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五百六拾   橋本雅邦(2012/5/13)
五百五拾九  メイウェザーvsコット(2012/5/6)
五百五拾八  在日米軍再編見直しの中間報告(2012/4/28)
五百五拾七  「ほこ×たて」最強決戦 終章(2012/4/22)
五百五拾六  「バトルシップ」に拍手(2012/4/15)
五百五拾五  ロケット狂想曲(2012/4/8)
五百五拾四  新津波想定、もう無茶苦茶(2012/4/1)
五百五拾参  「ありがとう」の決定版(2012/3/25)
五百五拾弐  ノートPC 新調(2012/3/18)
五百五拾壱  3.11 黙祷(2012/3/11)
五百五拾   モンキーズの終焉(2012/3/3)
五百四拾九  今春楽しみな映画(2012/2/26)
五百四拾八  最近の世相(2012/2/18)
五百四拾七  新しい日米合意(2012/2/4)
五百四拾六  オールディーズ三たび(2012/1/29)
五百四拾五  しつこく嘉手納統合を(2012/1/22)
五百四拾四  オールディーズ再び(2012/1/15)
五百四拾参  議会の圧力による米軍再編(2012/1/8)
五百四拾弐  大晦日のヒーロー、内山と井岡強し(2012/1/1)
五百四拾壱  金総書記逝去(2011/12/24)




五百六拾   橋本雅邦(2012/5/13)
 先週の“美の巨人”で、ついに橋本雅邦が採り上げられました。まさに近代日本画の巨人です。待ちに待った雅邦なのですが、残念ながらこの一枚は「竜虎図」ではありませんでした。

 1,904年、セントルイス万国博覧会で最高賞を受賞した「林間残照図」でした。西洋の遠近法を繊細な筆致で取り入れた傑作です。
 でもやはり「竜虎図」を紹介して欲しかったです。駿府博物館で開催されている展覧会に合わせての番組構成なのでしょうね。

(C)TV東京




 狩野派ゆかりの雅邦は、幼少時から狩野派を学びました。番組では15歳のときの作品を紹介してくれました。下図がそれです。凄いとしかいいようがありません。



 維新後、海軍兵学校で製図係として奉職していた時期に描かれた油絵です。この時期に洋画の技法をものしたと思われます。



 内国勧業博覧会で一等を受賞した「白雲紅樹」です。狩野派の描写と空気遠近法を融合させています。



 「屈原」です。この絵大好きです。というか、若い頃、屈原のファンだったのです。たしか、「衆人 皆酔ひて、我一人醒む」でしたっけ。このフレーズが好きだったのです。



 東京美術学校第1期生であり、雅邦の一番弟子である横山大観の卒業制作です。明治26年の「村童観猿翁」です。
 東京芸大(東京美術学校)の卒業制作のレベルの高さは、ちょっと異常なほどです。その中でも、特に優れた作品は大学が買い上げるそうです。
 買い上げ作品中、横山大観のこの作品と青木繁の「黄泉比良坂」は、さらに別格というか、重要文化財の指定がふさわしいんじゃないかと思われるほどです。
 大観は、師である雅邦を中央の猿使いに擬したそうです。



 いい眼の保養をさせていただきました。「林間残照図」は、現在公開中とのことですが、さすがにこれを見るためだけに、静岡まで出かける気はしません。
 むしろ、尾形光琳の「燕子花図」が根津美術館で展示されているそうなので、そちらを観覧しようと考えています。メトロポリタン美術館所蔵の「八橋図」と併置されるそうなので、この機会を逃すわけにはいきません。
 ちなみに「八橋図」が前回日本公開されたのは、なんと100年前だそうです。これはもう、死土産にするしかありません。
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五百五拾九  メイウェザーvsコット(2012/5/6)
 本日ラスベガスで、WBC世界ウェルター級王者フロイド・メイウェザーとWBA世界Sウェルター級スーパー王者ミゲール・コットとの対戦が行われました。
 本来であればスーパーマッチなのでしょうが、あんまり興味も湧きません。とてもコットがメイウェザーに勝てるとは思えないからです。パッキャオにも一方的に弄られましたから。

 メイウェザーは対コット対策として、両腕ともに下げていました。そのため、コットのボディブローはほとんど不発でした。これは計算違いだったことでしょう。ボディを打てなかったら、コットに打つ手はありません.。
 以前にも書きましたが、元々コットは左利きなのを、あえてオーソドックス・スタイルで闘っています。そのおかげで強い左フックを打てているのです。その効果が発揮できないなかで、右クロスが緩いとあっては勝ち味がありません。
 今日の試合においても、右クロスが有効に機能した場面がありませんでした。メイウェザーにしてみれば、怖さを感じることなく闘えたことと思います。

 メイウェザーは速いうえ、リーチが長いのでアウトボクシングをすれば無双です。そこでコットはガードを固めて距離を詰め、近間での打ち合いを挑みました。身体をくっつけ合った距離での打ち合いでも、メイウェザーは最高のパフォーマンスを演じました。右に上体を折ったり、スウェーで上体を反らしたりの態勢から、強いパンチをぶつけていました。
(C)WOWOW


 上図のような接近戦のなかで、よくもまあ強いパンチが打てるものです。メイウェザーは嫌いですけど、認めざるをえません。欠点が見当たらないのです。

 メイウェザーに勝つには、パッキャオのカウンターしかないでしょう。打ち合えば、パッキャオが倒しきることも可能でしょう。しかし、メイウェザーがパッキャオ相手に打ち合うでしょうか。
 この両者が闘えば、消化不良の展開になるような気がします。きっとメイウェザーは常に距離を取り、ヒットアンドウェイでパンチが交錯しないよう闘うことと想像します。

 その前に、パッキャオはティモシー・ブラッドリーとの試合が控えています。このブラッドリーは強敵です。まずは6月に予定されているブラッドリー戦に勝つことです。その先には、世紀の一戦が待っています。
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五百五拾八  在日米軍再編見直しの中間報告(2012/4/28)
 日米両政府は27日、在日米軍再編見直しの共同文書を発表しました。内容にはがっかりです。

