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農作物を育てている私たちが目指しているのは、生命力のある果物や野菜を育てることです。 生命力のある農作物を食べることこそが、私たちの生命を養っていくことが出来ると思うのです。
新規就農にあたって、これまでの会社勤めとは異なり零細ながらも事業主となるので自分を 律するための指針となる言葉をず〜っと考えてきました。 そしてとてもすばらしい3つの言葉に出会いました。
農業は作物を育てる仕事です。アーティストのように一から自分で創造するのとは違います。 しかしながら、育てた作物はアーティストと同じように自分を表現する作品だと思っています。 なので当初は、自分らしいこだわりをもって育てたいという思いで“違いを作る”と言うこの言葉 を考えたのですが、“フレンドシップフォース日本”と言うホームステイを通じて国際交流を深める 団体のサイトで、この言葉はもっと深い意味を持っていることを知りました。それは 「何かの行動を起こす前と後とを比べて、 明らかに今迄と違った、新たな価値ある変化を作り出すこと」 なのだそうです。 日常の中で、昨日より今日、より良く変化して行けるように行動して行きたいと思っています。
我が家の居間にこの書が掛けられています。なんでも井上円了氏の書だとか。 この言葉は吉田松陰が孟子の「巧詐は拙誠に如かず」と言う言葉をわかり易く解説したも のだそうです。 意味は“百の術策も一つの誠意には及ばない”です。 術策は思いもよらぬところから破綻し、大きな報いを受ける可能性を常に含んでいます。 ニュースなどを見ると、どうやら世の中は、こて先の術策で思い通りに行くものでもないよ うです。 もともと術策を弄するほど器用ではない私たちですが、この言葉は心をとても楽にしてくれ ました。三段跳びを考えず、コツコツと誠実に一歩一歩進んで行きます。カメのように(笑)。
日本の生産工場では、より効率よくモノを作る生産システムを追求し、できるだけ短時間で、 できるだけ大量の商品をつくることを目指してきました。事実、私もサラリーマン時代常に効率 の追求を考え続けて来ました。 農作物についても効率を追求し、工業製品と同じように農薬や化学肥料を使って大量生産され てきました。 しかし、効率を追求することによって失ってしまったものはないのでしょうか? 残念ながら農作物の場合、効率と引きかえに最も大切な栄養価が失われてしまっているようです。 私たちはモノの本質をとらえ、もちろん効率化して良いところは効率の追求を図って参りますが、 してはいけないところは、非効率で面倒くさいことを愚直に行って参ります。
2008年の7月に大三島に移住してみかん作りを始めた新米農家です。
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