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死亡から納棺まで

まず葬儀社に連絡

葬式の連絡病院でなくなられた場合は医師が側についていてを伝えてくれますが、家などで亡くなられた場合はすぐかかりつけの医師を呼んで確認してもらいます。それから葬儀の準備にかかります。葬儀の手順など不慣れな場合がほとんどでしょうから、まず葬儀社に連絡を取り、来てもらうのが良いと思います。  /

身内への連絡とか、故人と親しかった方たちへの連絡などは自分たちでやらなければなりません。 
特に亡くなった方がまだ会社で現役であった場合は、ただちに会社に連絡を取って協力を仰ぐといったことも必要でしよう。伝達役を頼めるような人があれば頼んでしまうのも一つの方法です。 
亡くなった方の身体を清める湯灌なども、病院で亡くなった場合などは病院側でしてくれることが多くなっています。なお、病院で亡くなった場合は、この段階で支払いを済ませてしまったほうがいいでしょう。

葬儀社の決め方と取り決めの際に必要なこと

葬儀社の選び方

日頃から互助会などに入会している方は、その会に連絡すれば指定の葬儀社が来ます。葬儀を自分の家でやらない場合なども、互助会で使える会場が用意出来ます。そうでない場合は病院でも紹介してくれますし、区役所や市役所に問い合わせれば紹介してくれます。他にも、“いい葬儀”や“お葬式消費者相談.com”のような葬儀社情報・紹介サイトで探したり、電話帳から選ぶなど方法はいろいろあります。

住職に連絡葬儀社との打ち合わせ前に確認する必要のある事

こうして葬儀社が決まり実際の打ち合わせに入る一方、住職に来ていただいて故人の枕辺でお経を上げてもらいます。日ごろから檀家寺があれば問題ありませんが、普段お寺さんとまったくお付き合いがなかった場合には、自分の家はどんな宗派で、同じ宗派のお寺さんが近くにあるかどうかを調べなければいけません。最近は自分の家で葬儀を行うという例が非常に少なくなりました。葬儀をどこで行うか、お寺を借りるのであれば住職が帰られる前にその話もしておいたほうがよいでしょう。

葬儀社と取り決めねばならない事

葬儀社との取り決め葬式には、祭壇の数などによっていろいろな価格のランクがあります。後々トラブルが発生することを防ぐため、自分たちはどれくらいのランクで行うのか、はっきりと指示することが必要です。そしてこのランクだとどこまでのサービスが含まれているのか、などとい った細かい事も出来るだけ把握しておくが大切です。  
葬儀の日取りは檀家寺や火葬場の日程などを確認し、調整しながら決めて行きます。その点も葬儀社としっかり連携を取りながら決めて行きましょう。  
年末年始ですとか、火葬場が混み合っていたりですとか、すぐには葬儀が行えない場合もあります。そのようなときの遺体の保全方法なども葬儀社としっかり打ち合わせておきましょう。このような場合には身内だけで密葬を行い、日取りが定まってから本葬を行うのが普通です。

湯灌について

湯灌病院で亡くなられば場合、「末期の水」と「清拭」と呼ばれる作業は病院で行ってくれます。その後の身を清める「湯灌」、「装束の着替え」、「お化粧」は身内で行うこともありますが、葬儀社に依頼できます。着替えの衣装は普通、白装束にしてあげますが、最近では、亡くなった方が存命中に好まれていた物を着せてあげる場合もあります。


死亡診断書・火埋葬許可証の受給

死亡診断書亡くなられた後、遺族がまずしなければならない手続きです。故人を診断し死を確認した医師が書いてくれます。これを持って地域の役所に死亡届を出します。届は所定の用紙がありますからそれに書き込んで提出します。これは死亡後7日以内に提出しなければいけませんが、この届に限り役所は休日でも受け付けてくれます。ですから遠隔地でない限りその日のうちに届けるようにしましょう。  
死亡の原因が病死や自然死の場合は問題ありませんが、事故死などの変死の場合には所轄の警察署に連絡して死体検案書を発行してもらう事が必要になってきます。この場合には、届出の際に、本人が行く場合は本人の印鑑、代行する場合は代行する人の印鑑が必要になります。
死亡届を出す時忘れずに火葬許可証も申請し火葬の許可も貰いましょう。これがないと火葬場で受け付けてくれません。火葬場でこれを出すと必要事項を記入してくれます。これが埋葬許可証となります。この埋葬許可証は再発行されませんので、くれぐれも紛失しないよう大切に保管して下さい。

 

その他の注意点

故人と生前お付き合いのあった人たちが、亡くなられたという報せを聞いて弔問に訪れます。故人の社会的な地位によってその晩が盛大な集まりになる事も十分に考えられます。人数の多少にかかわらず、弔問客への対応の事も考慮しておきましょう。

葬儀社と斎場・火葬場

葬儀を行なう必要が生じたとき、葬儀社を決めてから斎場(通夜や葬儀・告別式を行なう場所)や火葬場を選ぶべきなのか、斎場や火葬場を選んでから葬儀社を決めるべきなのか、迷われる方も多いと思います。葬儀社と斎場・火葬場の関係には、様々なかたちがあります。
葬儀社と斎場・火葬場の関係や仕組みを知ることで、葬儀社と斎場・火葬場のどちらを先に選べばよいか、判断しやすくなるでしょう。

葬儀社と斎場について

葬儀社斎場葬儀社には、斎場を所有している葬儀社と所有していない葬儀社があります。
斎場を所有している葬儀社は、自社斎場が利用できるほか、公営斎場や民間の貸斎場も利用しています。
斎場を所有していない葬儀社は、公営斎場や民間の貸斎場のみを利用することとなります。
ちなみに、斎場を所有していない葬儀社の方が、所有している葬儀社よりも数の上でははるかに多くあります。 葬儀社の所有する斎場は、一般的にその斎場を所有している葬儀社しか使えません。つまり、この場合、葬儀社選びと斎場選びは同じになります。
一方、公営斎場や民間の貸斎場は、基本的に場所だけ提供するので、そこで葬儀をするには別に葬儀社を選ぶ必要があります。
公営斎場や民間の貸斎場を利用する場合は、そこに精通した葬儀社がありますので、そういった葬儀社に依頼するのが安心につながるでしょう。

斎場と火葬場について

火葬場「斎場」とは、「神仏を祀るための祭祀・儀式を行う神聖な場所」という意味です。
かつては、人が亡くなると棺を自宅から村の外れまで運び、そこで葬儀式を行ってからそのまま火葬していました。その場所が「斎場」と呼ばれたのです。
やがて、「告別式」を重視する風潮になってきたため、「葬儀式」「告別式」を自宅や集会場などで行ってから、あらためて火葬場へ行くようになりました。このため火葬場は斎場とはイコールではなくなったわけですが、現在でも多くの自治体が火葬場を斎場と称しています。
現在、斎場には火葬場が併設されているところと、火葬場と別になっているところがあります。多くの公営の施設は、斎場と火葬場が併設されています。同一施設の中で式と火葬ができ、斎場と火葬場との間の移動の必要がないため、便利な面があります。
公営の火葬場・斎場施設は一行政区に一つ(まれに二つ)ある場合と、複数行政区で連携して一つ持っている場合があります。
なお、東京は公営の斎場に火葬場が併設されていなかったり、複数の区で共同運営している斎場があったり、23区内の民営火葬場には斎場も併設されているなど、特殊性があります。

葬儀社と斎場の選択

葬儀社と斎場、どちらを先に選んだ方がいいのか? 結論から言うと、まず、葬儀社を選んだ方がよいです。自社斎場を含め、その斎場に精通している葬儀社を選ぶということが最も重要です。 斎場の場所は、日程などの諸事情によって、別の場所に変更せざるを得なくなることが起こりえます。そのような場合、地域の事情に精通し、地域にどのような斎場があるか把握している葬儀社であれば、混乱なく対応してもらえます。 ただし、希望の斎場が確定している場合、もしくは、特定の地域のみで葬儀を行いたい場合は、斎場を決めた上で、その斎場で葬儀を行なっている葬儀社を選択するというのもよいでしょう。けでなく火葬場からでも葬儀(プラン)を検索するということも可能です。

葬儀場の種類

葬儀を行う場所(式場)には、自宅、寺院などの宗教施設、葬祭業者が運営する専門の式場(葬祭会館・斎場)、自治体や公共団体の施設、ホテルなどがあります。

葬儀専門の式場(葬祭会館・斎場)

葬儀専門の式場葬祭業者が葬儀や法事を行うために作った施設なので、機能的には最も充実しています。葬儀式を行う場所だけでなく、宿泊の施設や、会食の施設、宗教者の控室なども用意されているケースが多く、建物のデザインに趣向を凝らしたものもあります。
ただし、ほとんどの場合は葬祭会館を所有する総裁業者に葬儀を依頼することが、会館を使用する条件になります。しかし、貸し斎場の場合は、特定の葬儀社に依頼しなくても使えます。

宗教施設(寺院・神社・教会)

寺院斎場寺院の場合、本堂などで葬儀を行う場合と、境内地などに別途葬祭用の会館(貸し斎場)を建設して一般に貸し出す場合があります。前社の場合は、檀家の葬儀が中心になります。後者の場合は、他の宗派でも利用できることが多く、東京などの都市部で多く見られます。

