1- 21- 41- 61- 81- 101- 121- 141- 161- 181-
201- 221- 241- 261- 281- 301- 321- 341- 361- 381-
401- 421- 441- 461- 481- 501- 521- 541- 561- 581-
601- 621- 641- 661- 681- 701- 721- 741- 761- 781-
801- 821- 841- 861- 881- 901- 921- 941- 961- 981-

1- 21- 41- 61- 81- 101- 121- 141-

ジャンル別


百七拾弐   次期総理は小泉氏になりそう(2024/8/27)New
百七拾壱   次期総理(2024/8/20)
百七拾    温暖化で動物相が変わってゆく(2024/8/13)
百六拾九   男女定義が難しい(2024/8/6)
百六拾八   阿部詩選手見苦しい(2024/7/30)
百六拾七   バイデン大統領やっとの撤退(2024/7/23)
百六拾六   アンプ最後の帰還(2024/7/14)
百六拾五   石丸氏、一体どうしたのか(2024/7/10)
百六拾四   最近の世相(2024/7/3)
百六拾参   選挙ポスターの動物園化(2024/6/25)
百六拾弐   ルマン2024、フェラーリ連覇(2024/6/18)
百六拾壱   最近の世相(2024/6/11)




百七拾弐   次期総理は小泉氏になりそう(2024/8/27)
  産經新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の最新世論調査の結果です。
 「自民総裁選小泉氏22%で首位、石破氏21% 「自公政権の継続」52%に急増

 小泉氏が僅かに石破氏を抑えてトップになっています。現時点では総理最有力候補ですね。なんとも複雑な心境になります。誰もが小泉氏の実力に疑問符を投げかけています。逆に神輿は軽くていいとかの皮肉もあります。

 アメリカの大統領選も佳境に突入しようとしています。ハリス副大統領にもいろいろ問題があるそうです。アドリブがまったく効かないと言われていて、過去のひどい発言が掘り起こされています。そのひどさというのが、稚拙方向だそうです。なんか小泉氏と似ています。
 もし、ハリス副大統領が大統領になったら、日米首脳会談が「サラダ話法 vs 小泉構文」となります。ハリス氏の発言が下のようなもので、小泉氏と似ています。

 インフレ問題について
 「物価が上昇し、パンやガソリンの値段の高騰に直面している。つまりそれは、生活費が上昇するということだ」

 銃乱射事件後に
 「あなた方と同じく真剣に受け止める必要がある。なぜなら、あなた方が真剣に受け止めざるを得なかったから」

 経済政策について
 「コミュニティ銀行は、コミュニティの中にある」

 ハリス氏が有能な検察官だったというのが信じ難いです。アメリカに限らず、各国のトップレベルの人士というのは、極めて頭がよく、その発言の的確さに凄みさえ漂うものです。受け答えにそつがなく、機転がきいて、多くの人を得心させるものです。

 で、小泉氏とハリス氏です。この両者で日米首脳会談を実施したら、漫才もかくやになるんかな。父親の純一郎氏が未だ早いと止めているのもむべなるかなです。
目次




百七拾壱   次期総理(2024/8/20)
 岸田首相の不出馬を受け、次期自民党総裁が誰になるか喧しいです。
 一番人気は相変わらず石破氏です。で、その石破氏自身が相変わらずなんですね。

 第二次政権の安倍氏は、かつての喋りの冗長さを反省して明快なもの言いに変えていました。「〜と思うところでございます」を「〜と思っております」などです。後者の方がすっきりしているでしょう。第一次政権時には、すべての答弁が前者でなされていて、うざさマックスでした。

 岸田首相もコロナ禍時期に次の首相を狙ってかメディア露出を重ねていました。そのときの喋りが、「え〜っと」をやたら挟んでいて、聞き苦しいものでした。それが首相就任後はかなり改まりました。

 上のような変化は、周囲に助言する人間がいたものと想像します。ところが、石破氏に関しては昔からねちっこい喋りが批判されていたのに、一向に改まりません。周りに人がいないか、あるいはご本人が助言に耳を藉さないのか。

 先週、台湾総統と会談した際の石破氏の言いぶりがいつものそれでした。
 岸田政権の対中外交について
 「姿勢はおおむね正しい。中国との関係を深めると同時に、地域の抑止力を構築することが大事だ」
 ロシアのウクライナ侵攻について
 「今のウクライナの状況を明日の北東アジアにしないために知恵を絞らなければならない」
 例によっての上から目線の評論家口舌です。いつまで経っても変わらない方です。