 先日来、米軍事委員会のレビン委員長が来日し、現行計画の不備について訴えるとともに、民主党有志や仲井真知事と面談したり、意見交換したりで八面六臂の活動をしていました。
 氏は、マケイン筆頭理事、ウェッブ委員らとともに、辺野古移転が非現実的であるとし、嘉手納統合案を提案してきました。今回も、見直し案の内容に不満とあって、厳しく非難していました。

 で、発表された内容が予測どおりだったのです。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(4月27日)から引用
 閣僚(ぬばたま注:玄葉外務大臣、田中防衛大臣、クリントン国務長官、パネッタ国防長官)は、キャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に建設することが計画されている普天間飛行場の代替施設が、引き続き、これまでに特定された唯一の有効な解決策であるとの認識を再確認した

 これを受け

 時事通信(4月27日)から引用
 野田佳彦首相は27日午前、首相官邸で玄葉光一郎外相、田中直紀防衛相から在日米軍再編計画の見直しに関する中間報告の説明を受け、「よい内容がまとまった」と評価した。


 民主党も自民党とまったく同じです。辺野古が「これまでに特定された唯一の有効な解決策である」って、こんな空疎な文言を恥ずかしげもなく通すものです。また、報告を受けた野田首相の回答もわざとらしいこと。結局、外務省の鵺めいた屁理屈を論破できるだけの論理を持ち合わせていないのでしょう。

 それに引き比べ、レビン軍事委員長の頼もしいこと。アメリカ議会は、沖縄の実態を踏まえた、日本のためになる提案をしてくれています。日本人は、辺野古に飛行場を建設するのが不可能な状況にあることを、日々のニュースで一番理解しているはずです。それなのに、辺野古移転に執着する日本側の駄目っぷりとそれを修正しようと骨折るアメリカ議会人。
 なんか歪な構図でしょう。今回の中間報告でも、アメリカ議会側の努力を無に帰す外務官僚と政治家たちが際立っています。ホント、同じ日本人として情けなくなります。

 今回も、私は懲りずに訴えます。普天間は嘉手納に統合せよと。
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五百五拾七  「ほこ×たて」最強決戦 終章(2012/4/22)
 あの最強金属対決が5たび行われました。もう興奮しちゃいましたね。前回敗れたドリルメーカー「OSG」が捲土重来を期しての再挑戦です。

 敗因は明確とあって、問題点をリカバリーした新ドリルを完成させました。ダイヤモンド砥粒を増やしたことと、熱対策を徹底したことです。実は、前回対決でも熱対策が課題だと分かっていたのです。
 東京工業大学の長谷川教授がアドバイザーとなり、冷却水の排水溝を設けたりしていました。今回は下図のようにチューブ・タイプとし、大幅な水量アップを図っています。しかも、回転動作にピックアップの動きを入れ、排水・排熱を徹底しています。

 自信を持った専務は、日本タングステンの中川内氏に再対決を申し入れました。



 受けて立つ超硬合金サイドは、前回の割れを防ぐために、金属で拘束しました。



 取材陣も増え続け、4社から9社、そして今回は10社を数えています。



 結果はご覧のとおり、穴は貫通しませんでした。しかし、2cmの厚みの半分以上を抉っています。いい勝負です。



 ダイヤモンド砥粒はすべて摩滅してしまいました。



 実は私、取材に当った業界記者のブログで内部事情を知っていました。前回対決の際にも知ってはいたのですが、書くべきでないと遠慮していました。もう、ここまでくれば書いてもいいんじゃないかと思います。

 この超硬合金は、最初から怪しさ一杯でした。とても軽いということで、そうではないかと疑っていたのです。もう、書きますね。これってセラミックス焼成物なんですよ。
 そりゃあドリルで穴を開けるのは無理というものです。セラミックスはダイヤモンドに次ぐ硬さで、穴を開けられるのはダイヤモンドだけです。ところが、ダイヤモンドは熱に弱いという致命的な欠点があり、片やセラミックスは熱に強いという正反対の特性があります。ですから、基本的にドリル側が不利なのです。

 それと、戦後第3世代以後の戦車は、いずれも複合装甲を装備しています。日本の90式や10式は、セラミックスを金属フレームで拘束したパッケージをサンドイッチしたタイプです。日本タングステンさんが装甲用のセラミックスを納品しているかどうかは知りません。
 ただ、砲塔や車体の正面装甲にセラミックスを用いることで、120mm滑空砲から初速1,800m/秒で撃ち出されるタングステン合金弾をストップできるのです。これはもう、ドリルで穿孔するレベルの話じゃありません。ドリル側に勝ち味はありませんよ。

 一番楽しみにしていた対決ですけど、さすがに打ち止めでしょうね。
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五百五拾六  「バトルシップ」に拍手(2012/4/15)
 今、「バトルシップ」を観終えて帰ってきたところです。この映画、「インディペンデンス・ディ」の海洋版ですね。海軍好きにとっては堪えられません。海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」とアメリカのアーレイ・バーク級2隻が主役です。

 リムパック中の事件なので、ロナルド・レーガンも登場はします。しかし、「インディペンデンス・ディ」同様に、エイリアンはシールドエリアを設置するので、上の駆逐艦3隻のみがエイリアン部隊と対峙するわけです。
 強力な武器と防御システムを有するエイリアンは、駆逐艦なんぞ問題にしません。1隻だけ残ったアメリカ艦に日本の将校も乗り込んで共同作戦で立ち向かいます。その駆逐艦も沈められた面々は、最後の闘いを記念艦のミズリーを動かして挑みます。動かせるのは、退役軍人の老人たちです。

 十数人の退役乗組員だけで戦艦が動かせるのかとの疑問は無しね。また、10年以上動かしていないボイラーやタービンがすぐに動作する疑問も無しでね。
 あるいは、主砲弾や装薬が記念艦に収納されたままなのか。またあるいは、1.2tもある主砲弾を6人で担いで、第3砲塔から第1砲塔まで運べるものか。さらには、徹甲弾なのにすごい爆発力なんですよ、奥さん。徹甲弾に内蔵されている爆薬量は極小なんですけどね。

 けちをつけるのは止めましょう。短い時間内で圧倒的な強敵を全滅させるのですから、無理に無理を重ねるのは仕方ありません。
 腹が立つのは、アメリカ映画特有のぬるいサイドストーリーです。取ってつけたようなラブロマンスや軍隊社会のシビアさのかけらもない人間関係。これらがひたすらうざかったです。
 CGはレベルアップしています。火炎や水飛沫もかなり自然な仕上がりです。CGだけは、新しい映画ほど確実に進歩しています。