自宅

自宅葬20年ほど前までは、半数以上の葬儀が自宅で行われていました。現在でも四国地方などのように自宅で行うケースが多い地域もあります。しかし近年は、集合住宅に住む人が増え、近所との付き合いが少なくなるなどの生活環境の変化によって、葬儀を自宅で行う人は急減してきました。
しかし、故人を自宅から送り出したいという心情や、費用的な面から、自宅で葬儀を行いたいというニーズもあります。

自治体・公共団体の施設

公営斎場一つは市区町村などが有している葬祭会館あるいは葬祭会館として使用可能な集合施設です。例えば、東京二十三区では区営の葬祭会館が数多くありますし、他の地域でも、例えば火葬場に併設される葬祭会館はよくあります。
いまひとつは、自治会館、町民館、コミュニティセンター、マンションの集会場などの施設です。
特定の葬祭業者に依頼しなくても構いませんし、安い値段で借りることができます。

ホテル

ホテルでのお別れの会最近では少子高齢化の流れからか、お別れ会・偲ぶ会などを行うホテルが増えています。施主にとっても参列者へのもてなしや、宿泊を考えるとホテルには利点があります。
ですが、 基本的には遺体の持ち込みや、焼香などの点では制約を受けますので、厳密には葬儀の式場とは言えません。

通夜の服装について

通夜の服装故人が逝去された日の夜に弔問に訪れる方は、必ずしも自宅に来られる方ばかりとは限りません。故人が生前にずっと入院していたことを知っている方、見舞いに来られたことのある方の場合、報せを聞いて病院の方へ駆けつけることもあるかも知れません。また遠距離の親戚が夜遅くなって到着する事もあるでしょう。そういったいろいろなケースを考えると、仮通夜の晩には、家人は必ずしも正装の喪服を着ていなくてもよいでしょう。光らない素材で黒を基調とした服であれば構いません。  

告別式前夜の本通夜は正装の喪服を着用する必要があります。この時には、自宅であれ、それ以外の場所であれ、祭壇が作られ、読経も行われます。焼香される弔問客の前で家族は居並んで礼を返すわけですから、喪服をきちんと用意しておきましょう。

通夜の流れ

仏式による通夜は僧侶をお迎えするところから始まります。この場合の僧侶は「導師」と呼びます。導師が到着しましたら一同は会場に集まり、導師の入場を待ちます。

 

この時の座り方ですが、祭壇に向かって右側に喪主、遺族、近親者、親戚。左側に僧侶、葬儀委員長、世話役、故人の先輩、恩人、会社関係者、知人の順で座ります。上司は上座に案内します。

導師が入場し、一同は着席、読経が開始されます。お経が読まれる中、喪主を先頭に親族、一般参列者の順で焼香をします。自宅など会場が狭い場合は、回し 焼香になることもあります。焼香は一般には喪主から始めますが、社葬など特別な場合は葬儀委員長から始めるのが習わしとなっています。

祭 壇

僧侶

喪主

葬儀委員長

遺族

世話役

近親者

故人の先輩

親戚

恩人

.

会社関係者

.

知人

.

 


読経と焼香、説法が終わりますと、導師は退場します。そして喪主の挨拶で通夜は終わります。通夜の式が済んだら弔問客や世話役などに夜食や酒を振る舞います。勧められた会葬者は一口でも食べるのが供養とされています。

 

 

 

 

 葬儀の打ち合わせ葬式

葬儀の打ち合わせも、近親者の集まった通夜の際に行うのがよいでしょう。細かいことはほとんどが葬儀社任せということになりますが、それでもしっかり打ち合わせておかねばならない事がいくつかあります。

喪主、葬儀委員長を決める

喪主、葬儀委員長は当然決めておかなくてはいけません。以前は亡くなった方の長男が喪主となることが多かったのですが、今日では亡くなった方が世帯主である場合はその連合いが喪主を務めるというのが普通です。葬儀委員長は地元の自治会長ですとか、また亡くなった方が会社の現役であったならば会社関係のしかるべき人に頼まれたほうがよいでしょう。

祭壇の準備

祭壇告別式の日取りが決まった段階で葬儀社側は当然祭壇の用意をします。もし告別式を自宅で行うのであればどこの部屋にで行うのか決めます。そして、祭壇を飾れるように部屋を片づけ、同時に祭壇に飾る遺影の写真の選択や通夜・葬儀に必要な物を揃えておきます。それらの品は葬儀社の人に尋ねるなどしたほうが手っ取り早く出来るでしょう。 /葬儀社の用意

 

式の確認

そして式次第の確認です。席順は通夜の時と同じです。供物や供花の置き場所は間違いないか、これは故人との付き合いの程度によって決めます。重要なものほど棺に近く、花輪は入り口に近いほど参列者に深い印象を残すものです。

 

役割分担

葬儀の受付通夜の時もそうですが、葬儀の際の役割分担も決めておかなければなりません。喪主をはじめ喪家の人は当日お手伝いの仕事は出来ませんので、親戚など近親者に頼みます。受付や案内、荷物係、留守番など必要な人数を把握しておき、葬儀当日の役割をきちんとお願いしておきましょう。

 

弔辞・弔電

弔辞弔辞の依頼は前もってしかるべき人にお願いしておきますが、その方が間違いなくおいでになれるのか、もし見えない時には誰に頼むのか、その当たりもしっかり確認を取り合っておきます。  弔電は故人の生前のお付き合いの程度や、会社での仕事や地位によって違ってきますが、たくさんいただいたからといってあまり多く読んでも意味がありません。喪主の判断でせいぜい5つか6つに絞りましょう。

精進落しの準備

精進落とし精進落し(会食)の席も設けなくてはいけません。こちらの方もきちんと頼んで置きましょう。ご近所のご婦人方が買って出て下さることもありますが、人の家ということもあり勝手が分からない場合もあります。礼儀的なこともありますので、身内の者が少なくとも一人はいるようにしましょう。

車のチャーター

火葬場まで行く人数の確認もここで取っておいたほうがいいでしょう。人数が決まったらそれに見合った車をチャーターしておかなくてはいけません。

接待の仕方など

自分が何らかの役割を受け持つ場合は、その仕事の仕方やマナー、気をつけなければならないことなど、分からないことは、年長者で経験豊富な人や葬儀屋さんに確認しておきましょう

仏式葬儀の流れ

宗派によって多少の違いはありますが、仏式の葬儀の流れをまとめてみます。

一般焼香の後、いったん導師が退場して司会役は葬儀終了の辞を述べ、直ちに告別式に移ると報せ導師が再び入場するというやり方もあります。

焼香の際には中央に進み出た時に焼香の前とあとに喪主・遺族は会葬者に軽く一礼するのが礼儀です。会葬者も軽く頭を下げて返礼します。一般会葬者も焼香の番になったら前とあとに着席している喪主・遺族に目礼をし、そのまま出口に向かい退席します。

 

1

喪主・遺族の入場、着座

2

導師入場、着座

3

全員合掌

4

司会者開式の辞

5

読経

6

弔辞・弔電披露

7

読経

8

喪主から遺族・近親者の順で焼香

9

一般焼香

10

お別れの儀(棺に献花など)

11

葬儀委員長謝辞

12

導師退場

13

出棺

 

 

神式葬儀の流れ

神式では通夜を通夜祭と呼び、式を司る神官が斎主、進行の世話役は斎員と称します。

祭儀に入る前に手水の儀といって桶に入れた水を柄杓ですくって手と口を洗い清め白紙で手を拭きます。手を清める時は水を三回に分けて注ぐのがしきたりです。

大まかな式次第は仏式と同じですが一番大きな違いは仏式が焼香を行うところで榊の枝に四つ折りの紙を付けた玉串を祭壇に捧げる事です。これを玉串奉奠の 式といいます。そして故人の霊を遺体から霊璽に移す遷霊祭を行います。その後もう一度玉串奉奠を行って通夜式が終わります。

「修祓」とは斎主が斎場や参列者を祓い清める事をいいます。また「献餞」とは神に供物を供える事をいいます。

 

1

親族・参列者着席

2

斎主入場

3

開式の辞

4

斎主祓詞・修祓

5

降神の儀・献餞

6

斎主祭詞奏上

7

弔辞・弔電披露

8

玉串奉奠

9

昇神の儀(斎主一拝。一同一拝)

10

斎主退場

11

喪主挨拶

12

閉会の辞

13

一般告別式

14

親族代表挨拶

 

 キリスト教式葬儀の流れ

キリスト教ではカトリックは通夜の事を通夜の儀、プロテスタントは前夜祭と言います。カトリックは聖歌合唱で始まり聖書朗読、神父説教、祈り、献花、遺族挨拶が式次第です。 プロテスタントでは讃美歌斉唱から始まりこれが三度間に入って式が進みます。

キリスト教では神父や牧師が世話役を勤め進行役も兼ねます。葬儀はだいたいにおいて教会で行います。座る席順は喪主・遺族・親族が最前列に座るほかは他の人たちは席順には拘りません。

 

 

 

 

カトリック

1

祈祷

2

聖歌合唱

3

撒水

4

撒香

5

祈祷・神父の追悼説教

6

聖歌合唱

7

弔辞・弔電披露

8

葬儀委員長挨拶

9

撒水

10

献花

注)撒水=聖水を棺に注ぐ儀式。撒香=香を炊きながら棺の周りを回る儀式

 

プロテスタント

1

前奏

2

讃美歌斉唱

3

聖書朗読

4

祈祷

5

讃美歌斉唱

6

牧師よ り故人の略歴披露

7

説教

8

祈祷

9

讃美歌斉唱

10

弔辞・弔電披露

11

後奏

12

遺族代表挨拶

13

献花(告別)

