19.加持水(かじすい)
屋島登山道(表参道)の中腹の東側にある。
昔、弘法大師がこの水で誦呪加持し仏天に供養したので
この名がある。傍らの岩に「梵字」で「阿吽」の2字に6
字の名号を刻める碑石がある。風雪により読みづらい。こ
の字を「阿字石」と称し、弘法大師の筆跡であるといい伝
えられている。
MAP① MAP②
20.不喰梨(くわずのなし)
昔、ここに梨の大樹があり果実が多く実り美味しそうで
あった。ある日この地の百姓が樹に登って実を採っていた
ところへ空海上人が通りかかって、その実を一つ求めたが
これを惜しんで「これは無味乾燥で木を噛むようである
から食べられない梨だ」と断った。その後は多くの実を結
んでも、食べることの出来ない梨が実ったという。それ以
降この梨の木を不喰の梨という。
21.畳石(たたみいし)
不喰梨から程なく登ると山側一帯に、畳を重ねたような
奇岩がある。これを畳石という。この岩石は学問上でいう
古銅輝石安山岩といい、畳を重ねたようになっているのは
岩が冷える時にできた割目のために一見成層岩の如く見え
るためで、このような割目を板状節理という。
22. 屋島神社(やしまじんじゃ)
別名 讃岐東照宮(さぬきとうしょうぐう)
屋島東町の屋島山麓にある。
慶安5年(1652)高松藩主松平由頼重が、香川郡宮脇村
の本門寿院に社殿を建立し、家康を祀ったのが始まり。
文化元年(1804)高松藩主第8代松平頼儀がこの地に造
営を始め、文化12年(1815)完成した。明治7年に屋島
神社という名前になった。治15年に松平頼重を合祀した。
祭神は徳川家康である。
23.梶原景山の碑(かじわらけいざんのはか)
屋島西町塩釜神社の境内にある。
宝暦年間に高松藩から、屋島潟元の、亥の浜塩田築造を
命ぜられ、2回の破損にも屈せず完成させたのが高松の商
人、梶原十太夫景弼(かげすけ)景山である。梶原氏の本
姓は平氏で、景久の時に源氏に属した。景山は屋島の西に
石塩があることを知り、ここを開田して、宝暦5年(
1755)に製塩場を竣工した。
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