 一番人気ということは、国民全般には受け入れられているのでしょう。なんか、私には理解できません。

 日曜日のBS番組に、総裁選にトップで名乗りを上げた小林鷹之氏が出演しました。チラ見しただけですが、少し気になりました。小林氏、司会者たちの話を聞く間、顎を上げていました。あの姿勢だと、どうしても不遜な印象を持ってしまいます。マスメディアデビューという大切な場面と解っているはずなのに、緊張から配慮に気が回らなかったのでしょうか。
 あるいは当夜の振舞いはたまたまで、決して高慢ゆえの姿勢ではなかったのかもしれません。そうであればよいのですけど。

 今日時点では、小林氏以外の議員さん方は正式な出馬表明にまで至っていません。推薦人集めに奔走している、あるいは支持を確実にするための根回しに奔走している状況でしょうか。
 ここまで国民の関心を集めるのですから、野党側は堪ったものではないでしょう。立憲民主党もまた党首選に勤しんでいますが、もうまったく関心度合いが違うんですね。政権与党と比べちゃ可哀そうですが、ドラマの面白さ、深刻さが別次元なんですね。お気の毒です。
目次




百七拾    温暖化で動物相が変わってゆく(2024/8/13)
 温暖化、特に夏の猛暑と前後の高気温によって農業にも変化が表れています。
 近年、関東では小松菜やホウレンソウといった葉物野菜の夏場での栽培を諦める農家が続出しているそうです。北海道の農業といえば、かつては冷害対策とか聞いてきました。それが猛暑の影響による病害や生育不良が深刻化しているそうです。日本の食糧基地が打撃を受けると、その影響は全国の食卓に及ぶでしょう。
 また、種苗会社さんがJAなどの野菜栽培の講習会に招かれるときのテーマが、近年ではほぼ暑さ対策だそうです。

 農業を止めて久しいので、植生の変化に触れることはできませんが、動物に関しては実感することが多々あります。当地の動物については、すでに多彩な変化が現れています。
 1度の出産子育てだった燕が、2度生むことがあります。渡り先の台湾では、3度から5度も生むそうです。近年の日本の暑さが、2度の子育てを可能にしたのでしょう。

 夏場にまったく蚊がいなくなりました。もう、皆無です。近年ずっと減ってきていて、昨年の猛暑続きから皆無となりました。替わりに秋辺りに蚊がいたりします。かつての職場だと、冬でも蚊に食われましたから。
 蚊と同様にコバエも減りました。皆無とまではいきませんが、ほとんど目にしません。蜘蛛が腹をすかせていることでしょう。かつては、夏場に蜘蛛が巣を張るのを許していました。コバエをたっぷり捕らえてくれましたから。蜘蛛の巣の下には、コバエの残骸がてんこ盛りでした。
 ゴキブリもたまにしか見ることがなくなり、見かけても死にかけばかりです。なんでかノロノロした動きで簡単に処分しています。
 昔は盆過ぎから鳴き始めたコオロギが、最近は6月に現れます。秋の訪れを知らせる風物詩だったのが、今や秋と無関係です。

 ここまで暑くなると、そりゃあ動植物の生態も変化するでしょう。本来であれば人間も例外でなく、その居住地や生活スタイルが変わってしかるべきなのでしょう。ただ、人間様は力業で現状を維持しようとするんですね。今やエアコンが必須で、それがさらに温暖化を促進するという悪循環に陥っています。人間は増えすぎた以上、その地にあって無理を通すしか方法がありません。多分、人口が三分の一くらいに減れば、なんとかなるのでしょう。無理な話ですけど。
目次




百六拾九   男女定義が難しい(2024/8/6)
 パリ五輪ボクシング競技が物議を醸しています。
 ウェルター級アルジェリアのイマネ・ケリフ選手が、ハンガリーの選手に勝って準決勝に進みました。
 フェザー級台湾のリン・ユーチン選手もブルガリア選手に勝って準決勝に進んでいます。

 両選手は東京五輪の際には、ホルモン投与によってテストステロン値を抑える対応だったそうです。その後の大会で勝った際に、IBAが染色体を理由に失格にしました。ところが、パリ五輪にIBAは関係ないので、IOCが参加資格を認めたものです。

 パリ五輪は東京同様に統括団体なしで、IOCに運営されています。昨年、IOCはアマ統括団体としてIBAの承認を取り消しました。ただ、オリンピック競技としてボクシングが採用され続けることを希望し、新たな統括組織が設立されるよう慫慂してはいます。