 

 

 無宗教葬、音楽葬など

無宗教葬の式次第

無宗教葬葬儀の式進行から仏教とかキリスト教とかの宗教色を抜いた、自由な形で行なう宗教を「無宗教葬」と呼んでいます。無宗教葬は個人葬では比較的少なく、団体葬や学校葬などの葬儀に見られます。
その場合には身近な人たちで密葬を先に行い、公的な葬儀を無宗教という形で行います。 従って公的な葬儀では既に火葬を済ませている場合が多く、その場合は棺の代りに遺骨が遺影と共に祭壇に飾られます。個人的な家庭葬の場合は決まった形式と言うのはありません。 仏式葬儀の特徴である読経や焼香がなくその代わりに故人にゆかりのある音楽が流され、焼香の代わりに献花をする形が多く見られます。
団体葬の場合は本葬儀には葬儀を主催する団体が中心となってすべてが進行するようになります。

音楽葬

音楽葬一般に行われる仏式での読経やキリスト教葬での讃美歌などの代わりに、故人が生前愛していた曲や関係する音楽を生演奏またはテープで会場に流すのが音楽葬 と言われるものです。これは無宗教葬や社葬、学校葬などさまざまな葬儀形態で用いますが、音楽が中心になっているところが特徴でしょう。
個人の葬儀に用いられる音楽、生演奏ではピアノや弦楽四重奏団、録音ではテープやCDが使用されます。団体葬になると多人数からなる管弦楽団、合唱団による献歌が行われることもあります。
使用される音楽では主にクラシックでは宗教音楽や静かな曲が多く、また歌謡曲・ポピュラーも故人の生前愛好した曲が流されることあります。

 

告別式が終わると出棺。火葬場に向かいますが、ここで火葬場に行く人と残る人と二手に分かれます。一般の参列者は一部を除いて帰ります。火葬後は再び戻って精進落しから葬儀・告別式の終了の読経があってこの日は解散です。細かく見て行きましょう。

釘打ち、出棺

出棺告別式が終わると祭壇から棺が運び出され遺族・参列者と最後のご対面です。葬儀社の人たちが祭壇に飾られていた生花を持ってきますからこれを遺体の周りに飾ります。この時故人が愛用していた物を一緒に棺に入れてあげます。ただ金属類など燃えにくい物は避けましょう。
 
続いて棺のふたを釘で止める釘打ちの儀式に移ります。すでに葬儀社の人たちが半分ほど打ち込んでありますから遺族たちが残りの部分を軽く形式的に2回ずつ叩きます。釘を打つのは石です。 

釘打ちこれは決まり物で三途の川の石を現しています(仏式)。また、地方によっては金槌を使う場合もあります。一通り参列者が釘打ちをしましたら、あとは葬儀社の人が釘を完全に打ち、仕上げをしていよいよ出棺です。
 
霊柩車に運び込む前に葬儀委員長が会葬者に会葬御礼の挨拶をします。この時喪主は位牌を持ち、遺族の一人が遺影を胸に抱いて委員長の横に立ちます。挨拶は喪主自身がする場合もあります。

火葬場への移動

霊柩車棺を霊柩車に乗せる時運ぶのは男の遺族・親族6人です。必ず遺体の足の方から乗せます。 霊柩車には葬儀社の人が乗り、位牌を持った喪主と遺影を持った子供のうちの一人が僧侶と共に次の車に乗ります。後の者は身内を中心に別の車に乗り火葬場に向かいます。

 ここまで遺族、親族、葬儀社を含めて外部の手伝いの人々と一体となって動いてきましたが、ここで火葬場に向かう人と留守番の人と二手に分かれます。式場 に残った人たちは後片付けをし、火葬場に行った人たちが戻って来次第、改めて精進落しをしますからその準備に掛かります。葬儀社の残った人たちも同じく次 の準備に取り掛かります。

火葬

火葬火葬場に向かった人たちは着いたらまず火葬許可証を提出します。火葬場の係りの方が火葬許可証に記入をします。これが埋葬許可証となります。火埋葬許可証は再発行されませんので、あらかじめ葬儀社の人に預かってもらったほうがよいでしょう。火葬炉の前に置いてある小机に位牌などを飾り、納めの式を行います。  

ご遺体はとのいよいよ最後のお別れです。僧侶の読経の中、喪主以下全員で焼香をし、大きな釜に運び込まれる棺を見送ります。この後は控え室で骨上げを待つわけですが、一時間ほどかかります。石炭や薪を使用する火葬場では二時間ほどかかる場合もあります。  
火葬の最中、地方や宗派によっては線香を絶やすぬように喪家の人がついている場合もあります。
控え室で待っている間は、簡単な食事やお酒が用意されていますので、それをいただきながら、故人の思い出話などをして時を過ごします。

骨上げ

骨あげ「骨上げ」とは、火葬が済んだお骨を骨壷に収める儀式です。地方によっては「骨拾い」「灰寄せ」などともいいます。
火葬が済みますと火葬場の係員の指示に従い、全員再び炉の前に集まります。炉の中から骨と骨灰が引き出されます。全員で竹の箸で拾い上げ骨壷に収めますが、この時二人一組になって二つの箸で一つの骨を拾い上げて壷に収めます。箸を用いるのには、三途の川の「箸渡し」をするという意味あいがあります。お骨は、足の方から頭の方へと順に拾い、壷に収めていきます。これは、故人が生前同様の姿で収まるためです。また喉仏の骨は、故人と特に関係の深かった方が拾ってあげます。普通は喪主が行います。

お骨を壷に収め終わると白木の箱に入れ白い布で包んでくれます。この時埋葬許可証(火埋葬許可証に火葬場の係りの方が裏書きしたもの)も一緒に手渡されますから確認しましょう。また、埋葬許可証は埋葬のときだけでなく、お墓の移転などのときにも必要です。なくさないよう、骨箱に入れて持ち帰ります。  

神式やキリスト教の葬儀については別記しますが、この辺りはどの教派も同じです。

 

精進落しの流れ

精進落しこうして骨上げ式を済ませた一行は帰途に就きます。帰り着くと後飾りといって改めて白布をかけた小机の上に遺影、花、線香などを飾り、その中央に遺骨と位牌を安置します。僧侶の「還骨勧行」という読経とともに喪主を始め全員で焼香します。これが葬儀の終了を示す儀式です。

最近ではこの時に初七日の法要も一緒に行うというのが普通になっています。この後改めて精進落しを全員でするのですが、これは初七日が済んで精進の期間が終わったと言う意味が込められています。

僧侶が最上座に座り、世話人、いろいろな係り、故人の親しい友人の順で座り喪主、遺族は労をねぎらう立場ですから末座に座ります。喪主もしくは親族代表がお礼を述べて宴が始まります。宴が始まったら遺族は会葬者一人ひとりに酌などをしながらお礼を述べて回ります。一時間ほどを目途に喪主もしくは親族代表が挨拶に立ち、これでお開きとします。

この宴が済むと僧侶が帰られるので読経料と戒名料を手渡します。奉書紙か半紙に包み表書きは「御布施」とします。

 

死亡通知の文例

父○○儀、先月来肝硬変にて入院加療中のところ肺炎を併発し、今朝○時○分ついに死去しました。
生前のご厚誼を厚く御礼申し上げます。
告別式は○月○日午前○時より○時まで、自宅にて仏式により相営みます。
右、ご通知まで。   敬具
なお、勝手ながらご供物ご供花の儀は固く ご辞退申し上げます。
平成○年○月○日 喪主 ○○○○
                   外  親戚一同

葬儀通知の文例

通夜と告別式の日取りが決まりましたので、ご連絡申しあげます。通夜は自宅にて本日○時より、告別式は明後日午前○時より、○○寺にておこないます。
皆様によろしくお伝え下さい。

喪主の挨拶・通夜

通夜の読経終了時の挨拶

本日はお忙しいところ、おまいりいただきありがとうございました。 故人もさぞ喜んでいることと存じます。お通夜のおつとめは、これにて終わらせていただきます。

通夜ぶるまい終り

本日はお寒いところありがとうございました。 こんなに心のこもったお通夜をしていただき、故人もさぞかし喜んでいると存じます。 これよりは家族にてお守りいたします。本日は、どうもありがとうございました。

喪主の挨拶・葬儀

出棺の挨拶

本日はご多用のところ、わざわざご会葬いただき誠にありがとうございました。生前からご親交いただきま した多くの方々にお見送りいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。生前のご厚誼に対し厚くお礼申し上げます。これからは、私ども遺族一同故人 の遺志にそうよう努めていく所存でございます。何分のご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。

お斎の前の挨拶

本日はご多忙のところ、(父)○○のためにご参列下さいましてありがとうございました。 おかげ様で菩提寺のご住職様のお導きで、とどこおりなく葬儀をすませることができました。粗末ではございますが、食事を用意いたしましたので、ごゆっくりお召し上がり下さい。

お斎の終了時の言葉

本日はこれにておひらきにしたいと存じます。(父)がいなくて寂しくなりました。残りました家族一同助け合ってやってまいりたいと思います。これまで同様ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

会葬御礼

文例1

故○○儀告別式に際しましては、御多用中にもかかわらず、遠路わざわざご会葬くだされ、 ご丁重なるご芳志を賜りましてまことにありがたく厚く御礼申し上げます。 早速拝眉の上ご挨拶申し上ぐべきところ、 略儀ながら書中をもって謹んで御礼申し上げます。

