てくる「広くて素敵な宇宙じゃないか」はラストで泣かされました。今のところ私の一押しは、生き急いだ天才から生きながらえた努力家へ伝えられた想いを描いた「サンタクロースが歌ってくれた」です。それから西川さんという俳優さんの演技が言う事成す事なんか笑いを誘われお気に入りです。もちろんシリアスな主役級の演技もこなせる方です。