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弐百弐拾八  公明党離脱(2025/10/13)New
弐百弐拾七  江口寿氏、ついに馬脚を現す(2025/10/6)
弐百弐拾六  Windows11への迂回アップデート成功(2025/9/30)
弐百弐拾五  最近の世相(2025/9/23)
弐百弐拾四  ボクシング三題(2025/9/16)
弐百弐拾参  最近の世相(2025/9/7)
弐百弐拾弐  曜変天目茶碗に初対面(2025/8/28)
弐百弐拾壱  高校野球二題(2025/8/22)




弐百弐拾八  公明党離脱(2025/10/13)
 先週金曜の日經新聞の記事「高市早苗氏「公明が一方的に連立離脱伝達」 企業献金規制の返答保留」です。
 高市自民新総裁が悪手を連発しました。まず、連立相手の公明党に真っ先に挨拶すべきところ、国民民主党を優先するというセンスのなさ。公明党からすると、“下駄の雪”とかの揶揄を新総裁自らがあからさまにした格好ですから、とても許容できんでしょう。

 次いで、政治資金収支報告書への不記載額が2,728万円の荻生田氏を自民党幹事長代行に任命しました。自身への貢献度が高いゆえの情実人事が見え見えだけに、世間の顰蹙もものともせぬ厚顔ぶりが際立っていました。同じく総裁選出の立役者である麻生氏を副総裁に据えるなど、公明党にとっては腹に据えかねる人事でした。

 高市総裁が斉藤代表と会談後に語った内容がひどすぎました。

 連立政権から離脱する方針について「一方的に伝えられた」と主張した。
 自民党総裁が代われば連立維持はありうるのか聞いた。公明党側からは「誰が選ばれても同じだ」との回答だった。


 この一方的発言といい、他の人間なら連立継続かのやり取りを公言する態度といい、外に向かって語る内容じゃないです。おそらく自分の不手際を軽く見せようと足掻いたものです。こういうのは、政治に限らず配慮が必要なとkろです。

 本来であれば、長年の交誼に謝辞を述べるのが必須です。あるいは、公明との長きにわたる連立によって、政治がより豊かなものになったとか、嘘でもいいから公明党を持ち上げるべきでした。それであれば将来での協力も得られるでしょうし、またその余地を残さなければばらないところです。

 そんな誰でも解ることが高市氏には見えていないんですね。そんな人間には、とても総理は務まらないでしょう。今後の政局がどうなるかは読めませんが、高市氏に日本の舵取りを任せられないのが明らかになったかと思います。
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弐百弐拾七  江口寿氏、ついに馬脚を現す(2025/10/6)
 togetter に書き込まれ、物議をかもしている「江口寿史氏がルミネで開催されるイベントのイラストを担当→SNSに上がっていた写真の無断使用だった…モデル本人が気づき問い合わせ→経緯説明」の件です。

 すでに先週から話題になっていて、江口氏の過去作品の無断流用ぶりが掘り起こされています。ネット民を怒らせたのが、江口氏の他人ごとみたく上から目線の対応です。

 中央線文化祭のイラストは、インスタに流れてきた完璧に綺麗な横顔を元に描いたものですが、ご本人から連絡があり、アカウントを見てみたらSNSを中心に文筆/モデルなどで発信されている金井 球さんという方でした。その後のやり取りで承諾を得たので再度公開します。金井さん(@tiyk_tbr)の今後の活動にも注目してくださいね。
 JR荻窪駅のルミネ、地下と1階出入り口にどでかい看板が現在貼り出し中なので近隣の方はしばらくの間よろしく!


 自身の違法行為を恥じるでなく、むしろ上から目線で流そうとしています。依頼クライアント企業は堪ったもんじゃありません。過去に依頼した企業さんは、当然のこと許諾関係再確認の見直し作業を行うでしょう。大迷惑でしょうね。

 佐野氏の五輪エンブレム騒動を髣髴させます。佐野氏は関連展開例で他人の写真を盗用し、「参考資料については、普通にやられていることだ」と、寝言をほざいていました。お仲間のデザイナーたちも同じことを主張し、似た者同士と世間に知られるところとなりました。
 さらに佐野氏はこれを“転用”と言い、“盗用”とは言わない往生際の悪さを晒してくれました。“転用”は許諾を得た場合の話で、無断使用は盗用なのにね。