文例2

父○○の葬儀にあたりましては、わざわざお越しいただきました上、お心の込もった御供物を賜りましてまことにありがとうございました。 厚く御礼申し上げます。混雑にとりまぎれ、行き届かぬことばかりでございましたことをお詑び申し上げます。 とりあえず書中をもって御礼申し上げます。

お悔やみ状への礼状

故○○儀永眠に際しましては、さっそく御懇篤なる御弔詞を賜り、且つ御丁重なる御香料までお送りいただき、まことにありがたく、心より厚く御礼申し上げます。
突然のこととて、一時は茫然自失いたしましたが、いまさら取り返しのつくものでもありません。このうえは、残された者が力を合わせて、家業に精励することが、亡父に対するせめてもの追善ではないかと考える次第であります。
店のほうも、○○日より平常通り開業いたしております。なにぶんにも、未熟者ばかりですので、亡父の生前同様、今後ともよろしく御指導のほどお願い申し上げます。 とりあえず、御礼かたがた御挨拶まで申し上げます。

喪中はがきの文例

本年○○月に○○○が亡くなりましたため年末年始のご挨拶を申し上げるところ喪中につきご遠慮させていただきます 時節柄いっそうのご自愛のほどお祈り申し上げます。

 

忌明けの挨拶状の文例

このたび幣社社長○○○○の逝去に際しましては、さっそくご丁重なご弔詞をいただき、そのうえ過分なご厚志を賜りまして、ご厚情のほど厚くお礼申し上げます。とりあえず謹んでお礼申し上げます。
平成○年○月○日 専務取締役 ○○○○  喪主 ○○○○ 。

香典返しに添える礼状

例:戒名のない形

謹啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
鎮者先般○○○儀死去の際は御多用中にも不拘御懇篤なる御弔辞並びに御丁重なる御芳志を賜り有難く御礼申し上げます。
本日○○日忌に相当りますので内々にて法要相営み供養の御印までに心許りの品拝呈仕りました。
何卒御受納下さいますように御願い申し上げます。
先ずは略儀乍ら書中を以て謹んで御挨拶申し上げます。 敬具
平成○年○月○日

例:息子の死

拝啓 その後お元気でおすごしのことと存じます。この度、お忙しい中を息子○○葬儀に際しまして、丁重 なご弔辞とともにご香料まで賜りまして、誠にありがたく厚くお礼申し上げます。本日、七七忌にあたり、家族のみでささやかながら法要を営みました。つきま しては、供養の印までに心ばかりの品をお送り申し上げます。どうぞお納め下さい。 敬具

葬式後

事務の引継ぎ

精進落しが済んだら、遺族はできるだけ早く世話役から、香典や弔電、領収書などの引き継ぎをします。特に現金の授受は、後のトラブルを避けるためにもしっかり確認し合う事が大切です。また、この時に世話役から引き渡していただくものとしては、以下のものが考えられます。

会葬者名簿/香典帳/香典/供花・供物帳/弔辞・弔電/支出金の領収書

お布施と支払い

お布施精進落しの宴が終わると僧侶が帰られるので、喪主か葬儀委員長がお礼の挨拶を述べて読経料
と戒名料を支払います。僧侶へのお礼は「お布施」と言い、額には本来決まりはありませんが、規定しているお寺もあります。僧侶に相談するのがよいでしょう。
お金は奉書紙か半紙に包み、表には「御布施」と書き、水引きなどはかけません。

僧侶への支払いが済んだら世話役の皆さんに「お車代」として謝礼を手渡します。これは世話役代表以外は一律にします。金額は時代の移り変わりで多少の変動がありますから葬儀社の人に聞いてみるのもよいでしょう。 さらにお手伝いしてくれた近所の奥さんたちにも心づけを渡します。

葬儀社への支払いは後日請求書が来ますのでそれからでよいです。その他、斎場や仕出し店の精算も忘れずに早めに済ませましょう。言うまでもなくこれらのものはすべて明細書や請求書をよく確認し、領収書をしっかり貰っておき、保管しておくことが必要です。

挨拶回り・挨拶状

会葬礼状喪主か遺族はお世話になったご近所に挨拶回りをします。無理なら翌日でもいいのですが、時間があればその日のうちに済ませてしまいましょう。服装は質素なものであれば平服でも構いませんが、男性は必ずネクタイは着用しましょう。
まず寺院や自治会長(葬儀委員長)のお宅、それから故人と関係が深い順にまわるのがよいでしょう。隣近所へのご挨拶も忘れずにしておきたいものです。
故人の勤めていた会社には挨拶状を送るだけでもいいですが、出来れば日を改めて挨拶に伺いたいものです。

この間他の遺族の人も手分けして周りの道の掃除とか道順を書いた紙をはがすなどの清掃作業をします。

会葬御礼の挨拶状は、最近ではお帰りの際に手渡しているケースが多くなりましたが、それとは別に遠隔地の方には改めて礼状を書きましょう。

他に、供花・供物への礼状も出します。年の瀬が近づいたら年賀欠礼の挨拶状も出します。宛名書きにかかる日数も考慮して早めに手配しておくとよいでしょう。



弔電への礼状
         年賀欠礼状

葬儀後の諸手続きA

相続と名義変更

ご葬儀が終わると、さまざまな手続きや申請をしなければなりません。相続と名義変更について簡単に説明しますが、遺産相続や名義変更には複雑な面もあり、トラブルを引き起こしてしまうことも考えられます。 法律に知識が必要な時には弁護士や、公共の法律相談機関などに相談しましょう。また、煩雑な手続きは司法書士や税理士に依頼し手続きなどを代行してもらうとよいでしょう。

名義変更・相続手続き表

名義変更関係

申請窓口

預貯金

金融機関

電話

電話会社

電気

電気会社

ガス

ガス会社

水道

水道局

借地・借家

地主・家主

土地・建物

登記所

株式・債券

証券会社等

相続税
課税対象となるもの

被相続人が所有していた土地・家屋・立ち木・事業用の財産・有価証券・家庭用財産・貴金属・宝石・書画骨董・電話加入料・預貯金・現金などです。

遺産の評価

現金以外の財産の評価は、税務当局が定めた方法により、時価で算定されます。たとえば、不動産については、路線価格方式や倍率方式により評価額が算定されます。

非課税財産

相続税のかからない財産には次のようなものがあります。
・ 生命保険金の一定額
・ 死亡退職金の一定額
・ 墓地・霊廟・仏壇・仏具
・ 公益事業用財産
・ 寄付財産など

申告と納付

申告は、相続人全員で申告書を一通にまとめて、故人の住所地の税務署にします。原則として申告と同時に全額現金で納付します。

申告の仕方

相続税の申告は被相続人の死亡の翌日から10ヶ月目に当たる日までに行なわなければなりません。例をあげると死亡日が10月1日であれば翌年の81日が申告の期限日です。もしこれより遅れますと無申告加算税がかけられます。
 申告書の提出先は被相続人の死亡時の住所地の所轄税務署です。ここは間違いのない様にしないといけません。申告書は相続人全員で協同制作して提出しても構いませんが無理な場合は個々に作成して提出します。申告した後で申告漏れしていたものがあったり過剰申告していた事に気づいた時にはすぐに訂正の手続きを取る事です。
 申告書製作に当たっては税理士に頼むと費用はかかりますが自分で作るのはなかなか難しく頼んだ方が無難でしょう。

相続税対策

相続にかかる税金は莫大なので税金対策は上手にたてなければいけません。まず非課税になるものを急いで洗い出すのも必要でしょう。
  相続人が残した借金、葬儀にかかった費用、基礎控除(5,000万円に加えて1,000万円に相続人の数だけ掛けたものが控除されます)、配偶者控除、相続が行われる三年前に被相続人から贈与を受けていた時の贈与税も控除されます 法定相続人が未成年だった場合、障害者だった場合、被相続人が10年以内に相続によって財産を取得していた場合の相次相続控除、外国税額控除、それに被相続人の死亡によって受け取った保険金や退職金などです。
 相続した財産を国や地方公共団体、試験研究法人に寄付した場合は寄付した金額全てが非課税になります。

相続税額早見表

法定相続人の数(配偶者がいて)の合計

課税評価額

子一人

子二人

子三人

子四人

8000

50万円(289万)

0 100万)

0円(0

0円(0

1億円

185 730万)

105 370

50 (200万)

0円(0

15千万

730 2100万)

533 (1480万)

405万(1040万〉

315 (740

2億円

1430 4080万)

1120万(2860万)

935万(2190万)

785万(1720万)

25千万

2180 6080万)

1808万(4360万)

1560万(3540万)

1375万(2920万)

3

3080 6480万)

2570万(6160万)

2240万(5040万)

2000万(4220万)

35千万

4080万(10980万)

3445万(8100万)

3060万(6540万)

2763万(5720万)

4

5080万(13480万)

4320万(10160万)

3885万(8240万)

3575万(7220万)

45千万

6080万(15980万)

5195万(12160万)

4760万(10240万)

4388万(8720万)

5

7230万(18880万)

6170万(14460万)

5660万(12240万)

5200万(10320万)

*括弧内の数字は配偶者かいない時

故人の確定申告

故人の確定申告は法定相続人が行ないます。決まっていない場合は相続人の中から選んだ代表者が行います。申告するのは故人が死亡した年の1月1日から死亡した日までの所得税を確定申告します。故人が前年分の確定申告をしていなかった場合はそれの確定申告を行ないます。自営業で青色申告をしていた場合は必ずしなければいけません。前年分以外のものは死亡後4ヶ月以内に故人の住所のある所轄の税務署に届けます。

