うまいさぬきうどんとは ←ここが違う私の意見 |
讃岐では(特に農繁期など)、昔から「うどん玉」をそのままや、「しょうゆかけうどん」をおやつとして食べる習慣があります。 本当においしいうどんは、うどん玉のままでも食れますが、ラーメンやそばが麺のままで食えますか? この点がさぬきうどんと他の麺類と決定的に違うところです。世界中においしい麺類がありますが、 麺だけを食べてもうまいのはさぬきうどんだけではないでしょうか。 うどん玉だけを売る「製麺所タイプ」と言われる店が讃岐には存在します。 |
うどんの場合、食べ方や麺を評価する観点は、基本的に他の麺類と異なるのです。 ・「あそこのうどんはうまいなぁ」と言うのと、 ・「うまいうどん屋や」と言うのとでは、うどんを評価する観点が違うのです。 「あそこのうどんはうまいなぁ」と表現する店屋は、うどんそのものがうまいお店という意味です。 名著「恐るべきさぬきうどん」に紹介されているうどん屋の分類では、メニュが1〜2種類しかない製麺所タイプと一部のセルフ店がこれに該当します。 「うまいうどん屋や」と表現する店屋は、だしやサイドメニュも含めて総合的に見てうまいうどん屋ということになります。 名著「恐るべきさぬきうどん」に紹介されているうどん屋の分類では、一般店と多くのセルフ店がこれに該当します。 |
名著「恐るべきさぬきうどん」の中で、何度も表現されている「うどんは生きもの」と言うことですが、ゆで上がって直ぐのうどんがうまいのは、誰しも認めることです。しかし、 名高い製麺所のうどんの中には、ある程度時間が経過しても、おいしく食べられるうどんが存在するという事実です。 ゆで上がって直ぐに食べることを前提に作られたうどんと、このような製麺所タイプのうどんとでは、うどん粉の配合と水加減や塩加減そして製造工程そのものも微妙に異なっています。 したがって、前述のうどんは、ゆで上がって30分も経ては商品価値を失いますが、 後述のうどんは、半日経ってもおいしく食べられるのです。 同様に釜上げ専用のうどんと、かけ用の普通のうどんとは、タイプの異なるうどんです。 当然、うどん粉の配合と水加減や塩加減そして製造工程そのものも異なるのです。 また、冷凍うどんの場合、うどん粉の配合と水加減や塩加減そして製造工程が、当然一般的なうどんとは異なっていると思われます。 私は、毎日毎日食べても飽きないうどん=日常うどんが、さぬきうどんの真髄だと思います。 |
実は、私、一般のうどん屋とは違う「あそこのうどんはうまいなぁ」と言われる うまいうどんの食べれるところ、そう! 製麺所タイプのうどんが好きなのでした。 |
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