 IOC、IBAともにその主張には科学的根拠が弱いというか、未知の領域の話とあって明確な基準が示せない状況です。稀なケースとあって検証例が少なく、筋肉や骨格発育にどう影響するかを示すデータもありません。人によって多様な発達具合があるとしか言えず、現状では不分明の領域なので、なにが公平かを示すことができません。さらに、極めてプライベートな身体問題なので臨床研究への協力も難しいし、データの取り扱いも難しいしで、今後も科学的実証研究が期待できないでしょう。
 アスリートのテストロン値やDNAについても微妙な個人情報なので、過去に物議を醸した選手の検査結果も公表されていないんじゃないでしょうか。

 IOCの主張は、IBAの対応には手続き上の不備があり、過去の事例を挙げて問題なしとしています。なので、IBAが事案の急所としている染色体懸念を無視しています。
 両者のスタンスの違いは、IBAがコンタクトスポーツを保証するための安全性を第一にしているのに対し、IOC声明はオリンピック憲章、倫理規定、人権保護に従うスタンスなので、話が噛み合っていません。IBAが公平性と安全性への危惧から緊急避難的に対処した肝心の事由について、IOC声明は触れていません。

 リン選手やケリフ選手の体つきやパンチの質は男のそれです。XY染色体の有無が身体にどう影響するかは知りませんが、ボクシングに必要な身体能力に関しては、外性器云々より筋肉と骨格との連関が重要でしょう。かといって、これはボクシングへの参加を拒否するものではありません。両選手には、男子ボクシングへの参加可能性もありましょうから。

 プロボクシングの世界では、すでにトランスジェンダーの扱いが議論され、方向性も出ています。現時点では、公平性、安全性の観点から受け入れられていません。ホルモン注射による性別適合の可能性もありますが、ホルモンの多量投与による精神疾患の恐れが指摘されています。

 異性がリングに上がるにはプロ資格取得が必要で、日本の場合だと女性の男子プロテスト申請が安全管理面から却下されました。昨年、性別適合手術を受けた元女子世界王者の真道ゴー選手が拒否されました。ただし、準公式試合として男子選手とのスパーリングは許可するそうです。
 また、この機にJBCは出生時の性別が女性で、性自認が男性の選手について、「トランス男子ルール」の策定を試験的・段階的に検討することとし、現時点では時期尚早としています。真道選手については、準公式試合を重ねることで、今後のプロテスト受験を検討する余地を残しています。
 で、昨年秋に真道選手が男と準公式戦を闘って判定負けしました。しかし、試合スタイルが危険(8オンス)で拙速の感が拭えません。

 アメリカでは、マイナー団体が性転換した男子(元は女子)選手を許可し、すでに3勝しているそうです。ただし、このマイナー団体のやり方にメジャー団体は賛同していません。

 今回の騒動を受け、あちこちのTV番組が採り上げていました。ひな壇有識者たちの発言が、なんともお粗末というか、痴呆的な内容でした。曰く「ちゃんと基準を設けなければいけない」と。もうね、知能指数が境界なんですかと訊ねたくなります。染色体と骨格、筋肉などとの関連性について、科学的根拠やデータがないから困っている話だというのに、基準を設けろとか、あんた話を理解していないなら黙ってろと突っ込みたくなりました。
目次




百六拾八   阿部詩選手見苦しい(2024/7/30)
 女子柔道52kg級の阿部詩選手が2回戦で逆転敗けを喫しました。技ありに加えて反則(指導)2を奪っていたので勝ちは確定と思われていた中、起死回生の小外刈りからの裏投げ風に投げきられました。勝負ごとにタラレバは禁物といえ、ウズベキスタン選手の捨て身技は見事でした。

 問題はその後です。ショックが大きかったのでしょう。畳に座り込んで事後挨拶もノロノロで、畳を降り、その脇でコーチに抱かれて号泣という醜態を晒しました。

 勝負ごとには必ず勝者と敗者があり、誰もが勝ちを狙っている以上、誰であっても敗者になる覚悟が必須です。
 ところが、その覚悟のなさゆえ見苦しい様を衆人環視に晒しました。こういう情景にときとして出会います。記憶に残るところでは、サッカーの中田選手です。フィールドに長く寝転んで、なんとまあ見苦しかったことか。勝敗は兵家の常とし、敗けの中でもやるべき務めを果たさなければいけません。
 次いで忘れられないのがリオ五輪女子レスリングの吉田沙保里選手です。決勝で敗けた後、泣いて自身を憐れむばかりで、勝者を無視していましたね。あげくに、リング上で勝者に慰められるという恥晒しでした。

