バラの種を蒔いています 20013  庭で生まれた野ばら  Nonohana-garden

野ばらの種を拾って蒔いても豪華なバラは生まれませんね。交雑しやすいので雑種と呼ばれるようになって名前もなくなります。
でも、立派でなくても雑種でも、生まれたバラを眺めているのは楽しいです。 名前はお母さん、リンク先はblogです。
January 2014

 〈ロサ・ロンギクスピス〉

 実を頂いたもので、標準的なロンギクスピスになっているかどうかはわかりません。苗で購入している関西のバラ園のものとは樹形も花の様子も違いますね。いろいろ違うタイプが出回っているのか、シノウィルソニーと関係があるのか、興味しんしんのバラです。

 バナナの香りがすると聞いて楽しみに育ててきましたが、この花はノイバラのような香りした。香りは時によって変わるので来年を楽しみにしています。

 
花は5〜6cm、香りはムスク香 新葉には赤みがあります。
 
2013-05/16

プランターで育てています。実生から開花まで7〜8年かかりました。茎が硬くて誘引ができないので、切り戻しています。




 つぼみのときはクリームホワイトで、開ききると純白の花になります。萼片に赤い腺があって細く尖ってる様子が印象的です。


 〈ノイバラ〉


*白いノイバラ

 庭で自然に生えてきたノイバラです。
庭のノイバラのこぼれ種か、来てくれる野鳥のお土産でしょうか。気づいてから2年で小さな株で咲いてくれました。
 花は純白でおしべは黄色の清々しい花です。

 ノイバラは庭のあちこちから雑草のように発芽してくるので、仕方なく抜いていますが、この株は清楚な感じが気に入ったので小さな鉢仕立てにしてみようかと思っています。
 
 
ちいさな実の中にぎっしりと種が入っています。数が多いので庭のあちこちから発芽してきますね。葉の裏の赤紫が特徴です。



〈タカネイバラ〉

バラ園由来のタカネイバラの実をいただいて蒔いたものです。
山のタカネバラとは違うかもしれませんが、夏も元気にしていてくれるのがうれしいです。


 種蒔き2005年・・・2010開花 時期5月下旬頃


 *実生タカネイバラ
実は7月頃から色付き始めます。

 タカネバラは名前の通り高嶺の花で、暖地で育てるのは難しいですね。実生なら適応した強いバラがうまれるかもしれないと期待しいていました。バラ園ですでに暖地向きの品種になっていたのか、運がよかったのか、、元気な株が2本育ちました。
 ひとつは、葉の先が丸みをおびていて光沢はなく、シワが感じられます。この株は特に元気で夏の暑さにも負けず、スクスク伸びて大株になります。
 病気にも強いです。秋には鮮やかに黄葉して、庭を明るく彩ってくれます。


 秋の黄葉と茎の赤が印象的です。



 もうひとつのタカネイバラは葉に光沢があって平たいです。
  *実生タカネイバラの花が
 
〈ハマナス〉
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 実生を始めた頃に蒔いたものです。たくさん発芽しましたが間引いて5本ほど残しました。ハマナスは繰り返しよく咲きますね。そして鉢植えでも花がみられるのでうれしいです。
 香りもスパイシーでいて、ダマスク系の香りもあるので、ふくよかで奥が深いですね。



 同じ時に蒔いた種はどれも同じような花か咲きましたが、1本だけ白い花か咲きました。ピンクの花の種からも白い花が咲くのですね。

 残念なことにその白い花の株は、咲いた夏に実を残して枯れました。
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 地植えのものは大株に育って地下茎が走り、庭を占拠しそうな勢いです。でも香りはいいし、繰り返しよく咲いてくれるし、赤い実と秋の黄葉が楽しめるのでうれしい存在です。

白花ハマナスの実
 割ってみたら種が入っていたので種きしました。
今度はどんな花か咲くのでしょうね。


ハマナスの黄葉
  

 


〈ツクシイバラ〉
 
 桜のように淡い色の花のツクシイバラの実生で、お母さんとほとんど同じ花が咲いた株です。


 たくさん発芽したので間引いてプランターで育てていました。生まれた時からツクシイバラの葉をしていたものと、ノイバラ風の葉のものがあったので、それらを数本残して様子を見ていたら、思いがけない花が咲きました。

八重の花が咲いた株

 咲き始めは濃い色で、しだいに大きくなりながら淡い色になっていきます。葉は薄くて光沢も少なく、平たいところはツクシイバラとは違いますね。花柄の腺毛も目立ちません。
 *実生ツクシイバラ

 


 ノイバラ風の花が咲いた株

 ぎゅっと縮こまったような小さな葉で、花は白いノイバラ風、めしべの先が赤いのがチャームポイントです。
 *ツクシイバラの実生苗

 小さな葉が個性的で面白いと思って育てていたのですが、夏になるとぐんぐん大きくなって様子が変わってきました。新芽には赤みが出てのびのびした葉になって、まるで別のバラに変身しています。


 これからどんなことになるのか、春になったら花も変わってしまうのでしょうか。
バラは変身するので目が離せませんね
 マイカイの花
 花がすっかり終わった6月になって、思い出したように咲いた花です。しべが見えていて花粉があるようだったので、咲き残っていたツクシイバラとロサ・カタイエンシスの花につけてみました。
 いつもは自然ままの実の種まきをしていますが、今夏はちょっと実験です。他の花粉がつかないように、食べられないように紙袋で保護して様子をみました。
 ツクシイバラはノイバラに比べると開花までの期間が早いです。結果が出るのが早いし、鉢植えでも咲かせられるので気軽に実生が楽しめますね。

ツクシイバラにマイカイの花粉をつけた実
 うまく受粉できたかどうかはわかりませんが、種が入っていたので蒔いてあります。結果が出たらまたお知らせしますね。

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