 江口氏は昔からトレースをやってましたが、今回のは特徴的なビジュアルだったので、ご本人に気づかれたのかな。

 私も仕事でフォト蔵を活用させていただきました。テーマに合わせて該当ジャンル内を閲覧し、これというのがあればご本人に連絡して使用許諾を得ました。全員から「どうぞ遠慮なく使ってください」と嬉しい返答でした。完成後にデータをPDFに書き出して送って礼としました。自治体職員自前制作による公的な配布物とあって、皆さん「お役に立てて幸甚です」と気持ちよく協力してくれました。

 江口氏の場合は商用で、しかも高額のギャラを貰っていますから、それなりの対価を支払わなければ仁義にもとるでしょう。こんな基本的なプロセスを無視していたのが江口氏の仕事でした。
 今回の件で、自身の違法行為を省みもせず、大家気取りの尊大な態度に終始したこともあって、企業側もさぞ危機感を覚えたことでしょう。
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弐百弐拾六  Windows11への迂回アップデート成功(2025/9/30)
 Windows10が来月半ばでサポート切れとなります。さて、どうすべえと考え続けていました。13年以上前のノートなのでアップデート対象外です。TPMとかに対応していなく、これを回避するインストール方もサポート対象外とかで今日まで放置していました。Windows10のまま、1年間の有料延長(ESUプログラム)を申し込もうかとも考えましたが、いずれ先での対応が必要になるので止めました。ちなみに、EUに対してはESUを無償提供するそうです。

 そこで、思い切って巷で話題の回避ツール「Flyby11」を利用しました。適用方法については、ネットに詳細な情報が上がっているので困りません。早速、アップデートを試みました。手順どおり上手くいってたのが、途中で「要件を満たしていない」と表示されて止まりました。そこで、手順中でダウンロードしていたWindows11のISOファイルをドラッグドロップで指定ダイアログ内に入れると、すんなり進行してWindows11へアップデートできました。

 アップデートには時間がかかりましたが、いかにも順調な雰囲気に心配することもありませんでした。Windows11のISOファイルは、Windows Server、Pro、Homeを兼ねていて共通の模様です。バージョンによって内部での選択スイッチがあるのでしょう。アップデート中の表示が「Windows11 Serverへのアップデート」とかでした。エッ、もしかしてHomeのはずがServerに変身するのかしらと期待が膨らみましたが、仕上がったのはHomeでした。Serverだったら違法となりますから、むしろホッとしました。

 そのWindows11はインターフェイスが更にひどくなっています。エクスプローラの表示も余計な部分が占めて扱いにくいし、「ファイル削除」が一つ深い階層に隠れているしで、MS設計陣はユーザに非効率を強いているのかしら。
 余計なガジェット類をかなり非表示にしたものの、まだまだ要らんものが残っています。うざいけけど、セキュリティサポートの関係で仕方ありません。そのうち、じっくり整理したいと考えています。
 OSが新しくなり、いらん機能がてんこ盛りで動作が重くなっています。まずは、「winconfig」の「スタートアップ」で余計なアプリの起動を止めます。次いで「管理ツール」で不要なプロセスを停止します。そこまでやれば、使用メモリも減るでしょうから、幾分かは動作が軽くなるでしょう。後日、時間をかけて、ボチボチ手を加えてゆきます。
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弐百弐拾五  最近の世相(2025/9/23)
 昨日の朝日新聞の記事「何だこの税額!? 31万円で町から買ったのに…建物評価のカラクリ」です。
 建物と土地の評価額が「4631万円」
 翌年、町から届いた「固定資産税納税通知書」を見て仰天した。この物件の固定資産税として、約61万8千円を払えとある。

 こんな山間部なら土地の評価額は極めて低いはずです。一方で、1979年築といえ、4階建て大型施設とあって当初評価額が数億円だったのかな。
 この材木業者さん、事前に評価証明を取らなかったんですね。取得後の固定資産税を調べないまま進めたのは迂闊です。いえ、迂闊というより、無能の趣です。こういうのをあとの祭りっていうんです。

