ミニサッカー2003冬大会では、多田が久しぶりのミニサッカー参加となった。
彼は過去の大会で、周りの予想もつかない驚くようなプレーを連発してきたため、“ファンタジスタ”の呼び声が高い。センタリングをダイレクトボレーできれいに叩き込むプレーなどが象徴的だ。
ただ、ファンタジスタぶりは守備面でも発揮され、クリアしようとしている方向と別の方向にボールが飛んでいく事も多々あるため、通算オウンゴール数も現在のところトップである。
2003冬大会でも彼はファンタスティックなプレーを披露した。ゴール正面よりやや左に位置取っていた彼は、味方のパスに反応し、ダイレクトシュートをゴール左上隅に豪快に叩き込んだ。緩やかなモーションとは対照的に、DFが反応する暇のない一瞬のプレーであった。
彼のファンタジスタぶりの秘密は、その“完成されていないプレー”にある。
まず、動きと繰り出されるボールのギャップである。
彼の動きは完成されていないため、非常に柔軟な動きをする。ゆったりとしたフォームにもかかわらず、強烈なボールが繰り出されたりする。すなわち速さによる違和感である。そのために、彼のプレーに不思議さを感じるのかもしれない。
また、通常の選手は目的の地点まで最短距離でまっすぐに移動することが多い。しかし彼は、得意の左サイドを大きくふくらむように移動する。ペナルティーエリア内でもきちっとした動きは取らないため、DFは彼の位置を把握しづらい。
逆に、彼は味方選手がサイドに開いたときには、ゴール前の自分の得意なポジションをしっかり確保する。彼は自分でシュートを撃てる状況を作り、さらに、左右どちらの足でも合わせられる柔軟性があるため、ボレーシュートの決定率が高いのである。
ウドンズが誇るファンタジスタ、今度はどのようなプレーで我々を驚かせてくれるのだろうか。
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