その他財務関連の手続きの補足

故人の銀行口座は死亡の時点から相続財産になりますから金融機関はその時点から口座停止の処分を取ります。そこで相続人は自分の印鑑と被相続人の印鑑、通帳、証書などそれに相続人である事を証明する被相続人の戸籍謄本や各相続人の印鑑証明等を持って手続きしなくはいけませんが数ヶ月かかることもありこの間は公共料金をこの口座から引き落としていた場合は使えませんので注意した方がよいでしょう。その他株式。債券。自動車、などの名義変更の手続きも忘れずに出来るだけ早めにしておきましょう。

名義変更・相続手続き表

項 目

備 考

遺族厚生年金
(厚生年金)

死亡中に在職だった場合は勤務先。すでに退職していた場合は所轄の社会保険事務所。

故人が厚生年金に加入していた場合に、扶養家族に支払われます。

族基礎年金
寡婦年金
死亡一時金
(国民年金)

市町村役場

故人が国民年金に加入していた場合、遺族の方に支払われます。※受給資格に制限がありますので、 詳しくは申請窓口へお問い合せください。

遺族共済金
(共済年金)

故人の勤務先

故人が共済年金に加入していた場合、遺族に支払われます。加入先組織によって、手続き方法・受給資格が違います。詳細については加入先へお問い合せください。

所得税確定申告

税務署

原則的に法定相続人が申告を行います。

医療費控除

税務署

税金還付

納税義務消滅申告

市町村役場

自動車税など

相続税

税務署

 

生命保険金

生命保険会社 他

生命保険は、生命保険会社の[生命保険]の他、[簡易保険]、勤務先で加入している[団体生命保険]、会社経営者などが加入する[経営者保険]などがあります。詳しくは加入先へお問い合せください。

労災保険
(遺族補償金)

勤務先か、労働基準監督署

業務上・通勤上の傷病で死亡した場合に給付されます。

住宅ローン生命保険

加入先金融機関

現在では生命保険付きの住宅ローンが一般的です。住宅ローンに生命保険がついている場合、その生命保険金をローン返済にあてます。

※その他の手続きとして、ゴルフ会員権の名義書き換えや、加入していた団体への脱会届け、身分証明書の返却などが考えられます。

香典返し

香典返しとは

香典返しとは、葬儀の際にいただいた香典のお礼として、礼状と品物を贈ることを言います。香典返しは、忌明けの法要が終わった後に、忌明けの報告とお礼を兼ねて行うのが一般的です。

香典返しの時期

香典返しは、宗教によって贈る時期が異なります。
仏式の場合、三十五日から四十九日の法要の後、神式では三十日祭および五十日祭の後、キリスト教では本来、香典の習慣はありませんが、葬儀後1ヶ月以内に贈る人が多いようです。

また、最近ではあらかじめ香典返しの品物を用意しておき、葬儀や通夜の当日に渡す「即日返し」や「即返し」も増えています。この場合、用意した香典返しがいただいた香典に見合わないものであった場合は、後日あらためてお礼の品を贈ります。

香典返しの金額とお品

香典返し通常、香典額の半額に相当する品物を贈るのが基本です。香典は3千円、5千円、1万円という金額でいただくことが多いでしょうから、香典返しは、その半額の1,500円、2,500円、5千円ということになります。なお、最近は3分の1の金額を返す(三分返し)や、地域によっては全額を返す「全返し」を行う場合もあります。
香典返しは、品物によって故人を思い出してしまわないようにという配慮から、一般的に形に残るものではなく、消耗品や実用品を贈ることが多いようです。よく選ばれているのは、タオル、シーツ、石鹸、洗剤、コーヒーや銘茶、砂糖、海苔、菓子折りなどです。

また、最近では、カタログから好きな品物を選んでもらう形の香典返しが普及しています。

のし紙、表書き

満中陰志香典返しには、のし紙(掛け紙)を掛けます。
仏式では、のし紙の水引は、黒白の結び切りが使われ、表書きは「志」「忌明志」と記すのが一般的です。ただし、関西では黄白の水引を掛け、表書きに「満中陰志」と記す地域もあります。
神式では、白黒、または双銀の結び切り水引を掛け、表書きは「志」「偲草」「しのび草」と記します。キリスト教式では、「召天記念」「感謝」・「志」と表書きします。水引はかけません。

なお、香典返しの礼状の文面には、会葬のお礼、忌明け法要を営んだ旨を述べ、それに香典返しの品物を添えたことを記します。

埋葬料の受給手続き

葬祭費健康保険の被保険者が死亡した場合、埋葬を行う人に対して市町村から埋葬料が支給されます。本人が死亡 の場合には「埋葬料」が、扶養者が死亡の場合には「家族埋葬料」が、それぞれ支払われます。故人が亡くなった日から2年以内に手続きをしないと支払われな いので注意が必要です。

社会保険の加入者が死亡した場合、5万円を埋葬料としてもらう事ができます。本人が死亡の場合には「埋葬料」が、家族が死亡の場合には「家族埋葬料」 が、それぞれ支払われます。勤務先で手続きをしてもらえない場合には、所轄の社会保険事務局で手続きを行います。手続きに必要な書類は健康保険書、埋葬許 可証か死亡診断書のコピー、印鑑、振込先の口座番号。

国民健康保険に加入していた本人か扶養家族が死亡した時は、3万円〜7万円を「葬祭費」としてもらう事ができます。手続き先は役所の国民健康保険課です が、すでに役所の戸籍課に死亡届が出ている事が前提条件です。手続きに必要な書類等は保険証か年金手帳、印鑑、振込先口座番号。

また、業務上もしくは通勤途上の傷病で死亡の場合は労災保険から「葬祭料」が支給されます。給付金額は、315,000円+給付基礎日額の30日分または給付基礎日額の60日分の多い方となります。申請先は所轄の労働基準監督局です。

埋葬料を受け取る人がいないような場合、例えば一人住まいで、遠隔地に住む親戚が葬儀を行ったような場合には、その親戚が埋葬料の範囲内で受け取ることができます。

生命保険の受給の仕方

故人が生命保険に加入していればどのような種類のものでも受け取る権利はあるわけですからしかるべき手続きをしてもらうようにしましょう。

証書の確認

保険には一般的な生命保険、簡易保険、勤務先などで加入する団体保険、故人が会社経営者の場合にの経営者保険などといった色々な種類がありますから保険証をよく確認して手続きしましょう。

受給の手続きと交渉の仕方

死亡後2ヶ月以内に支払請求をするための「死亡保険金請求書」を送って貰い所定事項を記入し必要書類を 添えて提出しましょう。申告は死亡後2年以内となっています。添付する書類は保険証書、最終分の保険領収書、死亡診断書、受取人印鑑、印鑑証明、受取人の 戸籍抄本、死亡者の除籍抄本などです。
普通の病死であれば書類到着後5日以内に支払われます。

医療費の自己負担分

国民健康保険でも社会保険でも健康保険を利用した医療費の自己負担分が一つの保険証に附き一ヶ月80,100円を超えた時は高額医療費と言って超えた分の金額が払い戻される事になっています。
これは死亡した時でなくても医療費を支払った2,3ヶ月後に葉書で通知されますからこれを持って国民健康保険の場合は役所の健康保険課、社会保険の場合 は健康保険事務所か社会保険事務所へ行き手続きを取ります。手続きに必要なものは健康保険書、自己負担で払った医療費の領収書、印鑑です。申請期間は領収 書の日付から2年以内です。

各種年金について

亡くなった人が厚生年金や共済年金に加入していた場合は遺族厚生年金や遺族基礎年金が貰えますがこれには条件を満たしていなければなりません。

遺族厚生年金の貰える条件

・年齢が60歳以上で20年以上厚生年金に加入している人が老齢厚生年金を貰わずに死亡した時。
・厚生年金保険に加入していた本人が在職中に死亡した時。
・厚生年金に加入していた時の怪我や病気が原因で初診の日から5年以内に死亡した時。
・1級か2級の障害厚生年金を受けられる人が死亡した時。
・厚生年金に20年以上加入し国民年金と合算して25年になる人が死亡した時。

遺族基礎年金の貰える条件

・厚生年金の加入者、または老齢基礎年金を貰う資格期間を満たした人が死亡した時。
・故人が生計を一にしていた子供のある妻か子供かある時。
・子供の年齢が18歳未満または1級か2級の障害者である時。(この時は20歳未満まで支給される)

 遺族厚生年金も遺族基礎年金も、申請先は故人が勤務していた会社を管轄する社会保険事務所か共済組合の給付課で、手続きに必要な書類は年金手帳、戸籍謄本、認め印、死亡診断書のコピー、全員分の住民票、振込先口座番号、所得証明書です。

その他

故人が国民年金に加入していた時、遺族は遺族基礎年金か基礎年金か死亡一時金のいずれか一つを貰う事が 出来ます。これらの貰える条件も厚生年金や基礎年金の遺族基礎年金とほぼ同じですが、死亡日前に死亡した人の保険料未納期間が加入期間の三分の一を超えて いない事。死亡日前の直前1年間に未納期間がない事。この二つも絶対条件になります。

手続きは住居地の役所の国民年金課で「裁定請求書」という書類を貰い記入して提出します、その時必要な書類は国民年金手帳、死亡診断書、戸籍謄本、全員の載った住民票、所得証明書、印鑑です。