 一昨日のFRIDAY DIGITALの記事「地球最悪の″侵略植物″南米の悪魔「ナガエツルノゲイトウ」が日本で大増殖する「衝撃の光景」」です。

 大変な光景です。地面にまで侵襲したらお手上げなので、水面段階で蠱毒風に闘わせるも一計かと思います。取りあえずホテイアオイかウキクサを繁茂させ、どちらが勝ち残るか興味津々です。
 先手を打った方が有利に闘いを進めそうです。ナガエツルノゲイトウの萌芽を見かけたら、すかさずホテイアオイなどを投入して圧倒するか様子見してはいかがでしょうか。敗けるようであれば打つ手なしですけど。

 一昨昨日の朝日新聞の記事「捕獲したシカやイノシシ、大型配水管で処理 猟師の負担低減」です。

 この排水管は側だけで底がないのでしょう。減量具合と経過時間を書いてくれたら理解しやすいのですけど。
 ジビエ食に転用する量が少なくて意外でした。捌くのも大変みたいで、大半は埋設処理だそうです。で、駆除数が多くてその埋設が追いつかないことへの対処だそうです。

 大学時代に静物のモチーフにと、皆で牛の頭を校内に埋めました。一年後くらいに取り出すときれいに骨だけになっていました。後は洗ってでき上がりです。多分、今も後輩たちが使っていることでしょう。

 昨日のtogetter から、「「これが展示かと圧倒されてしまった」松戸市博物館の団地再現がもはや生活しているかのような雰囲気まで完璧」です。

 この団地は立派なものです。これがモデルケースかは怪しいです。国立歴史民俗博物館に「日本住宅公団団地実物大再現」コーナーがあり、「ぶらぶら美術・博物館」で紹介されていました。
 旧赤羽台団地の再現だそうで、建て替えの際に出た部材を使用してもいるそうです。まあ、狭い部屋でした。テーブル、流し台、戸棚できつきつでした。田舎の広々空間が習い性の私には耐えられない住まいでした。
 かつての高度成長時代を支えた方々の、都会での暮らしがこのようなものであったかと感慨深いです、それでも、このような団地住まいは、長屋暮らしの方々からは垂涎の的だったのでしょう。公団住宅入居が籤引きでセレクトされていたとか聞きますから。
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弐百弐拾四  ボクシング三題(2025/9/16)
 一昨日の日曜は、世界中のボクシングファンたちが幸せな時間を過ごしました。
 まずは午前中(アメリカ時間13日)、ラスベガスで4団体統一S.ミドル級タイトルマッチが開催され、WBA S.ウェルター級王者のテレンス・クロフォード選手が王者サウル・アルバレス選手に挑みました。

 予想を裏切る内容で、2階級下のクロフォード選手が判定で見事に勝利しました。私も、とても勝てないだろうと思っていました。2年前、2階級下の4団体統一王者のジャーメル・チャーロ選手との対戦が思い出されます。2階級差の壁は大きく、試合前のリング上でガウンを脱いだ両者の広背筋筋肉量が段違いでした。これじゃあ、まともに打ち合えないなあと思っていたら案の定で、チャーロ選手は下がったり横に逃げたりの躱すボクシングに終始しました。7回にダウンを奪うなど圧倒して大差判定となりました。

 クロフォード選手はライト級出身で、ウェルター級に長くいて、S.ウェルター級に上げて1試合しただけです。すでにS.ミドルがナチュラル階級であるアルバレス選手とまともに闘うのは無理というものです。これは真っ当な見方のはずが、予想を裏切る出来映えで、ナチュラル体重かのように動き、遮り、コンビネーションを打ち、カウンターを取ったそうです。
 次回リング誌のPFP1位は、クロフォード選手に決定でしょう。また、今年のMVPもまたクロフォード選手が確実と思われます。

 夜には名古屋のIGアリーナのこけら落しとして、4団体世界S.バンタム級王座統一戦 王者井上尚弥 vs 暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ戦とWBOバンタム級タイトルマッチ 王者・武居由樹 vs 1位クリスチャン・メディナが行われました。