 この映画を本格的に楽しめるは、やはりWOWOWでのハイビジョン放送です。劇場での映像は諧調レンジが狭いです。劇場観劇のメリットとして語られる大スクリーンも、距離があるので視野角は家庭と変わりません。
 WOWOWで観ることができるのは、きっと秋くらいでしょう。そのときを心待ちにしています。
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五百五拾五  ロケット狂想曲(2012/4/8)
 北朝鮮がロケットを打ち上げるとかで、迎撃命令発令とかの騒ぎになっています。これって本当にえげつない話です。

 イージス艦搭載のSM3自体がロケットです。ロケットで以って、自由落下物に命中させるなんてありえないでしょう。できもしないことを、さもできるように政府が動くなんて詐欺でっせ。きっと防衛省はミサイル防衛の予行演習くらいに位置づけているのでしょう。

 意味不明なのは、北のロケットよりずっと信頼性が低い韓国のロケットに対しては何も対処しなかったことです。韓国は羅老号打ち上げに2度失敗しています。しかも打ち上げ位置は、今回の飛行コースより、もっと日本側に近かったはずです。なんで、韓国のときには迎撃態勢を取らなかったのでしょうか。まったく整合性がありません。

 打ち上げ失敗に備えるのは結構です。しかし、こういうダブルスタンダードはどうかと思います。きっと北朝鮮に対する嫌がらせなのでしょうね。

 不具合からロケットが日本に落ちてきたらSM3で迎撃します。次に、撃ち漏らした落下物が領土内に向かったと判断され、配備PAC3の射程内であればパトリオットの出番です。その際には、PAC3の乱れ撃ちが見られるかもしれません。

 防衛省にしろ米軍にしろ、そのような事態は歓迎しないでしょう。湾岸戦争時、イラクのスカッドに対して命中率は3割程度だったとか。現行パトリオットは大幅に性能向上しており、以前の近接信管タイプでなく直撃タイプだそうです。ですから、至近爆破と違って弾頭破壊は確実です。
 そのような触れ込みなのに、当らなかったら面目丸潰れとなります。MD開発に当っては、日本側も1兆円ほどの資金提供を行っています。きっと税金の無駄遣いとの批判が出るでしょう。防衛省も頭を抱えるんじゃないでしょうか。

 北のロケット打ち上げは、成功しても失敗しても(日本の領海内への落下)嬉しくないという心境でしょう。もっとも、田中防衛大臣にはそこまでの見識がないと思われます。知らないって幸せです。
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五百五拾四  新津波想定、もう無茶苦茶(2012/4/1)
産経ニュースより

 東海・東南海・南海地震が起きる南海トラフ(浅い海溝)の巨大地震について内閣府の検討会は31日、3つの地震が連動する最大級の津波と震度の新たな想定を公表した。津波を起こす地震の規模はマグニチュード(M)9.1となり、津波高は高知県で最大34メートルと推定。

 今朝の新聞で見出しを見て吃驚しました。私の所在県でも、一部地域に震度7が示されています。また、家が建っている場所の震度は6弱となっています。
 南海トラフの巨大地震モデル検討会の委員名簿を見ても、門外漢の私にはどういう顔ぶれなのか見当もつきません。多分、日本の英知を結集しているのでしょう。しかし、どうにもしっくりきません。最大規模の地震を想定したそうですけど。

 東日本大震災が想定外とかいうけど、東北には「明治三陸大地震」や「昭和三陸大地震」が起こっているわけで、想定事項はすでにあったわけでしょう。それを大人の都合で無視してきたわけです。
 ところが、今度は一転、最大規模を想定してきたわけです。なんか現金というか、もう無茶苦茶じゃないですか。

 最悪状況を想定した防災意識を喚起するのは結構なことです。でもね、その場合には、最悪状況に際して、ハードで対応するのは不可能だと明言していただきたいです。例えば、太平洋岸に10数mの防潮堤を張り巡らせるのは経済的に不可能です。また、太平洋岸の浸水地域に居住する住民すべてが避難できる緊急避難施設を建設するのも不可能です。
 結局のところ、「てんでに逃げろ」「高台へ逃げろ」を徹底するしかありません。無理な人間は達観せよと言うしかないでしょう。

 今後、被害想定を取りまとめた後、対策も取りまとめるそうです。しかし、繰り返しますが、対策しようがありませんよ。人間、抗いようもない自然災害が存在すると認めるべきです。
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五百五拾参  「ありがとう」の決定版(2012/3/25)
 東日本大震災に際しての世界中からの支援に対して、いろいろな感謝メッセージがつくられました。そのひとつとして、石巻、東松島、女川などの宮城県石巻地区にある小中高500人の吹奏楽部員が集い、「ありがとうの大合奏」を行いました。

 音楽好きな彼ら、彼女らへの楽器支援を発したところ、たちまち日本中から楽器が集まったそうです。そのお礼を兼ねて合同コンサートが開催されました。
 まずは、『ふるさと』をお聴き下さい。



 続きまして、『ありがとう』です。コンサートの映像に加え、生徒たちが各国語で“ありがとう”の単語をパネルにして掲げます。そして最後には、世界中の国旗を掲げました。





 この動画に対して、世界中からコメントが寄せられています。なかでも圧倒的に多いのがベトナムからです。多分、ベトナムの大手サイトで紹介されたのでしょう。
 ベトナム人の書き込みは、ほとんどが「日本大好き」「日本人大好き」というものです。理由の一つとして考えられるのが、動画から切り取った上の画像です。ベトナム語の“ありがとう”だそうです。

 ネットの世界でベトナムが話題になることはありません。そんななかで自国の言葉や国旗が掲げられたことにいたく感動した模様です。コメントからは、自国が取り上げられたことに対する感謝や誇らしさが伝わってきます。
 「母国語が登場した場面を何度もリプレイしてる。ベトナム人であることを誇りに思う」旨のコメントに代表されていると思われます。

