塗料の種類と特徴
多くの塗料を取り扱うメーカーが多種多様の塗料を販売しています。
また、塗料も日進月歩で新しいものが出ています。(その反対に製造中止になるものもあります。)
ここでは代表的な塗料について簡単に説明いたします。
なぜ、多くの種類があるの?
いくつかの理由があるのですが、
①「材質の違いに対応するため」
例えば弾力性のある下地に固く硬化する塗料を使えばクラックや剥離を起こしやすくなります。
②「利用目的の違いに対応するため」
遮熱塗料・断熱塗料による室内環境の向上や地面であれば摩擦に強い塗料を使用したり、ブラックライトに反応する蛍光塗料を使用するなどです。
③「仕上がりの違いを出すため」
窯業系サイディングに透明なクリヤー塗装でデザインを生かしたり、凹凸模様、石目模様、メタリック、パールなど、見た目や触り心地に変化を出すことができます。
株式会社森組塗装では、塗装の専門家として塗装面の状態やお客様の要望などにより、数多くの塗料の中から最適なものを提案いたします。
塗料は何でできているの?
塗料は顔料、樹脂、添加剤、溶剤の4つで構成されています。それぞれが数多くあり組み合わせも数多くあるため塗料の種類が数多く存在するのです。ここで紹介させていただくのは樹脂が合成樹脂といわれる石油を原料とした塗料です。
■アクリル樹脂塗料
種類が多く比較的安価です。扱いやすく付加機能も多彩です。
店舗の内装などでは水溶性のものが多く使われています。
外壁用の吹付塗装にもよく使われています。
アクリル樹脂塗料は耐候性が低いイメージがありますが、フッ素樹脂塗料と同等といわれるものまで幅広く存在します。
■ウレタン樹脂塗料
塗料としてのバランスが良く、通常アクリル樹脂塗料よりも強いです。密着性が良く、耐候性、耐水性などが優れています。材料費はアクリル樹脂塗料に比べると高くなります。
■シリコン樹脂塗料
近年、メーカーが力を入れている塗料です。
上記のウレタン樹脂より更に強く、安全性、低刺激性、耐候性、耐熱性などが優れています。
シリコンは化粧品、医療器具、工業部品など多用途に使われています。材料費はウレタン樹脂塗料に比べると高くなります。
■フッ素樹脂塗料
現在、塗料の中で一番強いともいわれる塗料です。高耐久性で酸性雨などにも強い耐薬品性、紫外線に強い耐候性、撥水性が優れているなど高性能な塗料です。長期の保護膜を形成します。やはり材料費が高くなります。
■その他の樹脂塗料
フタル酸樹脂(アルキド樹脂)塗料、エポキシ樹脂塗料、塩化ビニル樹脂塗料などがあります。
最近注目されているものでは、ハイブリット塗料ともいわれるラジカル制御形塗料があります。
ラジカル制御形塗料はシリコン樹脂塗料以上の耐候性を持つとされています。
他にもフッ素樹脂塗料よりも耐候性が高い無機塗料といったものも注目されています。
塗料の分類方法
上記では塗料を構成する4つの内で樹脂の種類による分類方法ですが塗料をご提案させていただく際には顔料による効果(着色効果以外に肉持ちや防錆、テクスチュアの違いなど)や、添加剤による効果(防カビ、防藻、防腐、防錆など)や、溶剤による効果(水溶性、塗料用シンナー、ラッカーシンナー、ウレタンシンナー、各専用シンナーなど)も考慮させていただきます。また、株式会社森組塗装は特殊な店舗用の家具などの塗装経験も豊富ですので、木目を出す染色塗装もお客様の希望によりご提案させていただきます。