バラの種を蒔いています 20013  思いがけない花が咲いて  Nonohana-garden

バラの種を蒔いても親と同じものは咲かないと言われますね。だから実生は楽しいです。 
今までに咲いたバラの中でも特に思いがけなかった花たちを紹介します。 名前はお母さん、リンク先はblogです。
    January 2014

 *一重の花から八重の花に*  
〈ロサ・キネンシス・スポンタネア〉 

 いままでいろんな野ばらの種を蒔いてみましたが、こんなに劇的に変化したバラは初めてでした。自由に伸びる長い枝に、一輪ずつ並んで咲くので賑やかです。咲き進むと赤く染まっていきます。

 同じ株の実から、4本発芽して、それぞれに違う印象に育ちました。咲いた花はオールドブラッシュのような八重の花、開ききらないままちらないもの、一重で白く咲いて赤く染まっていくもの、一重でピンクのまま赤く染まらないものも咲きました。

 八重花のほうは地植えにしていますが、一重のほうはプランターのままです。植え場所が限られているので、鉢植えのままで咲いてくれるバラはうれしいですね。
 
*実生チャイナ姉妹の八重花
  *実生チャイナ姉妹一重の花
〈ロサ・ギガンテア〉 

 これも一重のお母さんから八重の花が咲いた例です。しかもクリームホワイトから黄薔薇が咲くなんて、、本当にびっくりしました。

 種まきから発芽まで2ヶ月ほど、開花は3年目でした。さわやかなレモンのような香りがします。大きな三角のトゲがびっしりとついています。樹形は木立性。
  
*実生の黄バラ
   〈ロサ・ギガンテア〉

 こちらは違う年に種を蒔いたものです。
発芽率が悪くて一本だけ残り、スクスク育ちました。がっちりした太い茎で、新梢は一気に3mくらい伸びます。

 つぼみはクリーム色で開くと純白、咲き始めは6cmほどで開ききると10cmほどになります。香りはノイバラのような強いムスク香です。


*実生の白いバラ

 

 *大きな葉から小さな照り葉に*  
〈ロサ・ムルチフローラ・カルネア〉



 ノイバラのようなバラに戻るかなと思って種蒔きしてみましたが、
なんとテリハノイバラのような小さな照り葉の這い性に育ちました。

 4本あります。咲いたのは2本で、白い花一重の花とピンクの八重の花でした。
テリハノイバラの遺伝子があったのでしょうか、それともテリハノイバラと交雑したのでしょうか。

種蒔き2009年秋・・・2013年5月開花




ピンクの半八重



 


一重の白花
 

うぶ毛に覆われたつぼみ

 *一季咲きから四季咲きミニバラに*  
 〈ロサ・キネンシス・カタイエンシス〉


 種蒔きから4ヶ月ほどで花が咲きました。何度も繰り返し咲きます。一季咲きで一重の花の大きなつるバラから、ミニサイズの半八重の、しかも四季咲きの花が咲くなんて・・・、驚きますね。

 最初に咲いた花はアプリコットピンクでしたが、咲くたびに変化して、白くなったり、黄色になったりしています。環境の影響を受けやすいのでしょうかね。

 種蒔き2013年2月・・・発芽3月・・開花5月


*実生カタイエンシス
 
*8月に咲いた花は

 *開花時期から花色まで変わって*
〈湖南バラ〉
 ゆったりと大型のノイバラようなピンクの花から、白いノイバラのような花や濃いピンクの底白の花、八重の花などいろいろなタイプが生まれました。

 ノイバラのような白い花が最初に咲き、続いて濃いピンクの花が咲き始めます。寄せ植えしておくとしばらく楽しめますね。

ノイバラのような白い花が終わる頃に赤い花が咲き始めます。
 

 1本だけですが、八重の花も咲きました。
咲き始めは濃いピンクで、しだいに淡く色あせていきます。
 *実生湖南バラの


濃いピンクの底白の花は開ききっても散らずに咲き続けます。

 ぼかしピンクの花も咲き続けます。

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