 動画はいかがでしたか、感謝メッセージの決定版ではないでしょうか。私は何度も見直しています。
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五百五拾弐  ノートPC 新調(2012/3/18)
 3年前に購入したショップブランドのノートPCが不調です。画面表示が乱れるのです。液晶が悪いのか、あるいはRGB信号の出力経路が不調なのか不明です。
 いずれにしても、修理するくらいなら新調した方がましでしょう。ここのところノートPCを検討していました。で、HP製の17.3型モデル(HP Pavilion dv7-6c00/CT)に決めました。カスタム内容は、次のとおりです。
AMD Radeon HD 7470M (1GB GDDR5)
Windows 7 Home Premium 正規版SP1
インテルCore i5-2450Mプロセッサー(2.50〜3.10/3)
17.3インチワイドフルHD非光沢・ディスプレイ(フルハイビジョン対応)
ダークアンバー(深い琥珀色)
指紋認証機能付き
8GB (4GBx2) PC3-10600 (1,333MHz)
160GB SSD+500GB ハードドライブ(7,200回転)
ブルーレイROMドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)
Beats Audio ステレオスピーカー+HP Triple Bass Reflex サブウーファー
HP TrueVision HD Webcam

 メモリは安いので奢りました。SSDは贅沢でしょうが、レスポンスアップのポイントとして、CPUより貢献度が高いんじゃないかと期待しています。
 発熱は少ない方が好ましいですね。IntelのCPUはどれも熱いものですから、選択したもので我慢します。
 仕事用なのでゲームはやりません。ですから、本来であればGPUもチップセット内蔵のもので十分です。ただ、これも該当品しか選択肢がなかったのです。

 HPに決めたのは、液晶の品質と筐体の質感です。Macも含めて、最もクールなノートPCだと思います。少し前に製造中止になったモデルの方が美味しいのですが、もはや手に入らないので諦めました。なにせ、チタンとマグネシウムをボディ外殻に使用していたそうですから。
 もう少し小さなサイズには、ガラスを使用したお洒落なタイプもあります。今やデザイン面でのリーダーシップはHPですね。

 なんとかセールの最中とかで、配送料が無料になりました。で、11万円弱に収まっています。国産メーカーより割安で、ショップに比べたら高額です。ショップ品は液晶がプアですから、今回は避けました。
 なにぶん人気が高いとあって、納品は来月上旬とのことです。待ち遠しいですわあ。
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五百五拾壱  3.11 黙祷(2012/3/11)
 先ほど帰宅しました。職場の国旗掲揚ポールに半旗を掲げていたためです。人目につかない施設なのですが、精一杯の弔意を表したかったのです。

 震度6〜7の地震、10mを超える津波、メルトスルーした原発、東北が被った被害はあまりに苛烈です。
 地震と津波は致し方ないでしょう。むしろ、日本はよく備え、よく耐えたことと思います。17年前の阪神淡路大震災の教訓として、耐震工事も進捗していました。震度6〜7の激震に襲われながら、倒壊した建物がないのですから驚異というものです。

 津波に関しては、残念ながら教訓が生かされませんでしたね。明治と昭和の大津波の記憶も薄れてしまったのでしょう。でも、さすがに今回の教訓は語り継がれることでしょう。
 過去の大津波は、写真や記事、あるいは語り部によって伝えられてきたものです。しかし、今回は違います。日本国民、いえ、世界中の人々がリアルタイムで映像を直視したわけです。少なくとも、今の子供たちが死に絶えるまでの60〜80年間は、日本中に記憶が刻み込まれています。


 最後の一点である原発災害だけは人災です。こればっかりは責任を負うべき人間が存在します。
 原子力政策を立案、推進した国家。
 その中で反原発を矮小化するために、ことさら“安全神話”をでっち上げた関係者。
 同じ目的を完遂するため、金にものいわせてきた電力会社。
 電力会社からの宣伝広告費欲しさに口を閉ざしてきたマスコミ。
 肩書きと研究費欲しさに事実を歪めてきた御用学者。
 交付金に目が眩んで原発誘致に奔走した地元有力者。
 彼らはいずれも贖うべき責任を自覚しながら、今以て口を噤んでいます。

 申し訳ありませんが、評論家の勝間和代氏を例に挙げます。氏は、次のような公開提案を行っています。

 1.今回の事故の対応として(是正処置)
  • 東京電力役員総辞職
  • 福島第1原発の国家管理
  • 東京電力の分割(被害者補償会社と事業会社)
  • 全原子力発電所の徹底した調査(非常用発電機)
  • 電力会社にいる天下り官僚の総辞職
  • 原子力保安院の解体
  • 原子力安全委員の総辞職
 厳しい出処進退を求めています。それは結構なのですが、自分自身に対しては、「心からお詫びを申し上げます。」の文言だけです。
 この面の皮の厚さには驚きます。自身は原発推進CMに出演し、高額のギャラを懐にしているのにですよ。こうまで面の皮が厚くないと、マスコミでのし上がるのも難しいのでしょうね。その点では敬服します。

 原発に係わった人士というのが、この勝間氏と同類ばかりです。職を辞すというのは、一番簡単な責任の取り方です。それさえも、知らんぷりですから。
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五百五拾   モンキーズの終焉(2012/3/3)
 モンキーズのボーカルを担当していたデービー・ジョーンズ氏が亡くなりました。はや66歳にもなっていました。完全なお爺さんですね。
 モンキーズは何度も再結成され、コンサートを開催しています。紹介の動画では、「Daydream Believer」を歌っています。この曲は皆に愛されているのでしょうね。サビのところを観客の合唱に指定しています。

 モンキーズ最大のヒット曲は、「I'm a Believer」です。まだ売れる前のニール・ダイアモンドが曲を提供しました。紹介の動画は、おそらく最初の再結成時のものでしょう。3名しかいませんから。

 ジョーンズ氏が亡くなったので、もはやモンキーズが再結成されることはありません。アメリカ・ショービジネス史上最高の人気グループもこれで見納めです。
 モンキーズ絶頂期の人気ぶりというのは、これはもう想像を絶するものでした。一時は、あのビートルズでさえ霞んでいましたから。

 30分のTV番組「ザ・モンキーズショー」は日本でも放映されました。私も毎週欠かさず観たものです。この番組のおかげで、「モンキーズのテーマ」や「Last Train to Clarksville(恋の終列車)」も憶えることができました。いずれも名曲です。