国民年金の保険料納付済み期間と免除期間の合計が25年以上ある夫が年金を貰わずに死亡した時、残された妻は寡婦年金が貰えます。その場合妻は故人と生 計を共にしていて10年以上の結婚生活をしていた事が条件になります。年齢制限があり妻が60歳に達し65歳までの5年間にかぎられています。つまり夫が 亡くなった時、妻がすでに63歳になっていたとすると65歳までの2年間支給と言う事になります。
夫が受ける事の出来る老齢基礎年金の四分の三の金額です。遺族厚生年金と同じ場所で同じ書類が必要です。

国民年金の納付免除期間というのは障害基礎年金の受給者とか生活保護者なとが保険料納付を免除される事をいいます。死亡一時金は遺族が遺族基礎年金や寡婦年金を貰う資格がある場合はそちらの方が金額的に上なので死亡一時金は支給されません。

年忌法要

年忌法要

亡くなった人の祥月命日に営む追善供養の法要を年忌法要と言います。祥月命日とは亡くなった月日のことです。ですから、ある人が914日に亡くなったとすれば、毎年914日が祥月命日ということになります。

年忌法要の準備

年忌法要年忌法要を営むには、まず日程や場所を決めなくてはなりません。正しくは、故人の命日に営むものです が、都合によって変更しなければならない場合には命日よりも遅くならないようにしましょう。 場所は自宅や菩提寺が多いようです。自宅で営む場合には、仏 壇を掃除し仏具も揃え、線香・ローソク・お花などを準備しておきます。もちろんお墓も掃除しておきます。お寺に連絡して日時などの相談をする際には、塔婆 も用意していただけるように頼んでおきます(浄土真宗以外)。 そして、法要に参列していただきたい方々に法要の案内状をだします。






年忌法要を行う年
一周忌

亡くなった年の翌年に営まれる、はじめての祥月命日の法要です。特に重要な年忌法要とされています。

三回忌

年忌法要一周忌の翌年に営まれるのが三回忌で、これから3年目を迎えるという意味で三回忌と言います。

以後、命日から数えて満6年目に営まれる七回忌、同じように十三回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌とつづきます。
 三十三回忌を年忌止めと言って、これで年忌供養を打ち切ることが多いようですが、五十回忌を営んで年忌止めにする場合もあります。

※年回忌早見表を参照ください

 

年回忌早見表

法要を
行う年

一周忌

三回忌

七回忌

十三回忌

二十三回忌

二十七回忌

三十三回忌

五十回忌

平成11
1999

平成10年没

平成 9年没

平成 5年没

昭和62年没

昭和52年没

昭和48年没

昭和42年没

昭和25年没

平成12
2000

平成11年没

平成10年没

平成 6年没

昭和63年没

昭和53年没

昭和49年没

昭和43年没

昭和26年没

平成13
2001

平成12年没

平成11年没

平成 7年没

平成元年没

昭和54年没

昭和50年没

昭和44年没

昭和27年没

平成14
2002

平成13年没

平成12年没

平成 8年没

平成 2年没

昭和55年没

昭和51年没

昭和45年没

昭和28年没

平成15
2003

平成14年没

平成13年没

平成 9年没

平成 3年没

昭和56年没

昭和52年没

昭和46年没

昭和29年没

平成16
2004

平成15年没

平成14年没

平成10年没

平成 4年没

昭和57年没

昭和53年没

昭和47年没

昭和30年没

平成17
2005

平成16年没

平成15年没

平成11年没

平成 5年没

昭和58年没

昭和54年没

昭和48年没

昭和31年没

平成18
2006

平成17年没

平成16年没

平成12年没

平成 6年没

昭和59年没

昭和55年没

昭和49年没

昭和32年没

平成19
2007

平成18年没

平成17年没

平成13年没

平成 7年没

昭和60年没

昭和56年没

昭和50年没

昭和33年没

平成20
2008

平成19年没

平成18年没

平成14年没

平成 8年没

昭和61年没

昭和57年没

昭和51年没

昭和34年没

平成21
2009

平成20年没

平成19年没

平成15年没

平成 9年没

昭和62年没

昭和58年没

昭和52年没

昭和35年没

平成22
2010

平成21年没

平成20年没

平成16年没

平成10年没

昭和63年没

昭和59年没

昭和53年没

昭和36年没

平成23
2011

平成22年没

平成21年没

平成17年没

平成11年没

平成元年没

昭和60年没

昭和54年没

昭和37年没

平成24
2012

平成23年没

平成22年没

平成18年没

平成12年没

平成 2年没

昭和61年没

昭和55年没

昭和38年没

平成25
2013

平成24年没

平成23年没

平成19年没

平成13年没

平成 3年没

昭和62年没

昭和56年没

昭和39年没

平成26
2014

平成25年没

平成24年没

平成20年没

平成14年没

平成 4年没

昭和63年没

昭和57年没

昭和40年没

遺言の種類

遺言状には「自筆証書遺言」、「公正証書遺言」、「秘密証書遺言」などの種類があります。

自筆証書遺言と言うのはその名のとおり必ず自筆で書かなければなりません。ワープロなどで打ったものは効力がありません。言うまでもなく本人の署名・捺印が必要です。捺印は実印でなくても構いません。また、日付の記載や家庭裁判所での検認も必要です。
この遺言状の場合、秘密は保持されますか在り場所を誰かに明示しておかないと死後発見されない事も考えられます。また、遺言の要件を満たしていないと無効となる可能性があります。

公正証書遺言は公証人に内容を話して公証人が遺言証書を作ります。このとき二人以上の承認が必要で書く公証人を含めて3人に知られるという欠点があります。その代わり書式の不備とか紛失するとか言う事はありません。

秘密証書遺言は遺言者本人の自筆のほか代理人の代筆やワープロで作成したものも認められ封書に収め遺言書に用いた印で封印します。それを公証人と二人の証人に渡します。家庭裁判所での検認が必要です。
この遺言状の場合、内容の秘密保持はできますが、遺言の要件を満たしていないと無効となる可能性があります。

トラブルを避けるための基本知識

現在の民法では法的相続より遺言相続の方が優先されますからちょっとした事でも遺言したい事が在れば遺 言状を残しておく方がよいでしょう。遺言し口頭やテープに録音したものは効力がありません。また作成の仕方とかいろいろ分からない面も多々あるでしょうか らしかるべき専門家に相談するようにしましょう

グリーフワークとは? グリーフケアとは?

人は死別などによって愛する人を失うと、大きな悲しみである「悲嘆(GRIEF)」を感じ、長期に渡って特別な精神の状態の変化を経ていきます。遺族が体験し、乗り越えなければいけないこの悲嘆のプロセスを、「グリーフワーク」と言います。
この悲嘆の状態は、心が大怪我をしたような状態ですが、自然に治癒の方向に向かいます。遺族はやがて、故人のいない環境に適応して、新しい心理的・人間的・社会経済的関係を作っていきます。「グリーフワーク」を経ることで、人は人間的に成長するのです。
この「グリーフワーク」のプロセスを支えて見守ることが「グリーフケア」です。
グリーフケア

悲嘆は愛する者を失った人が体験する正常な反応であり、誰もが「グリーフワーク」のプロセスを歩みます。
「グリーフワーク」のプロセスには、個々人によって違いもありますが、一般的なパターンがあります。この一般的なプロセスを正常な「グリーフワーク」とすれば、これからズレた病的な「グリーフワーク」の状態もあるのです。
「グリーフケア」は、人が正常な「グリーフワーク」を歩むようにサポートすることです。

最近では、徐々にではありますが、グリーフワークについて勉強し、グリーフケアを意識した接客や葬儀を行うことを心掛ける葬儀社や、グリーフケアを行う会を紹介してくれる葬儀社が現れました。あるいはなんらかの形でそういった会を主催する葬儀社もあります。

グリーフワークのプロセス

一般的に「グリーフワーク」は、以下のようなプロセスを経ます。

 

1.ショック期

最初、愛する人の死に接した時、人は茫然として、無感覚の状態になります。一見冷静に受け止めているように見えますが、これは現実感を喪失した状態なのです。死があまりに大きなショックであるため、はっきりした反応が現れないのです。また、正常な判断ができずに、パニック状態になることもあります。

2.喪失期

死を現実に受けと止め始めますが、まだ充分に受けとめられない段階です。号泣や怒り・敵意、自責感などの強い感情が、次々と繰り返し表れます。故人がまだ 生きているように思ったり、そう振舞うこともあります。また、生前の故人と同じ症状が現れることもあります。この段階では深い悲しみが最も一般的な反応で すが、しっかり泣くことが重要です。医者などの誰かに、故人の死の原因を押し付けて敵意を向けることもあります。

3.閉じこもり期

死を受け止めることができた段階ですが、そのために、従来の自分の価値観や生活が意味を失って、うつ状態に陥り、自分が存在していないような無気力な状態 になります。生前にしてやれなかったことに対して、あるいは自分が死の原因を作ったのではないかなどの、自責感に襲われることも特徴です。

4.再生期

故人の死を乗り越えて、新たな自分、新たな社会関係を築いていく時期です。積極的に他人と関われるようになります。


これらは一見、異常と思える状態ですが、悲嘆の反応としては、正常なのです。
「グリーフワーク」の期間には、個人差はありますが、第1〜第2段階は12週間が一般的です。
また、「グリーフワーク」全体の期間は、配偶者の死別の場合で12年、子供の死別の場合は25年ほどと言われています。