 武居選手が4RTKOで敗れました。敗因がいろいろ語られていますが、肝心な点が指摘されていません。
 武居選手(左構え)対メディナ選手(右構え)なので、武居選手は左に回らなければいけない(右回り/時計回り)のに、右に回っていました(左回り/反時計回り)。アチャーと思っていたら、案の定でいかれました。
 メディナ選手側からすれば、右に回らなければいけない(左回り/反時計回り)ところ、武居選手が向って左に回ってくれるので、なにもしなくても同様の位置関係、角度関係を作ることができました。かつて、内山対ジョムトーン戦での構図とまったく同じです。あのときも左構えのジョムトーン選手が左でなく右に回ってくれたおかげで、内山選手から見て相手が左に位置してくれ、打ち合いをやり易くしてくれていました。
 メディナ選手にとっては有難かったでしょう。重要なポイントなのに大橋陣営はもちろん、日本のボクシング関係者たちはみんな気づいていないみたいです。なんなんでしょうね。

 井上選手はアウトボクシングに徹して大差判定勝利でした。スピード、パンチ力で優る王者がアウトボクシングを完遂すると、挑戦者側は為す術がありません。アフマダリエフ選手からしたら、後半あたりからは打つ手なしを自覚したでしょう。それでも、何が起こるか分かりませんから、最後まで最善を尽くそうと頑張ってはいました。

 フリオ・セサール・チャベス選手がメルドリック・テーラー選手と統一戦を行った際、大差で負けている内容で、最終12Rの残り20秒を切ったところでダウンを奪い、ダメージを残して立ち上がったところでレフェリーが止めました。奇跡の大逆転劇でした。井上選手以前での軽量級で強打の第一人者といえばマイケル・カルバハル選手でした。衰えての引退試合でホルヘ・アルセ王者に挑み、ずっとポイントを取られていたのを11RにKOして戴冠し、すぐに返上したこともあります。諦めず相手に迫れば、何が起こるか分からないのが勝負の醍醐味です。

 ただ、何が起こるか分からないといっても、今回の井上選手のように深追いせずにアウトボクシングに徹せられたら、打つ手なしでしょうけど。強攻すれば倒しきることも可能だったでしょうが、反撃で痛打を食うことも覚悟しなければいけません。そういう泥臭さを避けて完勝形を描こうとしたのではないでしょうか。

 アフマダリエフ選手のディフェンスは文句なく固くて上手かったです。受けからすかさず攻撃に転ずる攻防一体のスキルも備えていましたから、迂闊な急迫を避けたのでしょう。そして、きれいに勝ちきる試合を目指したのではないでしょうか。その意図は十全に果たせましたが、クロフォード選手の勝ちをもぎ取る意欲には及ばなかったやに見えました。

 クロフォード選手のチャレンジ路線を井上選手に置き換えると、フェザー級に上げてラファエル・エスピノサ選手に挑むに似ています。クロフォード選手の漢気には遠く及びませんね。なにせ、下の階級の中谷選手に向って、上に上げて来いよと調子のいいことを言ってるんですから。
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弐百弐拾参  最近の世相(2025/9/7)
 調査主体は分かりませんが、TV朝日「グッド!モーニング」先月末の放送です。

 新入社員「成果主義」より「年功序列」 1990年の調査開始以来初めて
 今年度の新入社員を対象に「成果主義」と「年功序列」のどちらを望むか調査したところ、56%が「年功序列」を望むと回答しました。
 「年功序列」が「成果主義」を上回ったのは、1990年の調査開始以来、初めてです。


 成果主義はバブル期の好機を最大限受容しようと始まり、その後のバブル崩壊の厳しい環境の中、逆に生き残り戦略として導入されました。世を覆いだしたのは21世紀に入ってからです。今年度調査で初めて「年功序列」が上回ったということは、学生さんたちの「成果主義」に対する理解が浸透した所以ではないでしょうか。それまで甘い認識だったのが、やっと本当のところが周知されたのでしょうか。

 成果主義の実態については、昔からウォッチングしてきました。百六拾七 能力主義と成果主義(2004/12/19)において、かなり突っ込んで書いてもいます。
 成果主義は決して人を幸せにするものでなく、人件費削減という会社都合以外の何ものでもありません。例外は研究開発関係です。特許権利の扱いが変わった以上、企業側としても対応が必須でした。従来の職務上の成果は会社に帰す―が個人に認められましたから。
 いずれにしろ、新入社員たちがその実態を理解しているのは心強いです。