 You Tube を覗くと、他にも懐かしい曲がアップされています。「Wanna Be Free(自由になりたい)」は、見事なバラードです。
 「A Little Bit Me, A Little Bit You(恋はちょっぴり)」も、ニール・ダイアモンド提供です。ダイアモンドらしい分かりやすく、そしてちょっぴり変調気味のメロディラインです。

 デービー・ジョーンズ氏逝去の報を受け、こうしてモンキーズの懐かしい曲を聴き返しています。40数年前、英語が理解できないままに、耳で聞いた音声をそのまま真似して歌っていました。いえ、今だって英語が分からないまま聴いているんですけどね。
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五百四拾九  今春楽しみな映画(2012/2/26)
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
 サッチャー元首相の半生を描いているそうです。この映画、できましたら劇場で観劇したいと考えています。私、サッチャー女史の大ファンなのです。
 単に英国議会初の女性首相というだけでなく、その資質と実績が光り輝いています。イギリス政治史については素人ですけど、18世紀のウィリアム・ビットや20世紀のチャーチルに比肩しうる大政治家であるとさえ評価しています。

 ウィリアム・ビットはアメリカ大陸独立の難しい時期にあって、実に的確な考えを示しています。我々は歴史の後知恵で以って評価することができます。歴史を知っている我々でさえ、当時の政局にあって、果たしてウィリアム・ビットほどの見識を示すことができるか疑問です。

 また、チャーチルの果断な実行力もまた歴史の示すところです。ヒトラーの狂人ぶりを向こうにまわして、一歩も引かずにイギリス国民を駆り立て続けました。

 で、サッチャー女史です。彼女もまた、チャーチルに比肩しうる果断さで以って、イギリスを変革し続けました。老化と劣化で落日の途を歩み続けていたイギリスを見事に浮上させることに成功しています。
 サッチャー改革には毀誉褒貶があります。これは仕方ないことと思います。当時のイギリスには、社会改革は必須だっただけに、同時に痛みや切捨ても仕方なかったでしょう。

 議会で政策に関する演説を滔滔と述べ、果断に実行するスタイルは、日本の政治家にはとても期待できないものです。サッチャー氏が引退したとき、年棒数十億で日本の総理大臣にスカウトできないものかと考えたものです。


「バトルシップ」
 強力な科学力と武器で以って、地球侵略を企図するエイリアンと戦うタイプの映画です。この種の映画はたくさんあります。特に最近はSFXが自在無碍なので、どんな内容でも映像化可能です。

 で、この映画こそが決定版ではないかと思います。今までは、空軍や陸軍主体の戦闘シーンだったのが、アメリカ太平洋艦隊と海上自衛隊が主人公となるのですから、これはもうこたえられません。

 リムパック中の出来ごととかで、海上自衛隊もハワイにいるわけです。バルカン、5インチ砲、スタンダード・ミサイル、アスロックなんかの武器が活躍するのでしょう。
 で、最終的に鍵を握るのがアイオワ級の16インチ砲ではないのかな。タイトルそのものが“バトルシップ”ですから、戦艦が主役を担いそうな気がします。

 この映画も劇場で観ようと思っています。「アバター」でさえDVD待ちでしたが、海軍vsエイリアンともなれば力の入れ方が違ってきます。16インチ砲の斉射はフルスクリーンで見なくちゃね。
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五百四拾八  最近の世相(2012/2/18)
 在沖海兵隊の移転計画について、新しい合意が話し合われています。この件の進展を見守っているうちに、先週は書き込むことができませんでした。で、結局日本政府は、なにも解決策を提示することができなかったのです。

 本当にがっかりしています。辺野古移設など無理だと分かっているはずです。それなのに、意地になっているのか、面子なのか、いえ、利権が惜しくて方針変更ができないのでしょう。
 飛行場及びセーフティエリア予定地を買い込んだ面々、埋め立ての大土木工事を期待する面々、地域振興交付金目当ての面々など魑魅魍魎が跋扈し、国策そのものを歪めている構図です。

 グアムに4,700人を移し、それ以外にもかなりの数をフィリピンやオーストラリア、ハワイへ巡回駐留させるそうです。となれば、もはや辺野古に空港を含む新基地建設なんぞ無用です。嘉手納統合で簡単に片づく話です。
 ところが、日本側からそんな話は出ず、岩国移転が突出した話題になるばかりです。岩国移転は特に問題のない内容です。でありながら、政府はあっさり否定に走っています。
 そのくせ、実現不可能な辺野古移転に固執し続けるばかりです。よほど、利権を手放すのが惜しいのでしょうね。


 ホイットニー・ヒューストン氏が亡くなりました。突然の訃報にびっくりしましたよ。訃報を報じる番組は、いずこも「I Will Always Love You」の歌唱シーンを流していましたね。
 この曲については、以前にも「I Will Always Love You 三題」に書きました。私、この曲のファンですけど、あくまでオリジナルであり作者でもあるドリー・バートンのバージョンが好きです。W.ヒューストンの絶唱というか、絶叫調には違和感を覚えます。
 技巧や歌唱力は抜群なのですが、曲想に合ってないと思います。ドリー・バートンの哀切極まりない歌唱を味わってください。これがこの曲のありようです。あるいは、リンダ・ロンシュタットのバージョンも納得です。淡々とした歌唱の中で、切ない想いを訴えています。これもアリでしょう。

 できたら番組の中で、作者でもあるドリー・バートンに触れて欲しかったです。多分、世間の多数は知りさえしないでしょう。ドリー・バージョンを聴けば、きっと気に入るとともに、この曲本来のスタイルに納得することでしょう。
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五百四拾七  新しい日米合意(2012/2/4)
 先日から、普天間基地の辺野古移転と海兵隊のグアム移転とをセットにした日米合意の見直し作業が行われていました。そして本日、新しい日米合意が為されたとの報道がありました。

 自民政権時代に得られた日米合意の履行について、鳩山首相の「国外、あるいは最低でも県外」によって、普天間基地問題が迷走しました。この民主党による迷走が大きく批判されました。しかし、実は日本側以上にアメリカ側こそ大きく迷走していました。

 海兵隊再編について、現在の状況を整理します。まず、予算削減の柱の一つとして、海兵隊は大幅に削減する。次に配置計画については、米本土、ハワイ、グアム、さらにはオーストリア、フィリピンに移転あるいはローテーション駐留する、ってとこでしょう。