 レジェンド選手というのは勝ち続け、敗者から讃えられるのが習い性になっています。なので、自分が敗けたとき、どう振る舞うかを忘れているんですね。ただし、それは全員がではありません。同じ52kg級のかつての女王であった中村美里選手は、アスリートとしていかなる振舞いをすべきか、よきお手本を示してきました。

 以前掲示していた「ぬばたま撃剣帖」に記した2010年柔道世界選手権大会の出来ごとです。中村vs西田優香の決勝戦が印象的でした。この時期は古いルールだったので、西田選手の判定勝ちとなりました。判定を受けるため両者は開始線で向き合っていて、西田勝利の瞬間、西田選手はガッツポーズ連発しました。
 本来であれば試合後の礼となるところ、西田選手は会場各方向に向けてガッツポーズで勝利アピールをしました。その間の中村選手の佇まいが見事でした。開始線にじっと立ち、西田選手が向き合うのを待ち続けました。その間、眼を閉じ敗北を受け入れるが如き表情がたまりませんでした。勝敗はともかく、女王は中村選手だなあと誰もが思ったであろうシーンです。

 「五百七拾壱  中村美里破れる(2012/8/4)」に、ロンドン五輪の中村選手敗戦の模様を紹介しています。金メダル最有力候補であった中村選手がまさかの敗けを喫し、その際にいかなる振舞いを見せたか詳細に書いています。

 「七百六拾五  不運、中村美里(2016/8/13)」に、リオ五輪の中村選手敗戦の模様を紹介しています。金メダル最有力候補であった中村選手が不可解というか、政治的状況に圧されて敗けを喫しました。ここでも中村選手の振舞いは見事でした。

 そして、阿部選手です。中村選手の爪の垢を煎じて飲めと言いたくなりました。勝者の振舞い、敗者の振舞い、いずれもをきちんと演じてこそのアスリートです。自分が勝ったときは賛辞を受けるが、敗けたときは肯んじないでは通りません。今まで勝者として讃えられてきたなら、敗けたときには讃える側に回らなければいけません。それをしない阿部詩選手は、競技に参加する資格がありません。我が身を省みないなら、もはや競技を続けるなと言いたいです。
目次




百六拾七   バイデン大統領やっとの撤退(2024/7/23)
 テープデッキの回転駆動系の復調は順調です。今週に入ってからは、ほぼ20分程度で精確な回転に至ります。モーター、キャプスタン、ローラー、ベアリング、ゴムベルトなど要因が多様とあって、本当の原因は解りません。あるいは、カセットテープ側の回転馴染みもなしとは言えません。
 いずれにしても、夏場の暑さが機器の動きをスムースにしているのは間違いありません。これを継続して復活を期待しています。怖いのは、また寒くなって動きが悪くなることです。多分それはないものと想像します。夏場にしっかり直せば、復活するでしょう。


 バイデン大統領がやっと撤退表明しました。おじいちゃんは完全にボケて依怙地に染まってました。撤退時期が遅いとか言われていますが、それもどうなんでしょう。むしろ、次期候補者擁立の熱気は、新しければ新しいほどよいかと思います。

 問題はハリス氏の好感度ですね。好感度が高ければ、満を持しての感も高いだろうしで、本来であれば人気が沸騰するところでしょう。ところが、そうはなっていません。よほど好感度に問題アリなのでしょう。ハリス氏の名前が上がると同時に、よからぬ過去の経緯が聞こえてきます。私はそのあたりの事情に疎いのでメディアの報道を聞くだけです。

 そんな話を聞いていると、民主党内も難しかろうの感想しか持てません。かつてハリス氏を支援した方々が怒り心頭なのでしょう。まるで素人政治家の趣です。そんなんでトランプ氏と勝負できるのでしょうか。
 民主党頼みというより、むしろ共和党の穏健派頼みに思えます。あるいは、中間層の支持をいかに掴むかにも見えます。まるで、トランプ、ハリスのいずれを“選ばない方がまし”の選択風です。
目次





百六拾六   アンプ最後の帰還(2024/7/14)
 先週、修理済みアンプが帰着しました。アクアの大島様から、「当社としては最後の修理になると思いますので、長くお楽しみください」との連絡がありました。大島様は私よりかなり年配なので、近い将来に廃業の予定なのでしょう。お世話になりました。

 アンプをラックに戻すに当たって、下図のとおり入れ替えました。



 以前は、ラック上段に置いていたプリとCDPLを中段に入れ、アンプを上段に載せました。クソ重いAU-X1111を狭いラックに入れるのが大変なのと、幅の問題です。このラックは少し狭く、アンプ両サイドの木製パネルを外さないと入りません。
 この判断は正解で、とても取扱いが便利です。しかし、このアンプ(35kg)といい、レコードプレーヤー(28kg)といい重すぎます。スピーカーに至っては、片側だけで40kgもあって、多分今の私には持ち上げるのがやっとで、運ぶ、まして階段の昇り降りなんぞ以ての外です。