 NHKニュース「【詳しく】クマ被害 市町村判断で猟銃使用可能に 市街地などで」です。

 環境省のまとめではことし4月から7月末までにクマに襲われてけがをするなどの被害にあった人は長野県が13人、岩手県が12人、秋田県、福島県、新潟県でそれぞれ4人などの合わせて55人となっています。
 このうち、北海道と岩手県、長野県でそれぞれ1人、合計3人が死亡しました。過去の同じ時期と比べると、年間を通じて過去最多の被害者数となった2023年度は56人で、今年度はほぼ同じ水準となっています。

 熊害の悲惨さから、誰もが従来の鳥獣保護管理法ではどうにもならんだろうと切歯扼腕していたことでしょう。やっと改正され、迅速な対応が可能になるとともに、物的損害や人身事故が生じた場合の損失を市町村側が補償・賠償するとしています。

 取りあえずの進歩で、よしとすべきなんでしょう。ただ、私なんか無責任に、もっと積極的に熊狩りをすればいいのにと妄想してしまいます。陸自が熊狩りを訓練でやるんです。もちろん、鳥獣保護の観点やら保護団体の反発があるし、警察の管轄権との軋轢もあるしで無理な話なんですけど。

 熊狩りはゲリコマ狩りにも似ているんです。山野に潜んで蠢動するゲリコマを想定した索敵、追跡、包囲殲滅などにも似た有意義な訓練になるでしょう。
 大藪春彦氏の『獣たちの黙示録』冒頭130頁余がハンティングに割かれています。主人公の西城がアフリカで休暇を過すシーンです。口径375(9.5×70mm)ライフルでライオン、バッファロー、豹、鹿、犀などの獲物をトロフィー狙いで狩ってゆきます。
 この獲物を狩る手法がゲリコマ狩りのよき訓練になりそうな気がします。5.56mmでなく、それ用の強装弾ライフルを装備しての訓練で、熊狩りとで一石二鳥の訓練になります。陸自隊員は熊狩りを嫌がるでしょうが、それだとゲリコマ狩りも無理というものです。
 有事に備えよというなら、熊狩りくらいやってもいいんじゃねとか、無責任にも妄想してしまうんです。
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弐百弐拾弐  曜変天目茶碗に初対面(2025/8/28)
 曜変天目茶碗は世界に3点しかなく、それがすべて日本にあって国宝指定されています。昔から鑑賞したかったものの縁がありませんでした。
 8年前の八百弐拾四  空前絶後「国宝」展(2017/10/21)に足を運んだ際、鑑賞の機会があったものを、迂闊にも見逃してしまいました。大徳寺の塔頭龍光院所蔵の曜変天目茶碗が展示されていたのに気づかなかったのです。後で知って悔やみましたよ。順路から外れて展示してたみたいで、仕方ないといえ残念でした。大徳寺所蔵品は、滅多に展示しないだけに悔しいです。

 で、今回の狙いは藤田美術館所蔵品で、百七拾参   迷惑な足踏み台風(2024/9/4)に書いたとおり、昨年訪ねようと万象繰り合わせながら、台風直撃で中止になったものです。昨日のこと、1年ぶりのリベンジがついに成りました。

 前回中止となったツアーと同一企画で、藤田美術館と大阪市立東洋陶磁美術館を訪問しました。
 両館ともにスマホ撮影OKと嬉しい対応です。もちろんフラッシュは禁止で、デジカメ等専用カメラは駄目だそうです。とはいえ、今のスマホは高性能高解像ですからなんの問題もありません。画素数も巨大だし、暗い館内撮影でも明るく映っていました。昔のスマホならフラッシュなしでは暗く潰れるところ、鮮やかに再現されていて感動ものです。それが下図です。



 画像補正をかけていません。館内で肉眼で見たより明るく明瞭です。光を受けない状態では単なる黒い釉なのに、光を受けると多色に輝くんですね。信長、秀吉、家康など天下人が独占したのも頷けます。
 でき得ることなら手に取り、いろいろ傾けて反射具合を堪能したところですが、部外者には望むべくもありません。