 そのグアムについては、議会は予算計上を渋っているわけで、見通しは不透明ぽいですね。そもそも、在沖海兵隊をグアムに移転するのは問題が大きいと思います。狭いグアムに基地を建設するのは厳しいでしょう。

 強行すれば、グアムの住民に対して沖縄以上の負担を強いることになるのではないでしょうか。現在の観光立国が阻害されるし、漁業や農業で細々と生計を立てている住民も、基地経済に依存した歪な生活に変貌しそうで心配です。下手をすれば、グアムへの地域振興費負担を日本に求めてくる惧れもあります。もちろん名目上は基地整備費でしょうが、アメリカ側に渡した金がどう使われるか知れたものじゃありません。もっとも、外務省は喜んで応じる可能性が高いですけど。

 海兵隊の大半を米本土に帰していただければ、皆が幸せになれるのですけどねえ。地権者とか、土木業者とか、国防族とかの基地利権で食っている方々は反対するでしょうけど。

 海兵隊の海外展開理由として、有事即応とか主張しているけど、イラクやアフガンに派遣した部隊の訓練は、最終的に米本土で実施した由です。これでは海外拠点に展開している意味がありません。
 ただ、海外駐留米人の救出とかは、たしかに有事の際に即応が必要でしょう。でもねえ、それを居座る理由にされちゃあ、日本人として納得できません。
 また、海兵隊太平洋軍司令官だったかが、在沖海兵隊の必要性について、「北崩壊時の核の確保」を理由に挙げていました。ふ〜ん、それって本当に海兵隊の仕事ですか。素人考えでは、陸軍の強襲部隊が、在韓米軍の元に参集して実施しそうな気がしますけど。いえ、あくまで素人の想像です。

 などと書いていたら、NHKのニュースが「辺野古移設とは別に、海兵隊の海外移転を先行させることで日米が合意」、「沖縄に8,000人程度を残す」、「普天間基地を固定化するものではない」などと、新しい合意が形成されたと報じました。

 いや、結構なことです。日米双方とも、この線で模索するしかないでしょう。最初から分かっていたことです。あとは、嘉手納統合に向けて舵を切ってくれることを祈るばかりです。
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五百四拾六  オールディーズ三たび(2012/1/29)
 ここのところオールディーズづいています。懐かしのオールディースをNETで無料で聴けるいい時代です。YouTube にアップされた楽曲は著作権違反なのでしょうが、まずは堪能させてもらっています。断っておきますが、それらの楽曲は所有しているものばかりです。

 先月から引き続き、3度目の紹介です。

スタンド・バイ・ミー(ベン・E・キング)
 本当は初回に挙げるべき名曲です。50年前に発表されたオールディーズ中のオールディーズですね。

ルイジアナ・ママ(ジーン・ピットニー)
 甘いマスクと甘い声で一世を風靡したアイドルです。日本のアイドルと違うのは、自身がシンガーソングライターだったことでしょうか。

夢のカリフォルニア(ママス&パパス)
 この曲想、センス抜群じゃないですか。若い方で、初めて聴いた方の感想をお伺いしたいところです。

ラストダンスは私に(ドリフターズ)
 これ、いいでしょう。日本語ベースでは、どうしても生まれないメロディかと

雨にぬれても(B.J.トーマス)
 60年代のオールディーズって、この曲みたいに優しい曲調が多いです。だから、いつまでも忘れずに聴き続けるのでしょうね。

ハイ・ヌーン(フランキー・レイン)
 50年代オールディーズの登場です。ご存知「真昼の決闘」のメインテーマ曲です。私、西部劇が大好きです。西部劇のテーマ曲は名曲だらけです。ボーカルものでない「大いなる西部」や「荒野の7人」なんかも抜群ですね。

ボーイ・ハント(コニー・フランシス)
 美声です。日本語バージョンまであったのですね。


 私は、こういった古い曲(CD)をBGMで流し続けることがよくあります。でも、最近はYou Tubeで聴くことが多いです。で、最も回数が多いのは、「スィート・キャロライン」です。この曲は、フットボール、あるいは野球だとヤンキースやレッド・ソックスが球場で流しています。その際には、スタジアム全体がコーラスに包まれるそうです。
 紹介のスタジアムで、私も混じって歌いたくなります。
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五百四拾五  しつこく嘉手納統合を(2012/1/22)
 1月17日の沖縄タイムスによると、民主党沖縄県連の喜納昌吉代表代行は16日、野田首相と都内のホテルで会談し、米軍普天間飛行場の移設先として名護市辺野古沖を断念し、米軍嘉手納基地への統合を検討するように申し入れたそうです。

 喜納昌吉氏を見直しました。喜納氏は、たしか民主党の外交防衛委員会の理事を務めていたこともあります。そのときの民主党の理事は、喜納氏と小林千代美氏だったはずです。なんか、ピント外れな人選だなあと思っていましたが、今回の申しれを聞いて見直した次第です。

 沖縄県連代表の立場で嘉手納統合を口にするのは勇気が必要だったことでしょう。しかし、政治家の本当の責務を自覚すれば、嘉手納統合を推進することは極めてまっとうな判断です。普天間基地の危険性を除去しようと考えるなら、辺野古埋め立てなどという実現不可能な案に固執することなく、現実的な解決策を模索すべきですから。

 問題は、その他の県連関係者です。嘉手納統合という唯一の解決策を葬り去ろうと、喜納氏に圧力をかけたやに見受けられます。


 米週刊誌「タイム」が運営する同誌電子版のブログサイトに「在沖海兵隊・撤退の時?」と題する記事(13日付)が掲載されたそうです。

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について、急上昇するコストや地元の反対、本国での軍のリストラなどを挙げ、「本当に海兵隊が沖縄に必要なのか」と疑問を投げかけたそうです。

 辺野古移設計画とセットになっているグアムへの一部移転について、当初の100億ドル(約7千億円)から300億ドル(2兆3千億円)に予算規模が膨らんだことで、実行は無理との見解も示しています。

 また、沖縄における訓練上の制約から、イラクやアフガニスタンに派遣された海兵隊員の大半は、カリフォルニアで派遣前の最終訓練を受けたのであり、沖縄でなければならない理由はないとしています。米西海岸からと比べ、派遣に要する時間が節約されているかも不明確であり、在沖海兵隊が全て撤退しても日本や米国の安全保障に影響しないとしています。