グリーフワークの反応

「グリーフワーク」での悲嘆は様々な形で現れます。それらの反応を以下にまとめてみましょう。

 

身体的症状

身体的苦痛、のどの緊張感、呼吸障害、疲労感、食欲喪失、消化に関する諸症状、睡眠障害、気力喪失、頭痛・嘔吐・消化不良・筋力の欠如・動悸などの身体的愁訴、故人と同じ症状の出現、アルコールや薬の依存 など

心理的症状

故人の面影にとりつかれる、思慕、罪責感、憂鬱、不安、怒り、敵意、孤独、自尊心の欠如、絶望、非現実感、疑い深さ、幻覚 など。

行動的反応

号泣、故人の行動の模倣、行動パターンの喪失 など。

認知的反応

思考・判断速度の低下、集中力の欠如 など

より具体的に書けば、以下のような様々なケースがあります。

・故人の話を避ける ・仕事や学業に専念する ・死の細部にこだわる 
・引越しや転職などの大きな決断を簡単する
・孤独を避けるために他人との接触を求める ・医者などに敵意を向ける
・遺族を置いて逝ってしまった故人に怒りを感じる 
・充分な看護や孝行ができなかったことや自分が死の原因を招いたのではないかなどと思って自分を責める

などなどが起こりがちです。

日本人に特徴的と言われているのが、「思慕」の感情を長く引きずることです。
ただ、思慕のあり方は変化してきます。死別直後は、故人が亡くなったことを認められないような形の思慕であったものが、徐々に、故人を思い出として大切にしていくような思慕に変っていきます。

繰り返しになりますが、こういった反応・感情が起こることは、基本的には正常なことなので、自他共に、これを否定せずに受け止めていくことが必要です。

悲嘆の反応が、遺族の中で違う場合、様々な問題が起こります。
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人が悲しみで落ち込んでいると、そのためにもう1人は悲しみに耐える傾向があります。すると、落ち込んでいた人が立ち直った時には、逆にもう1人の方 には悲しみが襲ってきます。また、1人が故人の思い出にひたりたいにもかかわらず、もう1人が忘れようとしていれば、互いに相手を理解できず、衝突してし まいます。個々人の悲嘆の表れ方の違いを理解して、互いに相手を思いやる必要があります。

病的な悲嘆

死別者の1015%が「病的な悲嘆」に陥ると言われています。
その一つの症状は、「グリーフワーク」の長期化・慢性化です。もう一つは、悲嘆の遅滞です。これは、逆に現れるはずの正常な悲嘆の反応が現れないことで す。まったく何事もなかったのように振舞う人もいますし、死を喜んで受け入れるように見える人もいます。ですが、これは悲嘆の感情を抑圧しているだけで、 いつか、それが増幅した形で現れることになります。悲嘆の反応は抑圧せず、それを受け入れ、表現する必要があります。また、他人に対する怒りなどが積み重 なり、人間関係が正常に営めなくなるような、ゆがんだ悲嘆に陥る場合もあります。
病的な悲嘆に陥った遺族には、専門医によるカウンセリングや、薬物療法などが必要になります。

グリーフケアの考え方

「グリーフケア」の基本的な考え方は、悲嘆の表現として現れる様々な感情や行動などを、正常なものとして、共 に受けとめることです。つい、我々はそれらを良くないことだと説得したり、悲しまないように励ましたりしてしまいがちです。ですが、そうしないように注意 することが必要です。悲嘆を取り除いたり、解決したりすることはできません。
日本の社会環境は、悲しみを充分に表現することを良しとしていません。特に、大人の男性には、悲しみを見せないことが望まれています。周囲の人間も、お寺さんも、悲しまないように慰めたり励ましたりしますが、悲しみを表現するようにはサポートしません。

 不用意な勇気付けは、病的なプロセスに陥らせることがあります。悲しんでいる遺族を前にすると、自分がその悲しみを分かち合うつらさから逃れたいと思うめに、つい、励ましの言葉をかけてしまいます。
頭で合理的に考えて、感情を抑えようとしても無理です。感情を抑えることは逆効果になります。悲嘆の様々な感情を正常なものとして認め、それを表現し、共に受けとめることが必要です。

共に受けとめることの基本は、ただ遺族の感情や行動を認めながら話を聞いてあげることです。側にいるだけで、肩に手を置くなどのボディタッチだけでも、不安やショックを分かち合う姿勢を見せることで、それを和らげることができます。

「お気持ちは良く分かります」と言えば、「分かるはずないだろう」と反発されます。遺族の悲嘆を完全に共有したり、理解することはできません。 「さぞかしつらいでしょうね」という言葉が適当です。悲嘆を認めて、受けとめることが必要です。

悲嘆は数年続くことがありますから、「いつまでも嘆いていてはダメだ」と叱咤することは好ましくありません。
遺族が充分に悲嘆しきっていない段階であるのに、新たなことに気を向けさせることも逆効果です。本人が故人にこだわっている場合、無理に忘れさせたり、故人に触れないようにするよりも、故人の思い出などで慰めることの方が効果的です。 死別の事実を認め、「○○さんが亡くなって残念です」と率直に言うことも良いでしょう。
いくら頭ではおかしいと理解していても、他人に怒りを向けたり、自責の念を感じてしまいます。これを一方的におかしいと責めるのは逆効果です。そう感じることは自然だと受けとめさせることで、やがてそういった感情は薄れていきます。

悲嘆の感情表現をあまりしない人は、立ち直っていると考えるのは早急です。悲嘆を充分に表現できない人の方が、大きな悲嘆、大きな問題を抱えている場合があります。そのような人の場合は、悲嘆を表現できるようにサポートしましょう。

悲嘆が大きくて受けとめることが辛い場合、故人のことを喋りたくない、思い出したくないと思います。ですから、無理矢理聞き出すことは避けましょう。しか し、いつまでも避けていると、「グリーフワーク」は進みません。少しづつでも、故人の死の悲しみを受けとめるようにさせましょう。

故人のことを思い出すことが辛い時期には、故人の思い出の品を処分したり、あるいは引越しをしたくなることは良くあります。ですが、故人の思い出は、後に大切なものとすることができますので、一時の感情で処分や引越しをしないように勧めましょう。

様々な感情が強すぎる時には、アルコールや精神安定剤なども助けになります。ですが、これらは悲嘆を受けとめ、それを表現することの妨げになることもあります。あまり依存しすぎると、正常に「グリーフワーク」を進むことができなくなります。

悲嘆を表現する方法としては、詩を書くとか、故人に対して手紙を書いてみるといったことも効果的です。また、「グリーフケア」を目的とした専門の会などに 参加することもできます。利害関係のない第三者の、専門家やグリーフワークの経験者に話を聞いてもらうことは、とても効果的です。場合によっては、こう いった方法も勧めてみましょう。

病気による死別などの場合、遺族の悲嘆は死別の前に始まります。この場合も、家族の悲しみなどの感情の表現を、正常なものとして受けとめる必要があります。そして、死別までにすべきことを冷静に考えて、悔いを残さないようにアドバイスする必要があります

品整理とは?

「遺品」とは残された品物ということですから、それは、故人が生前に愛用していたものや思い出の品を中心として、故人が使っていたさまざまな物を意味します。
遺族は、故人が生前に使用していたさまざまな品物を、大切な物とそうでないものとに分けて、これらを整理しなくてはなりません。
また、小さな物ばかりであれば処分にも手間が掛からないのでしょうが、大きな家財道具などであればこれらを処分するにも大変です。

また、日本は急速に高齢化社会が進行しており、遺族がすでに高齢である場合や、独居老人の孤独死といったことも年々増加しています。
そのような状況のもと、遺品を適切に仕分けし、大切な物をきちんと整理するとともに、不要な物を処分したりする遺品整理のサービスに対する社会ニーズが高 まって参りました。同時にこのようなサービスを専門に取り扱う業者も増えてきました。

遺品整理サービスでは、その他にも悩みにも応えるサービスも行っているようです。

・遠方で遺品の整理に行くことができない  
・忙しくて遺品の整理に手が回らない

・部屋の悪臭や異臭の除去、消毒

・女性世帯や高齢世帯での荷物の片づけや搬出

・大切な遺品の供養

・散乱した部屋の片づけ

・家財のリサイクル

・畳やカーペット、クロス等の張り替え

・車両の廃車手続き
遺品整理サービスを行ってもらうには?

遺品整理のサービスを行うには、まずは専門の業者に現場を確認してもらい見積もりを取ることです。
引っ越しなどと同様、遺品整理のサービスも多くは、無料で見積もりを行ってくれます。

位牌とは?