 もう一つの目玉は、大阪市立東洋陶磁美術館所蔵の油滴天目茶碗です。安宅グループから寄贈を受けたそうで、これまた国宝指定となっています。



 本品の見どころは、天板への反射像のとおり外側にも滴のようにびっしり斑紋が浮き出ている点です。その華麗さが、重文を超えて国宝指定となった所以でしょう。
 元々は秀次が持っていたそうで、その後重家伝来となって若狭酒井家に至ったそうです。後に安宅コレクションとなり、安宅産業破綻を受け、住友グループ支援の大阪市立東洋陶磁美術館に寄贈されたそうです。

 大阪市立東洋陶磁美術館には凄まじいまでの青磁コレクションがあり、ファンにとっては目の保養間違いなしです。私はあんまし青磁に興味がないのでそれなりでしたけど。

 藤田美術館には、他にも狩野永徳「書画扇取合せ」、菱川師宣「大江山酒呑童子絵巻」、竹内栖鳳「皐月雨図」など、数多の名品があって眼福に与りました。



 藤田美術館は上の建物で、カーディーラーにも見紛うシンプルさです。こういう虚仮おどしなしのデザインは好きです。こじんまりした外観ながら、中身で勝負の意気です。なお、大阪市立東洋陶磁美術館は下図のとおりです。

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弐百弐拾壱  高校野球二題(2025/8/22)
 今年の甲子園大会最大の話題は、広島広陵高校の暴力問題でした。これが世情を賑わした結果、大会初ともいえる開催中での辞退が為されました。それに伴う不戦勝も初めての事態でした。

 スポーツ組織と暴力指導というのは、切り離せない事象なのでしょうか。相撲、柔道、レスリングなどでもこれが大問題となりました。野球に関しては、高校大学での暴力沙汰が当たり前のように伝えられてきましたから、誰も驚きもしなかったでしょう。私が不快だったのは、次のやり取りです。

 広陵野球部・被害生徒の父親が告発
 監督「高野連に報告した方がいいと思うか?」
 A君「はい」
 監督「2年生の対外試合なくなってもいいんか?」
 A君「ダメだと思います」
 監督「じゃあどうすんじゃ」
 A君「出さない方がいいと思います」
 監督「他人事みたいに…じゃあなんて言うんじゃ。出されては困りますやろ」


 高校側は、上の監督の発言は「なかった」としながら、保護者への回答では「否定せずに返信した」そうで、事実は曖昧な藪の中です。上のやり取りがもし事実であれば、立場を利した悪質なパワハラです。世故を弁えた大人相手には、まず言えないエゲツない口舌です。絶対的な上下関係に馴れ、上から目線で命令する関係性が漏れ出ておぞましいです。

 もし、社会人の私がA君としてその場にいれば、絶対に肯んじません。で、ついつい妄想してしまいます。

 監督「高野連に報告した方がいいと思うか?」
 ぬばたま「報告の是非は、管理監督者が為すべき判断です」
 監督「そんなことは訊いとらんだろうが! お前がどう思うか訊いとんじゃ!」
 ぬばたま「それを私に質すことが間違っていると指摘してるんです」
 監督「お前、いつからそんな偉ろうなったんじゃ。牛の糞にも段々があるんで。さっさと訊いたことに答えちゃらんか!」
 ぬばたま「私は偉くもなんともありません。手続きとそれに係る権限、ひいては義務を申し上げているだけです」

 下種な妄想ですみません。加えて、某実録映画になってすみません。

 YAHOO! ニュース「佐賀北に深刻な資金難「不足1500万円」 “がばい旋風”再来の一方で…学校が直面した現実」です。

 これね、学校総がかりの応援が疑問です。学校動員の応援なんて、ごく一部の競技だけです。その他のクラブ活動は、代表選手が出かけて行って粛々とプレイするだけです。応援はあくまで個人的なものです。
 野球も同じように、今の世上に合わせ、高野連が各校に対して虚礼廃止を強く申し渡せば一発で済む話です。散々語り尽くされた話であり、改めて書くのも憚られます。
 球児たちも、高野連、朝日、毎日のせいにするのでなく、自分たち自身の問題として考えていただきたいです。応援に来てくれたお返しに、他クラブの大会に応援に行っているのか。特に吹奏楽部には大迷惑をかけているのですから、相当なお返しが必要でしょう。
 ところが彼らには、恩を受けているとの意識も皆無なのではないのでしょうか。学校関係者の誰かが指摘指導しなきゃいかんでしょう。
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