2003年12月31日に行われたミニサッカー2003冬大会で、陶山は7度目の優勝を果たし、みごと4連覇を達成した。
陶山は初戦から順調に勝ち星を積み重ね、結局無敗のまま、最終戦を待たずして早々と優勝を決めた。
彼はこの4連覇の間、負けた試合がほとんどない。非常に安定した試合運びをしていると言える。
彼の好成績には論理的な理由がある。実は、“ポジションの妙”が好成績を支えているのだ。
もともとはFWタイプの選手。第1回大会では、10試合で13得点とゴールを量産した。
しかし高いシュート能力には固執せず、チームとして勝てる方法を模索したのである。
彼は、メンバーには攻撃意識の高い選手が多いことを感じ取っていた。得点はある程度期待できる。そのため、攻撃は味方選手に任せ、守備を安定させてまずは失点を抑えることを第一とするようになった。その結果、現在の“リベロ”というポジションを開拓したのである。
リベロとは、守備時はDFラインの最後方に位置し、攻撃時には機を見て攻撃に参加するポジションのことを言う。これが彼が持ち合わせている能力と絶妙にマッチした。
まず、チームの最後方に位置することで、試合の全体を見渡すことができる。相手プレーの特徴を観察するチャンスが与えられるのである。
彼の高い守備力は、アスリート能力の高さもさることながら、相手の動きを読んで的確な対処法を考え出す“思考力”に裏打ちされている。この思考力や観察眼を活かすには、最後方のポジションは絶好の位置取りなのである。だからこそ、的確な飛び出しも可能となる。
また、陶山には豊富な運動量がある。ボールを奪った後、そのまま前線に飛び出していき、持ち前の突破力でシュートまで持ち込める。途中でボールを奪われたとしても、すぐに守備に戻ったり、相手を追い回してピンチを未然に防ぐことができる。
攻撃力・守備力・豊富な運動量。彼はミニサッカーで必要とされる能力をすべて兼ね備えていると言えるだろう。
このようにして陶山は、2003冬大会は自らは無得点であったのにも関わらず、圧倒的な強さで優勝を成し遂げたのである。
彼の快進撃はとどまることを知らない。
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