亡くなった人の死亡年月日を記しておまつりするのが位牌です。
位牌には白木位牌(野位牌)と、本位牌(黒塗り金箔つきや唐木位牌)があります。白木位牌は葬儀のときに祭壇に安置し墓所に持ってゆくものです。これと は別に、忌明け法要の日までに本位牌を用意しておきましょう。法要の日に僧侶が白木の位牌から魂をぬいて、本位牌に魂をいれてくださいます。白木位牌は菩 提寺に納めますので、仏壇におまつりするのは本位牌のほうです。
本位牌には、故人一人ひとり独立した[板位牌]と[繰出位牌・回出位牌(くりだしいはい)]があります。繰出位牌は合同位牌と言うべきもので、位牌が10枚くらい一緒に入るので命日の順に並べておきます。
※浄土真宗では位牌は用いません。
 僧侶にお願いして、法名軸か過去帳に故人の法名を書いていただきます。

位牌の種類

四十九日の法要までは、仮の位牌として「白木位牌」を祀ります。
葬儀の時にお墓に持って行って供える位牌を「野位牌」、四十九日まで白木の祭壇に、遺体や遺影とともにまつる位牌を「内位牌」ともいいます。

四十九日の法要の時に、黒塗りした、あるいは唐木の本当の位牌である「本位牌」を作ります。
これは、故人が亡くなってから四十九日の後、故人の霊魂が浄土に往生する、あるいは転生先が決まると考えるからです。

また、生前中にあらかじめ戒名、法名をつけてもらい、位牌を作ることもあり、この位牌を「寿牌(逆修牌)」と言います。
配偶者を亡くした時に、配偶者とともに自分も戒名を授かり、位牌をつくって並べて安置するという人が多いようです。
本位牌の形や大きさには、いろいろあります。
故人一人に一基ずつ作られる「札位牌(板位牌)」、屋根や扉のついた枠に複数の位牌をおさめた「繰り出し位牌(回出位牌)」、札位牌の大きな「屏位」があります。
「繰り出し位牌」は数枚の札板をご命日の順に重ねて入れておき、ご命日がすむと後にまわして常に次のご命日を迎える札が表にくるようにします。
何代にもわたって多数の位牌がお仏壇の中にあるという場合は、三十三回忌や五十回忌に先祖の位牌にまとめるか、「繰り出し位牌」、「屏位」にまとめます。
また、壇那寺で供養してもらう位牌は「寺位牌」といいます。
禅宗ではこれを「本位牌」と呼んでいます。

お布施と戒名費用


塗り位牌
          唐木位牌          繰出位牌

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仏壇の買い方

最近では、スペース的な都合や部屋のデザインなどの都合から、仏壇を置かない人が増えてきています。ですが、そんな現代の住宅事情に合った、モダンなデザインの仏壇や、小さい仏壇もあります。仏壇の意味や買い方について書いて見ましょう。

仏壇とは?

多くの日本人にとって仏壇は、位牌と共にご先祖様や亡くなった親族をお祀りし、対話をするためのものでしょう。ですが、「仏壇」の本来の意味は、文字通 り、仏像や仏具を飾り、仏様を祀る台のことです。家庭の仏壇は、寺院にある仏壇(内陣)を小型にして、厨子と一体化して箱型にしたものです。ですから、仏 壇は家の中のお寺のような存在です。

仏壇を買う意味

自宅に仏壇を置いて祀ることには様々な意味があります。
仏壇に向かって亡くなった親族と対話することによって、その親族を失った心の悲しみを癒すことができます。アメリカで発達したグリーフケア(遺族を失った悲しみを癒すこと)も、日本の仏壇の風習を参考にしたほどです。
核家族化の時代ですが、仏壇は家族のつながりの象徴にもなります。お仏壇を通して、家族のつながりを確認し、家族への思いやりを強めていくことができます。
仏壇は子供の心の教育のためにもなります。家族が仏壇にお祈りする姿は、家族への信頼や、他人に対する慈愛の心を育て、目に見えないものの価値を考える 姿勢を育てます。また、仏壇はご先祖様やお祖父ちゃん、お祖母ちゃん、親族や親戚のことを学ぶためのきっかけにもなります。
もちろん、亡くなられた方が今もどこかにいらっしゃると考えるなら、仏壇を買い、毎日、ご供養し、会話をかわすことで、亡くなされた方は喜び、見守ってくれるでしょう。私たちはそう信じることで、前向きに生きていくことができます。

仏壇の種類

仏壇には[金仏壇]と[唐木仏壇]があります。金仏壇は正式には漆塗金仏壇と言い、漆と金箔の輝きが荘厳な印象を与えます。唐木仏壇(木地仏壇)は黒檀や紫檀のような銘木を使用し、落ちついた重厚な風合いを見せるお仏壇です。

金仏壇          唐木仏壇

仏壇はいつ買うのか?

お仏壇の根本の意味は仏様をお祀りすることですから、お仏壇はいつ買ってもかまいません。お位牌がなくて、お仏壇だけをお祀りしてもかまいません。実際、浄土真宗はお仏壇の中にお位牌を置きません。
ですが、多くの場合、お仏壇を買うのは肉親が亡くなって必要に迫られた時でしょう。四十九日の法要の後、お位牌が本位牌になりますので、この時までにお仏壇を用意するのがいいでしょう。
経済的な都合で、お墓とお仏壇を一緒に用意できない場合は、お仏壇を先に買う方がいいでしょう。故人のお位牌を置いたお仏壇の方が、お墓よりも日常的に接するものだからです。
年忌法要も一つの機会です。そうすれば、年忌供養とお仏壇の開眼供養(魂入れ)を一度に行うこともできます。

仏壇の買い方

仏壇には様々な種類、様々な品質があって、当然、値段も違います。まず、自分が買いたい仏壇を決めなければい けません。品質の違いは見た目ではなかなか分かりません。専門のホームページなどで、仏壇や仏壇店の基本的な知識を得ましょう。そしてやはり、専門的な知 識を持った良い仏壇店を選ぶことが何より大切です。

 

※仏壇に関して詳しく知りたい方は姉妹サイトのいい仏壇をご覧ください。仏壇店の選び方、仏壇の選び方、仏壇店の紹介など、コンテンツ、サービス共に充実しています。仏壇店の紹介、資料請求もしています。

霊園・墓地

霊園・墓地には地方自治体などが設ける「公営霊園」、非営利の宗教法人や公益法人が経営する「民間霊園」、寺院の所有する「寺院墓地」があります。
霊園・墓地寺院墓地は普通、檀家に使用が制限されます。公営霊園は、さまざまな使用条件が付く場合が多いので確認が必要です。
霊園・墓地の場所は距離や交通の便などを考慮して、お墓詣りのしやすい所を選びましょう。緑はあるか、陽当たりはどうか、水道などの設備は整っているか、管理はどうか、なども墓地を選択するうえで重要なポイントです。
最近では、「ガーデニング霊園」や「永代供養墓」、「ペットと一緒に入れる霊園」など、様々な霊園ができています。
また、石材店を通して霊園を見学した場合、墓石はその石材店から購入しないといけないことが多いですので、あらかじめ、石材店についても調べておきましょう。

お墓を建てる費用

お墓の費用お墓には次の3つの費用が必要です。

1.永代使用料
墓地の使用権に対する費用です。 「墓地を買う」と言いますが、実際には「永代使用権を買う」ということになります。

2.墓石費用
墓石の本体と外柵と工事費の3つが必要な建墓の費用とされます。

3.管理費
墓地にある施設の維持・管理などに要する費用で毎年、支払うことになっています。

墓石

墓地を確保したら次は墓石の購入です。
墓石には大きく分けて「和型」、「洋型」、「ニューデザイン墓石」の3種類があります。
また、一般に、石碑の他に、納骨堂・外柵・水鉢・香炉・拝石・塔婆立て・墓誌・つくばい・物置台・灯篭などが必要になります。
墓石の値段は、大きさ、デザイン、石材の材質によって様々です。石材店や代理店に相談して加工法や材質などを調整して予算にあわせるようにしましょう。

 

※霊園と墓石に関して詳しく知りたい方は姉妹サイトのいいお墓をご覧ください。霊園選び、墓石選びについて詳しく説明しています。また、全国5,000霊園の中から一括資料請求もできます。また、石材店を探している方は優良墓石・石材店ガイドをご覧ください。信頼できる石材店を調べることができます。

お墓1    お墓2

お墓3
    お墓4

 

進行表

遺族・近親者

項目

行うべきこと

危篤

危篤の連絡
遺言
末期の水の準備

臨終

末期の水
遺体の身づくろい
湯潅
死化粧
死亡届の提出
家の宗旨を確かめる
どのお寺さんに来てもらうかを決める
菩提寺への連絡

通夜準備

喪主の決定
通夜・葬儀の日程・場所の決定
葬儀費用の目安
葬儀社の決定
葬儀社との打合せ
枕飾り
遺体の身づくろい
部屋の片づけ
斎場の設営
喪服・数珠の準備
遺影の選定
供花・供物の手配
宴席料理の手配
お手伝いの手配
会葬御礼品の手配

通夜

喪服等の準備
僧侶の出迎えと接待
戒名をいただく
通夜の席次の決定
通夜の進め方
通夜の式次第
通夜ぶるまいの準備

葬儀準備

葬近親者・世話役との最終打合せ
葬儀社との打合せ
式次第の確認
正式喪服の準備

葬儀の前

正式喪服を着用
式場の点検
焼香の順番の確認
喪服の着用
僧侶への挨拶

葬儀・告別式

式場へ入場・着席
会葬者へのお礼

出棺

別れ花
釘打ち
位牌を持つ
会葬者への挨拶
別れ花
釘打ち
出棺の挨拶
霊柩車への棺の搬入

火葬場で

納めの式
待合室で僧侶・同行者の接待

精進落とし

遺骨の後飾り祭壇への安置
還骨勤行
精進落としの着席順
喪主の挨拶
僧侶へのお礼
精進落としでの給仕・接待
精進落としの後片付け

葬儀の後で

部屋の片づけ
関係者への心付け
親戚・世話役への慰労
お世話になった方々への挨拶廻り
お葬式費用の支払
法律的な諸手続
香典返しの手配と準備