治療方針

どのようにして治療するのでしょう

方針イメージ

① 困っている事を明らかにしましょう。

 来院する事になった原因である「困っている事」について、まず問診票にお書き下さい。どのような症状でどのように困っているのか? またその症状はいつから起こっているのか? 他に病気はないか? などを診察の前に簡単で結構ですので問診表にご記入下さい。自分の思う通りに、感じる通りに書いて頂ければ大丈夫です。もしも書きにくい内容であれば、診察の際に直接私にお話し下さい。
 患者様による症状の表現は様々で、まさに十人十色です。症状については感じている患者様ご自身が一番よく理解されているはずです。だから患者様がおっしゃる事、そして表現される内容こそが真実であり、最も大切で正確であると私は考えています。
「ぼーっとする」、「何となくへんな感じ」「何かがいつもと違う」など、あやふやな表現でも大丈夫です。遠慮なく感じるまま私にお話し下さい。話されている患者様と目を合わせてお話を伺う事で、自然と患者様の考えている事や感じている事、そして心の中の様子が見えてきます。

② お話を伺った後は診察を行います。

 診察の結果を医師は患者様に説明しますが、実際には言葉だけではわかりにくい事も少なくありません。患者様がご自身の所見をしっかりと目で見ながら医師の説明を聞く事ができればさらに理解しやすいと思います。検査によって得られた画像を患者様と一緒に見ながら説明をさせて頂く事はとても大切です。当院でもご希望に応じてマイクロカメラを使って耳や鼻、ノドの状態をモニターに写して説明をしています。自分の状態を理解する事ができれば、自然と次のステップである治療につながって行きます。

③ 診察の所見や検査結果から どのような事が考えられるかを説明します。

 診察や検査によって得られた情報を元に、どのような治療に進む事が望ましいかを説明します。患者様はそれぞれ、病気や治療に対して異なった考え方を持たれている事があります。また治療のために通院が必要になった時は、それぞれのライフスタイルも考えに入れなければなりません。そのような理由から、ご自分のお気持ちや治療に対する考え方をお話し頂ければと思います。

④ 必要な治療方法を提案します。

 このようにして、それぞれの患者様に適した最も望ましい治療プランが決まります。このような治療を「テーラーメード治療」と呼びます。もちろん治療が始まってからも、治療経過を説明致します。これは治療を続ける上でとても大切な事です。「自分は治療をしていて、現在はどの位の段階まで来ているのか」という事を患者様にも十分わかって頂く事が重要であり、この理解がさらなる治療を続ける動機づけにもなるからです。

⑤ わからない事は何でも質問して下さい。

 人間の体はとても複雑に出来ています。そのような体に起こる現象の中には、未だ医学では解明されていないものもたくさんあります。だから遠慮なく、わからない事があれば何でも質問して下さい。時には医学以外の事でも結構ですよ。もし私にわからない事であれば、調べて後日お答え致します。

 当院のホームページのリンクしている「今日の一言」というブログのテーマは日常生活における『なぜ・なに』です。普段の生活の中で疑問に思う事やわからない事がある時はあっさりと既成概念で片付けるのではなく、まずは白紙の状態から考えて調べてみる事が大切なのです。自分の眼を少し新鮮にするだけでも、日々の生活は生き生きしてくるものですよ。

⑥ まとめ

 最後に、ここまで述べてきた診療方針は、私が長年医師として多くの患者様と接してきた中で「どのような医療を患者様は望んでおられるのか」を考え続けつつ出来上がってきたものです。治療が完了するまでには時間がかかる事もありますが、患者様にとって満足のゆく医療を受けて頂く事が医師としての使命であると共に喜びでもあります。そのために医師である私も弛まない努力を惜しんではならないと思っています。


FAQ よくあるお問い合わせ

Q:初めて受診しますが予約制ですか?

A: 受診された順番で診察を行っており、当院は予約制ではありません。待合室が混雑している時は、しばらくお待ち頂く事になりますのでご了承下さい。

Q:耳、鼻、ノドの診察は痛くないですか?

A: もしも診察に不安がございましたら、診察の前に遠慮なくお話し下さい。耳鼻科の診察は金属製の機器を使う事が多いのでどちらかというと怖いイメージがありますが、痛くないように診察する事もできますのでご安心下さい。