 さらに、国防総省系のシンクタンク−アジア太平洋安全保障研究センター(ハワイ)のジェフリー・ホーナング准教授の見解も紹介しています。抑止力については、対中国ならば第7艦隊だろうし、対北朝鮮なら在韓米軍がそれを担っているというものです。


 在沖縄海兵隊の抑止力や運用面の実効性について、実に明確に否定しています。同時に、グアム移転と辺野古埋め立てについて、財政面と人心の面で不可能であると指摘してくれています。
 本来なら、日本側がこそ指摘しなければいけないことです。喜納氏のように勇気を持って声を上げた方が、梯子を外される状況は情けないです。
 これらは重要な指摘なのに、何故か在京マスコミは報じません。せめて、こんな寂れたサイトであっても、何度書いても書き足りないくらい大切なことなので、懲りずに書き続けます。
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五百四拾四  オールディーズ再び(2012/1/15)
 懐かしい曲を探していると、いろいろ出てきました。できましたら、若い方々にも聴いていただきたい曲がありまして、紹介続編とします。

シュガー・ベイブ・ラブ
 ザ・ルベッツ
 歌詞はほんの僅かで、あとはソプラノ・コーラスばかりです。そのコーラスが抜群なのです。

イフ・ノット・フォー・ユー オリビア・ニュートン・ジョン
 オリビアのデビュー曲で、元歌はジョージ・ハリスンです。「マスト・パス」に収録されていたのだったっけ。オリビアは好きではありません。なにせ、日本の捕鯨やらイルカ狩りやらを強く非難していましたから。そのオリビア自身はといえば、高価な毛皮と襟巻を着用していました。まず、それを捨ててから言えよな、とか思いましたもん。


 ビートルズの曲については、あらためて紹介する必要もないでしょう。解散後のメンバーたちは、ソロ活動においても素晴らしい曲を提供してくれました。そんな中でも、いろいろお気に入りがあります。そのうちの一部を紹介します。

マイ・スウィート・ロード ジョージ・ハリスン
 上の「マスト・パス」に収録されています。友人たちもお気に入りで、皆で合唱しました。高校生の頃のことです。ビートルズ時代は萎縮していたかに見えたジョージも、ソロ活動を始めてからは一番輝きを増したように見えました。

アナザー・デイ ポール・マッカートニー
 ソロ活動の初期に発表した曲です。すごくシンプルな構成ですが、それだけにポールのダイヤモンドのような才能が輝いていると思います。

マインド・ゲームス ジョン・レノン
 格調高い曲想です。当時のジョンらしく、やはり高らかに愛を歌い上げています。ジョン・レノンならではの完成度の高さです。

Can’t Help Falling in Love(好きにならずにいられない) エルビス・プレスリー
 プレスリーも外せません。この一曲を、と問われれば、「好きにならずにいられない」を挙げます。昔はカラオケでよく歌いました。

サタデー・ナイト ベイシティ・ローラーズ
 バンドをやっている人間には、えてして馬鹿にされるベイシティ・ローラーズですが、いい曲がたくさんあります。大きな声で言えませんが、私もベスト盤を持っています。

落ち葉のコンチェルト アルバート・ハモンド
 気品さえ感じさせるバラードです。

ダンシング・クイーン アバ
 軟弱者と呼ばないでください。これ好きなんです。

 先月に続いてオールディーズを紹介しました。いずれも、今日まで世界中の人々に愛され続けている名曲ばかりです。この中で一番好きな曲はといえば、やはりニール・ダイアモンドの「スィート・キャロライン」です。やっぱいいわ。日本でのニール・ダイヤモンド人気は、なぜか高くありません。不思議ですねえ。
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五百四拾参  議会の圧力による米軍再編(2012/1/8)
 米軍は何度目かの再編に取り組むそうです。ラムズフェルド時代にトランス・フォーメーションと称される大きな再編案を計画しました。この中で海兵隊の本国への撤退、沖縄駐留海兵隊の一部をハワイやグアムに移転し、機動的な運用を行う案が示されました。

 この件については、危険な普天間基地を畳むことが肝で、代替空港として嘉手納統合が検討されました。これは、海兵隊と協調運用を強いられる空軍が忌避したり、駐留利権を狙う日本側関係者によって、却下されました。

 しかし、辺野古埋め立て案は、周知のように実現不可能な状況となっています。アメリカ議会もまた、巨額の財政赤字を見直す中で、グアム基地建設費をすべて却下しました。
 そして、政府に対し、ドラステックな数値目標を突きつけました。議会からの強硬な軍事費削減要求に正面から向き合う内容となっています。
 朝日comから引用します。

 オバマ米大統領は5日午前(日本時間6日未明)、国防費の削減にあわせた新しい軍事戦略を発表した。二つの大規模な地域紛争に同時に対処する「2正面戦略」に必要な戦力は維持しない方針を表明。アフガニスタンなどで泥沼化した戦争が軍事費増大につながった反省から、長期的な軍事作戦を前提とした態勢も取らない。一方、中国の軍事的脅威が増すアジア太平洋地域の戦力は増強する。

 オバマ氏は国防総省で記者会見し、新戦略について説明。イラク戦争が終結し、アフガン戦争も出口に向かうなかで米国が「10年に及ぶ戦争のページをめくる」とし、財政赤字の立て直しに軍事費を減らす必要性を強調した。一方で「アジア太平洋での展開は増強する」と表明した。

 新戦略では、冷戦後に基本にしてきた「2正面戦略」にかわり、大規模な地域紛争への対処と、別の地域での「抑止」への取り組みを前提にする。米軍の態勢は、対テロなどの非正規戦▽効率的で安定した核戦力維持▽米本土の防衛などを基本とする。


 この中で、“アジア太平洋地域の戦力は増強する”としており、沖縄の海兵隊は存続するのでしょう。ただ、グアム移転分はグアム基地建設が高額すぎることから、オーストラリアに移転する見込みです。残余の部隊は少数であることから、辺野古に新空港を造成建設するのはあまりに無駄です。およそ1兆円かかるとさえ言われています。いえ、いざ工事を始めれば、なんだかんだで見積り額を超えるのは必至です。