 年配のベテランマニアたちが、小さなスピーカーや小さなアンプにシフトする理由が分かりました。その方々も、若い頃は重厚長大機器を使っていたんですね。いえ、マニアともなれば、私の機器どころではありません。1.5倍から2倍の超重量級を揃えていましたもの。そりゃあ、齢を考えると諦めざるを得ません。

 上のセッテイングだと、アンプの天板の放熱穴から埃が入るのが心配です。なので、使わないときは布を被せることにします。また、振動を抑え込むために大量に投入していた鉛もお役御免です。もう音質に関する細かいことは気にしません。私の耳が劣化してますから、細かいことを言っても仕方ありません。下図のとおり、余ったアイテムはお蔵入りです。



 ひととおり再生チェックし、修理済みを確認しました。これまでの経緯からすると、あと15年前後は保つものと思われます。その先で不具合が出たら、すべて終了です。いえ、そもそも私が健康で生存しているかさえ怪しいです。

 なお、走行回転系の復帰に勤しんでいたカセットデッキは、長期間放置していたのでひどい状態かと思っていたら、なぜか短時間で定速に移行しました。やはり、暑くなってゴムが柔らかくなり、動きに融通が出たものでしょうか。以前だと完璧な定速に至るのに4時間ほどかかっていたのが30分ほどで済んでいます。今夏のリフレッシュ作業次第で、光明が見えそうです。
目次




百六拾五   石丸氏、一体どうしたのか(2024/7/10)
 東京都知事選が意外な結末となり、世間を騒がせました。小池氏が圧倒的な得票差で当選し、これに次ぐと思われていた蓮舫氏が3位に収まりました。

 昔から人気投票というか知名度競争であった都知事選で、蓮舫氏がこれまで無名に近かった石丸氏に差をつけられたんですね。石丸氏については、広島県安芸高田市長時代に議会答弁がネットで周知され、若い方には浸透していた模様です。選挙戦では、その熱気うねりが吹き荒れた印象です。

 しかし、選挙後の石丸氏の受け答えが石丸構文とか揶揄され、物議を醸しました。私もニュース映像で少し見て不愉快になり、あとは見る気も起きませんでした。インタビュー映像が狷介の極みで、グロテスクなものでした。なんであそこまで不愉快な応対に終始するのか意味不明でした。

 石丸氏が市長時代、本会議(委員会)で正面から議論していたスタイルには賛同します。いくら説明しても、「市長はそげん言うけど、儂にはどうしても納得いけんがのう(方言は適当です)」としか返さず、ひたすら反対する議員さん。あの話の通じなさは異常です。地方議員さんの質がいかに低いかをまざまざと見せつけてくれました。

 事務方が質問者や最大会派の顔役先生に事前説明をしたかどうかは知りませんが、本会議の発言があれなら、事前折衝はもうまったく徒労に終わるしかないでしょう。
 石丸式の正面議論は歓迎します。かつての橋下時代、府(市)議会が注目されたように、都議会で紛糾すれば全国ニュースにもなろうしで、期待していました。イギリス議会が政府側と影側とで正面切って議論するみたく、表での(理路整然)ディベートが本邦でも盛んになることを望んでいました。

 それがねえ、あの選挙後の木で鼻を括ったような失礼極まりない態度じゃ、そういう期待も雲散しちゃいます。橋下氏の知事市長時代のマスコミ対応は、徹底議論スタイルで石丸氏のそれとは大違いです。石丸氏は一体どうしちゃったんでしょう。


 蓮舫氏が投開票の夜、都内の会見場で敗戦の弁を述べました。
 初めて肩書きがなくなるわけですから、その部分では自由になれる。政治だけでなく、文学や哲学なども体系的に学んでいきたい。

 単に感興に任せた挨拶文言なのでしょうが、そういうところやぞと言いたくなります。今から文学や哲学を体系的に学んで、なにがどうなるんや、です。まるで埴谷雄高の『死霊(しれい)』あたりを読もうかと思わせる言いぶりです。いえ、私は読んだことありませんけど。

 「肩書がなくなって自由になるので、のんびり小説でも読んで安息を得たいです」くらいにしとけばいいのに。あくまで高尚に寄せようとする言いぶりが、好まれるより嫌う人間が多かろうにと残念です。
目次




