実生のバラ観察 2007  Nonohana-garden

2007/03/11

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バラの発芽 200年3月10日

 秋の終わりから発芽して

 去年の夏から蒔き始めたバラの種が発芽してきたところです。

バラの発芽時期には幅があって、蒔いてひと月ほどで発芽するものから、冬を越して翌春、あるいはその翌春と2年ががりで発芽するものまでいろいろあります。

早いものは本葉が何枚も展開しています。
遅いものはやっと双葉がのぞいてきたところです。
発芽していないものもありますが、3月の様子を観察してみました。

11月から発芽が始まりました

〈ロサ・ギガンティア〉

 これは去年の6月に種を蒔いたものです。gigantia03.jpg

発芽したのは11月でした。
蒔いてから何ヶ月で発芽するというわけではなく、
秋が来るまで待っていたという感じですね。
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種を頂いたときにはすでに乾燥しきって真っ黒で、カチカチで、割るのが大変なくらいでした。
ギガンティアはティーの香りのバラのルーツとして有名です。
わずかに一本だけでしたが、出てきてくれて本当にうれしいです。
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双葉の形は長めですね。葉の裏には赤みはありません。

蒔いた日2006/06/03     発芽した日2006/11/18

 〈湖南バラ〉

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2006/12/15 湖南バラ発芽



湖南省のバラということだけで、詳しいことは分かりません。
やや平たい大きめの実で、種は横に並んで入っています



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発芽は12月から始まりました。まだ今も続いています。発芽する期間が長いのは気候の変動に対応するためでしょうか。
新芽の色も様々ですね。
赤みがかったものや、黄色みのものもあります。

 〈キャスリーン〉

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2006/10/30・・ 2006/11/30発芽


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ハイブリッドムスクのキャスリーンです。なんと、発芽はわずか1ヶ月。あまりのスピード発芽に、びっくりしました。


〈サクラノバラ〉


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2006/11/09・・2007/01/04発芽
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これは北海道の種苗商のものです。
いろいろ交配させた中から選ばれたものだと聞きました。


ノイバラと何かを交雑させたものでしょうかね、実のつき方はよく似ています。
でも、中に入っている種が少ないので、ひとつひとつが大きかったです。
交雑種だったと分かったので、これからどんな変わったものが出てくるか、楽しみに見守っています

〈山の野ばら〉 犬伏

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2006/11/10・・2007/01/04発芽
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こちらは近所の山で採取した野ばらです。
とても濃いピンク色の花が咲きます。
実の形はノイバラと同じように見えますが、種の数が少ないいです。
花の色が濃いことと、なにか関係があるのでしょうか、興味深いです




茎の色、葉の色にも赤みがさしています。特に、双葉も茎も真っ赤というのが一番の注目株です。

〈アンヌ・マリー・ド・モントラベル〉

annehip.jpg2006/11/14・・ 2007年1月発芽
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初期のポリアンサローズですね。明治の初期に日本で採取されたノイバラが元になっているという話を聞いて、とても興味を持っています。
そのノイバラは矮性で、実生でいろいろな花が咲いたとか。そしてロサ・ポリアンサと呼ばれて、系統の元になったのだそうです。

新芽の色に赤みのあるものと黄緑のものがあります。いまのところは3本しか発芽していません。

〈ローズエンジェル〉

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2006/11/09・・2007年2月発芽
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実生でも3ヶ月で花が見られるというミニバラです。一重と八重の花が咲いたので、実生の実生ということで、八重の花の種を蒔いてみました。次はどうなるでしょう。

耐寒性の強いバラは発芽も遅いのでしょうか

 いつ蒔いても、春にならないと発芽しないバラは、どうやって春を知るのでしょうね。
今年は記録的な暖冬だったせいか、発芽ラッシュは節分の頃に始まりました。


〈ローズ・ド・メ〉

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10月頃の実・・2007/02/16発芽

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西洋バラ系で最初に発芽したのは、ローズ・ド・メでした。
私の庭では5月になると咲きます。咲くのも一番乗りですが、発芽も早いですね。
大きな長い実がつきますが、種は数個しか入っていません。写し忘れたので、画像は2005年のものです。



〈淡雪〉

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2006/11/09・・2007年2月発芽
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グランドカバーローズや、シュラブに分類されています。テリハノイバラが関係しているという話も聞きますが、両親はどんなバラなのでしょうね。
この実のお母さんは、照り葉でピカピカ光っています。でも、赤ちゃんの葉はマットな質感ですね。うぷげに覆われている状態でしょうか


〈リュウキュウテリハノイバラ〉

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2006/11/11・・2007/01/22発芽
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夏から冬にかけて何度も咲くテリハノイバラです。
四季咲き性のあるチャイナなどと交雑してるのでは、とも言われていますが、花の様子も。葉の様子も、テリハノイバラとそっくりですね


〈ロサ・ニティダ〉

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2006/11/12・・2007年3月初発芽

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北アメリカ原産のカロリナ節に分類される野ばらです。紅葉するバラとして注目しています。光沢のある細長い葉がとてもきれいらしいです。
赤みのある新芽とそうでもないのとが出てきました。これからが楽しみです。

 

〈フラウ・ダグマール・ハストラップ〉

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2006/09/30・・2007年2/21発芽

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ハマナスの発芽はこの時期と決まっているようですね。
同時に何種類か発芽しています。
ハマナス系はたいへん発芽率が良いです。次から次から、重なるように生えてきます。

 

〈ロサ・ガリカ〉

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2006/10/30・・2007/03/06発芽

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ロサ・ガリカも花色に幅があるそうですね。
これは一重の淡いピンクの花が咲くものでした。去年の夏、実をたくさんつけて枯れてしまったので、この苗たちに期待しています。



まだ発芽していないものが何種類かあります。以前の種まきの観察では、4月になってやっと発芽したのんびり屋さんもいました。
まだまだあきらめずに水遣りを続けていこうと思っています。そして本葉の展開したものは、葉色の変わったものを選んで鉢上げしていきます。
花が咲いたらアップしますので、よかったらまた見に来てくださいね。

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