 そこで、アメリカ議会は嘉手納基地への統合を提案しています。アメリカ政府は嘉手納統合案について、まだグズグズ言ってますが、舵を切らざるを得ないでしょう。
 問題は、肝心の日本側です。政府は相も変わらず辺野古移転からの変更を検討さえできず、アセス評価書の沖縄提出などと、袋小路で足踏みするばかりです。
 
 民主党でさえこうなのですから、自民党に政権が戻れば、もはや絶望的な事態になるでしょう。石破氏なんか、辺野古埋め立てを狙う土木業者の走狗ですから。
 せっかくアメリカ側で状況が動いているのに、日本の関係者の無責任ぶりが悲しいです。
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五百四拾弐  大晦日のヒーロー、内山と井岡強し(2012/1/1)
 明けましておめでとうございます。昨年は日本にとって、国難ともいうべき事態が出来しました。加えて、政権与党がグダグダであっただけに、国民の閉塞感は相当なものだったでしょう。

 個人的にも、晦日に近所のお婆さんが亡くなったため、自治会員として告別式のお手伝いをしました。96歳ながら、数年前までは足元もしっかりしていて、私も小さい頃からずい分お世話になりました。そんな気詰まりな大晦日を二人のボクサーが吹き飛ばしてくれました。

 まずは、WBCミニマム級のタイトルマッチで、王者の井岡一翔選手が1回TKOで2度目の防衛に成功しました。
 井岡選手は22歳の前途有望なボクサーです。スピード、パンチの多彩さ、防御感のよさ、思い切りのよさと欠点の見当たらない若武者です。

 以前の試合では、相手の攻撃をバックステップで躱していました。しかし、今夜の井岡選手は進歩していました。スエーで躱し、仰け反った反動で相手の返り際にパンチを打ち込んでいました。まるでガンボアみたいな空隙のない動きでした。いやお見事。

 特に踏み込みのスピードが天下一品です。下図は、パンチの届かない距離から、一瞬でショートの右アッパーを突き上げる距離まで踏み込んだところです。
 続いて左フックをコンビでボディに送りました。まったく鮮やかなボクシングです。これでプロ9戦目というのですから恐れ入ります。

(C)TBS




 ボクサーとして成長期だけに、今後ミニマム級では苦しくなるでしょう。いずれ上の階級へ挑むことと思いますが、更なる精進を続けていただきたいです。きっと複数階級制覇を成し遂げることと信じています。


 TBSの中継が終わった後、TV東京がもうワンランク凄い試合を放送してくれました。WBAスーパー・フェザー級王座統一戦で、正規王者の内山高志選手と暫定王者のホルヘ・ソリス選手との闘いです。結果は11回TKOで、内山選手が見事4度目の防衛に成功しました。

 内山選手のジャブは相変わらず冴えていました。まるで槍を突き刺すような威力です。おかげでソリス選手は、躱わしたり、ブロックしたりが必須となり、右クロスを被せるような攻撃ができませんでした。ジャブから繋ぐ右クロスも強烈でした。そこは歴戦のソリス選手です。顔を背けて衝撃を殺していました。
 左フックも当りはしなかったものの威力抜群で、ソリス選手の本来の持ち味である手数の多い攻勢を消極的に抑え込んだやに思われます。

 レバーを抉るボディアッパーが何度かヒットし、ソリス選手は明らか効かされていました。11ラウンド開始直後、フェイントをかけて上を空けさせた内山選手は、飛び込みざまの左フック一発で相手を動けなくさせるという完全KOを演じました。正確にはレフェリー・ストップですけど。

(C)TV東京


 試合開始後、両者には格の違いが看てとれました。すべてのスキルにおいて、内山選手が上回っているやに感じられました。きっと、ソリス選手は「こりゃあ勝てない」と感じながら試合をしていたのではないか。

 昨夜というか、先ほど行われた2試合は、昨年の鬱々を吹き飛ばすカタルシスをもたらしてくれました。世界中のどこへ出しても恥ずかしくない強さです。
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五百四拾壱  金総書記逝去(2011/12/24)
 先日、金総書記逝去のニュースが流れました。それからというもの、TVでも雑誌でも今後の北朝鮮の動向が取り沙汰されています。
 その中で気になるのは、北の暴走を危惧する発信です。後継者であるところの三男の正恩氏を箔付けするために、端末による実力行使程度ならあり得る話です。但し、服喪期間中はやらないでしょう。喪が明けたら、砲撃とか特殊部隊浸透とかが実施されるかもしれません。

 それくらいのことは、あり得ることでしょう。しかし、南侵とかの軍事行動は絶対ありません。なにせ、大軍を動かす油がありませんから。戦闘機にしろ、機甲部隊にしろ、訓練をやっていません。こんな状況では、戦争なんかやろうにもできませんから。

 北の戦闘機は未だにミグ21が主体でしょう。戦車にしても、T-72が少数あるものの、80年代にソ連から購入した際、店頭ディスプレイ用だろうと指摘されたものです。

 通常戦力が役に立たないとする意見は、軍事関係者すべてで一致しています。しかし、核の危険性については意見が分かれています。評論家によっては、プルトニウム爆弾を数発持っているという方もいます。
 なんでかなあ。北朝鮮は未だに核爆発の実験に成功していません。この事実がありながら、なんでプルトニウム原爆を所持しているとの結論になるのか。

 プルトニウムの爆縮技術には、極めて高精度の信管が必要です。今の北朝鮮にそんな加工精度を出す製造設備があるのかなあ。
 かなり前、在日の方が北の住民が飢えているのを気の毒に思い、インスタントラーメンの製麺機器を贈呈しました。で、稼動したのか。
 工場に設置し、一度小麦粉を投入しただけで、以後使われることがありませんでした。製麺機を稼動させると、機器全体に小麦粉が廻ります。で、定期的に稼動させるには、使用後の清掃が必須なのです。それをやらないものだから、機械に小麦粉が詰まって動かせなくなったそうです。

 これは一例ですけど、この程度の運用レベルで爆縮信管が作れるとは思えません。現に、核実験に失敗したじゃないですか。数年前の実験では、想定よりはるかに小さな爆発しか起こせませんでした。あの事実を前に、北がプルトニウム原爆を所有しているという考えが理解できません。いずれ北が崩壊し、情報が表に出たとき、すべてが明らかになるでしょう。
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