百六拾四   最近の世相(2024/7/3)
 先月のニュースながら、気になる話がいろいろありました。

 NHKから「新潟 上越市長 工場誘致「従業員の多くは高卒レベル」撤回謝罪」です。
 従業員3000人のうち研究開発職は270人で、あとは工場勤務だ。高校卒業レベルであり、企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない
 企業誘致と人材確保を同時に進めていかなくてはいけないことを訴えようと発言した
 地元で確保しなければいけない人材が確実にいて、その部分でいろいろ困っているところがあることを指摘したかった

 記事を読んでも、なにが言いたいのか発言の趣意がどうにも理解できません。他紙の記事にも当たりましたが、これ以上の説明が見当たりません。記事がこれだけということは、取材記者たちには通じているのでしょうか。記者たちの洞察力が優れていて行間を深く読めるのか、あるいは逆に自分たちがなにを報じているか理解していないのか。想像ですが、なにも考えていないのでしょう。これもまた、記者の劣化が露呈したものでしょう。
 ひょっとして、理解できない私の頭が悪いのでしょうか、そりゃあ確かに悪いんですけど。


 YAHOO!ニュースから「ピクトグラム改め「ロゴ」に 電子決済、文字主体で物議

 これがピクトグラムでないのは明白です。発表して2日後にロゴと改めました。
 五輪や万博にピクトグラムが必ず採用されるのは、他言語話者や低年齢とかで識字できない人間にも対応するためです。最初、ピクトグラムとして発表された作品は、ロゴマークともいえないロゴタイプです。当初から推進協議会事務局の説明は苦しいものでした。マスコミ対応をした担当者には同情しますけど。


 朝日新聞DIGITALから「天皇、皇后両陛下、英国に到着 国王のベントレーで出迎え」です。

 イギリス側も2泊3日の長いスケジュールに対して最大限の敬意をはらってくれました。さすが国王のベントレーです。3t 超えのリムジンですから、醸し出す非日常感が本物のそれです。

 従姉の旦那の係累という遠い親戚がベントレーに乗っています。その前はポルシェ911でした。法事で会うだけながら、いつも眼の保養をさせていただいています。白いコンチネンタルで、3,000万円弱とか言ってました。2.5t もあって重いんだとぼやく風で、実は自慢げに語られました。
 最初に会ったときはポルシェだったので、対抗して次の法事にソアラで行ったところ、ベントレーという圧倒的な格上に化けていました。
 直近の法事に乗ってきたのが、アウディRS Q3のスポーツモデルで、標準モデルの2倍の価格のやつです。でかいホイール内にディスクのローターがギチギチのでかさで鎮座していて、アウディの本気がいかほどかを示していました。
 「ベントレーから替えたの?」
 「いえ、あれとは別に買ったんです」
 大阪でソフト設計の小さな会社を経営してるそうで、儲かっているんでしょう。羨ましい限りです。


 YAHOO!ニュースから「オリーブオイルが高すぎる! なぜこんなに値上がりするの? 原因は?」です。

 我が家は田舎者ですから、オリーブオイルへの拘りはありません。他人ごととして聞くだけです。
 スペインの平地は、日本では想像できないレベルの広大さで、そこに麦とオリーブが植栽されています。あと、葡萄が続きますね。丘陵地でさえ、あらゆる部分にオリーブがこれでもかと植わっています。とても日本の三ちゃん農業や小規模グループ営農の及ぶところではありません。

 あれが不作となると、世界的に高騰が厳しさを増すでしょう。そもそも、主産地のスペインやイタリア国民が一番に困っているでしょう。そこから輸出分となると一段と厳しいでしょう。
 いっそのこと食事嗜好を変えるのが正解です。いえ、変えるというより、和食に戻すだけのことです。それが正解です。
目次




百六拾参   選挙ポスターの動物園化(2024/6/25)
 先週19日の南日本新聞「本来は「人まかせ」の意味じゃない…仏教用語「他力本願」を面白おかしく使った知事選啓発ポスターに抗議 選管、160枚刷り直しへ」を引用します

 本願寺さんも大人げないです。“他力本願”は、すでに「他人を当てにする」意で広く人口に膾炙しています。そこを否定できるものではありません。せめて、「本来は、仏さまの生きとし生けるものを救わずにはおれない強い願いのはたらきを表す言葉です。この機会に本来の意味に思いを致してください」くらいの声明を発するに留めるべきです。

