I'm home!
arc3後|2008.02.09
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 そうあくまでもさらっと言われ、ポコは心配すればいいのかちょっと悩む。
 結局何も言わず、エルクの前に注ぎ終えたほうじ茶を置いた。
 さんきゅと呟いて、エルクが嬉しそうに口を付けるのに安堵する。
 向かい合わせのソファに腰掛け、自分の分を一口飲んだポコは、そういえばと口を開く。
「分けてて思ったんだけどさ」
「ん?」
「エル君ってば、モテモテだよねー」
「……………はぁ?」
 何を言ってるんだこいつはと、エルクは怪訝そうにポコを見る。
 ポコは立ち上がると、サイドテーブルから手紙の束を持ってくる。
 そしてその一枚をペラリと見せた。
「だって、これとか明らかに女の人からだよね」
 眉を寄せたままのエルクに手渡して、残りの束を机の横に置き、ポコは元の位置に座り直す。
「ああ、これお礼の手紙だ。世の中変わったよな、ハンターがお礼の手紙なんて」
 裏に書かれた住所を見て「おー懐かしい、あの依頼か!」と笑うエルクに、ポコはお茶をすする。
(うーん…違うと思うけどなあ…)
 便せんは可愛いし、結構分厚いし、封のシールはハートだし…なにより改めてお礼の手紙なんて書くものだろうか。
(まあ、一概にも書かないとは言えないけれど)
 そんな印象を受けるのが、1枚じゃなく何枚もあるってのがねー。
 ポコは自分が先程置いた紙の束を見てそう思う。
「それで、おまえいつまでいるんだ?」と無邪気に笑う親友に苦笑した。
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3以降のエルクさんは、とんでもなく温厚設定(笑)そんでモテモテ。
ちなみにポコも現住所はエルクさんちに置いてます。
自分宛にはそれ以上の量が届いていることには気付いていても、それと同等の好意を寄せられていることには気付いてなければいい^^*
2人して好意に鈍くていいと思う。で、お互い鈍感って思ってるんだ、きっと。どっちもどっち。