 本願寺のいちゃもんのおかげで、鹿児島県選挙管理委員会が作成した知事選啓発ポスターが全国に知られ、その皮肉たっぷりの内容が周知されたとも評価できますけど。

 この啓発ポスターの風刺っぷりが冴えています。キャッチコピーが「知事って、誰でもいい? …わけない!!」ときて、知事候補というのが、「おやじギャグ知事・寒井 ノリスケ」「犬知事・ボス」「他力本願知事・ほかだ よりひこ」「バーチャル知事・桜島 ハヤト」で、この選挙啓発頁に各候補別の紹介が掲載されています。

 洒落のめしていますが、それぞれのデタラメ具合から、ある選挙を想起するでしょう。そう、東京都知事選です。
 過去最多56人の立候補で、その大半がふざけた人間です。さらに加えてポスターまでもが出鱈目という世も末の様相を呈しています。
 立候補するには供託金が必要ながら、ポスター掲示スペースを売って儲けを出すなんて暴挙まで出来しています。そして、ポスターそのものも、選挙に関係ない全裸ヌード、風俗店広告などと舐めきったものです。ここまで選挙を虚仮にしても、公職選挙法に違反していないんですね。そんなのを想定していないんですから仕方ありません。

 日本の国防がポジティブ・リストなのと鏡の関係ながら、同じ構造です。国防というのは、戦時国際法を始めとして、これをしてはいけないというネガティブ・リストで構成され、それ以外で勝つためにでき得ることすべて為すというものです。しかしながら、日本の国防は安倍政権時の集団的自衛権行使議論の際に明らかになったように、これをしてもよいというポジティブ・リストで構成されています。そんなので有事に軍隊が有効に機能するはずもありません。

 公職選挙法は、これをしてはいけないというネガティブ・リストです。なので、明示されていない事項を違反として取り締まれないんですね。いわば性善説に立っていて、今回の候補者のように、禁止されていない以上は違反ではないとしているんですね。

 おそらく、今回の件を分析し、改善されるものと想像します。ネガティブ・リストより、ポジティブ・リストが適しているんじゃないでしょうか。公職選挙法の趣旨に沿うよう言動を制限するのが適切です。ネガティブ・リストだと、示した方向や内容に抵触しない表現で挑んでくる輩が現れそうです。

 今回のように、迷惑防止条例違反や風営法で異議を唱えることしかできないのでは脱力しちゃいます。
 鹿児島県知事選啓発ポスターが、まるで東京都知事選の無法ぶりを予言していたのは慧眼というべきです。
目次




百六拾弐   ルマン2024、フェラーリ連覇(2024/6/18)
 日曜23時にゴールとなりました。フェラーリがトヨタ7号車を14秒の差で打っちゃって総合優勝しました。最後の追い込みの中でスピンしたのが残念です。また、7号車に先行していたトヨタ8号車もフェラーリに接触されて順位を落とし、5位となりました。

 頻繁な降雨によるSC(セイフティカー)導入によって各車のタイム差がなくなったり、ウェット/ドライタイヤへの交換が頻繁にあったりで難しいレースでした。

 ネット界隈では日本車いじめなんて言説が喧しいところですが、決してそういう話ではありません。安全性担保のため、高速化への制限が必要です。そのレギュレーションというのが、レースごとの結果に比例して応分の負荷を課すもので、電力使用量と重量で平準化を図っています。

 今回の性能調整(BoP)に、初めての試みがありました。パワーゲイン調整を250km/h(以前は210km/h)からとし、ハイパーカー9車種のうち、トヨタ、アルピーヌ、BMW、イソッタが、0.9%のパワーアップが許されました。逆に、フェラーリ−1.7%、ランボルギーニ−1.6%、プジョー−0.7%がダウン指定でした。ポルシェとキャデラックはパワーゲイン調整なしです。

 車両重量の変更は、プジョーが前戦比−18kg、フェラーリが−10kg、トヨタが−9kgです。

 フェラーリとトヨタの最高出力は508kWで揃っているものの、1ピット間で使える最大エネルギー量がトヨタ906MJ、フェラーリ889MJです。フェラーリは超高速域での速度抑制が必要となるのでしょうか。詳しいことは知りませんけど。

 また、昨年のゴタゴタの反省からか、今年のBoPは直前での変更なしに本番実施となりました。昨年は本番直前で変更指示が出まして、関係者は怒髪天を突く思いだったでしょう。

 そのようなレギュレーションのおかげで横並びの性能となり、これが白熱したレース展開の要因でもあったことでしょう。もっとも、動的性能だけで優劣が決まるはずもありません。それ以外に、安定性とか信頼性、ドライバーのスキル、そして極めて重要なのがレースマネージメントです。昨年もそうでしたが、フェラーリのマネージメントは見事であったかと思います。
 また、フェラーリのドライバーが優秀に見えました。攻めのドライビングでありながら、矩を超えない冷静さと確実なスキルが感じられました。トヨタで対抗できるのは、ハートレー選手だけの印象です。

 今回のレースでも、8号車、7号車ともに、ああしていたらとか、あそこの判断がこうであったらとかの悔恨が一杯あるでしょう。しかし、それは他チームも同じです。反省点は、あくまで今後に生かす方向で前向きにね。

 昨年の大会は、トヨタとフェラーリの2強対決でしたが、今年はポルシェとキャデラックも迫っていました。特にポルシェは耐久レースで優勝するなど、怖い存在でした。
 来年は各社ともに、捲土重来を期すべくさらなる工夫を積んでくることでしょう。今から楽しみです。
目次




百六拾壱   最近の世相(2024/6/11)
 先月末のYHAHOO!ニュース「日本は「世界優しさランキング」堂々の最下位...日本人に起業家が少ない衝撃的理由を米国大学講師が考察」です。
 見知らぬ者同士で普通に会話が始まるけれど、日本の都会では、まるで刑罰でもあるかのように、人々は喋らない。

 これがわずかに緩和されるのが喫煙所です。私も街中や旅先で見知らぬ人と会話することはありませんが、喫煙所は別腹です。
 「煙草吸いは、邪魔もん扱いですね」を取っかかりに会話を繋ぎます。
 「ホンマやねえ。けしからんことです。どこから来たん?」とか返してくれます。
 「香川からです」
 「あ〜、そりゃええとこやねえ」
 てな具合です。
 今や喫煙者は世間から爪はじきなので、喫煙者同士に謎の連帯感があります。非喫煙者には解らないメンタリティでしょうけど。

 現役時代、出先の技術屋だったのが本庁事務屋勤めを強いられました。仕事を進める手順や慣行など、一切が分からず困りました。普通だったら心身症を患うところでしょう。それが、喫煙のおかげで幹部連中や他部署の方々とも手広く顔繋ぎできました。おかげで事務屋の世界でのボツンを免れ、仕事を進めるうえで本当に助かりました。
 喫煙の効能は馬鹿にできません。もし、煙草を喫わなかったならば、どんな仕儀になったかと考えるとゾッとします。

 同じく先月末のNHK NEWS WEB「横浜市 市営バス運転手“夏休み返上”なら特別手当を支給へ」です。
 横浜市営バスが運転手の夏季休暇を5万円(5全日分)で買い取るそうです。これを報じるMCたちは批判的な論調でしたが、面白いし実態に即した試みです。ただし、お盆もあるので全日返上は難しいかと思います。1日単位での褒賞なら言うことないです。
 ただ、欲をいえば夏季休暇より年次休暇で適用してほしいです。現役時代、年末になると余った年休を買い取ってくれんかなあと同僚たちとボヤキ合うのが年末風物詩でした。
 横浜市営バスの場合は、夏場の繁忙への対応ということで夏季休暇を対象にしているのでしょうけど。

 先週話題になったYAHOO!ニュース「満タンで2100kmも走ってたったの220万円! トヨタが積むという噂も! BYD秦Lに日本車は太刀打ちできんのか?」です。
 燃費はリッターあたり34.48kmにもなり(NEDCモード)、65Lへと増量されたタンク容量とも相まって、理論航続距離が2100km超という凄まじいものとなった。!

 1.5LディーゼルPHVで燃料タンク65Lであれば、長大な航続距離は可能でしょう。NEDCモードで34.48kmなので、WLTCモードなら30強kmくらいでしょうか。
 問題は排ガス対応です。高効率ディーゼルだとNOx垂れ流しとなります。これを抑制するため触媒+尿素での後処理、EGRで燃焼を抑えるなどの対応が必要となります。モード検査の際に排ガス検査も同時に行い、ここで規制値内に収まっているのは当然です。問題は実走行でどの程度抑制するかで、メーカーの匙加減というか良心次第といえます。アメリカのEPAが実走行検査を実施し、各メーカー車種ごとのえげつない実態が露呈しました。

 BYDがどの程度抑え込みを行っているかは不明ながら、相当緩いものと想像します。それはBYDが悪いのでなく、世界中のメーカーが出鱈目をやっているんです。なお、最も誠実なのがマツダのSKYACTIV-ディーゼルです。マツダのは後処理なしで規制値をクリアしています。そして、実走行でも走行パターンによっては、極めて低く抑え込んでいて、世界中のディーゼル車のお手本といってよいかと思います。
目次